【全国・おでかけ】受験前の合格祈願に!菅原道真ゆかりの神社14選

【全国・おでかけ】受験前の合格祈願に!菅原道真ゆかりの神社14選

観光・カルチャー

2023/12/11更新

これまで努力を続けてきた受験生の皆さん、やるだけのことをやったら、あとは神頼みではないでしょうか? 頑張っているお子さんのために合格祈願を考えている親御さんも多いのでは? 合格祈願といえばやはり、学問の神様として有名な菅原道真(すがわらのみちざね)公をお祀りする神社(天満宮・天神社)ですよね。今回は全国にある菅原道真ゆかりの神社1万2,000社の中から、旅色がおすすめする神社をご紹介いたします。

合格祈願に行く前に

◆学問の神様・菅原道真公
菅原道真公が学問の神様といわれるのは、菅原氏が代々学者の家系であったことや、道真自身が幼少より学問に優れ、優秀な学者であったことに由来しているとのこと。

◆撫で牛
道真公を祀る神社の多くには牛像が奉納されています。道真公と縁が深く、天神さまのお使いとして大切にされてきたことにも由来しており、御牛の頭をなでると知恵を授かるといわれていますので、御牛からもご利益をいただきましょう。

◆梅の木
全国の天満宮の神紋(しんもん、神社の紋)である梅。
道真公を祀る神社の多くで梅の木をみることができます。道真公が梅をこよなく愛していたことや道真公を慕った梅の木が、一夜にして左遷先の太宰府へと飛んだと伝えられていることによります(太宰府天満宮「飛梅」)。梅の模様をあしらった御守などの授与品、梅を使ったお菓子などを用意している神社もあるのでチェックしてみましょう。

【大分県】福良天満宮

福を呼ぶ赤猫でも親しまれている神社

福良天満宮(ふくらてんまんぐう)は、大分県臼杵市(うすきし)の高台に鎮座する学問・文化・人生・厄除けの神・菅原道真公を祀る400余年の歴史がある神社。商売繁盛・福徳開運・幸運健康などのご利益がある「招福赤猫・あかねこ」でも親しまれています。受験合格祈願を受け付けているほか、福良宮合格(五角)達磨御守や福良宮学業御守(梅柄袋型)、鉛筆御守りなどでご利益を頂きたいですね。

【熊本県】隼鷹天満宮

参道や庭園が落ち着く空間

菅原道真公を祀る「隼鷹天満宮(はやたかてんまんぐう)」は、肥後藩主である細川綱利(ほそかわつなとし)公が建立した神社で、参勤交代に使用された豊後街道(ぶんごかいどう)沿いにあります。参勤交代で細川家の休憩所となっていた的石御茶屋(まといしおちゃや)の跡地や石畳の参道、湧水池から境内に流れるなどが風情ある神社。心落ち着く空間で、ゆっくり合格祈願の参拝ができそうですね。

日本三大天神

福岡県「太宰府天満宮」・京都府「北野天満宮」・山口県「防府天満宮」は日本最古の天満宮と称することから「日本三大天神」とよばれています。

【福岡県】太宰府天満宮

学問の神、観光地としても有名な天満宮

全国天満宮の総本宮、また菅原道真公の御墓所でもありますので、ぜひ合格祈願で訪れたいですね。境内には全部で 11体の御神牛(ごしんぎゅう)像が奉納されています。参拝、祈願、絵馬の奉納のほか、御守もチェックしておきたいですね。受験合格、学業や成績向上の鉛筆は2B、HB、マークシート対応の3種類が用意されています。御本殿向かって右手にあるのが御神木「飛梅(とびうめ)」。そのほか境内には約6,000本の梅の木があるので、見ごろ時期に訪れたいですね。毎年10月18日に「特別受験合格祈願大際」を開催し、特別なお札とお守りを授与しているのでチェックしておきましょう。
※御本殿は124年ぶりの大改修中

【山口県】防府天満宮

ご利益と願いがこもった合格はちまき

904年に創建し、日本最初の天神さまと称しています。 防府天満宮(ほうふてんまんぐう)の合格祈願といえば「合格はちまき」が有名。「合格御守」の袋の中に、御神札・お守り・祈願絵馬・菅公鉛筆とともに納められています。志望校に合格したらお礼の気持ちを込めて神社に返納しましょう。返納された「はちまき」は洗濯、アイロンをかけ、縁起のよい「合格はちまき」として希望される方に無料で授与されるそうです。国の登録有形文化財指定の本殿のほか、ビュースポットの春風楼(しゅんぷうろう)や、松崎天神縁起絵巻(まつざきてんじんえんぎえまき)を収めた歴史館など時間があれば訪れたいですね。

【京都府】北野天満宮

京都屈指の梅の名所としても有名

全国約1万2,000社の天満宮・天神社の総本社。入試・試験合格・学力向上を願う御守や御札、学業鉛筆などが用意されています。お牛さまが描かれた祈願絵馬もありますので、合格のお願いを書き奉納しましょう。絵馬掛所には「一願成就(いちがんじょうじゅ)のお牛さま」が祀られており、願いを込めて牛を撫で祈願絵馬を奉納すると、願いが叶うとされています。合格祈願のご祈祷も行われていて、勧学守・勧学札・祈願絵馬・必勝はちまき・梅茶・鉛筆セットの入ったおさがりなどが授与されます。願いが叶ったら、合格のお礼参りとともに2月下旬~3月中旬に見ごろを迎える約50品種1,500本の梅を鑑賞したいですね。

【京都府】長岡天満宮

春に満開を迎えるキリシマツツジが見事

菅原道真公が太宰府へ左遷されたとき、この地にお立ち寄りになり名残を惜しまれた縁故によって、公御自作の木像をお祀りしたのが始まりとされています。合格祈願のご祈祷のほか、合格御守や合格鉛筆が用意されています。学徳御札・合格御守・合格鉛筆・鉢巻・祈願絵馬の合格祈願セットもおすすめです。参拝と併せ、朱塗りの拝殿、花や木々が囲む八条ヶ池なども鑑賞したいですね。春には合格のお礼とともに、市の天然記念物であるキリシマツツジを見に行きましょう。

【大阪府】大阪天満宮

「天満の天神さん」と呼ばれ親しまれている

949(天暦3)年 に村上天皇の勅願により創建され、現在の社殿は1843(天保14)年に再建。試験合格や学業成就のご祈祷を受け付けています。大阪天満宮で有名なのが登竜門の合格祈願「通り抜け参拝」。学問の聖地ともいえる神社の御本殿を、通り抜けられる貴重な参拝だそう。試験合格祈願、就職成就祈願、学徳向上の御守りや祈祷を受けた方に参拝券が配られます。日時が決まっているので、事前にチェックしておきましょう。

【岩手県】盛岡天満宮

受験生におすすめの弁慶岩

ユニークな阿吽の狛犬が人気の盛岡天満宮。岩手が生んだ天才歌人・石川啄木のゆかりの場所でもあるとのこと。境内には撫で牛や梅の木がありますが、受験生に特に人気なのが「弁慶石」。義経一行が休憩で立ち寄り、弁慶が力試しをした岩といわれ、その後の大地震や豪雨でも“落ちることがない”ので、合格祈願がかなう岩といわれているようです。

【栃木県】朝日森天満宮

両側に紅白の梅の木が並ぶ美しい参道

足利家綱が無実の罪に陥った際に太宰府天満宮にこもり祈念したところ、天神の加護を受けて救われたため、太宰府から勧請したのが始まりとされている。合格お守り、学業成就お札、合格鉛筆、学業成就絵馬が用意されており、合格祈願・学業成就の御祈祷を行えます。また「天神様のなで牛」や鉛筆や筆を奉納できる筆塚も受験生に人気スポット。

【神奈川県】荏柄天神社

写真提供:鎌倉市観光協会

受験生に嬉しい試験当日のご祈祷

荏柄天神社(えがらじんじゃ)は、2022年にNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」が放送されたのを機に、北条義時(ほうじょうよしとき)ゆかりの地として人気の観光スポット。国の重要文化財にも指定された拝殿横には、多くの絵馬が吊り下げられています。合格・学業御守、合格通知を掻き寄せる合格熊手、祈願鉛筆、祈願はちまきなど授与品は多数。1年先の試験まで申込可能な受験合格祈祷は殿内に昇殿しご祈祷を受け、特別木札、御守、祈願鉛筆、お供物などを頂くことができます。そして人気なのが「試験当日祈祷」。神職が試験当日に祈祷をしてくれるとのこと(前日までに申し込みが必要)。心強い後押しになりそうですね。

関東三大天神

関東では、「亀戸天神社(かめいどてんじんしゃ)」、「湯島天満宮」、「谷保天満宮(やほてんまんぐう)」の3カ所が「江戸三大天神」、「関東三天神」と呼ばれています。

【東京都】湯島天満宮

江戸時代から梅の名所としても有名

458(雄略天皇2)年に天之手力雄命(あめのたぢからをのみこと)を祀り、のちに学問の神様として知られる菅原道真公を合祀した神社。湯島天神(ゆしまてんじん)とも呼ばれ、厄除けや開運祈願などでも人気です。学業守や学業成就鉛筆のほか、お守りお神札がセットとなった学業守札も授与されています。湯島天神の鉛筆は四角形、これは「五を欠く=合格」というメッセージが込められているからだそう。手水舎横にいる臥牛の頭を撫でることもお忘れなく。

【東京都】谷保天満宮

交通安全発祥と学業の神

菅原道真の三男・道武(みちたけ)が、父の死を悲しみお姿を木に彫って祀ったのが始まり。天満宮としては東日本最古といわれています。予約なしでも受けられる合格祈願の祈祷や境内の「撫で牛」からご利益やパワーをいただきましょう。人気の「学業絵馬セット」は絵馬、お札、御神筆2本付き。めでたく合格の暁には合格御礼絵馬に描かれている神牛に目を入れて、御礼の気持ちを納めるのが良いとのこと。境内には350本以上の紅白梅が1月中旬頃から開花し始め、梅林の売店では合格ゼリーや合格まんじゅうが用意されています。

【東京都】亀戸天神社

観光地としても人気の花の天神様

菅原道眞公を奉祀する亀戸天神社(かめいどてんじんしゃ)は、九州の太宰府の社にならって造営され、「東宰府天満宮」、あるいは「亀戸宰府天満宮」と称されていました。境内の大小2つの太鼓橋と、池の周囲の藤棚が名所で、境内からは東京スカイツリーを見ることができます。学業成就・試験合格祈願を受け、梅の花と藤の花が描かれている学業御守や学業成就鉛筆をいただくのが良いでしょう。亀戸天神には「筆塚(ふでづか)」があり、菅原道真公が能書家といわれていたことから、使い古した筆記具を納めると書道上達、学力向上の御利益が得られるといわれています。

【京都府】菅原院天満宮神社

菅原道真公がお生まれになった霊地

菅原院天満宮神社は菅原道真公の御生誕の地、また邸宅「菅原院」があった場所に建立された神社です。境内には道真公が初湯に用いたという「初湯の井戸」が残っており、今も湧水するこの水はミネラル分が多く大変まろやかで、受験の時や病気の時に飲むとご利益をいただくことができるとのこと。合格祈願のご祈祷は事前に予約をするのがおすすめです。「合格・学業成就 祈願セット」として合格・学業成就お守、合格・学業成就鉛筆、絵馬、天満宮お札のセットも用意されています。

おわりに

学問の神をお祀りする神社に訪れれば、努力を後押しするご利益を頂けそうですね。祈祷や授与品の郵送を行っている神社も多いので、参拝に行くことができない方も安心です。祈祷は当日予約なしで受けられる神社が多いですが、混雑時期には事前予約がおすすめ。無事合格したら、お礼参りまでが1セットです。春にお礼参りができるように、受験生の皆さん頑張ってください。

旅色編集部 なかやま

参考になりましたか? 旅行・おでかけの際に活用してみてください。

記事企画・監修:旅色編集部 なかやま

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