【2024年】七五三とは?いつ何をする行事?お参りする時期や参拝方法などを徹底解説
観光・カルチャー
2024/10/23更新
子どもの成長を祝うイベントとして日本に古くからある伝統行事・七五三。
しかし、「七五三っていつ、何をすればいいの?」「お参りの時期や準備について詳しく知りたい」など、詳細を知らない方も多いのではないでしょうか。そこでこの記事では、お参りの時期と方法、衣装選びや写真撮影、食事会の場所など、準備から当日までの七五三の流れをわかりやすく解説します。
七五三の基本情報
七五三とは?
七五三とは、子どもの成長を祝い、将来の幸福を願う日本の伝統行事です。 7歳、5歳、3歳の子どもたちが、晴れ着を着て神社にお参りし、神様への感謝と成長の報告を行います。平安時代から始まったとされるこの行事は、当時、乳幼児の死亡率が高かった時代背景から、子どもが無事に成長したことを神様に感謝し、今後の健康と幸せを祈願するために始まりました。
現代では、医療の発達により死亡率は大幅に低下していますが、子どもの成長を祝い、家族で祝う大切な行事として、今もなお受け継がれています。
七五三の対象年齢
七五三のお祝いは、男女で異なり、数え年で男の子は5歳、女の子は3歳と7歳に行います。また近年では、男の子も3歳でお祝いをすることが増えてきています。
数え年と満年齢の違い
数え年は、生まれた年を1歳とし、新年を迎えるごとに1歳加算していく年齢の数え方です。一方、満年齢は生まれた日を0歳とし、誕生日を迎えるごとに1歳加算していく数え方です。
七五三では伝統的に数え年で考えますが、最近では満年齢でお祝いするケースも増えています。どちらの年齢で祝うかは、地域や家庭の習慣によって異なります。
七五三を行うメリット
七五三を行うことは、以下のメリットがあります。
①成長を実感:晴れ着を着てお参りすることで、自分が成長したことを実感し、自信や自覚を育むきっかけになります。
②文化に触れる:七五三を通して、日本の伝統的な文化や行事に触れることができます。
③絆を深める:家族みんなで子どもの成長を祝い、楽しい時間を共有することで、家族の絆をより一層深めることができます。
お参りの時期と方法
一般的なお参りの日
七五三のお参りは、一般的に11月15日に行われます。
11月15日の意味
11月15日は、かつては「鬼宿日(きしゅくにち)」と呼ばれる、婚礼には向かないとされていましたが、それ以外のことには良いとされる吉日でした。また、旧暦の11月は収穫を終えた時期であり、その年の収穫物に感謝を捧げる「新嘗祭(にいなめさい)」が行われる月でもありました。
これらのことから、11月15日は、子どもたちの成長を祝い、感謝を捧げるのにふさわしい日と考えられ、七五三のお参りの日として定着しました。
※諸説あります
ほかの時期にお参りする理由
近年では、11月15日前後の土・日・祝日や、10月中に前撮りとお参りを済ませる方も多く見られます。
これは、11月15日が平日になると、仕事や学校などの都合で、ゆっくりとお祝いすることが難しい場合があるためです。また、混雑を避けるため、別の日にちを選ぶ方もいます。
現代の七五三の祝い方
現代では、伝統的な形式にとらわれず、それぞれの家庭の事情や考え方に合わせて、柔軟に七五三を祝うようになっています。
休日や縁起の良い日の選択
前述の通り、11月15日が平日となる場合は、その前後の土・日・祝日や、大安などの縁起の良い日を選んでお参りをするケースが増えています。
家族の事情を考慮した日程
仕事の都合や子どもの体調などを考慮し、11月以外にも、10月や12月に七五三を行う家庭もあります。また、遠方に住む祖父母がいる場合は、祖父母が来られる日に合わせてお参りするケースもみられます。
神社やお寺での参拝
七五三のお参りは、住んでいる地域の神社=氏神様にお詣りするのが一般的ですが、現代では決まりはなく、ゆかりのある神社やお寺で行う方も多くいらっしゃいます。
神社での参拝方法
受付:社務所で祈祷料を納め、祈祷の申し込みをします。
祈祷:祈祷殿で、神主さんから祝詞をあげてもらい、子どもの成長を感謝し、今後の幸福を祈願します。
お守り・千歳飴の授与:祈祷後、お守りや千歳飴を授与されます。
寺院での参拝方法
受付:寺務所で祈祷料を納め、祈祷の申し込みをします。
祈祷:本堂で、僧侶にお経をあげてもらい、子どもの成長を仏様に報告し、今後の健やかな成長を祈願します。
お守り・千歳飴の授与:祈祷後、お守りや千歳飴を授与されます。
祈祷予約の方法
多くの神社やお寺では、事前に電話や公式HPで祈祷の予約を受け付けています。特に、11月15日前後は混雑が予想されるため、事前に予約をしておくことをおすすめします。
記念写真の撮影
七五三は、子どもの成長の節目となる大切な記念日です。そのため、多くの人が記念写真撮影を行います。写真撮影のタイミングには、当日撮影または前撮り・後撮りがあります。
当日撮影
お参りの当日に、神社や寺院、あるいは写真スタジオで記念撮影を行う方法です。
メリット
・お参りの感動がそのまま写真に残せる
・衣装を着た状態でお参りできる
デメリット
・時間に追われてしまう場合がある
・天候に左右される場合がある
前撮り・後撮り
お参りの前後に、写真スタジオでゆっくりと時間をかけて撮影を行う方法です。
メリット
・衣装や背景を自由に選んで撮影できる
・時間に余裕を持って撮影できる
デメリット
・別途、衣装を着てお参りをする必要がある
写真スタジオ選びのポイント
プラン内容:衣装の種類や撮影カット数、料金などを比較しましょう。
スタジオの雰囲気:子どもがリラックスできる雰囲気のスタジオを選びましょう。
スタッフの対応:親切丁寧な対応をしてくれるスタッフがいるスタジオを選びましょう。
衣装選びと準備
一般的な衣装は着物ですが、近年では、着物ではなく、ドレスやスーツで七五三を祝うケースも増えています。それぞれの特徴をまとめました。
着物(女の子)
3歳:「被布(ひふ)」と呼ばれる袖なしの短い上着を着た着物姿が一般的です。
7歳:大人と同じように帯を締めた着物を着るのが一般的です。
着物(男の子)
3歳:「羽織袴(はおりはかま)」といい、袴を着用するのが一般的です。
5歳:「袴着(はかまぎ)」といい、袴を着用するのが一般的です。
ドレスやスーツ
メリット
・洋装であれば、動きやすく、負担を感じにくい
・写真映えも期待できる
デメリット
・七五三らしさには欠けるという意見もある
写真スタジオのサービス
衣装レンタル
写真スタジオでは、七五三の衣装レンタルを行っているところが多くあります。
メリット
・さまざまなデザインの衣装から選ぶことができる
・購入よりも費用を抑えられる
デメリット
・レンタル期間が決まっている
着付けサービス
衣装レンタルと合わせて、着付けサービスを提供している写真スタジオもあります。
メリット
・プロに着付けをしてもらえるので、安心できる
・時間短縮になり、スムーズに撮影に入れる
デメリット
・別途料金が発生する場合がある
食事会の開催
お参りや写真撮影が終わった後、レストランや自宅で、家族や親戚を招いて食事会を開き、成長を祝うのが一般的です。レストランと自宅、それぞれの特徴をまとめました。
レストラン
メリット
・準備や片付けの手間がかからない
・個室を用意してくれるレストランもある
デメリット
・費用がかかる
・子どもが騒いでしまう可能性がある
自宅
メリット
・アットホームな雰囲気で食事を楽しめる
・費用を抑えられる
デメリット
・準備や片付けが大変
・招待できる人数が限られる
食事の内容
お祝いの席なので、お赤飯や鯛など、おめでたい席にふさわしい料理を用意するのが一般的です。ハンバーグや唐揚げなど、子どもが喜ぶメニューも加えると良いでしょう。
七五三にふさわしいマナー
箸使いなど基本的な食事のマナーを教える良い機会です。食べ物を残さず、感謝の気持ちを持って「いただきます」「ごちそうさま」を言うことを教えましょう。
七五三にかかる費用の目安
七五三にかかる費用は、お参り、衣装、写真撮影、食事会など、内容によって大きく異なります。
・神社やお寺の祈祷料
5,000円~10,000円
・衣装レンタル
10,000円~50,000円
・写真撮影
30,000円~100,000円
・食事会
20,000円~100,000円
・合計
65,000円~260,000円
旅色がおすすめする神社仏閣まとめ
下記ページでは、旅色がおすすめする神社・神宮・寺院をまとめた記事一覧をご紹介しています。七五三の撮影場所を検討する際にはぜひチェックしてみてください。
神社の記事一覧
寺院の記事一覧
まとめ
七五三は、お子様の成長を祝い、健やかな未来を願う、日本の伝統的な行事です。伝統的な形式に沿って祝うのも良いですし、現代のライフスタイルに合わせて、家族で楽しめるようにアレンジするのも良いでしょう。この記事を参考に、子どもにとって、そしてご家族にとって、最高の七五三をお迎えください。
参考になりましたか? 旅行・おでかけの際に活用してみてください。
記事企画・監修:旅色編集部 なかやま
ライター:旅色編集部 なかやま
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