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2024/03/11
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2023/11/17
加賀百万石の城下町、金沢。兼六園と金沢城を中心に、歴史情緒を感じる趣深いスポットが数多く残されています。そんな金沢が一層魅力にあふれるのが冬。雪降る茶屋街や雪吊りなど、この季節ならではの風景を堪能できます。また、美術館や博物館などの文化施設も数多くあるので、インドア派の方は寒い冬に温かい室内でじっくりと芸術鑑賞するのもおすすめです。この冬は、歴史と文化に彩られた金沢へ出かけてみませんか?
この記事の目次
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国の特別名勝に指定されている日本庭園。四季折々の情緒が堪能できるスポットとして一年を通して多くの人が訪れます。そんな兼六園で冬にだけ見られる美しい光景が、北陸特有の湿った重たい雪から木の枝を守るために円すい状に縄を張る「雪吊り」。例年1月下旬から2月は夜間無料開放とライトアップが行われ、雪吊りを施した木々が幻想的に浮かび上がります。雪景色の庭園を、ゆっくりと散策しながら堪能してみてはいかがでしょうか?
兼六園
「加賀百万石」と名高い前田家の居城・金沢城とその周辺に整備された金沢城公園。約30ヘクタールの敷地内には、重要文化財に指定された石川門や三十間長屋をはじめ、数多くの見どころがあります。夜は一年を通して外周の石垣ライトアップが行われますが、週末を中心に、夜間開園と玉泉院丸庭園、三の丸広場などのライトアップが楽しめます。雪の積もった冬のライトアップは幽玄さもひとしお。隣接する兼六園のライトアップとあわせて訪れるのがおすすめです。
金沢城公園
現代美術を中心とした展覧会・プログラムを展開している美術館。大きな円形の建物の中にはそれぞれ独立した展示室が配されており、順路はなく、一人ひとりが自由な順番で回れるのが特徴です。寒い日こそ、ゆっくりと芸術鑑賞を楽しみましょう。屋外アート作品も点在しており、雪の積もった日は、いつもとは装いの異なる作品が見られるかも。その日ならではの作品の姿を見に、ぜひ訪れてみてくださいね。
金沢21世紀美術館
2020年秋、東京から移転・開館した、近現代の工芸・デザイン専門の美術館。目を引くクラシカルな建物は、明治期の建築で国の登録有形文化財である旧陸軍第九師団司令部庁舎と旧陸軍金沢偕行社を解体移築・活用しています。冬は雪化粧を施した、いつもと装いを変えた幻想的な姿が見られるかもしれません。常設展はなく、所蔵作品展、特別展または共催展のいずれかを常時開催。展示作品は展覧会ごとに変わるので、何度訪れても新たな発見があります。
国立工芸館
石川の古代から近代までの歴史と文化を楽しく学べる博物館。建物は旧陸軍兵器庫や金沢美術工芸大学として使われた歴史を持つ、国の重要文化財。「いしかわ赤レンガミュージアム」の愛称で親しまれています。移築復元した民家や、加賀藩にまつわる古文書などの資料、映像資料など、見どころ豊富。常設展のほか、さまざまなテーマで特別展や企画展が開催されています。隣接する白壁の国立工芸館とのコントラストも楽しみながら、ミュージアム巡りをしてみるのもいいですね。
石川県立歴史博物館
金沢三茶屋街のなかで、最も規模が大きい「ひがし茶屋街」。情緒あふれる町家と石畳の風景は、金沢を象徴する町並みです。細い路地でも融雪装置が作動しているので、雪が降っても歩きやすいのが嬉しいポイント。芸妓(げいぎ)さんが客をもてなす伝統あるお茶屋さんのほか、飲食店やお土産店にリノベーションした町家もあり、街歩きが楽しいスポットです。冬は暖かな喫茶店で、ぜんざいやおしるこなど、季節の甘味でほっこりしてみてはいかがでしょうか?
ひがし茶屋街
浅野川沿いを中心に趣ある町家が立ち並ぶ「主計町(かずえまち)茶屋街」。江戸時代に加賀藩士だった富田主計(とだかずえ)の上屋敷があったことから、この界隈が主計町と呼ばれるようになりました。夜には川沿いの街灯に明かりがともり、一層大人な街の雰囲気を堪能できますよ。こぢんまりとした茶屋街ながら、「暗がり坂」や「あかり坂」、金沢出身の文豪・泉鏡花の作品を紹介する「泉鏡花記念館」など見どころが点在。積雪時は、足元に気をつけながら散策を楽しみましょう。
主計町茶屋街(伝統的建造物群保存地区)
藩政時代に加賀藩士の武家屋敷が立ち並んでいた、長町武家屋敷跡。にぎやかな繁華街・香林坊(こうりんぼう)から少し歩くと、土塀と石畳の路地、かつて材木の運搬に使われた大野庄用水のせせらぎなど、まるで往時にタイムスリップしたような町並みが広がっています。ほとんどの屋敷は現在も住民が住んでおり、人々の生活と歴史ある町とが融合する貴重な界隈です。雪から守るために「薦掛(こもが)け」を施した土壁が並ぶ風景は、金沢の冬の風物詩。ぜひ路地を歩いて、間近に見てみてくださいね。
長町武家屋敷跡
前田利家と正室・お松の方を祀る尾山神社。一風変わった神門は、国の重要文化財に指定されています。和漢洋のエッセンスが混ざり合い、最上部にはギヤマンと呼ばれたステンドグラスがはめ込まれているのが特徴です。夜はライトアップで色とりどりのガラスが鮮やかに浮かび上がり、雪が降ると一層の異国情緒を醸し出します。2023年度は11月27日から12月10日まで、夜間拝観とご祈祷体験などができるイベントを開催。金沢で過ごす冬に、特別な夜を過ごしてみてはいかがでしょうか?
尾山神社
1891(明治24)年に建てられた旧第四高等中学校本館。北陸のエリートを育てた旧制高等学校は、数少ない洋風学校建築として国の重要文化財に指定されています。「石川四高記念文化交流館」として整備されたのは、2008(平成20)年。四高にまつわる資料が並ぶ「石川四高記念館」と県ゆかりの文学者の著書や資料が展示された「石川近代文学館」を有する施設となっています。レトロ衣装体験ルームや旧門衛所を活用したミュージアムショップもあり、楽しみ方はいろいろ。当時の雰囲気を味わいに訪れてみてはいかがでしょうか?
石川四高記念文化交流館
金沢の三茶屋街のなかで、最も多い芸妓さんを抱える「芸どころ」。「ひがし茶屋街」と比べて人通りも少なく落ち着いた雰囲気で、しっぽりと街歩きを楽しみたい方や町家風景の写真を撮りたい方におすすめのエリアです。見どころは、芸妓さんの管理事務所である洋風建築の「西検番事務所」や、茶屋家屋の外観を再現した「金沢市西茶屋資料館」など。日が暮れる頃には、お座敷へと向かう芸妓さんの姿が見られたり、三味線の音色が聞こえたりすることもありますよ。
にし茶屋街
加賀藩三代藩主・前田利常により祈願所として創建された妙立寺(みょうりゅうじ)。「忍者寺」の異名は、外敵からの攻撃を防ぐために設けられた数々のからくりや迷路のような建物構造に由来するものです。中にはいれば、隠し階段、落とし穴、どんでん返しなど、本物の忍者も驚くようなからくりが満載。事前予約で堂内を拝観できるので、ぜひ自らの足で堂内を巡り、「忍者寺」の魅力を体感してみてください。
妙立寺
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参考になりましたか? 旅行・おでかけの際に活用してみてください。
記事企画・監修:旅色編集部 おおもり
ライター:Okumura Shiho
兼六園
JR金沢駅から兼六園シャトルバスに乗車、「兼六園下・金沢城」下車すぐ ※20分間隔で運行、大人200円・小人100円(土日祝日は運賃半額)
金沢城公園
JR金沢駅から兼六園シャトルバスに乗車、「兼六園下・金沢城」下車すぐ ※20分間隔で運行、大人200円・小人100円(土日祝日は運賃半額)
金沢21世紀美術館
JR金沢駅からバスで20分
国立工芸館
[バス] 出羽町バス停より徒歩約5分、広坂・21世紀美術館(石浦神社前)バス停より徒歩約7分、広坂・21世紀美術館(しいのき迎賓館前)バス停より徒歩約9分、金沢21世紀美術館・兼六園(真弓坂口)バス停より徒歩約7分(※土日祝日のみ運行) [車] 金沢西インターチェンジ、金沢森本インターチェンジより約20〜30分 ※駐車場は近隣文化施設との共用駐車場(約230台・無料)を利用
石川県立歴史博物館
[バス]出羽町バス停より徒歩約5分
ひがし茶屋街
JR金沢駅から徒歩20分
主計町茶屋街(伝統的建造物群保存地区)
JR金沢駅から徒歩20分
長町武家屋敷跡
JR金沢駅から徒歩20分
尾山神社
JR金沢駅から徒歩20分
石川四高記念文化交流館
[バス] 香林坊バス停より徒歩約2分 [車] 金沢駅より約10分 ※駐車場は「石川県政記念しいのき迎賓館」駐車場を利用。当館窓口にて駐車券に押印で、30分無料
にし茶屋街
北鉄バス「広小路」下車、徒歩3分
妙立寺
JR金沢駅から北陸鉄道広小路方面行きバスで20分、広小路下車、徒歩3分