【京都・清水寺周辺観光】参拝後におすすめしたいスポット14選

2023/08/31

【京都・清水寺周辺観光】参拝後におすすめしたいスポット14選

有名な神社仏閣をはじめ、数多くの世界遺産がある日本屈指の観光地・京都。数多くの神社仏閣や四季折々の自然、おいしいグルメなど魅力あふれた場所です。そんな京都でも根強い人気を誇るのが、「清水の舞台」で知られる寺院「清水寺」。せっかく清水寺観光へ行くなら、周辺の観光スポットもチェックしておきたいところ。そこで今回は、清水寺周辺にあるおすすめの観光・穴場スポットをご紹介します。神社や寺院のほか、体験工房、散策や食べ歩きにぴったりな通りまで集めましたので、より充実した観光になるようチェックしてみてくださいね。

「清水の舞台」で知られる本堂舞台が有名な寺院「清水寺」

「清水寺」は、奈良時代末期、778(宝亀9)年に延鎮上人(えんちんしょうにん)が、音羽の滝の近くに草庵を結び、千手観音を祀ったのが始まりといわれています。鹿狩りに訪れた坂上田村麻呂が水を求めて立ち寄った際、延鎮上人に殺生をいさめられたことから信仰し、長岡京の紫宸殿(ししんでん)を移築して創建しました。
東京ドーム3倍弱の広さを有する境内を回る所要時間の目安は、50〜60分ほど。通常は西側にある鮮やかな朱塗りの「仁王門」からスタートして、国の重要文化財にも指定されている「西門(さいもん)」、鮮やかな建築美を見せる「三重塔」などを見学し、本堂へと進みます。縁結びスポットの「地主神社」の敷地内を見学したい方や「随求堂の胎内めぐり」に参加される方は、所要70分〜90分ぐらいを想定しておくと良いでしょう。

【清水寺から徒歩約5分】レンタル着物岡本

京都の町を着物で歩く旅のお手伝い

「レンタル着物岡本」は、創業から190年以上続く老舗織物プロデュースのレンタル着物店です。清水寺、八坂神社、祇園、伏見稲荷大社など京都の人気スポット周辺に全7店舗を構え、着物はバリエーション豊かに1,000着以上のラインアップ。西陣織の帯地などこだわりの小物もそろえるほか、着付けから髪のセットまで頼めるので、本格的な仕上がりを気軽に楽しめます。情緒あふれる古都京都の町並みに映える着物姿で撮影すれば、インスタ映えもばっちりです。

【清水寺から徒歩約5分】二年坂

清水寺への参拝道の一部として栄えてきた石畳

「二年坂」は、産寧坂へ続く約200mの坂道です。周辺は国の重要伝統的建造物保存地区に指定されており、道沿いには虫籠窓(むしこまど)の京町家が残ります。大正ロマンを代表する画家であり詩人の竹久夢二が一時期暮らした寓居(ぐうきょ)跡があることでも知られています。坂道の両側には、京都らしい和風の建物が並び、その多くが土産物店です。近くには高台寺や八坂の塔もあり、清水寺を中心とする観光ルートとして人気があります。

【清水寺から徒歩約5分】産寧坂

どこを切り取っても京都らしい風景が満喫できる

二年坂を抜けると現れる東山の木々と瓦屋根が重なり合う京都らしい風景「産寧坂」。京散歩の王道ロードでもあり、にぎやかに並ぶ飲食店や土産物店に心奪われることでしょう。カフェなどもあるので、ランチや休憩タイムに訪れるのもおすすめです。二年坂とともに、産寧坂の周辺の町並みはどこを切り取っても京都らしさを感じさせる場所で、常に多くの観光客が訪れています。

【清水寺から徒歩約10分】八坂の塔(法観寺)

風情ある東山のランドマーク

穏やかな東山の景観にしっとりとした佇まいで立つ、高さ46mの本瓦葺きの五重塔。正式名は「法観寺」です。古くは八坂寺といい、日本では最も古い建築様式の一つであるとされている四天王寺式伽藍配置(してんのうじしきがらんはいち)を持つ大寺として栄えていました。聖徳太子が建立したと伝えられていますが、応仁の乱で焼失し、現在の塔は室町幕府の第6代将軍・足利義教が1440(永享12)年に再建したものといわれています。産寧坂からこちらの「八坂の塔」をバックに写真を撮ると、京都観光の記念の一枚になるので撮影も忘れずに。小学生以下は拝観不可となっているので注意しましょう。

【清水寺から徒歩約10分】八坂庚申堂

カラフルなお猿に願掛けを

「八坂庚申堂(やさかこうしんどう)」は、天台宗の寺院で、本尊は青面金剛童子。中国の信仰と日本の信仰が混ざった、日本独自の「庚申信仰」の霊場として信仰を集めています。平安時代、浄蔵法師によって創建され、現在の建物は1678(延宝6)年に建てられたものです。こちらのお寺では、カラフルな願掛けのお守り「くくり猿」を背景に着物で写真を撮ると、華やかな一枚が収められることから、近年フォトジェニックなスポットとして人気を集めています。願い事を書いて吊るすと叶うといわれている「くくり猿」は、売り切れることもあるので、早めに訪れるのがおすすめです。

【清水寺より徒歩約15分】安井金比羅宮

縁切り縁結び碑(いし)

悪縁切り、良縁結びのご利益で知られる

祇園のほど近くにある、縁切り神社として有名な「安井金比羅宮」。本殿に祀られているのは主祭神の崇徳(すとく)天皇・源頼政公・大物主神(おおものぬしのかみ)です。境内には、真ん中に穴のあいた大きな縁切り縁結び碑(いし)があり、形代(かたしろ)に願いを書き、穴を表からくぐり悪縁を断ち、再び裏からくぐることで良縁を結んでくれるといわれています。男女の縁や人間関係に関する縁だけではなく、自分が断ち切りたいと思っている全ての悪縁も切ってくれるのだそう。また縁を切るだけではなく、良縁を結ぶ神社としても親しまれています。カップルで訪れても縁が切れることはありませんのでご安心を。

【清水寺から徒歩約15分】高台寺

秀吉の魂が眠る寺

「高台寺」は、1606(慶長11)年、戦国時代~安土桃山時代の武将・豊臣秀吉の菩提を弔うため豊臣秀吉の妻・北政所ねねが建立した寺院です。開山時の建物が現存しており、紅葉や桜の名所としても知られています。まず見どころなのが、中門をくぐると現れる重要文化財の「開山堂」で、こちらは高台寺の創建当初から残る貴重な建物です。さらに開山堂と書院を結ぶ、屋根つき廊下の中央付近にある「観月台(かんげつだい)」は、ねねが豊臣秀吉を偲びながら月を眺めたといわれる場所。そして本堂の方丈には「波心庭」と呼ばれる枯山水庭園があり、国の名勝にも指定されています。季節ごとにカラフルな砂でデザインされ、春には桜と白い砂のコントラストが楽しめます。

【清水寺から徒歩約15分】圓徳院

秀吉の妻・ねねが晩年を過ごした場所

「圓徳院(えんとくいん)」は、高台寺の塔頭(たっちゅう)寺院で、通称「ねねの寺」と呼ばれています。豊臣秀吉の妻・北政所ねねが晩年の19年間を過ごした寺とされ、先だった秀吉のために「高台寺」を建立し、夫の魂を弔うためにこの圓徳院から通い続けていたそう。多くの大名や禅僧、文化人がねねを慕って集まり、文化サロンのような一面も持っていたと伝えられています。境内には、伏見城から移築された豪快な石組みの庭園や、安土桃山時代から江戸時代初期にかけて活躍した絵師・長谷川等伯による『山水図襖』など見どころも多く、一年を通してたくさんの拝観者が参拝に訪れています。

【清水寺から徒歩約15分】冨田工藝

老舗工房による話題の彫刻ワークショップ

三代続く老舗の彫刻工房「冨田工藝」。こちらでは御仏像や御位牌、京仏具を製作する京仏師・京位牌師が、ワークショップを開催しています。人が手を合わせるものを作る誇り高き工房に、伝承される繊細な技術が見られると、国内外の観光客から評判です。
御朱印帳の表紙を彫刻するワークショップでは、仏教や法話に基づく図柄を講師の指導で檜に彫っていきます。初心者でも気軽に手ぶらで参加することが可能です。檜の香りに癒やされながら、世界に一つだけの御朱印帳を作ってみてはいかが? そのほか「佛像彫刻教室」「写経会」なども開催しています。

【清水寺から徒歩約15分】清水五条R&S工房

日本情緒ある和の空間で陶芸体験を

趣の感じられる格子戸とスタイリッシュな暖簾が目印の陶芸工房「清水五条R&S工房」。約100年前に建てられた古民家を改装した工房は、京都らしい風情ある雰囲気が漂います。陶芸教室ではゼロからオリジナル作品が制作できると好評。京都で約10年間修業を積んだ店主が丁寧にサポートしてくれるので、初心者でも安心して参加できます。清水寺や京都国立博物館といった名所が徒歩圏内にあるロケーションから、京都観光と併せて訪れる参加者も多いのだそう。

【清水寺から徒歩約15分】八坂神社

京の夏を盛り上げる祇園祭で有名な神社

「八坂神社」は厄除け・疫病退散・商売繁昌のご利益を授かる神社として知られる、京の街の守り神です。素戔嗚尊(すさのをのみこと)・櫛稲田姫命(くしいなだひめのみこと)・八柱御子神(やはしらのみこがみ)を御祭神とする、全国の祇園社の総本社。地元では「八坂さん」「祇園さん」の名で親しまれ、京都三大祭りの一つである祇園祭は、こちらの神社の祭礼として有名です。境内には、本殿を取り囲むように20社近いお社があり、国宝の本殿のほか、境内、境外の29棟の建造物が重要文化財に指定されています。

【清水寺から徒歩約15分】円山公園

日本屈指の枝垂れ桜の名所として知られる公園

八坂神社の東に広がる「円山公園」。1886(明治19)年に京都市で最初に誕生した公園です。桜の名所として知られ、なかでも園内中央にある枝垂れ桜は「祇園の夜桜」として、春にはより多くの人でにぎわいます。ゆるやかな丘陵地に広がる園内には、池をめぐる散策路が整備されているため、遊歩道やベンチから心ゆくまで美しい景観を堪能できますよ。周辺の社寺散策のひと休みに立ち寄るのにおすすめです。

【清水寺から徒歩約20分】花見小路通

お茶屋や料亭が並ぶ祇園のメインストリート

広めの石畳の路にお茶屋や料亭が並ぶ、祇園の中心地「花見小路通」。四条通を中心に、北は三条通りと交わるところから、南は建仁寺までの約1kmの南北の通りです。舞妓さんが歩く姿も多く見られ、どこを撮っても絵になるような景色で、外国人観光客からも大人気のスポットになっています。夜になると、提灯が灯され情緒豊かな雰囲気が漂い、昼とはまた別の表情が見られるため時間帯を変えて訪れてみるのもおすすめ。カフェやバー、レストランなども点在しているので、こちらでディナーや休憩を過ごしてみてはいかがでしょう。

【清水寺から徒歩約20分】建仁寺

京都最古の禅寺で心静かな時間を過ごす

宋から禅と茶を持ち帰った僧侶・栄西が建てた臨済宗の名刹「建仁寺(けんにんじ)」。京都最古の禅寺であり、日本の喫茶文化発祥の地ともいわれています。門の先に広がる参道の周囲には木々が植えられ、季節ごとの風情ある景色が楽しめます。境内に進むと三門、法堂、方丈、書院と並び、周囲には名勝庭園が広がり、洗練された佇まいに息を飲むことでしょう。法堂の『双龍図』は日本画家・小泉淳作によるのもの。有名な江戸時代初期の画家・俵屋宗達筆の国宝『風神雷神図』は、京都国立博物館に寄託されていますが、レプリカで鑑賞することが可能です。

おわりに

清水寺の周辺には京の町並みや歴史を感じられるスポットがたくさんありました。日本風情たっぷりの美しい景観の中を歩いていると着物で散策したくなりますので、事前にレンタルショップへ予約しておくのがおすすめです。また昼と夜で表情が異なるため、時間の許す限りいろいろなスポットを回って京都独特の景観を楽しみたいですね。今回ご紹介した場所以外にも、途中で土産物店やカフェなど気になるお店に立ち寄りながら京都観光を思いきり満喫しましょう。

旅色編集部 いたがき

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記事企画・監修:旅色編集部 いたがき

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