【九州・宮崎県】歴史や自然を感じる旅へ!日南市のおすすめ観光スポット18選

2024/06/10

【九州・宮崎県】歴史や自然を感じる旅へ!日南市のおすすめ観光スポット18選

宮崎県日南市は、飫肥藩(おびはん)の城下町として栄えた歴史と、太陽、海、自然を象徴するような温暖多照の地域です。飫肥城を中心とした歴史を感じるスポットや日南の雄大な自然を感じるスポットが点在しています。この記事では、観光をしながら歴史や自然を感じたい方にぴったりなおすすめスポットを18カ所ご紹介します。ぜひ、日南の歴史を感じる雰囲気と自然を満喫してみてください。

歴史

鵜戸神宮

神様が生まれた伝説が残る神社

鵜戸神宮(うどじんぐう)は、豊玉姫命(とよたまひめのみこと)が鵜草葺不合尊(うがやふきあえずのみこと)を生んだ伝説が残る神聖な場所です。海を見下ろす断崖絶壁に建つ本殿は、洞窟の中に鎮座しており、独特の雰囲気が漂います。縁結び、子授け、安産、育児祈願など、結婚から出産までのあらゆる願いを叶えてくれるパワースポットとして、多くの参拝者が訪れる場所です。

榎原神社

神仏習合の名残が色濃く残る県指定有形文化財

榎原(よわら)神社は、縁結びにご利益があるパワースポットです。1658(万治元)年に鵜戸神宮(うどじんぐう)から勧請して、建立されました。朱塗りの本殿は、県内唯一の貴重な「八つ棟造り」です。敷地内には本殿や鐘楼をはじめとする県指定有形文化財が点在しており、神仏習合の名残や約350年以上の歴史を感じられるでしょう。本殿横にある宝物資料館は、神社に伝わる古文や冠などが約90点展示、保管されています。

油津赤レンガ館

モダンな雰囲気が漂う国登録有形文化財

油津(あぶらつ)赤レンガ館は、油津の豪商 河野宗四郎(かわのそうしろう)の四男宗人(むねと)が、主屋の改築と同時に建築した煉瓦造の倉庫です。入り口や内部の中央がアーチ状になっている、大正時代のモダンな雰囲気が漂う国登録有形文化財です。かつて持ち主によって売却される予定だった赤レンガ館を、地元の方々が買い取り、油津のシンボルとして残した歴史もあります。

松尾の丸

飫肥城復元事業で建築された地元の方に愛されている御殿

松尾の丸(まつおのまる)は、江戸時代の藩主の生活を垣間見れる書院造の御殿です。1979(昭和54)年に飫肥城(おびじょう)復元事業で建築されました。御殿には、御座の間、茶室、御寝所、湯殿、台所、御蔵などがあり、江戸時代の身分の高い武士の生活を再現しています。なかでも湯殿は蒸し風呂になっていて、九州ではここでしか公開されていません。復元には多くの市民が寄付を行い、瓦の裏には寄進者の氏名が銘記されています。地元の方に長年愛されているスポットです。

豫章館

江戸時代の面影を感じる武家屋敷を楽しもう

豫章館(よしょうかん)は、1869(明治2)年に飫肥城の旧本丸御殿を移築して建てた藩主伊東家の住まいで、飫肥城下で最も格式のある武家屋敷です。広い屋敷地に主屋や御数寄屋、雑舎、蔵を配し、入り口には薬医門を構えています。庭園は、広い空間に庭石や石灯籠、庭木などが巧みに配置されており、見る人の心を魅了します。豫章館は飫肥に現存する武家屋敷の中でも、特に江戸時代の面影を残しているスポットです。

小村寿太郎生誕地碑

偉業を成し遂げた宮崎の偉人に思いを馳せる

小村寿太郎(こむらじゅたろう)生誕地碑は、旧小村寿太郎生家に立つ石碑です。碑面には元帥東郷平八郎の書、裏面には小村の親友が寄せた詩文が刻まれています。詩文はポーツマス条約の最後の交渉に向かう小村に対して、小村の人柄を賞賛するとともに激励と日本人の期待を託したものです。世界の外交舞台で活躍し、日本に平和な繁栄をもたらした小村寿太郎の生誕地に思いを馳せてみてもよいでしょう。

小村寿太郎生家

明治の外交官の生まれ育った場所を見学しよう

小村寿太郎生家は、小村寿太郎の生家を見学できるスポットです。元々は生誕地碑の場所にありましたが、1920(大正10年)に現在地へ移築されました。老朽化の進んでいた生家を市が改修し、2004(平成16)年4月から公開しています。小村寿太郎は、日向国飫肥藩に下級武士として生まれ、明治の外交官として大活躍した人物です。偉人が生まれ育った家を覗いてみましょう。

振徳堂

偉人を輩出した学校で歴史を学ぼう

振徳堂(しんとくどう)は、1831(天保2)年に藩主祐相(すけとも)によって建築された飫肥藩の藩校です。教授には安井滄洲(やすいそうしゅう)と息子の息軒(そっけん)を招き、藩校の基礎が築かれました。西南戦争で飫肥隊を率いて「飫肥西郷」と称された小倉処平(おぐらしょへい)や、日本外交の礎を築いた小村寿太郎を輩出した学校です。偉人たちが学んでいる姿を想像しながら、見学してみましょう。

飫肥城下町

九州の小京都を散策しよう

飫肥(おび)城下町は、1588(天正16)年から約280年間、伊東氏5万1千石の城下町として繁栄した九州の小京都と呼ばれる町です。1977(昭和52)年に九州地区で最初に重要伝統的建造物群保存地区に選定されました。飫肥石を使った石垣や武家屋敷などが残る美しい町並みは、タイムスリップした気分にさせてくれます。飫肥の町を食べあるきや町あるきしながら、江戸時代の面影が残る城下町を楽しく散策しましょう。

商家資料館

飫肥の商人文化を学べる資料館

商家(しょうか)資料館は、1870(明治3)年に山林業の山本五兵衛が建てた建物を改修し、当時の商家の様子や商人達が使用していた道具を展示しています。建物は、木造一部2階建ての白漆喰の土蔵づくりで、樹齢約200年以上の飫肥杉の巨木を使用しています。市指定文化財にも指定されている商家資料館は、飫肥の商人文化を知るうえで欠かせない観光スポットです。

大手門

歴史のはじまりを予感させる櫓門

飫肥城の入り口に位置する大手門(おおてもん)は、江戸時代の面影を残す木造渡櫓(わたりやぐら)と本瓦葺き(ほんがわらぶき)の重厚なつくりの櫓門(やぐらもん)です。大手門は1978(昭和53)年に、樹齢約100年以上の飫肥杉を4本使用して復元されました。大手門をくぐった先には、飫肥城歴史資料館や松尾の丸があります。時代の旅へと誘ってくれる大手門は、必ず訪れたいスポットです。

杉村金物本店

昭和初期の木造住宅の構造を知ろう

杉村金物本店(すぎむらかなものほんてん)は、1932(昭和7)年に建築された木造3階建て店舗兼住居です。建物は市登録有形文化財に指定、宮崎県建築百景に選定されています。縦長の窓や銅板張りの外壁など洋風の意匠を取り入れた独特の外観が魅力で、油津の町並みでひときわ目を引く存在です。店内も昭和当時の金物や船具などが並び、レトロな雰囲気を醸し出しています。異国情緒な雰囲気を楽しんでみてください。なお、店舗はすでに閉店しており、営業はしていないためご注意ください。

堀川橋

映画の舞台にもなった橋を渡り歩こう

堀川運河にかかる堀川橋(ほりかわばし)は、1903(明治36)年に完成した石造りの単アーチ橋です。通称、乙姫神社と呼ばれている吾平津神社(たびらつじんじゃ)の参道としての役割も兼ねています。地元の方は、橋に親しみを込めて「乙姫橋」と呼んでいます。映画の舞台にもなった堀川橋は、油津の景観に欠かせない存在であり、町のシンボルです。渡るだけでなく、遠くから眺めてもよいでしょう。

自然

日南海岸

宮崎県観光協会

宮崎県観光協会

宮崎県観光協会

宮崎県観光協会

トロピカルムード満点のドライブを楽しんで

日南海岸は、宮崎市南部から都井岬まで約100kmにわたる海岸線です。日南海岸沿いには、堀切峠(ほりきりとうげ)や青島(あおしま)、パワースポットとして知られる鵜戸神宮があります。海岸線に続く波上岩やビロウ樹、薄紫色のジャカランダの花も見逃せません。どこまでも広がる青い海と空、フェニックスの並木や南国の花々など、トロピカルムード満点な絶景を楽しむドライブをしてみてください。

竹香園

日本庭園と桜の絶景が同時に楽しめる名所

竹香園(ちっこうえん)は、飫肥出身の元貴族院議員である高橋源次郎(たかはしげんじろう)の別荘庭園です。県立日南高校の西側にある桜の名所で、春には約1,000本もの桜が咲き誇ります。園内には南国を感じるソテツが植えられた桃山式日本庭園があり、グラウンド奥には小村寿太郎の銅像があります。自然豊かな敷地で散策をしながら、日本庭園の風情と桜の絶景を同時に楽しみましょう。

小布瀬の滝

自然と神話を秘めた滝を感じよう

小布瀬の滝(こぶせのたき)は、道の駅酒谷から日南市に向かう途中にある高さ約23m、幅約3m、毎分約12トン前後の水量を誇る滝です。神話によれば、男鈴(おすず)と女鈴(めすず)の間に子どもが生まれ、その子どもの産湯として使われた場所が小布瀬だと伝えられています。自然と神話が織り成す神秘的な空間を楽しめます。

坂元棚田

黄金色に染まる景色が幻想的な棚田を眺めよう

坂元棚田は、日南市の最高峰である小松山の麓に広がり、日本の棚田百景に選ばれています。1928(昭和3)年から1934(昭和9)年にかけて開墾されました。長方形の田んぼが階段状に整然と並ぶ近代的なイメージと、自然石を割って積み上げた荒削りながらも温かみのある石積みが特徴です。例年、6月中旬から田植えが行われ、10月中旬には稲穂が黄金色に染まる光景が見られます。坂元棚田は四季を感じられるスポットです。

日南ダム

自然と人工物が織り成す壮大な絶景スポット

日南(にちなん)ダムは、宮崎県日南市の酒谷川上流に位置する重力式コンクリートダムです。1989(昭和60)年に管理を開始し、2016(平成28)年には県内初の治水ダムから多目的ダムへと移行しました。ダムの展望所からは雄大な景色が広がり、頬に当たる風が心地よい絶好のビューポイントです。車を停めるスペースもあるので、気軽に立ち寄ってダムの雄大さを体感してみてはいかがでしょう。

まとめ

この記事では、宮崎県日南市のおすすめ観光スポット18カ所をご紹介しました。飫肥藩の城下町として栄えた歴史と、宮崎が誇る偉人たちに思いを馳せる観光スポットが多くあります。日南の雄大な自然を感じられるスポットも多く、南国ならではの絶景も満喫できます。ぜひ、日南市に遊びに行った際は今回ご紹介した観光スポットへ足を運んでみてください。

旅色編集部 おおもり

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記事企画・監修:旅色編集部 おおもり

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