【関東】本当に涼しい避暑地14選 夏の観光におすすめの涼しい場所を厳選
2024/06/27
2023/08/31
1999(平成11) 年に、世界遺産に登録された「日光の社寺」。日光東照宮、日光山輪王寺(にっこうざんりんのうじ)、日光二荒山神社(ふたらさんじんじゃ)の103棟(国宝9棟、重要文化財94棟)の「建造物群」と、これらの建造物群を取り巻く「遺跡(文化的景観)」のすべてが登録遺産で、国内外から多くの人々が訪れる人気のスポットです。そこで今回は、「日光の社寺」に含まれる社寺はもちろん、日光東照宮の周辺にあるおすすめの観光スポットをご紹介!ぜひ日光観光の参考にしてみてください。
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世界遺産に登録された「日光の社寺」を構成する寺院の一つ。本堂にあたる三仏堂(さんぶつどう)は、平安時代に創建された、日光山随一・東日本最大の木造建築物として知られています。三仏堂には、日光三山といわれる男体山(なんたいさん)・女峰山(にょほうさん)・太郎山(たろうさん)の仏様が祀られています。広大な敷地には、徳川3代将軍・家光公の霊廟である大猷院(たいゆういん)、慈眼堂(じげんどう)などのお堂や15の支院があり、基本コースでめぐる場合の所要時間は2~3時間ほど。
日光山輪王寺
日光山輪王寺にある「大猷院」は、徳川家光公をお祀りするための霊廟です。境内には、国宝に指定されている拝殿・相の間・本殿をはじめ、22もの国宝や重要文化財が立ち並ぶほか、315基もの灯籠があるなど、見どころ満載。金と黒を使用した、重厚で落ち着いた造りも特徴になっています。入口の仁王門から拝殿、本殿までの道のりは急で長い石階段が続くので、こまめに休憩しながら、自分のペースで拝観するようにしましょう。
輪王寺大猷院
「日光二荒山神社」は、日光山信仰の始まりとなった古社で、日光東照宮の西隣に鎮座しています。境内は、男体山・女峰山・太郎山からなる日光三山を含み、その広さはおそよ3,400ヘクタールにも及びます。二荒山(男体山)をご神体としているのも特徴。招福や縁結びの神様である大己貴命(おおなむちのみこと)がご祭神であり、現在では縁結びのご利益で人気を集めています。本社がある日光山の入り口には、世界遺産に登録されている「神橋(しんきょう)」がかかっているので、参拝の際はぜひ足を運んでみてくださいね。
日光二荒山神社
日光東照宮の旧社務所である「朝陽閣(ちょうようかく)」は、1995(平成7)年から美術館として公開されており、館内では貴重な芸術作品を鑑賞できます。日本画家・横山大観(よこやまたいかん)が手がけた「朝陽図」が見られる「貴賓室」のほか、日本を代表する画伯の障壁画や日本画など、約50点もの作品が展示されています。日光にまつわる芸術作品を通じて、歴史や文化にふれてみませんか。
日光東照宮美術館
古くから、華厳ノ滝、裏見ノ滝(うらみのたき)とともに、日光三大名瀑の一つに数えられる「霧降ノ滝(きりふきのたき)」。その名前は、水が岩にあたって霧のように飛び散る様子から命名されたといわれています。例年10月下旬~11月上旬頃には、周辺の木々が赤く染まる紅葉が見られ、多くの人々が訪れます。ぜひ、タイミングを合わせて、その時にしか見られない絶景を楽しんでください。
霧降ノ滝
日光三大名瀑のひとつである「裏見ノ滝」は、秋は紅葉、夏は新緑と、四季折々の景色が眺められるのが魅力です。江戸時代前期の俳諧師である松尾芭蕉が「暫くは滝に篭るや夏の初(げのはじめ)」の句を詠んだという歴史を持ちます。かつては滝の裏側に回れたことからその名がついたといわれています。現在は行けないのでご注意を。
裏見ノ滝
日光市街と中禅寺湖・奥日光の間を結ぶ国道120号は、通称「いろは坂」とよばれる観光道路として整備されています。合計で48カ所あるカーブが「いろはにほへと」の48文字と一致することが名前の由来。下り専用の第一と、上り専用(中禅寺湖から明智平までは両方行通行)の第二に分かれているのも特徴です。ドライブに訪れるなら、紅葉の時期がおすすめです。
いろは坂
雄大な景色が眺められる、日光随一の景勝地です。ロープウェーで約3分の場所にある展望台は、標高1,373mから男体山や華厳ノ滝、中禅寺温泉街、中禅寺湖といった日光を代表する観光地を一望できます。秋になると木々が赤く色づく景色を満喫でき、紅葉狩りスポットとしても人気です。
明智平
日光周辺には48の滝があるといわれており、そのなかでも特に有名といえるのが「華厳ノ滝」です。高さ97mほどの断崖から一気に滝壺まで落下する迫力あふれる景色が見られます。茨城県大子町の「袋田の滝」、和歌山県那智勝浦町の「那智の滝」と並んで、日本三大名瀑の一つにも数えられています。有料のエレベーターを利用すれば、滝壺を間近で見られるのもポイントです。
華厳の滝
「中禅寺湖」は、標高1269mの高所に位置する湖で、釣りの名所としても有名です。周囲約25km、最大深度約163mで、およそ2万年前に起こった男体山の噴火をきっかけに、原形が造られたといわれています。初夏の鮮やかなつつじや、秋の紅葉といった季節ごとに違った表情を楽しめ、訪れるたびに新たな魅力を感じられる地です。
中禅寺湖
中禅寺湖を訪れたなら、青い湖面をのんびりクルージングできる遊覧船にぜひ乗車してみてはいかがでしょうか。中禅寺湖の名所を巡りながら湖を約1時間で1周する定番のコースのほか、期間限定でセレクトできるコースもあるので、さまざまな楽しみ方ができます。船から涼やかに湖の景色を眺める、ぜいたくな時間を満喫してください。
中禅寺湖機船
中禅寺湖の豊かな自然を楽しめるだけでなく、かつて国際避暑地であった周辺地域の歴史についてふれることができる公園です。園内に建つ「旧英国大使館」は、2008(平成20)年まで英国大使館別荘として利用されていた建物を復元したもの。館内は2階建てで、奥日光に関する展示コーナーや、英国伝統文化を伝えるティールームがあります。
英国大使館別荘記念公園
中禅寺湖畔にある、緑に囲まれた公園。園内には、チェコ出身の建築家であるアントニン・レーモンドが、1928(昭和3)年にイタリア大使館の別荘として設計した建物があります。建物は、1997(平成9)年まで歴代の大使が実際に使用しており、歴史と伝統が感じられます。建物は本邸と副邸の2棟あり、どちらも有料で内部見学が可能。2階建ての本邸は床板や建具・家具などをできる限り再利用して復元されています。
イタリア大使館別荘記念公園
「龍王峡」は、日光国立公園に属する、約6kmに渡って続く渓谷です。その見事な景観は、約2200万年前の海底火山の噴火でできたといわれています。渓谷沿いには「自然研究路」とよばれるハイキングコースが整備されており、コース内にある「むささび橋」からの眺めは圧巻! 巨岩と清流が作り出す芸術的な自然美が堪能できます。
龍王峡
「竜頭ノ滝(りゅうずのたき)」は、奥日光を流れる湯川の末流にある滝です。幅は約10m、長さは約210mにもおよび、水が岩肌を滑り落ちるように流れる美しい景色は息をのむほど。途中から2枝に分かれ滝壺に落ちる様子を正面から見ると、竜の頭に見えることからその名がついたといわれています。つつじや紅葉など、見どころもたくさん。家族でのおでかけやカップルのデートなど、さまざまなシーンで訪れたくなる絶景スポットです。
竜頭ノ滝
「戦場ヶ原(せんじょうがはら)」は、奥日光の標高約1,400mの地点に広がる、日本の代表的な湿原地帯。男体山が噴火して湯川がせき止められ、土砂がたまってできたといわれています。6~10月はノハナショウブなど数々の高山植物を見ることができ、季節によってさまざまな魅力を感じられます。ハイキングにも最適のスポットなので、子連れファミリーのおでかけにもおすすめです。
戦場ヶ原
奥日光の最上流部にある「湯ノ湖」の南側にある滝で、高さ約70m、幅は最大約25mのスケールを誇ります。末広がりに勢いよく岩壁を流れ落ちる様子は迫力満点! 滝のすぐそばに設置されている階段を上った先にある遊歩道は、滝を間近に望める絶好のビューポイントです。滝のマイナスイオンを浴びながら、壮大な景色を楽しんでください。
湯滝
「日光の社寺」などの玄関口である商業施設で、日光みやげをゲットするのはいかが。施設内では、湯波や手打ちそばをはじめとする日光の特産品や新鮮な農産物を購入できます。数々のヒット曲を生み出した日光市ゆかりの作曲家・船村徹(ふなむらとおる)に関する資料を展示する「日本のこころのミュージアム船村徹記念館」も併設しているので、ぜひ立ち寄ってみてください。
道の駅日光
英国様式の教会で、県の有形文化財に指定されています。現在の教会堂は、1914(大正3)年に完成したもの。設計家や教育者、宣教師として明治~大正期の日本で活躍したアメリカ出身のジェームズ・ガーディナーによって設計されました。石積スレート葺きのゴシック式建築で、重厚感漂う館内は見応え抜群です。
日本聖公会 日光真光教会
日光観光を楽しんだあとは、地元の人からも親しまれている男鹿川(おじかがわ)沿いの日帰り温泉で、のんびり体を癒やすのもおすすめです。施設のすぐそばには清流が流れており、温泉を堪能しながら心地よいせせらぎを聴くことができます。男女混浴露天風呂のほか、貸切風呂などの設備も充実。日光が誇る極上の湯に浸かって、日光観光を締めくくりましょう。
日光市営 川治温泉 薬師の湯
日光観光を楽しむなら、日光東照宮だけではなく、その周辺にある社寺や施設にも訪れてみてはいかがでしょうか。さわやかな雰囲気に包まれた名瀑や湖、のんびりと過ごせる公園、おみやげが買える商業施設など、魅力的なスポットが盛りだくさん。家族や恋人、友達と、誰と一緒に訪れても満足できるスポットばかりなので、どんなシーンでも日光観光を楽しむことができます。日光東照宮に訪れる際は、ぜひ周辺観光も満喫してくださいね。
参考になりましたか? 旅行・おでかけの際に活用してみてください。
記事企画・監修:旅色編集部 いたがき
ライター:Clay
日光山輪王寺
JR日光線日光駅・東武日光線東武日光駅から東武バス「世界遺産めぐり」で9分、表参道下車(三仏堂)すぐ
輪王寺大猷院
[電車]JR日光駅・東武日光駅より東武バス中禅寺温泉または湯元温泉行きに乗車、バス停西参道入口下車、徒歩約10分 [車]日光宇都宮道路日光ICより約10分
日光二荒山神社
[バス]西参道バス停より徒歩約7分 [車]日光宇都宮道路 日光ICより約10分
日光東照宮美術館
JR日光線日光駅・東武日光線東武日光駅から東武バス「世界遺産めぐり」で9分、表参道下車すぐ
霧降ノ滝
JR日光駅または東武線東武日光駅よりバス「霧降高原・大笹牧場行」で10分
裏見ノ滝
JR日光線日光駅・東武日光線東武日光駅から東武バス中禅寺湖方面行きまたは湯元温泉行きで11分、裏見の滝入口下車、徒歩50分
いろは坂
日光宇都宮道路清滝ICから奥日光方面へ20分
明智平
JR日光線日光駅・東武日光線東武日光駅から東武バス中禅寺温泉または湯元温泉行きで35分、明智平下車すぐ
華厳の滝
JR日光駅または東武日光駅から湯元温泉行きバスで40分、中禅寺温泉下車徒歩5分
中禅寺湖
JR日光駅または東武日光駅から中禅寺温泉行きバスで45分、「中禅寺温泉」下車徒歩5分
中禅寺湖機船
JR日光線日光駅・東武日光線東武日光駅から東武バス湯元温泉行きで47分、遊覧船発着所下車すぐ
英国大使館別荘記念公園
JR日光駅・東武日光駅から中禅寺温泉行きバス45分、「中禅寺温泉」で乗り換え、半月山行きで5分「イタリア・英国大使館別荘記念公園入口」下車徒歩5分
イタリア大使館別荘記念公園
JR日光駅・東武日光駅から中禅寺温泉行バスで50分、中禅寺温泉で乗り換え、立木観音下車徒歩12分
龍王峡
野岩鉄道龍王峡駅すぐ
竜頭ノ滝
JR日光駅・東武日光駅から湯元温泉行きバスで60分、竜頭の滝下車2分
戦場ヶ原
JR日光駅または東武日光駅より湯元温泉行きバスで50分、「三本松」下車徒歩1分
湯滝
JR・東武日光駅より湯元温泉行きバスで60分、「湯滝入口」下車徒歩5分
道の駅日光
[車]日光宇都宮道路今市インターチェンジから国道121号・119号を宇都宮方面へ車で1km
日本聖公会 日光真光教会
JR日光線日光駅・東武日光線東武日光駅から東武バス中禅寺温泉行きまたは湯元温泉行きで7分、西参道下車すぐ
日光市営 川治温泉 薬師の湯
野岩鉄道会津鬼怒川線川治湯元駅から徒歩15分