【九州・鹿児島旅行】鹿児島市内の人気観光スポット14選 家族・子連れにもおすすめ
2024/05/13
2023/09/08
鹿児島県のシンボルともいえる「桜島」。かつてはその名前のとおり、錦江湾に浮かぶ“島”でしたが、1914(大正3)年の大噴火の影響で大隅半島と陸続きになりました。そして、現在も小規模な噴火を繰り返す活火山として知られています。そんな桜島は鹿児島屈指の観光スポット。かつての大噴火の溶岩跡が至るところに残り、各所に点在する展望所からは桜島の雄姿と錦江湾の絶景を望むことができます。今回は、桜島を車なしで回れるスポットに厳選して11カ所を紹介します。
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桜島へは大隅半島を経由して行くこともできますが、おすすめは鹿児島市の鹿児島港から乗船する「桜島フェリー」。片道大人200円、小児(1歳~小学生)100円とリーズナブルで、わずか15分の船旅となります。今回は、桜島フェリーの到着港である桜島港フェリーターミナルから、徒歩あるいはレンタルサイクルで回れる観光スポットを紹介するので、参考にしてみてください。
歩いて回るにはちょっと広すぎるけれど、車だとあっという間に回れてしまう桜島。じっくりと景色や桜島の空気を味わいつつ、それでいて快適に移動するならスポーツサイクルはいかがでしょう? 「桜島ビジターセンター」では、24段切り替えのクロスバイクのレンタルを実施。桜島の荒々しい山肌と緑、錦江湾の穏やかな海を、自転車で走りながら自分のペースで眺めることができます。同センター内には、桜島の噴火の歴史や自然についての展示があるので、サイクリングに出かける前に見学すれば道中がもっと楽しくなるはずです。
スポーツサイクルレンタル(桜島ビジターセンター)
桜島港フェリーターミナルから歩いて5分ほどの位置にある「溶岩なぎさ公園」の園内には、全長約100mの足湯があります。屋外にあるものでは日本最大級なのだとか。地下約1,000mから湧き出る赤褐色の天然温泉を利用しており、入れば足元から全身がポカポカに。「タオルを忘れた」という方も、近くにある桜島ビジターセンターや国民宿舎レインボー桜島でタオルを購入できるので、安心です。錦江湾や桜島の山並みをのんびりと眺めながら、ゆっくりくつろいでみませんか?
「桜島」溶岩なぎさ公園足湯
桜島のお土産を買ったり、グルメを味わったりしたいなら訪れたいのが“道の駅「桜島」火の鳥めぐみ館”。世界一小さいともいわれ、甘味が強い桜島を代表する特産品・桜島小みかん、世界一大きな大根としてギネス記録を持つ桜島大根など、さまざまな商品が店頭に並びます。また食事処では、小みかんを使った料理や海の幸などを提供。桜島の味を存分に味わいましょう。鹿児島・桜島の観光情報も多数そろえているので、どこに行こうか迷ったときは頼りにしてみてください。
※桜島港フェリーターミナルより徒歩約5分
道の駅 「桜島」火の島めぐみ館
“道の駅「桜島」火の鳥めぐみ館”に隣接している「桜島旬彩館」。地元・桜島で収穫した桜島小みかんや桜島大根といった特産物を、桜島のお母さんたちが手間ひまかけて加工、そして販売しています。加工品は、小みかんドレッシングをはじめ小みかんジャム、小みかんジュース、桜島デコン(桜島大根の乾燥大根を甘酢漬けにした漬物)など種類が豊富。桜島港フェリーターミナルからは徒歩約5分と近いため、フェリーに乗船する待ち時間にも立ち寄りやすいですね。
さくらじま旬彩館
穏やかな錦江湾、雄大な桜島、そして桜島の噴火の爪痕を残す溶岩原を一望することができる「烏島展望所」は、かつて「烏島」という小さな島だったそう。1914(大正3)年、桜島の大噴火でおよそ500m離れた沖合にあった烏島が溶岩流によってのみこまれ、完全に埋没、その後陸続きになった場所を整備してつくられました。展望所からのパノラマビューを堪能するだけでなく、地形をも変えてしまう自然の脅威を五感で感じてみてください。
大正溶岩や錦江湾など、桜島らしい景観が楽しめる「赤水展望広場」。眼前には鹿児島市街地が広がります。2004(平成16)年、この地で鹿児島出身のシンガーソングライター・長渕剛氏が、今でも伝説として語り継がれるオールナイトコンサートを開催しました。コンサート会場の跡地を整備してつくられた同広場の敷地内には、桜島溶岩を使って制作された巨大なモニュメント「叫びの肖像」があります。迫力満点のモニュメントの前で記念撮影をする人も多いそう。
桜島南側の有村地区に作られた全長約1kmの溶岩遊歩道。その途中にあるのが「有村溶岩展望所」です。黒々とした奇岩が一面に広がる溶岩原は、度重なる大噴火の壮絶さを物語っています。また桜島の山肌はもちろん、錦江湾も望め、天気が良い日には薩摩半島最南端の開聞岳(かいもんだけ)が姿を現すことも。駐車場の近くにはお土産ショップが充実しています。ひととおり見終わったら、こちらでお土産選びを楽しみましょう。
有村溶岩展望所
1914(大正3)年、桜島の大噴火によって軽石や火山灰が降り積もった黒神一帯。桜島の東側にある「腹五社神社(黒神神社)」にたたずんでいた高さ約3mの鳥居も、たった1日で上部1mだけを残し、埋没してしまいました。鳥居は、一度は掘り起こし作業が行われたものの、噴火の恐ろしさを後世に伝えるため、今も火山灰に埋もれたままで保存されています。1958(昭和33)年、この鳥居は県の天然記念物に指定。隣には、ともに噴火を乗り越えたアコウの木が寄り添っています。
黒神埋没鳥居
桜島北西部の海岸線を走る道路沿いにある「藤野のアコウ群」。四国・九州・沖縄などの温暖な気候で育つアコウは、クワ科の常緑樹です。巨大な幹と枝ぶり、地面に向かって隆々と伸びる根からは、生命の力強さが伝わってきます。藤野のアコウ群は、高さ10mにも及ぶアコウが約200m にわたって道路に覆いかぶさるように並んでおり、さながら“緑のトンネル”のよう。実際に足を運び、アコウの生命力を感じてみてください。
藤野のアコウ群
桜島北岳の4合目、標高約373m の場所にある「湯之平展望所」は、一般観光客が立ち入りできる桜島の最高地点です。ここからの景色はどこを切り取っても絶景。目の前にそびえ立つ北岳の荒々しい山肌、眼下には大正溶岩原、錦江湾を挟んだ西側には鹿児島市の街並みが広がります。また天気が良ければ、北に霧島連山、南に開聞岳が見えることも。展望所の建物内には、噴火の歴史など桜島に関する展示スペースや売店が併設されています。
湯之平展望所
桜島港フェリーターミナルからほど近い場所にある「桜島自然恐竜公園」。桜島の荒々しい姿が、恐竜時代を彷彿させるとのことで、園内には実物大を含む恐竜の遊具がいくつも設置されています。そのほかにも、高さ10mを超えるすべり台やアスレチックなど充実しているので、お子さんと一緒に遊ぶのにぴったりです。園内には2つの展望台があり、一方は桜島の雄大な山肌、もう一方は大正溶岩原と錦江湾を望むことができます。
至るところで噴火の壮絶さが物語られている桜島。一方で、自然が生み出すパワーも感じることができるはずです。火山以外にも桜島の自然、絶景、グルメの数々は、直接足を運んで体感したいものばかり。桜島を訪れる際は、今回紹介した11カ所を参考に、気になるスポットまでのアクセスや、どの場所から回るかなど計画を立てておくと、当日スムーズに楽しめますよ。ぜひ今度のお休みは桜島観光に出かけてみては?
参考になりましたか? 旅行・おでかけの際に活用してみてください。
記事企画・監修:旅色編集部 いたがき
ライター:UNTRACE inc.
スポーツサイクルレンタル(桜島ビジターセンター)
桜島港フェリーターミナルより徒歩約10分
「桜島」溶岩なぎさ公園足湯
桜島港から徒歩10分
道の駅 「桜島」火の島めぐみ館
桜島港から国道229号を垂水方面へ車で0.5km
さくらじま旬彩館
桜島港から徒歩5分
烏島展望所
桜島港フェリーターミナルより徒歩約25分
赤水展望広場
桜島港フェリーターミナルより徒歩約30分
有村溶岩展望所
桜島港からバスで20分、「溶岩展望所」下車すぐ
黒神埋没鳥居
桜島港からバスで30分、「黒神中学校前」下車すぐ
藤野のアコウ群
桜島フェリーターミナル桜島港より車で約8分 桜島港フェリーターミナルより自転車で約25分
湯之平展望所
桜島港からバスで15分、「湯之平展望所」下車すぐ
桜島自然恐竜公園
桜島港フェリーターミナルより徒歩約10分