戦場ヶ原の星空は関東屈指の美しさ!おすすめの観測スポットなどをご紹介!

2023/12/21

戦場ヶ原の星空は関東屈指の美しさ!おすすめの観測スポットなどをご紹介!

日光の戦場ヶ原は、人気観光スポットとして有名であり、四季を通じて多くの観光客が訪れます。特に星空の美しさは関東屈指と言われるほどであり、周辺の駐車場は星空観測を楽しむ人でにぎわいます。そこで、戦場ヶ原の中でも特に星空観測におすすめのスポットや、観測の際の注意点などについて合わせて紹介します。

日光の戦場ヶ原で星空観測をしよう!

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満天の星空を見ると、心が洗われると感じる方は多いでしょう。しかし、都会では照明などが多く、なかなか満天の星空に出会うことはできません。そんな方にお勧めしたいのが「戦場ヶ原」です。戦場ヶ原の美しい星空の秘密やおすすめスポットを紹介します。

なお、こちらの情報は2023年12月時点のものです。実際に行く前にお店の公式HPなどで最新の情報を確認することをおすすめします。

日光の戦場ヶ原が星空観測に人気の理由①光害が少ない

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「戦場ヶ原」というのは、栃木県日光市にある湿原です。標高1390メートルから1400メートルの平坦な土地ですが、もともとは約2万年前の男体山の噴火によりできた堰止湖でした。その上に土砂や噴火の堆積物が積もって今の姿になったと言われています。

戦場ヶ原そのものも日光の有名な観光スポットの一つ ですが、星空が美しい場所 としても知られており、星空を見るために訪れる方や、夜を過ごす方も少なくありません。

日光の戦場ヶ原で美しい星空が見える理由としてまず挙げられるのが「光害」の少なさ です。まずはこのあたりから紹介していきましょう。

星の瞬きをそのまま楽しめる「光」の少なさ

戦場ヶ原は標高が高く、その分近くの都市からの距離も離れています。星の自然の光は地球から見ればそれほど強い光にはなりませんから、周囲にネオンや照明が多くある場所では、かき消され、見えなくなってしまうのです。

もちろんそれらの光は人間が快適に生活するうえでは必要なものです。しかしそれらの光から離れることで、美しい星の瞬きをより楽しむことができるでしょう。戦場ヶ原では光が少ないため、それが可能になるのです。

日光の戦場ヶ原が星空観測に人気の理由②アクセスが良い

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「光」がないところに行くことができれば、それだけ美しい星空を拝むことができるわけですから、極端に言えば、人がまったくいない、もしくは人里遠く離れた無人島や山奥に行けば、美しい星空を楽しめる確率は高くなります。

しかし、そのような場所に行くのはそう簡単ではありません。いくら美しい星空を見ることができるからといっても、せめて車でアクセスできる場所でなければ、行くことは難しいでしょう。

観光スポットならではのアクセスの良さは大きな魅力

最初に述べたように、戦場ヶ原は日光でも有名な観光スポットの一つであり、年間を通じて多くの観光客が訪れます。そのためアクセスが整備 されており、車でも、公共交通機関を利用してでも楽にアクセスすることができる のです。

車ならば国道120号線を使うことで、栃木県側、また群馬県側からもアクセスできます。東京の都心からでも、約3時間で行くことができるので、ちょっとした小旅行で訪れることができるでしょう。また、バスで行くことも難しくありません。

東京駅・日光駅からのアクセス方法

公共交通機関を使ってアクセスする場合の方法について具体的に紹介します。最寄り駅はJR日光駅、もしくは東武日光駅 になります。東京駅から行くなら宇都宮駅で乗り換えるといいでしょう。東京駅からは約3時間で日光駅まで行くことができます。

日光駅、東武日光駅からはバスになります。路線バスがあり、これを利用すると65分ほどで、「三本松」バス停に到着します。ここが戦場ヶ原の最寄りバス停となり、戦場ヶ原展望台までの距離は約100メートルです。

また一つ手前の「赤沼」バス停で下車すると、ハイキングの遊歩道があるので、これを利用して景色を楽しみつつ戦場ヶ原をめざすのもおすすめです。こちらも近くに星空観測におすすめのスポットがあります。

日光の戦場ヶ原が星空観測に人気の理由③標高が高い

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先ほども述べた通り、戦場ヶ原は標高が約1400メートルの場所です。この標高の高さ もまた、星空観測には好条件と言えます。実際、標高の高いところに天文台が多く設置されています。

標高の高さは星空観測において必要条件の一つ

標高の高さと星空観測には大きな関係があります。地球には大気がありますが、雲を作ったり大気がゆらいだりすると、星空の見え方に影響を与えます。標高が高いということは大気が薄くなる ため、そのリスクが少なくなります。

また、標高が高いということは空に近いため、星の光が届きやすくなり、その点でも戦場ヶ原のような標高が高い場所は星空観測に適していると言えます。

日光の戦場ヶ原が星空観測に人気の理由④視界が広い

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街中で空を見上げると、高い建物が空の一部を覆い隠してしまうことに気づきます。ですから街中で星空を見る場合は、高いビルの上の展望台など、空を覆い隠すものがない場所がおすすめです。これはビルのない場所でも同様で、いくら山の中など光が少ない場所であっても、周囲が高い木に囲まれていれば、その分空が見えるスペースが少なくなり、満天の星空を楽しむということは難しいでしょう。

満天の星空が楽しめる開けた土地

先ほど述べたように、戦場ヶ原は平坦な開けた土地 になっています。周囲には木はありますが、もちろんビルなどはありません。そのため空が広く見渡せ、視界が広い のです。

光も少なく、それでいて視界も広いため、空全体に広がる星空を見渡すことができるのが戦場ヶ原のおすすめポイントです。戦場ヶ原は地形的にも星空観測にぴったりの場所です。

日光の戦場ヶ原が星空観測に人気の理由⑤休憩拠点がある

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次にも述べますが、戦場ヶ原は日光でも人気の観光スポットの一つです。光が少ないというと、周囲になにもない場所というイメージですが、戦場ヶ原の星空観測スポット周辺には休憩ができる場所や座れる場所 などがあり、ゆったりと星空観測を楽しむことができます。

もちろん駐車場もあるので、車でアクセスして、駐車場の車の中から星空を観測するのもいいですし、周辺を散策しつつ、星空も楽しむという方法もおすすめです。

ゆっくり星空観測を楽しめるのも戦場ヶ原のおすすめポイント

後で紹介しますが、戦場ヶ原の星空観察におすすめのスポット周辺には、駐車場のほかにお土産を購入したり、食事をとったりできる場所があります。またキャンプなどはできませんが、ベンチとテーブル、フリースペースなどもあるため、ここで座ってゆっくりと星空を見ることもできます。

星空観測の時間帯である夜は売店なども閉店となるので、星空観測をする前に食事の時間をとるとよいでしょう。美しい星空をゆっくりと観測してください。

日光の戦場ヶ原が星空観測に人気の理由⑥観光も楽しめる

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ここまで述べてきたように、戦場ヶ原周辺は観光スポットとしても大変人気です。後で紹介しますが、戦場ヶ原そのものはもちろん、竜頭の滝など有名な観光スポットも近くにあるため、星空観測とセットで楽しむこともできるでしょう。

昼は周辺の豊かな自然、夜は星空と楽しみがいっぱい

戦場ヶ原は観光スポットなので、整備もされています。2時間半ほどで観光スポットを巡りながらハイキングを楽しめるコース があり、星空観測に人気のスポットがその拠点になっているため、出発地点にする方も多いです。

朝東京周辺から出発して戦場ヶ原のハイキングをしながら観光を楽しみ、そのまま夜に星空観測をするという計画で動くのも可能です。また日光東照宮など、ほかの日光の観光スポットと組み合わせるプランも立てられるでしょう。

ただし、戦場ヶ原のハイキングコースは初心者でも安心して歩けますが、街中を歩くのとは違います。服装などはハイキングに適したものを用意するなど、それなりの心構えをして行くようにしましょう。

日光の戦場ヶ原で星空観察をするのにおすすめのスポット①三本松園地駐車場・三本松茶屋

戦場ヶ原で星空観察をするのにおすすめのスポットとしてまず挙げられるのが「三本松園地」です。三本松園地は戦場ヶ原展望台と国道120号線をはさんだ向かい側に位置しており、広いスペースがあるため、その点でも星空観察などで利用しやすい場所です。

広い駐車場があるほか、「三本松茶屋」など食事やお土産を購入することができる店もあるため、戦場ヶ原にハイキングなどで訪れる方もここを拠点とすることが多いです。

戦場ヶ原星空観察の便利な拠点スポット

駐車場は無料で利用することができ、ある程度視界も開けているため、戦場ヶ原の星空観察をする方にはとても人気のあるスポット です。夜半過ぎまで駐車場利用をする方が途切れることはないほどであり、流星群などの星空イベントの時には満車になるほどです。

また近くにある三本松茶屋では観光情報の提供のほか、食事をすることもできるので、星空観察の前に利用するといいでしょう。アクセスもしやすく、初めて星空観察に行くという方にもおすすめ です。

なお、三本松茶屋の駐車場は営業時間内での利用となりますので、星空観察をするなら、三本松園地駐車場を利用してください。こちらは24時間利用することができます。

日光の戦場ヶ原で星空観察をするのにおすすめのスポット②戦場ヶ原展望台

三本松園地駐車場から国道120号を渡って少し歩いたところにあるのが「戦場ヶ原展望台」です。名前の通り戦場ヶ原の景色を一望できる場所 であり、紅葉の時期などになると、多くの方がここからの景色を楽しみに訪れます。

夜になると、今度は一面の星空を見ることができる展望台となります。大自然の中にあるため、星空に包まれるかのような体験をすることができます。戦場ヶ原で星空を見るなら、ぜひおすすめしたいスポットです。

星空に包まれるような観察にぴったりの人気スポット

奥日光の大自然の中にあり、景色を一望できる戦場ヶ原展望台は、さえぎるものがないため、文字通りの満天の星空を堪能できるスポット です。それだけに人気も高く、一年中多くの方が観光に訪れます。

三本松園地駐車場からも徒歩で5分ほどとあっという間に行くことができますし、道も整備されているので、夜でも心配なくアクセスできるでしょう。

星空観察はいつの時期でも楽しめますが、特にペルセウス座流星群や夏の大三角を見たいならここが絶好のスポットです。ぜひ天気や月の様子をチェックして行ってみてください。

日光の戦場ヶ原で星空観察をするのにおすすめのスポット③赤沼駐車場

提供:日光自然博物館

「赤沼駐車場」は国道120号線沿い にあり、戦場ヶ原の入り口 にあたる部分です。ここから低公害バスに乗り換えたり、ハイキングに出発したりする方も多く、その人たちの駐車場として多く利用されています。

隣に「赤沼自然情報センター」 があり、周辺のコース情報やガイドマップなどが入手できるほか、ガイドツアーなどもあるので、初めての方はこちらで情報を入手してから戦場ヶ原に行くのもいいでしょう。

戦場ヶ原の入口で星空観察もしやすい人気スポット

提供:日光自然博物館

戦場ヶ原の入り口に当たり利便性も高い ことから、初めて戦場ヶ原で星空観察をしようという方にもおすすめのスポットです。

ただし、赤沼自然情報センターは冬の時期は閉鎖されるため、それに伴い赤沼駐車場も閉鎖となります。12月以降に赤沼駐車場で星空観察を考えている方は、前もっていつまで利用できるのか確認してから行くことをおすすめします。

視界もある程度開けており、駐車場から星空観察をすることもできます。また、三本松方向に少し歩くとさらに視界が開け、美しい星空が楽しめます。ライトなどをうまく避けて、ぜひ満天の星空観察を楽しみましょう。

日光の戦場ヶ原のハイキングコースで星空観測するときの注意点

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日光の戦場ヶ原には先ほども述べたようにハイキングコースが整備されており、星空観測とハイキングを組み合わせて楽しむ方も多く見られます。きちんと整備されているため、初心者でも安心して楽しめるコースですが、それでもいくつか注意したいポイントがあります。

そこで、戦場ヶ原で星空観測を楽しむ際に注意したいポイントを紹介します。楽しい一日を過ごすことができるよう、ぜひチェックしてください。

足元を踏み外さないように注意しよう

戦場ヶ原のハイキングコースは木道になっており、その上を歩く分には特に危険なく進むことができます。しかし、街の舗装された道路とは違い、季節によっては足元が危険な場合 があります。

特に冬から春の時期にかけては、地面の凍結で木道が浮き上がったり、日陰に雪が残っていたり、ぬかるみになっていたりといった部分が出てきます。こういった部分に不用意に足をかけると足元を踏み外したり転んだりという危険があります。十分に注意しましょう。

防寒対策はしっかりと

戦場ヶ原は標高1400メートルの高地です。そのため、平地に比べ気温が低い 傾向があります。特に朝晩は非常に冷え込むため、夜に行う星空観測では防寒対策が必須 です。

戦場ヶ原の場合、夏でも朝晩は上着が必要 ですし、11月頃には気温が10度以下 まで下がります。後で述べるように戦場ヶ原の星空は冬が特にきれいですが、寒波の際などマイナス20度近くまで下がる こともあります。

なお、戦場ヶ原の気候に関しては、先ほど紹介した三本松茶屋などでもその気候状況を発信しているので、行く前にはぜひチェックし、しっかりと準備をすることをおすすめします。

熊の目撃情報もある!

近年、日本のあちらこちらで、熊の目撃情報がニュースなどで報道されています。戦場ヶ原周辺の奥日光もまた、ツキノワグマの生息地 であり、時期によっては目撃情報が寄せられることも少なくありません。

熊に関してはとにかく出会わないことが重要です。特に早朝や夕方には目撃情報が出てくると言われており、餌を探すのに夢中になっていた熊とうっかり遭遇ということがないとは言えないのです。

ハイキングコースにもクマ鈴が設置されるなどしていますが、目撃情報などがある時期に行く場合はクマ鈴を用意する、単独行動は避ける など、しっかりと対策をすることを強くおすすめします。

日光の戦場ヶ原で星空観測観測をするのにおすすめの季節や流星群が見える時期は?

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さてそれでは、日光の戦場ヶ原の星空観測について、もう少し具体的に見て行きましょう。戦場ヶ原で美しい星空観測をするならば、いつの時期がよいのでしょうか。またそれぞれの時期にどんな星空が楽しめるのでしょうか。

とくにおすすめの季節や天候

先ほど述べたように、星空観測に適した条件の一つに「大気が薄い」ということがあります。標高が高くなれば大気が薄くなるわけですが、実は冬のほうが大気の動きが少なく、空気が澄んでいることが多いです。

冬になると気温が下がります。その結果、同じ湿度であっても空気中の水蒸気量が減少します。さらに、空中の温度差が少ないために対流も起こりにくく、結果として空気が澄んできます。

このように空気が澄んでいる状態、つまり冬の快晴の時は星空観測にぴったりの時期 ということになります。ですから可能であれば、このような日に星空観測に行くと、よりきれいな星空を楽しむことができます。

戦場ヶ原で流星群が見られる時期

また、戦場ヶ原で星空観察をするのであれば、流星群の時期に行くのもおすすめ です。流星群の多くは年によってその規模は違うものの、だいたい同じ時期にあらわれるため、計画も立てやすいです。

特に7月から8月に見ることができるペルセウス座流星群 は、ピークの時期がお盆頃と気温が高い時期 であり、避暑がてらに星空観測をすることができるため、特に人気となっています。

日光の戦場ヶ原で星空観察をするときの季節別ポイント:春

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それでは次に、季節ごとの戦場ヶ原の気候とおすすめポイントを紹介します。まずは春の時期からです。春の戦場ヶ原は先ほど述べたように、部分的に雪が残っている場合もありますが、おおむね芽吹きの季節であり、ハイキングにぴったりの気候です。

景色も美しく、比較的気候も安定 しており、快適なハイキングを楽しむことができるでしょう。初めて戦場ヶ原に行くという方にもおすすめです。

春の星座がきれいに見えるので夜も楽しめる

夜の星空観察の場合、上着などを用意しておけば、寒さに震えるということはなく、ゆったりと星空観察を楽しめます。春に見られる北極星を中心とした星座 を楽しむことができるでしょう。

中でも北斗七星、うしかい座のアークトゥルス、おとめ座のスピカを結ぶ春の大曲線 、アークトゥルス、スピカ、しし座のデネボラを結ぶ春の大三角 などは見つけやすいので、初めての方にもおすすめです。

日光の戦場ヶ原で星空観察をするときの季節別ポイント:夏

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気候という点でいうと、戦場ヶ原では夏が一番のピークの時期 と言えるかもしれません。なんといっても都心など街中から比べるととても涼しいので、避暑がてらに散策するのもおすすめです。

戦場ヶ原は夏でも涼しいので、羽織りものを持っていくことをおすすめします。特に星空観察をするのであれば、夜になりさらに気温が下がることが考えられます。肌寒い可能性があるので、上着を忘れないようにしましょう。

美しい天の川が広がる戦場ヶ原の夏

戦場ヶ原の夏の星空で外せないのが「天の川」と「夏の大三角」 です。一般的に星空観察には冬が適していると言われますが、天の川を見るならぜひ夏に行ってみましょう。

星空観察のポイントですが、まず夏の星の中で最も明るい、こと座のベガを見つけます。この左上方にはくちょう座のデネブ、その下にわし座のアルタイルがあります。この3つが「夏の大三角」を作ります。

そしてベガとアルタイルの間に流れるのが「天の川」です。ベガは織姫、アルタイルは彦星なので、七夕の物語を実際の目で見ることができます。ぜひ見つけてみてください。

日光の戦場ヶ原で星空観察をするときの季節別ポイント:秋

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秋の戦場ヶ原は紅葉スポットとして特に人気 となっています。戦場ヶ原の紅葉は地面一帯に生えている草木が色づく「草紅葉」 と言われるもので、湿原一帯が赤や黄色に染まる様子は戦場ヶ原ならではのものと言えるでしょう。

高地にある戦場ヶ原は紅葉の時期も早く、9月下旬から10月上旬 が見ごろとなります。この時期は気温も極端に低くありませんし、秋の夜長というように夜も長くなります。そのため外での星空観察も快適に楽しめます。

秋の大四辺形や天の川を楽しもう

秋の星空観察でまず見つけたいのが1等星のフォーマルハウト です。みなみのうお座にあり、秋の一等星はこれ1つなので、見つけやすいでしょう。また天頂近くには「秋の大四辺形」 という四角く並ぶ4つの星があります。これを見つけると有名なペガスス座やアンドロメダ座が見つけられます。

また、夏の星空観察で見た天の川は秋にも見ることができます。北の方角の高いところにあるので、こちらも比較的見つけやすいでしょう。

日光の戦場ヶ原で星空観察をするときの季節別ポイント:冬

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戦場ヶ原の冬は一面の雪に覆われる季節でもあります。戦場ヶ原の道そのものは整備されているので冬でも散策することはできますが、気温もかなり低くなるため、防寒具と雪道を歩くことができる靴が必須 です。

冬になると、先ほど紹介した「三本松茶屋」でスノーシューをレンタルすることができます。雪に覆われた中、スノートレッキングをしながら自然と触れ合うのもおすすめです。

美しい星座をたっぷり堪能できる冬

寒さが厳しい点は大変ですが、星空観測をするなら冬は特におすすめ です。冬は明るい星が多く、初心者でも探しやすいですし、空気が澄み、一面に瞬く星空をたっぷりと堪能できる季節でもあります。

特におおいぬ座のシリウス は夜空でもひときわ明るく輝いているのですぐ見つけられます。シリウスはマイナス1.5等星で、全天一明るい星なのです。これとオリオン座のベテルギウス、こいぬ座のプロキオンを結ぶ「冬の大三角形」 はどれも一等星なので、初めての方でもすぐにわかるでしょう。

冬は星がきれいで、しかも見つけやすい明るい星が多いので、ぜひ防寒をしっかりとして、戦場ヶ原の魅力的な星空をゆっくり時間をかけて楽しんでください。

日光の戦場ヶ原と一緒に行きたい!絶景観光スポット4選

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ここまで紹介してきたように、戦場ヶ原周辺には多くの観光スポットがあり、日光の豊かな自然を楽しむことができます。そこで戦場ヶ原から比較的近い、おすすめの観光スポットを紹介します。ぜひ一緒に楽しんでください。

湯滝

戦場ヶ原でまず楽しみたいのが滝です。「湯滝」は「奥日光三名瀑」の一つ で、滝幅が最大で25メートルと広く、滝壺近くまで歩いていくことができるため、迫力のある滝を間近で眺めることができます。冬には氷瀑 も楽しめます。

特に近くの無料駐車場に行くと、滝の上に星空が広がる景色 を見ることができるため、ほかの場所とは違う、滝と森と星空のコラボレーションを楽しむことができます。

竜頭ノ滝

奥日光を代表する観光スポットというと、やはり竜頭の滝 は外せません。こちらも「奥日光三名瀑」の一つ であり、階段状の岩場を流れ落ち、途中で流れが二股に分かれる様子が竜の頭のようだということから、この名前が付けられたと言われています。

こちらも晴れた夜には、頭上に一面の星空 が広がり、なんとも幻想的な風景を楽しむことができます。さらに観光スポットであることから、駐車場や茶屋などがある ため、安心してゆっくりと星空観測をすることもできます。

湯ノ湖

湯ノ湖は三岳の噴火で作られた堰止湖 で、周囲約3キロ、ハイキングコースも整備 されており、ゆっくり散策を楽しむことができます。湯ノ湖の南端に湯滝があるので、戦場ヶ原でのハイキングがてらに立ち寄るのにも便利です。

紅葉スポット としても人気が高く、また5月から9月にはマス釣りを楽しむ釣り人も多く訪れます。周囲が山に囲まれ雰囲気がよく、夜には頭上一面に星空が広がり 、星に包まれるような気分で観測を楽しむことができるでしょう。

中禅寺湖

約2万年前、男体山の噴火でできた堰止湖である「中禅寺湖」は、栃木県最大の湖 です。もともとは日光山を開いた勝道上人により発見されたと言われ、修業の場ともなっていました。明治期になると大使館の別荘なども作られ、リゾート地として知られるようになります。

特に春の新緑や秋の紅葉の時期 には多くの観光客が訪れる有数の観光スポットとなっており、遊覧船の運行も行われています。特に雪の舞う頃の星空は一見の価値がある と言われており、周辺の宿泊施設を利用して訪れる方が多く見られます。

ほかにも戦場ヶ原周辺でおすすめの観光スポットを紹介している記事はこちら!

日光の戦場ヶ原へ星空を見に行こう

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日光の戦場ヶ原は、美しい星空が見える条件を兼ね備え、しかも観光スポットなのでアクセスも良好です。したがって、星空観察をしたい方にとっては絶好のスポットと言えます。周辺の観光地との組み合わせや服装なども考慮しつつ、ぜひ満天の星空をお楽しみください。

旅色編集部 おおもり

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記事企画・監修:旅色編集部 おおもり

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