【東海・北陸】車なしの旅行でも楽しめる!おすすめの観光タクシー・観光バス5選
2025/05/13
2025/05/13
1995年に世界遺産に登録された「白川郷」。古い建築様式「合掌造り」の民家が立ち並び、日本の原風景が今もなお色濃く残る岐阜県を代表する観光地です。今回は、「白川郷」のおすすめ観光スポットと見どころを集めたモデルコースをご紹介します。合掌造りの民家を保存・公開する博物館や、世界遺産を一望できる展望台、白川郷内唯一の天然温泉など、訪れるべきスポットをピックアップしました! ご紹介するスポットは、ほとんどが徒歩で散策できる距離なので、効率よく巡ることができます。なお、白川郷中心部は車両の入場規制があるため、車で訪れる際は「村営せせらぎ公園駐車場」を利用し、白川郷観光をお楽しみください。
この記事の目次
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白川郷は四季折々で全く異なる美しさを見せるため、どの季節に訪れても魅力がありますが、特におすすめの時期は「冬」と「秋」です。
冬(12月中旬~2月末)は白川郷のベストシーズンとされ、合掌造りの集落が雪に覆われた幻想的な景色はまさに日本の冬の原風景です。特に1月中旬から2月中旬にかけては、夜間に合掌造りの集落がライトアップされるイベントが開催され、予約制で多くの観光客が訪れます。
秋(10月中旬~11月上旬)は紅葉のシーズンで、山々や田んぼが赤や黄金色に染まり、合掌造りの家々との美しいコントラストが楽しめます。また、合掌造り民家園では紅葉のライトアップが行われることもあります。
白川郷の観光所要時間は、目的や季節、混雑状況によって変わりますが、主な目安は以下の通りです。
・主要スポットのみ(展望台+集落散策):2時間程度
・食事やお土産、内部見学を含めて:3〜4時間程度
・冬季やライトアップイベント時:3〜5時間程度(雪道や混雑の影響で時間がかかるため、余裕を持った計画が必要)
・半日(4〜5時間):展望台、複数の合掌造り家屋の内部見学、食事、カフェやお土産店巡りまでゆっくり堪能
短時間で回る場合は展望台と代表的な合掌造り家屋の外観見学に絞り、半日あれば内部見学や食事もゆっくり楽しめます。週末や観光シーズンは混雑するため、移動や待ち時間も考慮しましょう。
白川郷の観光自体は集落の散策が中心で無料ですが、合掌造り家屋や資料館などの内部見学には入館料が必要です。主要な合掌造り家屋は1軒あたり大人400円前後で内部見学が可能。食事代は飛騨牛や郷土料理で1,500〜3,000円程度が目安です。
効率よく回るなら、事前に見学したい家屋や施設を決めておくことがおすすめです。
予算を重視するなら高速バス、時間を優先するなら新幹線+バス、または飛行機+バスの利用がおすすめです。車で訪れる場合は、渋滞や天候に注意が必要で、冬季はスタッドレスタイヤの装着が必須です。以下に、それぞれの交通手段の特徴をまとめました。
いずれの手段も、繁忙期は早めの予約が安心です。
「野外博物館 合掌造り民家園」は、岐阜県重要文化財指定建造物9棟を含む全25棟の建造物を保存公開する野外博物館。ひとつの小さな村のようになっており、昔にタイムスリップしたかのような気分を味わえます。園内には歴史を学べる写真展や食事処・売店があるので、観光にぴったり。白川郷の合掌造り集落をゆっくり見てまわる時間がないときには、こちらを訪れるのもおすすめです。
野外博物館 合掌造り民家園
世界遺産地区内で最大規模を誇る合掌造りの民家で、国の重要文化財にも指定されている「和田家住宅」。現在も住居として活用しながら、3階建ての1階と2階部分を公開しています(生活スペース非公開)。昔、実際に使われていた生活用品や民具、農具のほか、和田家が結婚式などで使った漆喰の器などが展示されており、当時の生活を垣間見ることができます。
和田家
「荻町城跡展望台」は、荻町合掌造り集落全体を見渡せるスポットで、小高い丘から街並みを一望できます。夏は新緑が広がり、雪が降るとあたり一面が雪に覆われ、幻想的な銀世界が。その景色は思わず写真に収めたくなるほど壮観です。展望台へは徒歩でも行けますが、「村営せせらぎ公園駐車場」近くから運行するシャトルバスを利用するのもおすすめです。
「明善寺庫裡郷土館」は、白川郷の名所のひとつで、真宗大谷派の寺院です。現在は郷土資料館として一般公開されています。5階建ての館内の1階には囲炉裏の間が広がり、囲炉裏には毎日火がともされ、2階には白川郷で使われていた農機具や木工家具、炊事用具などの生活用品などが展示。かつての暮らしぶりを知ることができます。
明善寺庫裡郷土館
白川郷の合掌集落から車で約15分の場所にある「旧遠山家住宅」は、1827(文政10)年に能登の大工によって建築された民家です。数十名の大家族が暮らしていたとされる家屋は、1階部分は居住、2〜4層は白川郷の地場産業である養蚕業が営まれ、床下では火薬の原料となる焔硝づくりが1887(明治20)年まで行われていました。また、「旧遠山家住宅」では、予約制で白川産古代米や、地元で採れた山菜料理などを味わえる体験ができます。
旧遠山家住宅
2023年4月にリニューアルオープンした、白川郷の中にある天然温泉の宿「白川郷の湯」。荻町の合掌造り集落の中に位置するので、ゆっくり世界遺産を楽しみたい人にはぴったりの宿です。男湯・女湯とも内湯と露天風呂、サウナを完備。露天風呂からは白山連峰や合掌集落、眼下に流れる庄川を眺めることができます。日帰り温泉としても利用できるので、白川郷を観光して冷え切った体を温めたい人におすすめです。
白川郷の湯
「長瀬家」は、5階建ての合掌造り家屋。約11mの一本柱(合掌柱)が屋根の勾配の上から下までを貫いた大きな屋根が特徴です。250年続く旧家で、初代から三代目までが医者だったこともあって貴重な江戸期の医療道具が残されています。2001(平成13)年には、80年ぶりに行われた茅葺き屋根の交換がテレビで放映され、話題となりました。申し出をすれば、「長瀬家」の歴史や展示を解説しながら見どころを案内してくれますよ。
長瀬家
白川村はかつて養蚕業が盛んな地域でした。「白川郷田島家養蚕展示館」は、養蚕をテーマとした展示館で、合掌造りの民家を利用して養蚕を行っています。蚕から生糸ができるまでの過程や合掌造りの内部構造、白川郷の深い歴史、文化を知ることができ、見ごたえは十分。ほかにも、貴重な映像資料の放映は来館者が理解しやすい内容になっています。英語での説明もあり、外国人旅行者にも大変人気が高いです。
白川郷田島家養蚕展示館
白川郷合掌造りのイメージを取り入れた外観が印象的な道の駅。地元白川郷産の菓子や加工食品、飛騨の名産品などを販売しており、お土産選びにぴったりです。ほかにも、地元の名物が味わえる食堂があり、大人から子どもまで人気。併設の「合掌ミュージアム」では、無料で本物の合掌家屋が見学できます。世界遺産・白川郷の観光前に訪れるのがおすすめです。
道の駅 白川郷
名古屋から岐阜の定番スポットを巡る1泊2日のドライブ旅! 1日目は「白川郷」を訪れ、高山で古い町並みや食べ歩きをして、下呂温泉に宿泊します。2日目は温泉郷の朝市に行き、郡上八幡で町並み散策や食品サンプル体験をしたら、ロープウェイで「岐阜城」へ。飛騨牛やうなぎも味わいます。
今も人々が暮らし、歴史と文化を育む「白川郷」。ここには、茅葺屋根の合掌造りをはじめ、ガイドブックに載っているような絶景が堪能できるスポット、日帰り温泉が楽しめる施設など、見どころあふれる観光名所がたくさんあります。古き良き日本を感じにぜひ、今回紹介したスポットに行ってみてくださいね。
参考になりましたか? 旅行・おでかけの際に活用してみてください。
記事企画・監修:旅色編集部 いたがき
ライター:Clay
野外博物館 合掌造り民家園
[車]東海北陸自動車道・白川郷インターチェンジより約5分[電車]JR金沢駅から高速バスに乗車、白川郷バスターミナル下車、徒歩約15分
和田家
[車]東海北陸自動車道・白川郷インターチェンジより「村営せせらぎ公園駐車場」まで約10分、駐車場から徒歩約15分[電車]JR富山駅より高速バスに乗車、白川郷バスターミナルより徒歩約5分
荻町城跡展望台
明善寺庫裡郷土館
[車]東海北陸自動車道・白川郷インターチェンジより「村営せせらぎ公園駐車場」まで約10分、駐車場から徒歩約5分[電車]JR富山駅より高速バスに乗車、白川郷バスターミナルより徒歩約10分
旧遠山家住宅
[車]東海北陸自動車道・白川郷インターチェンジより約15分
白川郷の湯
[車]東海北陸自動車道・白川郷インターチェンジより約7分[電車]JR富山駅から高速バスに乗車、白川郷バスターミナル下車、徒歩すぐ
長瀬家
[車]東海北陸自動車道・白川郷インターチェンジより「村営せせらぎ公園駐車場」まで約10分、駐車場より徒歩約5分[電車]JR富山駅より高速バスに乗車、白川郷バスターミナル下車、徒歩約8分
白川郷田島家養蚕展示館
[車]東海北陸自動車道・白川郷インターチェンジより約5分[電車]JR富山駅から高速バスに乗車、白川郷バスターミナル下車、徒歩約17分
道の駅 白川郷
東海北陸自動車道白川郷ICからすぐ