【徳島】「阿波踊り 2025」の日程や開催地周辺のおすすめスポットをご紹介

2025/05/29

【徳島】「阿波踊り 2025」の日程や開催地周辺のおすすめスポットをご紹介

阿波踊りは、400年以上の歴史を持つ日本の伝統芸能です。徳島県徳島市でおこなわれる阿波踊りは岐阜県の郡上踊り、秋田県の西馬音内盆踊りとともに日本三大盆踊りのひとつに数えられ、国内外から100万人を超える観光客が訪れます。初心者でも気軽に踊れるのが魅力で、無料レクチャーを受けることで演舞場での踊りに参加できます。この夏は、阿波踊りの魅力を実際に体験してみませんか?本記事では、阿波踊りの歴史や開催スケジュール、踊り方に加え、徳島市内のおすすめ観光スポットやグルメスポットなどを紹介します。

そもそも阿波踊りとは?歴史も合わせてご紹介

阿波踊りは、国の無形文化財にも指定されている日本の伝統芸能です。徳島市は阿波踊りの本場であることから、毎年100万人を超える観光客が訪れます。阿波踊りが開催される毎年8月11日から15日の市内中心部は、熱気にあふれています。まずは、阿波踊りの歴史や特徴をチェックしましょう。

※こちらの情報は2025年5月時点のものです。訪れる際は事前に公式HPなどで最新情報を確認することをおすすめします。

長い歴史を持つ阿波踊り

徳島市の阿波踊りの起源には、3つの有力な説があります。1つ目は、城下の人々が城内での無礼講を許された際に踊ったものをはじまりとする「築城起源説」。2つ目は、鎌倉時代の念仏踊りから続く先祖供養の踊りを起源とする「盆踊り起源説」。3つ目は、室町時代に流行した「風流踊り」をはじまりとした「風流踊り起源説」です。いずれの説から見ても、阿波踊りは400年以上の歴史を持つ伝統芸能といえます。

誰でも気軽に踊りを楽しめる

阿波踊りは「手を上げて、足を運べば阿波踊り」といわれるほど、誰でも気軽に楽しめる踊りです。初心者でも無料で講習を受けて踊りに参加できるグループもあります。「踊る阿呆に見る阿呆、同じ阿呆なら踊らにゃ損々」の精神で、ぜひチャレンジしてみましょう。

飛び交う掛け声

阿波踊りでは、元気な掛け声が会場を盛り上げます。踊りのはじまりや途中で、踊り手が「ヤットサー!」や「ア、ヤットヤット!」と声を上げるのがしきたりです。「ヤットサー!」には、「元気かい?」「いらっしゃい!」「おつかれさま!」などの意味が込められているといわれています。

阿波踊りの「連」とは?

阿波踊りは、「連」と呼ばれるグループごとに踊ります。徳島市の阿波踊りでは、例年延べ1,000を超える連が参加します。有名連や企業連、学校連などさまざまなグループがあり、踊り方やリズム、衣装もバラエティ豊か。一般的に、連は「男踊り」「女踊り」「鳴り物」で構成され、息の合った演舞が魅力です。

「男踊り」と「女踊り」

阿波踊りには「男踊り」と「女踊り」という2つのスタイルがあります。「男踊り」は力強くダイナミックな動きが特徴で、時にはひょうきんさを交えた自由な表現が魅力です。一方、「女踊り」は網笠を深くかぶり、下駄を履いた衣装が特徴的で、しなやかな手の動きと品のある足運びで美しさを表現します。

鳴り物

「鳴り物」は阿波踊りの演舞を音で支え、雰囲気を盛り上げる役割を担っています。主に鉦(かね)、笛、大太鼓、締太鼓(しめだいこ)、三味線などで構成され、連の最後尾に配置されるのが一般的です。連によって構成や演奏が異なり、音の違いを楽しめるのも魅力のひとつ。迫力ある男踊りと優雅な女踊りを引き立てる様は必見です。

阿波踊りの三大主流

阿波踊りの連は、時代とともに分かれながら発足してきました。歴史をさかのぼると、三大主流のいずれかに行き着くといわれています。ここでは、三大主流の「のんき調」「娯茶平調」「阿呆調」について説明します。

のんき調

のんき調は、徳島の有名連「のんき連」から名付けられた、三大主流のなかで最も古いといわれる踊りです。農民や商人の踊りが起源とされ、背筋を伸ばしてつま先立ちで上半身を自由に動かしながら、腰はぶらさずに明るく踊ります。

娯茶平調

娯茶平調(ごぢゃへいちょう)は、徳島の有名連「娯茶平」から名付けられた踊りです。「網打ち」と呼ばれる漁師が網を投げてたぐり寄せるような踊りは、ベテランにのみ許された技法。腰を深く落とし、前傾姿勢を保ったままスローテンポで踊ります。

阿呆調

阿呆調(あほうちょう)は、徳島の有名連「阿呆連」から名付けられた、三大主流のなかで 最も激しいといわれる踊りです。ほっかむりをして提灯を持ち豪快に踊る「男踊り」と、凛とした姿勢や「さし足」の技で楽しさと美しさを表現する「女踊り」が特徴です。

2025年阿波踊りの開催日程・時間・会場

徳島市で開催される2025年の阿波踊り「THE AWAODORI」は、オープニング公演を含む5日間にわたっておこなわれます。開催日程、会場、時間は次の通りです。詳細は公式ページをご確認ください。

■8月11日(月・祝)オープニング公演
アスティとくしま(有料):12時~13時20分、15時30分~16時50分、19時~20時20分

■8月12日(火)~15日(金)
あわぎんホール(有料):11時00分~12時10分、13時30分~14時40分、16時00分~17時10分
藍場浜演舞場(有料):18時00分~19時40分、20時20分~22時00分
あわぎん南内町演舞場(有料):18時00分~19時40分、20時20分~22時00分
紺屋町演舞場(有料):18時00分~19時40分、20時20分~22時00分
両国本町演舞場(無料):18時10分~22時00分
新町橋付近(無料):18時10分~22時00分
新町橋東公園(無料):18時00分~22時00分
両国橋西公園(無料):18時00分~22時00分

阿波踊りの踊り方

阿波踊りは、「男踊り」と「女踊り」を基本とした手の動きと足運びのリズムが特徴的な伝統芸能です。「手を上げて、足を運べば阿波踊り」といわれるように、初めての方にも親しみやすいのが魅力。ここでは、初心者でも気軽に参加できる「にわか連」や、踊りを練習できる施設について紹介します。

初心者におすすめの「にわか連」

「にわか連」は、初心者でも事前申し込みなしで無料参加できる連です。有名連の指導を受けた後、舞台上で踊ることができます。服装も自由なので、気軽に参加可能です。また、多くの連では連員を募集しており、入連後は未経験者でも丁寧な指導を受けられます。

阿波踊りを練習できる場所

「阿波おどり会館」2階のホールでは、阿波踊りの公演がほぼ毎日おこなわれており、そのなかで踊りの体験ができます。4階の活動室は、阿波踊りの練習場所として有料で利用可能です。また、「アクティとくしま」市内の公民館などでは、多くの連が練習しています。連によっては、事前連絡をしておくと見学が可能です。

阿波踊りに参加する際の注意

徳島の阿波踊りは真夏に開催される大規模なイベントのため、観覧や参加を楽しむためには事前の準備が欠かせません。観覧席の確保やトイレ、駐車場の確認、暑さ対策など、快適に過ごすためのポイントを押さえておきましょう。

有料の観覧席を検討する

徳島の阿波踊りには、無料で観覧できるエリアもありますが、確実に席をとりたい方は有料観覧席の利用がおすすめです。演舞場ごとに指定席や自由席が用意されています。

事前に更衣室やトイレ、駐車場を確認しておこう

徳島市は、阿波踊りの期間中に臨時トイレを設置しています。公衆トイレの場所とあわせて事前に確認しておきましょう。なお、臨時の更衣室は設置されません。また、市内の駐車場は大変混雑するため、予約ができる駐車場の利用がおすすめです。

おすすめの持ち物

真夏におこなわれる徳島市の阿波踊りでは、体調管理が欠かせません。熱中症対策として、飲み物やタオルを用意しましょう。さらに快適に観覧するために、座るためのシートや公式ガイドブックを持参するのもおすすめです。

阿波踊り期間中の徳島市の楽しみ方3選

徳島市は見どころが多く、阿波踊り以外にも観光やグルメを楽しめる街です。浴衣を着て街を歩けば、祭り気分も一層高まります。散策の途中に立ち寄れる観光スポットや、地元ならではのグルメも充実。歩き疲れたら、カフェでひと休みするのもおすすめです。ここでは、阿波踊り期間中の徳島市の楽しみ方を3つ紹介します。

①装いを楽しむ

阿波踊りは自由な服装で観覧できますが、浴衣を着て巡ればお祭り気分を楽しめます。徳島市周辺には浴衣のレンタルや着付けをおこなっているお店が点在しており、気軽に浴衣に着替えられます。装いを整えて、夏のイベントを満喫しましょう。

②徳島の街を楽しむ

徳島市は、観光スポットが充実しているエリアです。「阿波おどり会館」の5階からは眉山ロープウェイに乗ることができ、山頂からの景色を楽しめます。ほかにも、伝統芸能に触れられる施設や四季折々の草花が楽しめるスポットもおすすめです。

③徳島グルメを楽しむ

徳島市にはこだわりの焙煎所や直営カフェが多く、自家焙煎コーヒーを楽しめる街としても知られています。茶色いスープに豚バラ肉と生卵のトッピングが特徴の「徳島ラーメン」もおすすめ。徳島ならではの味を堪能してみましょう。

「徳島」のおすすめレジャー施設

「徳島」のおすすめ飲食店

「徳島」のおすすめ宿泊施設

100万人以上が訪れる徳島の阿波踊りに参加してみよう!

徳島市の阿波踊りは、400年以上の歴史を持つ日本の伝統芸能です。国内外から多くの観光客が訪れ、街全体が踊りの熱気に包まれる5日間は訪れる価値があります。初心者でも気軽に楽しめるので、阿波踊りのリズムに身を任せてみましょう。

旅色編集部 なかやま

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記事企画・監修:旅色編集部 なかやま

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