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2023/11/29
令和6年能登半島地震の影響により当該地域の交通網や施設等へ被害が出ている場合があります。
ご旅行を検討の際には各種報道や行政からの発表内容を必ず事前にご確認ください。
2023/09/22
日本を代表する漁場を有する富山湾と3,000m級の山がそびえる立山連峰に囲まれた富山県。その玄関口となる富山駅の周辺には、海と山の豊かな自然が育んだ観光名所や魅力あふれるグルメスポット、文化施設などが点在しています。今回は、富山駅周辺のとっておきの23のスポットを紹介。所要時間が短い順に車で30分以内に訪れられる場所ばかりなので、限られた時間内での観光でも、きっと富山を満喫できるはずですよ。
この記事の目次
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富岩(ふがん)運河沿いに広がる、自然環境と調和した美しい公園。約9.8ヘクタールの敷地内には、四季を彩る植栽をはじめ、噴水広場やバードサンクチュアリ、オープン時に話題となった「世界一美しい」と称されるスターバックスコーヒーなどの施設があり、市民の憩いの場となっています。毎月第3日曜日には「環水公園の日」としてカヌー体験教室やSUP練習会など、街なかでは珍しい運河を活用したさまざまなイベントを開催。公園のシンボル「天門橋」の展望塔からは公園全体を一望できます。
富岩運河環水公園
富岩運河環水公園の中にある美術館。「アートとデザインをつなぐ」をコンセプトに、近・現代美術コレクションをさまざまな切り口で展示しています。立山連峰が一望できる屋上に登ると、「ふわふわ」「ぐるぐる」などのオノマトペをもとにつくられた遊具が設置された「オノマトペの屋上」があり、こちらは子どもたちに大人気。家族みんなで楽しめる美術館です。
富山県美術館
富岩運河環水公園と港町岩瀬エリアを結ぶ観光船。富山の四季の移ろいや街並みを川面からゆったりと楽しめます。約1時間の運河クルーズのハイライトは、国の重要文化財にも指定されている中島閘門(なかじまこうもん)の水位調整。二対の扉で水位差を調整するパナマ運河方式の閘門の中で、「水のエレベーター」とも称される、水位差約2.5mの昇降を体験できます。富山市内には、水上ライン乗船チケットの半券提示でさまざまな割引サービスが受けられる提携施設が40施設以上あるのも嬉しいポイントです。
富岩水上ライン
富山市を流れる松川沿いの景色をゆったりと楽しめる遊覧船。川の両側の桜並木は「日本さくら名所100選」、「富山さくらの名所70選」にも選ばれた風光明媚なスポットです。春は満開の桜を川面から眺めながらのぜいたくなひとときが過ごせる「スプリングクルーズ」、そのほかの季節は、四季折々の風景を堪能しながら歴史解説が楽しめる「歴史クルーズ」が運航。冬は運休しているので気をつけて。いつもとはちょっと違う旅をしてみたい人におすすめのアクティビティです。
佐々成政(さっさ なりまさ)や富山藩主・前田家の居城であり、藩政が執られていた富山城。その城が、緑豊かな公園として整備されています。城内は富山城の歴史を伝える「富山市郷土博物館」になっており、歴史好きは必見のスポットに。登録有形文化財に指定された天守からは、富山市を一望できます。公園内には、江戸時代から現存する唯一の遺構である「千歳御門(ちとせごもん)」や、往時をほうふつとさせる庭園などもあり、見どころ満載です。
富山城址公園
富山は「越中富山の薬売り」として、古くから医薬品製造が盛んな土地でした。その薬を詰めるためのガラス瓶づくりもまた盛んであったことを発端として、「ガラスの街とやま」を目指しています。そのまちづくりの集大成として誕生したのが、「富山市ガラス美術館」です。常設展として現代ガラス作家、デイル・チフーリや富山ゆかりの作家らによる作品が展示されているほか、さまざまな企画展を開催。ミュージアムショップでは、さまざまなガラス商品を販売中なので、お土産購入にぴったりなスポットです。
富山市ガラス美術館
富山出身の明治維新から太平洋戦争までの戦没者を祀る神社。境内にある「遺芳館」には、戦没者の遺書や遺品など、貴重な史料が展示されています。さまざまな行事も行われており、4月と10月には「例大祭」、8月1日には「万灯みたままつり」が開催されます。また、毎月第一日曜日には、地元で育てられた野菜や果物などの食品から雑貨、骨董品まであらゆるものが並ぶ「青空のみの市」が開かれるので、開催日にあわせて訪れてみるのもいいですね。
富山縣護國神社
「富山市民俗民芸村」は、呉羽山(くれはやま)のふもとに広がる歴史と文化の里。敷地内には、県内外から移築した茅葺きの古民家を活用した「民俗資料館」や「民芸合掌館」をはじめ、富山にまつわる歴史や生活文化を知ることができる施設が集まっています。資料館を巡ったあとは、「茶室 円山庵」で、抹茶と和菓子でひと息ついて、また観光に繰り出しましょう。
富山市民俗民芸村
富山港に建つ24.85mの展望台。ユニークな外観は、海上安全を祈願する岩瀬の金刀毘羅社(琴平神社)神社の常夜灯をイメージしたものです。らせん階段を登った先にある展望室からは、眼下に岩瀬の町並みや富山港、晴れていれば立山連邦や能登半島までを一望。開放的な景色が広がります。かつて北前船の寄港地として栄えた歴史ある岩瀬エリアを観光するなら、ぜひ立ち寄りたいスポットです。
富山港展望台
幕末から明治期にかけて、日本海交易で活躍した北前船の廻船問屋(かいせんどんや)として財を成した森家。1878(明治11)年頃に建てられた伝統的な町家建築は、1994(平成6)年、国の重要文化財に指定されました。屋久杉の板戸や能登産黒松の太い梁(はり)、小豆島産の一枚岩など、全国各地から集められた建材が随所に使われたぜいたくなつくりから、当時の繁栄ぶりを実感できるはずです。岩瀬の趣ある町並みとともにぜひ訪れてみてください。
北前船廻船問屋 森家
山の名産である「昆布巻かまぼこ」をはじめ、バラエティ豊かなかまぼこを製造している梅かまが運営するミュージアム。富山のかまぼこについての映像やパネル展示、職人の技が光る「細工かまぼこ」の工場見学が楽しめます。また、土曜日にはWEB予約すれば鯛かまぼこ絵付けができる「細工かまぼこ体験」へ参加可能。世界に一つだけのかまぼこ作りは、すてきな旅の思い出になりますよ。
梅かまミュージアム「U-mei館」(見学)
富山名産の鱒寿司を100余年つくってきた「源」が運営する、「ますのすしミュージアム」。手作業による伝統的な製造工程や工場ラインの見学コース、全国の駅弁のかけ紙でつくられた日本地図が目を引く「旅と食の文化史コレクション」など、どれも思わず旅に出たくなるような展示満載です。お食事処では、土日祝日限定で、出来たての「ますのすし」を食べることも可能。また、1週間前までの予約で「ますのすし手作り体験」もできるので、旅の思い出づくりにいかがでしょうか?
ますのすしミュージアム
射水市の国道8号線沿いにある道の駅。富山湾でしか獲れない白エビを使ったかき揚げ丼や刺身丼、ハンバーガーをはじめ、港町ならではの海の幸が味わえます。また、施設内には水槽展示コーナーがあるので、水族館気分で富山湾の魚たちが泳ぐ様子を観察できますよ。道の駅のすぐ隣には射水市の歴史や文化を紹介する「新湊博物館」、車で10分ほどの距離には帆船海王丸が常時停泊中の「海王丸パーク」もある便利な立地観光の合間にぜひ立ち寄ってみてくださいね。
道の駅 カモンパーク新湊
商船学校の練習船としておよそ60年間活躍し、数多くの船乗りを育てた帆船「海王丸」が公開されている海王丸パーク。年に10回行われる「総帆展帆(そうはんてんぱん)」では、29枚の真っ白な帆が開かれる勇壮な姿が見られます。富山湾や背後の立山連峰によく映える海王丸の姿が楽しめ日中から、夜は一転。ライトアップにより、幻想的に浮かび上がった海王丸と美しい海の夜景が堪能できるロマンチックなスポットになります。恋人との旅行で訪れるのにもおすすめです。
海王丸パーク
海王丸パークを出航する観光船。通常クルーズでは「日本のベニス」ともいわれる水辺の町・内川かかる、スペインの建築家がデザインした「東橋」をはじめとした個性豊かな12の橋をゆったりと巡ります。そのほかにも、ライトアップされた帆船「海王丸」を眺められるナイトクルージング、桜並木が美しい下条川(げじょうがわ)堤防を進む春の花見遊覧、「富山新港新湊まつり」の会場花火を間近に見られる花火遊覧など、各種「イベントクルーズ」を開催。船の上から新湊の魅力を満喫してみませんか?
新湊観光船
入り口に掲げられた大きなカニが目印の「新湊きっときと市場」。「天然のいけす」と呼ばれる富山湾で水揚げされたカニ、ホタルイカ、白エビなど、その季節の新鮮な魚介類がそろった、海鮮市場です。海鮮レストラン「きっときと亭」では、その日獲れたての魚を使った料理が味わえるので、ランチがてら訪れるのもおすすめです。隣接の新湊漁港では、全国的にも珍しい昼セリの見学が可能。水揚げされたばかりの海の幸が並ぶ圧巻の光景は、一見の価値がありますよ。
新湊きっときと市場
富山湾に面した道の駅。富山の特産品が並ぶ「おみやげマーケット」や海が見える食事処「パノラマレストラン光彩」などが併設され、無料休憩室が入っている建物の屋上にある展望台からは、富山湾から雄大な立山連峰までを眺めることができます。敷地内には地域のシンボルでもあるホタルイカをテーマにした博物館「ほたるいかミュージアム」もあり、滞在が楽しい道の駅です。
道の駅 ウェーブパークなめりかわ
「道の駅 ウェーブパークなめりかわ」併設の、ホタルイカをテーマにした世界唯一のユニークな博物館。富山湾に生きるホタルイカの生態について、さまざまな角度から知ることができます。なかでも、ホタルイカシーズンである春先から初夏に開催される、生きたホタルイカの発光ショーは必見。青白い光を放ちながら泳ぐ姿は、子どもも大人も好奇心をくすぐられます。ぜひ訪れて、ホタルイカの不思議な世界に触れてみてください。
ほたるいかミュージアム
滑川(なめりかわ)漁港を発着する一日5便の観光船。最大水深1,000mを超える富山湾と、標高3,000mの立山連峰が生み出した、高低差4,000mの急峻な地形を海上から体感できます。通常のコースでは、ホタルイカ漁の定置網を間近に見られる春から初夏、紅葉する山々を望む秋、立山連峰の残雪が美しい春と、季節によって異なる景色を堪能できるほか、夏には花火大会を鑑賞するクルーズや、日没15分前に出航する「Twilight voyage(トワイライト ボヤージュ)」など、さまざまなイベントクルージングが楽しめます。
富山湾岸クルージング
平安時代中期の法典『延喜式(えんぎしき)』にもその名を連ねる、櫛田神社。夫婦円満、縁結びの神として古くから信仰を集め、万葉歌人の大伴家持(おおとものやかもち)や戦国武将が参拝に訪れたという記録が残っています。毎年9月10日に行われる秋季例大祭は、地区を回りけがれを集めた神輿(みこし)と獅子舞が炎の中を駆け抜ける「火渡り神事」でにぎわう勇壮な神事。「富山の自然100選」にも指定されている緑豊かな境内は、森林浴を楽しみながらの散歩スポットとしてもおすすめです。
櫛田神社
加賀前田家二代当主・前田利長が築いた高岡城の城跡に整備された公園。園内には射水神社、動物園、市民体育館、市立博物館といった施設が集まっており、高岡の人々に愛されるスポットです。総面積の約3分の1は水濠で、高く積まれた石垣などから築城当時の名残を見ることができます。春と秋は「お濠めぐり遊覧船」が運航しているので、四季折々、自然美あふれる公園をのんびりと巡りながら、歴史探訪をしてみてはいかがでしょうか。
高岡古城公園
奈良、鎌倉に並び、「日本三大仏」の一つに数えられる、高岡大仏。街なかにあり、あたりを歩いていると突如現れるため、驚く人も多いのだとか。30年の歳月をかけて造立された高さ15.85m、重さ65トンの青銅製の大仏は、鋳物の町・高岡ならではのスケールといえます。大仏台座の内部は回廊となっており、13枚の仏画が展示。回廊の中心には、1900(明治33)年の火災で焼け残った以前の大仏の頭部が安置されているので、そのご尊顔を間近に見ることが可能です。
高岡大仏
今回紹介したスポットは、いずれも富山駅から車で気軽にアクセスできるところばかり。富山市内はもちろん滑川市、射水市、高岡市まで、車でわずか30分以内に行くことができます。四季折々の魅力あふれる富山周辺で、ぜひ気になるスポットをピックアップして、効率よく巡ってみてくださいね。
参考になりましたか? 旅行・おでかけの際に活用してみてください。
記事企画・監修:旅色編集部 いたがき
ライター:Okumura Shiho
富岩運河環水公園
JR富山駅から徒歩9分
富山県美術館
JR富山駅から徒歩15分
富岩水上ライン
富山駅より徒歩約13分(環水公園乗船場)
富山城址公園
JR富山駅から徒歩10分
富山市ガラス美術館
JR富山駅から市電南富山駅前行きで12分、西町下車すぐ
富山縣護國神社
[電車] 安野屋駅より徒歩約3分
富山市民俗民芸村
JR富山駅から富山地方鉄道呉羽山老人センター行きバスで10分、富山市民俗民芸村下車すぐ
富山港展望台
[電車] 東岩瀬駅、競輪場前駅、岩瀬浜駅より徒歩約10分
北前船廻船問屋 森家
富山ライトレール「東岩瀬駅」から徒歩10分
梅かまミュージアム「U-mei館」(見学)
あいの風とやま鉄道水橋駅から徒歩30分
ますのすしミュージアム
[バス] 安養寺バス停より徒歩約8分
道の駅 カモンパーク新湊
北陸自動車道小杉ICから国道472号を新湊方面へ車で約6km
海王丸パーク
万葉線「海王丸」駅から徒歩5分
新湊観光船
万葉線海王丸駅から徒歩5分
新湊きっときと市場
万葉線東新湊駅から徒歩10分
道の駅 ウェーブパークなめりかわ
北陸自動車道滑川ICから県道51号、一般道、県道1号をあいの風とやま鉄道滑川駅・滑川漁港方面へ車で6km
ほたるいかミュージアム
[電車]滑川駅から徒歩約8分
富山湾岸クルージング
[電車] 滑川駅から徒歩約8分
櫛田神社
JR北陸新幹線新高岡駅からタクシーで10分
高岡古城公園
あいの風とやま鉄道高岡駅から徒歩10分
高岡大仏
とやま鉄道高岡駅から徒歩10分