【九州・鹿児島旅行】鹿児島市内の人気観光スポット14選 家族・子連れにもおすすめ
2024/05/13
2024/02/01
鹿児島市の南方約130kmの海に浮かぶ屋久島。1993年に日本初の世界自然遺産に登録されたことから一躍有名になりました。九州最高峰の宮之浦岳をはじめ、樹齢2000年を超える縄文杉、ヤクザルやヤクシカといった野生動物など、独自の生態系やダイナミックな自然景観が詰まっているのが魅力です。この記事では、初めて行く方にもおすすめの屋久島の王道観光スポットを11カ所ご紹介します。ぜひ最後まで読んで、充実した屋久島観光プランを立ててみてください。
屋久島最西端の永田岬に立つ「屋久島灯台」。明治30年1月10日に初点灯という100年以上の歴史があり、海の安全を守る役割を担っています。岬からは、180度パノラマに広がる海山へと続く屋久島らしい風景を眺められます。運が良ければイルカやクジラ、遊泳中のウミガメを見られることも。灯台の中には入れませんが外観は見学可能なため、見渡す限りの絶景を見に足を運んでみてください。
屋久島最大の屋久杉「縄文杉」。樹高25.3m・幹回り16.4mを誇り、標高1300mの深い森にどっしりと根を下ろすその圧倒的な存在感から、屋久島のシンボルとされています。その樹齢は約2000~7200年といわれ、屋久島随一のパワースポットとなっています。縄文杉へは、荒川登山口から約4〜5時間かかるため、体力と時間に余裕をもっておくことが必要です。登山の知識や経験がなく不安な方は、ガイドツアーを利用するのもおすすめ。屋久島観光の際には、必ず訪れて欲しいスポットです。
かつて屋久島のシンボルとされていた屋久杉「大王杉」。1966年に縄文杉が発見されるまでは、高さ24.7m・幹周11.1mのこちらが島最大の屋久杉であったため“大王”の名が付けられました。下に人が入れるほどの大きな割れ目があり、急斜面に立っているため株の根元の上端と下端の差が5.3mもあるのが特徴。訪れる人は谷側からアプローチするため下から仰ぎ見ることとなり、その迫力に圧倒されますよ。荒川登山口から約7〜8時間の本格トレッキングで行けるため、縄文杉と併せて訪れるのがおすすめです。
屋久島最大のガジュマル公園「志戸子(しとご)ガジュマル公園」。ガジュマルは沖縄や屋久島などの亜熱帯に生息する植物で、別名「幸せの木」とも呼ばれています。こちらの公園では、樹齢500年以上といわれる巨大ガジュマルだけでなく亜熱帯のさまざまな植物を見られ 、遊歩道を歩きながら10~15分で亜熱帯の雰囲気をのんびり体感できます。沖縄諸島周辺では、ガジュマルの古木にいるとされる木の精霊「キジムナー」が幸せをもたらすともいわれています。その恩恵を受けられるかもしれませんよ。
志戸子ガジュマル公園
石がゴロゴロした海岸が多い屋久島では数少ない砂浜のひとつである「永田いなか浜」。日本一の海がめ産卵地として有名で、風化した花崗岩(かこうがん)の白砂でできたきれいな砂浜が約800m続きます。 素足で歩いても足が汚れないため、太平洋の絶景と併せて開放的な気分になれるでしょう。運が良ければ、太平洋に沈む美しい夕日を眺められます。産卵や孵化のシーズンである5月1日〜8月31日の夜間19時30分〜翌朝5時の期間は立ち入り禁止のため、注意してくださいね。
ジブリ映画「もののけ姫」に登場する“シシ神の森”のイメージの源になったとされる「白谷雲水峡(しらたにうんすいきょう)」。屋久島の自然をハイキングなどで気軽に楽しめるレクリエーション地区として屋久島自然休養林に指定されており、体力に自信のない方でも楽しめる場所として人気です。苔むす森に佇む樹齢1000年を超える屋久杉や、白谷川の清流、切り立った渓谷や重なり合った巨岩など、 幽玄な世界が広がります。季節ごとに変化する自然の景色を堪能できるのも魅力で、特に春には、山桜や新緑などが織りなす美しい景観が見られますよ。
白谷雲水峡
屋久島を代表する景勝地のひとつ「千尋の滝(せんぴろのたき)」。屋久島の多量の雨が創り出した水が豪快に流れ落ちる落差約60mの滝は、山々の景色も相まって迫力満点です。昔から人が両手を広げた長さを“一尋”と呼び、滝の左側にある岩盤がちょうど1000人が手をつないだくらいの大きさということから、「千尋の滝」と名付けられました。県道沿いの「ぽんたん館」の近くから林道に入り、途中の看板を目印に10分ほどで着きます。巨大な花崗岩が削られてできたV字谷の壮大な景観を、ぜひ眺めに行ってみてください。
さまざまな屋久杉が生息する「ヤクスギランド」。「仏陀杉(ぶっだすぎ)」や「小田杉(おだすぎ)」、巨大な「くぐり杉」などの変わった形状の屋久杉も多く、その種類は島内随一です。なかでも、樹齢2600年と高さ31.1mを誇る「母子杉(ははこすぎ)」は、2本が根際で合体した生命力あふれる様が迫力満点。母にあたる大きい方は枯死しており、下側の子にあたる若杉が支えているような姿を見られます。5つのハイキングコースがあるため、時間や体力に合わせて楽しめ、道中でヤクザルやヤクシカにも出会えることも。屋久杉が創り出す自然の世界に包まれたい方に、おすすめのスポットです。
ヤクスギランド
「日本の滝百選」にも選ばれている水量・大きさともに屋久島最大級の滝「大川の滝(おおこのたき)」。落差88mの断崖から豪快な水しぶきをあげて流れ落ちる様は、まさに壮観! 滝つぼの真下まで歩いて行けるため、全身で滝の轟音と水しぶきを感じられますよ。車でのアクセスもよく、県道下の駐車場からはバリアフリーとなっているため、車椅子の方でも安心。屋久島一の滝の迫力を体感して、マイナスイオンに癒やされてください。
屋久島の西側にある「屋久島灯台」から「大川の滝」周辺を結ぶ海岸沿いの道路を「西部林道」と呼びます。約15km続く手つかずの林道は世界自然遺産地域に含まれており、海岸近くの亜熱帯から山岳の亜寒帯までの多様な植物や、屋久島固有の野生動物と出会える場所です。なかでも、ヤクシカやヤクシマザルが路上でくつろぐ姿はここでしか見られない光景! 道路沿いの照葉樹林が作り出す「緑のトンネル」もあるので、人の手が加わっていない貴重な風景を見に、足を運んでみてはいかがでしょうか?
西部林道
九州最高峰を誇る標高1,936mの「宮之浦岳(みやのうらだけ)」。日本百名山の最南端の山で、片道約8km・往復9~10時間の本格的な登山を楽しめます。山頂から見られる、大自然と花崗岩の石群が織りなす大パノラマの絶景は、登った人しか味わえないご褒美です。5月末~6月上旬には、ヤクシマシャクナゲの花が山肌を美しく彩ります。日帰りで山頂へ行けるのは、標高約1,300mの淀川登山口からのルートとなっています。屋久島で一番きつい登山コースとなるため、事前の下調べはもちろん体力・装備など、準備をしっかりと整えてから訪れるようにしましょう。
宮之浦岳
独自の生態系を育んできたダイナミックな自然が体感できる、屋久島のおすすめ観光スポットを11カ所ご紹介しました。周囲約132kmの島を車で回りながら全身で自然を体験する時間は、きっと一生に一度の特別な思い出になりますよ。数少ない休みを利用してお出かけをする方もいると思うので、この記事を参考にして、悔いのない屋久島観光をしてくださいね。訪れる季節によって変化する屋久島の景色を、どうぞご堪能ください。
参考になりましたか? 旅行・おでかけの際に活用してみてください。
記事企画・監修:旅色編集部 おおもり
ライター:せいや
屋久島灯台
宮之浦港からタクシーで35分
縄文杉
宮之浦港から「屋久杉自然館前」まで約40分、屋久杉自然館から荒川登山口バス停まで登山バスで約40分
大王杉
志戸子ガジュマル公園
宮之浦港から車で約15分
永田いなか浜
車] ・宮之浦から約28分 ・安房から約54分 [バス] ・中野橋バス停下車、徒歩約3分
白谷雲水峡
[車] ・宮之浦港から約25分 ・安房港から約55分 ・屋久島空港から約40分
千尋の滝
[車] ・宮之浦港より約50分 ・屋久島空港より約35分
ヤクスギランド
[車] ・屋久島空港から約50分 ・宮之浦港から約60分 ・安房港から約40分(路線バス利用可)
大川の滝
[車] ・安房から時計回りに約49分 ・宮之浦から約75分
西部林道
[車] ・宮之浦から永田側西部林道入り口まで約41分 ・安房から栗生側西部林道入り口まで約47分
宮之浦岳
(淀川登山口まで) [フェリー・車] ・鹿児島港から宮之浦港まで高速船で約1時間45分~2時間30分 ・宮之浦港から約1時間30分 [バス] ・屋久島町から路線バス乗車、「紀元杉」バス停下車後、徒歩約25分