
更新日:2025/04/25
【福岡】太宰府観光モデルコース9選 合わせて楽しみたい周辺食べ歩きグルメもご紹介!
博多駅から電車で約50分の太宰府市は人気の観光地。学問の神様・菅原道真を祀る「太宰府天満宮」が鎮座していることで有名です。また、「令和」の元号の由来になった地としても話題になり、歴史と文化を感じられるスポットが数多くあります。周辺には名物の「梅ヶ枝餅(うめがえもち)」など、観光しながら味わえる食べ歩きグルメも豊富。この記事では、そんな太宰府をめいっぱい楽しむ観光モデルコースを9つご紹介します。太宰府を訪れる前に、ぜひチェックしてみてください。
この記事の目次
- ① 【太宰府天満宮・太宰府天満宮参道】大宰府観光のハイライトを訪れよう
- ② 【かさの家・太宰府天満宮】梅ヶ枝餅の人気店で出来たてをパクリ
- ③ 【宝満宮 竈門神社・コバ カフェ】縁結びの神社で良縁祈願。休憩は人気のお洒落カフェへ
- ④ 【観世音寺・光明禅寺・味の明太子 ふくや 太宰府店・筑紫庵 本店】太宰府天満宮だけじゃない! 穴場の寺とご当地グルメを満喫
- ⑤ 【天開稲荷社・宝満宮 竈門神社】日本最古の稲荷神社で開運祈願を
- ⑥ 【ViTO 太宰府天満宮表参道店・太宰府天満宮参道】暑い日に食べたい参道グルメ
- ⑦ 【天山 太宰府店・YAMAYA BASE DAZAIFU】写真映えもばっちり! 太宰府ならではの名物グルメが勢揃い
- ⑧ 【天開稲荷社・ViTO 太宰府天満宮表参道店】開運祈願と甘いスーツで太宰府を堪能する
- ⑨ 【大宰府政庁跡・大宰府展示館・おかき処 寺子屋本舗 太宰府店・白梅堂 SHIRAUMEDO・博多辛子めんたいこ ひろしょう太宰府店・お石茶屋】かつての太宰府に思いを馳せるロマンあふれるスポットへ
- 歴史ロマンの街・太宰府へ出かけてみない?
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① 【太宰府天満宮・太宰府天満宮参道】大宰府観光のハイライトを訪れよう

太宰府観光のメインスポットといえる「太宰府天満宮」は、全国に約12,000社ある天満宮の総本宮。学問の神様として有名な菅原道真を御祭神とする神社です。そのため、学問成就のご利益を求めて、年間約1,000万人の参拝客が全国各地から訪れます。学問成就だけでなく厄除けや家内安全のご利益もあるので、旅行中の安全を願ってお参りしましょう。

もともと京都に住んでいた道真公は、いわれのない罪によって太宰府へ左遷されました。京都を離れる際、自宅の庭の梅の木に別れを告げたところ、その梅の木は道真公を慕ってひと晩で太宰府まで飛んできたのだとか。その逸話から、太宰府天満宮では、その飛んできた梅の木・飛梅を御神木としています。また、境内には約200品種6,000本もの梅の木が植えられ、参拝客の目を楽しませてくれます。お参りのあとは、境内の梅の木を眺めながら散策してみましょう。漢字の「心」をかたどった「心字池(しんじいけ)」や、過去・現在・未来を表す「太鼓橋」など、見どころがいっぱいです。

無事にお参りを終え、お腹が空いたら次は食べ歩きを楽しみます。太宰府天満宮に向けて約400mに渡って続く「太宰府天満宮参道」には、グルメスポットが盛りだくさん。名物の梅ヶ枝餅(うめがえもち)を販売する店もたくさんあります。出来たてを味わいながら、参道に並ぶ店を見て回りませんか? なかには、世界的に有名な建築家・隈研吾がデザインを手がけたスターバックスコーヒーの店舗も。「自然素材による伝統と現代の融合」というコンセプトのもとに設計され、ひときわ目を引く存在です。コーヒーを飲みながら写真を撮るのも良いですね。
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② 【かさの家・太宰府天満宮】梅ヶ枝餅の人気店で出来たてをパクリ

大正11(1922)年創業の「かさの家」は、太宰府天満宮参道に並ぶ店のなかでも随一の人気を誇る梅ヶ枝餅の販売店。元は旅籠(はたご:昔の旅人が宿泊していた宿)だったという風情ある佇まいが素敵です。店頭では梅ヶ枝餅を焼く様子を見学することができ、次々と焼き上げられていく姿を眺めているとお腹が空いてきます。もち米とうるち米をブレンドして作られた生地で、甘さ控えめの粒あんを包んで焼いた梅ヶ枝餅は、出来たてが一番! アツアツを購入して、参道を歩きながら味わいましょう。

なお、こちらの梅ヶ枝餅は併設する茶房でいただくことも可能です。おすすめは、京都の小山園の抹茶と一緒に楽しめる「抹茶セット」。上品な餅の甘さに抹茶のほろ苦さがよく合います。ほかに、白玉ぜんざい・くず餅といったメニューが用意されているので、好きなものを注文してひと休みしてくださいね。落ち着いた和情緒漂う店内や使用されている器などにも注目してみると、さらに心の充足感が得られそう。優雅なひと時を過ごすにはぴったりの場所です。

前述した「太宰府天満宮」は、このプランでも訪れます。太宰府へ左遷された菅原道真ですが、広い太宰府のなかでも、なぜこの場所で祀られているのかには理由があります。無念のうちに亡くなった道真公の亡骸は牛車で運ばれましたが、それを引く牛がこの場所に座り込み動かなくなったのだそう。そのため、そこに道真公を埋葬し、その上に祠を建てたのが今の太宰府天満宮といわれています。境内に奉納されている11体の御神牛像すべてが、地面に伏した姿をしているのもそのためです。ちなみに、御神牛の頭を撫でると知恵を授かるといわれています。見つけたら、ぜひ撫でてみてくださいね。
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③ 【宝満宮 竈門神社・コバ カフェ】縁結びの神社で良縁祈願。休憩は人気のお洒落カフェへ

2日目に太宰府を訪れる1泊2日のプランからご紹介するのは「宝満宮 竈門神社(ほうまんぐう かまどじんじゃ)」。創建1350年以上と長い歴史を持つ神社で、御祭神は玉依姫命(たまよりひめのみこと)。玉依姫命は縁結びの神様として知られ、良縁祈願のために多くの人が訪れます。なお、この良縁とは恋愛のことだけではなく、家族や友人、仕事関係など、幅広いものとの縁なのだそう。これから先の未来に良い出会いがあることを願って、参拝してくださいね。

鳥居をくぐると、肌で感じる神聖な空気に気持ちが引き締まります。参道の両側にはカエデなどの木々がまるでトンネルのように生い茂り、神秘的な空間です。秋になれば、赤く色づいた見事な紅葉を楽しめるのも、この神社の見どころのひとつ。夜はライトアップが行われ、また違った雰囲気が味わえますよ。また、この素晴らしい景色が見られるのは「紅葉上げ」というこの地域の風習のおかげ。毎年春になると厄年を迎えた人がお祓いを受けに訪れますが、その際にカエデの木を奉納植樹するのだそう。そのため、境内には奉納されたカエデやイチョウが、約300本植えられています。春はみずみずしい新緑、秋は見事な紅葉と、季節ごとの境内の絶景もお参りと合わせて堪能してください。

参拝が済んだら、お洒落なカフェでランチはいかが? 西鉄・太宰府駅から徒歩約1分の「コバ カフェ」は、行列ができる人気の一軒家カフェです。野菜をたっぷり使ったランチプレートは、副菜がたっぷりで満足感を高めます。色合いも良く、見た目にも美味しそう! 体に優しいヘルシー志向なのも嬉しいポイントです。店の前庭にはテラス席があり、天気の良い日はそちらがおすすめ。青空の下、気持ちよく食事を楽しめますよ。

旬のフルーツを使ったスイーツも人気。季節ごとにメニューが変わり、訪れるたびに新しいスイーツを味わえます。ランチのあとのデザートにどうぞ。王道の自家製プリンは太宰府産の卵を使い、食感は固めの仕上がり。ほろ苦いカラメルソースが上からたっぷりとかけられて、昔懐かしい雰囲気です。料金をプラスすれば、さらにフルーツも盛り合わせてくれますよ。一番人気のフルーツパフェは、見た目も豪華で写真映え抜群。食べる前に撮影するのをお忘れなく!
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④ 【観世音寺・光明禅寺・味の明太子 ふくや 太宰府店・筑紫庵 本店】太宰府天満宮だけじゃない! 穴場の寺とご当地グルメを満喫

神社仏閣巡りを中心としたプランからは、4つのスポットをご紹介します。西暦670年頃に創建された「観世音寺(かんぜおんじ)」は、九州を代表する古寺です。「日本書紀」に天智天皇が自分の母親である斉明天皇の冥福を祈るために建立したと記されており、「源氏物語」にも登場するほど歴史と格式があります。かつて、境内の鐘楼には日本最古の梵鐘(ぼんしょう)が吊り下げられ、大晦日にだけその音を響かせていました。現在その梵鐘は九州国立博物館に寄託されていますが、当時は菅原道真もその鐘の音を聞いていたのだそう。時間に余裕があれば、ぜひ見に行ってみてください。また、宝蔵に保存されている重要文化財指定の仏像群も必見。なかには高さ5mを超えるものもあり、圧巻の光景です。境内は藤や紫陽花といった四季折々の花で彩られ、散策するだけでも楽しめます。

続いてご紹介する「光明禅寺(こうみょうぜんじ)」は、通称「苔寺」と呼ばれている禅寺です。境内には枯山水の庭があり、前庭と後庭の2構成になっています。後庭の「一滴海庭(いってきかいてい)」は、苔むした地面で陸地を、白砂で海を表現した作品。この青々とした苔と白砂の美しいコントラストが、苔寺と呼ばれる由縁です。ただ眺めているだけで、心穏やかになり落ち着いた気分になりますよ。また、15個の石で“光”の字を表した前庭の「仏光石庭(ぶっこうせきてい)」も、枯山水独特の“侘びさび”を表現していて見事です。なお、この庭は、昭和を代表する庭園家の重森三玲(しげもりみれい)が手がけたもので、拝観できるのは九州でもここだけ! 秋は紅葉の名所としても知られていて、息をのむ絶景が広がります。

お次はグルメ。福岡名物の明太子を最初に販売した発祥の店が、ご紹介する「味の明太子 ふくや」です。太宰府店では太宰府グルメとして人気を集める「明太茶漬け」を提供。アツアツのご飯の上にブレンド唐辛子で味付けした明太子を乗せ、特製の「ふくだし」をかけていただきます。トッピングとして、とろろ・いか明醤(めんじゃん)・梅高菜・薬味も付いてきますよ。まずはご飯と明太子だけでシンプルに味わい、次にとろろをかけて明太とろろ丼に。最後にダシをかけてお茶漬けにして味わいましょう。1杯で3種類の味わい方が楽しめて、満足度も申し分なし。太宰府の和の雰囲気と合わせて堪能してください。

太宰府天満宮参道に続く小鳥居小路に店を構える「筑紫庵 本店」。唐揚げと太宰府バーガーを販売する専門店です。特に、「太宰府バーガー」はご当地グルメとして大人気。ダシが染みた自慢の唐揚げに、太宰府らしい梅肉ソースとタルタルソースを合わせているので、食べ応え抜群です! ほかにも「合格バーガー」や「筑紫庵バーガー」などユニークなメニューがあるので、食べ比べてみてはいかが?
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⑤ 【天開稲荷社・宝満宮 竈門神社】日本最古の稲荷神社で開運祈願を

福岡県と佐賀県を旅するプランからご紹介するのは「天開稲荷社(てんかいいなりしゃ)」。太宰府天満宮の境内社で、本殿の北東の位置に鎮座しています。九州最古の稲荷神社といわれ、その名前から「天に道が開け、運気がぐんぐん上昇する」と信仰されてきた縁起の良いパワースポットです。また、旧暦2月の初午の日には五穀豊穣・商売繁盛・開運を願う初午祭が行われます。いつもはひっそりとしていますが、この日は多くの参拝客でにぎわうので、タイミングを合わせて訪れるのも良いですね。

神社は高台にあるため、辿り着くまでは石段や坂道が続きます。訪れる際は、なるべく歩きやすい靴を履きましょう。石段には赤い鳥居が立ち並び、神秘的な雰囲気が漂います。鳥居をくぐる度に神域へ近づき、神々しい空気に気持ちが引き締まりますよ。ちなみに、石段の手前から左側に伸びていく坂道を通っても神社に行くことが可能です。体力に自信のない人は、そちらから向かいましょう。

このプランでは、前述した「宝満宮 竈門神社」も訪れます。太宰府天満宮からさほど離れてはいないので、足を伸ばしてみてはいかが? 境内は小規模ながらもすっきりしていて、すがすがしい印象。昭和2(1927)年に建てられた社殿は平成25(2013)年に改修工事が行われ、見た目もきれいです。また、お札やお守りを授かれる授与所は、境内施設とは思えないほどモダンな造り。女性の心をくすぐるきれいでお洒落なデザインになっています。こちらは、日本を拠点に世界で活躍するインテリアデザイナーの片山正通(かたやままさみち)が手がけたもの。「100年後も色褪せない神社」がコンセプトとなっていて、縁結びの神社にふさわしいデザインです。
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⑥ 【ViTO 太宰府天満宮表参道店・太宰府天満宮参道】暑い日に食べたい参道グルメ

太宰府に来たら、観光だけでなくグルメも堪能しましょう。「ViTO(ヴィト)」は、太宰府天満宮の参道沿いにあるイタリアンジェラートの店。ショーケースには、毎日手作りされているジェラートがずらりと並んでいます。常時20種類以上が用意され、見た目もカラフル。どれにしようか選ぶのが楽しくなってしまいます。

太宰府天満宮表参道店では、九州ならではのフレーバーも販売。天気が良い日は参道に面したテラス席がおすすめです。甘くさっぱりとしたジェラートで、ひと休みしましょう。テイクアウトして参道を歩きながら味わうのも、旅先ならではの経験として思い出になりそうです。ぜひ味わってみてください。

「ViTO」のほかにも、太宰府天満宮参道には魅力的なグルメが充実。外せないのは、やはり名物の梅ヶ枝餅です。表面に押された梅の刻印が可愛らしく、ここならではのグルメとして旅気分を盛り上げてくれます。焼きたてをその場で味わうのも良いですが、お土産にしても喜ばれますよ。常温では日持ちしませんが、冷凍できるので遠方へも配送可能。旅先で出合った美味しさを、周りの人にお裾分けしてはいかが?
※ここで紹介している旅行プランの2日目1スポット目に訪れる「ポーたま 櫛田表参道店」は、2025年3月に閉店しています。
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⑦ 【天山 太宰府店・YAMAYA BASE DAZAIFU】写真映えもばっちり! 太宰府ならではの名物グルメが勢揃い

太宰府天満宮周辺を訪れるこのプランからも、参道グルメをご紹介。「天山 太宰府店」は、多数のメディアでよく紹介されている人気店です。看板メニューは見た目のインパクトが抜群の「鬼瓦最中(おにがわらもなか)」。大宰府政庁跡から出土した鬼瓦をモチーフにした最中で、間には北海道産の小豆を使った自家製餡がたっぷり挟まれています。上品な甘さと皮の香ばしさがベストマッチ。お土産にも喜ばれますよ。また、福岡県のブランドいちご「あまおう」を丸ごと挟んだ「あまおう苺大福最中」も、写真映えするおすすめグルメです。特大サイズのいちごを厳選して使用しており、その大きさにびっくり! 冬季限定かつ、太宰府店だけのメニューなので、見かけたらぜひご賞味あれ。

限定メニューは、ほかにもあります。冬季限定の「あまおういちご団子」は、食べ歩きにぴったりなスイーツグルメ。上から2番目の等級に当たる「あまおういちごDX(デラックス)」を串に刺し、団子に見立てたグルメです。上品な甘さのこしあん団子が間に刺さり、いちごの甘酸っぱさを引き立てます。こちらも写真映えする可愛い見た目なので、忘れずに撮影しましょう。

昭和49(1974)年創業の老舗辛子明太子メーカー「やまや」が運営する「YAMAYA BASE DAZAIFU」は、明太フランスの専門店。自社の明太子を使用した明太フィリングを贅沢に挟み、こんがりと焼き上げます。出来たての明太フランスはパリッとした食感で、口の中にじゅわっと広がるバターと明太子の風味がたまりません。食べきるのにちょうどいいサイズで、食べ歩きや小腹が空いたときのお供にベストです。また、隣には「やまや」のショップがあり、明太フランスの冷凍品を購入できます。家に帰ってからも店の味を楽しめますよ。辛子明太子なども手に入るので、ついでにお土産ショッピングを楽しんで。
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⑧ 【天開稲荷社・ViTO 太宰府天満宮表参道店】開運祈願と甘いスーツで太宰府を堪能する

次にご紹介するのは、推し活ついでに観光を提案するプランから。先にご紹介した「天開稲荷社」は、実はお参りの仕方が少し独特です。通常、参拝するときにはまず、上から下がる綱を揺らして鈴を鳴らしますよね。この綱は1本や2本の所が多いですが、この神社には何と13本! そのうち12本にはそれぞれ十二支の絵が描かれています。参拝の際には、まず自分の干支の鈴を鳴らし、それから奥に吊るされた13本目の大鈴を鳴らすのがここでの作法です。訪れたことだけでなく、自分の干支も神様にお知らせするなんてユニークな参拝の仕方ですね。開運を願って、しっかり鈴を鳴らしましょう。

お参りが済んだら、本殿裏手にある奥の院へも足を伸ばしましょう。お稲荷様が祀られている奥の院は、石に囲まれた石室のような場所。静かで神聖な空気が漂い、神秘的なパワースポットです。最後は、授与所でお守りなどの授与品を授かって神社をあとにしましょう。ちなみに、天開稲荷社の授与品は、太宰府天満宮の楼門内にある授与所でも受け取れますよ。

奥の院までお参りして疲れたら、冷たいジェラートで癒やされませんか? 先ほどご紹介した、太宰府天満宮のすぐ側にある「ViTO」なら、すぐに休憩できますよ。種類豊富なジェラートから好みの味を選んで、店内でゆっくり味わいましょう。食べ歩きするのも旅行らしくて楽しいですが、ゆっくり味わいたいときはイスに座って落ち着きたいですよね。甘いもので体力を回復させて、引き続き観光を楽しんでくださいね。
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⑨ 【大宰府政庁跡・大宰府展示館・おかき処 寺子屋本舗 太宰府店・白梅堂 SHIRAUMEDO・博多辛子めんたいこ ひろしょう太宰府店・お石茶屋】かつての太宰府に思いを馳せるロマンあふれるスポットへ

最後は、太宰府の名所とグルメを目的に旅するプランから6つのスポットをご紹介します。まずは歴史のロマンを感じられる「大宰府政庁跡」へ。そもそも「大宰府」とは、朝廷によって置かれた九州を統括する行政機関のこと。7世紀後半から12世紀後半にかけて、西の都として機能していました。また、地理的にアジア大陸に近いことから、外交と貿易の最前線としての重要な役割も。そういった政治の中核を担う場所として建設されたのが「大宰府政庁」です。現在、跡地は史跡公園となっており、当時の建物は現存していませんが、残された古い建築基礎を見ることができます。政庁の正面に当たる公園南側から奥に進み、芝生で覆われている場所が正殿跡地です。建物の柱を据えたとみられる礎石が今も残されています。敷地がとにかく広いので、歩き慣れた靴を履くのがおすすめです。

当時を想像しながら政庁跡を見学したあとは、南東にある「大宰府展示館」へ足を伸ばしてみましょう。こちらには大宰府政庁跡の発掘調査で発見された遺構の一部が保存され、模型などでその歴史や文化を紹介しています。発掘された奈良時代の石組みの溝は、当時の姿のままで公開されており、目の前で見ることができるのはとても貴重な体験です。また、博多人形で作られた「梅花の宴」の再現ジオラマも必見の展示物。元号の「令和」は、この宴の様子を詠んだ大伴旅人(おおとものたびと)の和歌から生まれました。博多人形の精巧さも合わせて鑑賞しましょう。

大宰府天満宮参道にある「おかき処 寺子屋本舗 太宰府店」は、行列が絶えないおかき専門店。食感の良いパリパリのおかきや、おせんべいを販売しています。団子のように串に刺さったぬれおかきは、食べやすくて食べ歩きのお供にグッド。濃い目の味付けが、歩き疲れた体に元気をチャージしてくれます。子どもから大人まで楽しめる「めんたいマヨ」味は太宰府店限定。店の前を通ると香ばしい匂いが漂い、ついつい体が引き寄せられてしまいます。

参道を中ほどまで進むと現れる「白梅堂 SHIRAUMEDO」は、五角形のカステラ「合格カステラ」が人気の店。五角形をしているのは「合格=五角」の語呂合わせだけでなく、五角形そのものが古くから邪気を祓い幸運を呼ぶといわれている形だからです。学問の神様のお膝元で味わうのは、とても縁起が良いですね。また、食べ歩きには「合格煮まん」がおすすめ。ふわふわに蒸し上がった皮に挟まれた角煮は、口の中で溶けてしまうほど柔らかな食感。店先に置かれたせいろから蒸気がもくもくと上がり、前を通る人達の食欲をそそります。

せいろグルメといえば、肉まんやシュウマイも良いですね。「博多辛子めんたいこ ひろしょう 太宰府店」では、こだわり抜いた自社の明太子を使った「めんたい肉まん」や「めんたいしゅうまい」を販売しています。創業当時から変わらず北海道産の真子(まこ:スケトウダラの卵)だけを使った明太子は、こだわりの詰まった逸品。真子の選定から味の決め手になるタレの製法まで、すべては美味しさのために真心を込めて作られています。ホカホカと湯気が上がる肉まんやシュウマイを手に、手間ひまかけられた明太子の味わいを確かめてみてください。

ラストはホッとひと息つける「お石茶屋」へ。太宰府天満宮の北にあり、落ち着いた佇まいの老舗茶屋です。創業当時は、筑前三美人の一人に数えられる“お石さん”が営んでおり、多くのファンが訪れていたのだとか。そのなかには、元首相の犬飼毅(いぬかいつよし)や佐藤栄作などの著名人の姿も。店内にはサイン色紙も飾られていますよ。また、こちらは梅ヶ枝餅の発祥だともいわれています。抹茶や梅香茶と一緒に味わって、ゆったりとしたひと時を過ごしましょう。提供される梅ヶ枝餅は、まだ焼きたてでふわふわ。火傷しないように気を付けながら、味わってください。
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歴史ロマンの街・太宰府へ出かけてみない?

ここまで、太宰府の観光名所とグルメを楽しむプランを9つご紹介しました。太宰府観光といえば太宰府天満宮が有名ですが、周辺には穴場的なスポットがいっぱい。また、参道を歩けば美味しそうなグルメも満載です。各スポットが比較的コンパクトにまとまっているので、徒歩で巡りやすいのもポイントです。歩きやすい靴を履いて、太宰府の魅力に触れる旅に出かけてみてくださいね。
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記事企画・監修:旅色編集部 まつばやし
ライター:himeno-a