更新日:2024/04/26
関東のおすすめハイキング&トレッキングプラン15選
これからの季節は、絶好のハイキング&トレッキングシーズン。新緑が芽吹く自然の中を歩くのは気持ちが良いものです。関東には標高の低い山がいくつもあり、初心者向けコースが整備されているところもたくさん。今まで登山経験がない人も、何か新しいことを始めたくなるこの季節に挑戦してみては? 都心からのアクセスが良好な山なら、日帰りで気軽に楽しめますよ。
この記事の目次
- 今年は登山に挑戦! 初心者にはどんな山がおすすめ?
- ハイキングやトレッキングに必要なグッズは?
- ①【茨城県・筑波山】2つの峰を登って絶景を満喫!
- ②【栃木県・塩原渓谷】川のせせらぎに癒やされるリバーハイキング
- ③【栃木県・那須岳】ロープウェイで楽々! 「日本百名山」を登ろう
- ④【栃木県・スッカン沢】マイナスイオンたっぷりの滝へ出かけよう
- ⑤【群馬県・尾瀬ヶ原・吹割の滝】童謡にうたわれた風景の中で
- ⑥【群馬県・アプトの道】ドキドキ・ワクワク! 廃線ウォークで冒険気分
- ⑦【群馬県・赤城山】さまざまな草花に出合える紅葉スポット
- ⑧【埼玉県・宝登山】初心者におすすめ!厄除けのパワースポットへ
- ⑨【千葉県・金神の滝】過ごしやすい房総半島で気軽な冒険トレッキング
- ⑩【千葉県・鋸山】スリリングな絶景を目指す初心者向けトレッキング
- ⑪【千葉県・鋸山】寺院の境内をハイキング。最後は絶景のご褒美も!
- ⑫【東京都・高尾山】大人も子どもも楽しめる! 都心からサクッと行けるハイキングスポット
- ⑬【神奈川県・城ヶ島】フォトジェニックな景色に出合う海辺ハイキング
- ⑭【神奈川県・金時山】金太郎伝説が残る絶景の山
- ⑮【神奈川県・田谷の洞窟】里山で身近な発見を探すプチハイキング
- 休日はハイキングやトレッキングへ出かけよう!
目次を開く ▼
今年は登山に挑戦! 初心者にはどんな山がおすすめ?
外に出る機会が多くなりアウトドアレジャーに興味を持つ人が増えるなか、登山に挑戦しようという人も多いのではないでしょうか? 「どうせなら富士山などの有名な山に登ってみよう!」という人もいるかもしれませんが、登山初心者であればいきなり高山に挑戦するのではなく、まずは標高1,000m未満の低山や1,000m~2,500m未満の中低山から始めましょう。初心者向けコースが整備されているところが多く、気負わずに挑戦できます。また、体力に自信がない人は、ロープウェイのある山がおすすめ。山頂付近まで一気に登ることができ、手軽に登山気分を味わえます。登山の雰囲気をつかんだら、体力に自信をつけてあらためて挑戦してみましょう。
ハイキングやトレッキングに必要なグッズは?
まず、登山するときの服装は長袖・長ズボンが基本です。山は100m登るごとに約0.6度気温が下がるといわれ、例え夏の低山であっても山頂は気温が低いことも。長袖なら虫刺されやケガの防止にもなります。暑くなったら脱いで体温調節できるように、上は羽織れるタイプの服が便利。もちろん靴は履きなれた運動靴など、歩きやすいものにしましょう。また、山の天気は変わりやすいので、雨具を持っておくと安心です。傘は山道では邪魔になるので、レインウェアがベター。寒いときの上着代わりにもなります。あると便利なのは、手が汚れたときのための除菌シートやスプレー、ティッシュなど。もしものときのためにヘッドライトやホイッスル、コンパスなども持っておくと良いですね。あまり荷物が多くなると疲れてしまうので、ハイキングやトレッキングの行程に合わせて必要なものをチョイスしましょう。
①【茨城県・筑波山】2つの峰を登って絶景を満喫!
最初にご紹介するのは、茨城県の筑波山登山を楽しむプラン。男体山(なんたいさん)と女体山(にょたいさん)の2つの峰を持つ筑波山は、標高約877mと低めなので登山初心者におすすめです。男体山の麓からはケーブルカーが出ていて、気軽に登頂できるのもポイント。山頂までは筑波山頂駅から歩いて15分ほどです。行きは頑張って登山コースを登り、帰りはケーブルカーで一気に山を降りるのもアリ。毎年10月下旬~11月中旬頃は山肌が赤や黄色に染まり、景色がよりいっそう見事に!
男体山の隣にある女体山へは、筑波山頂駅がある御幸ヶ原(みゆきがはら)を経由。徒歩約35分の連絡路を通って行くことができます。筑波山の最高峰は女体山の山頂となるため、男体山だけで満足せずにこちらも踏破してみましょう。ちなみに、女体山にはロープウェイが整備されているので、行き帰りに利用してみてくださいね。山頂からは霞ヶ浦や関東平野を一望! 気持ちの良い絶景が広がり、爽快な気分を味わえます。帰りには展望台のカフェや麓の温泉に立ち寄って、充実した一日を。
この施設が紹介されている旅行プランはこちら
②【栃木県・塩原渓谷】川のせせらぎに癒やされるリバーハイキング
箒(ほうき)川が流れる那須塩原市の塩原渓谷は「塩原渓谷遊歩道」や「塩原自然研究路」といったハイキングコースが整備され、散策にぴったり。滝や吊り橋といった見どころが多く、ワクワクしながら進めます。「天皇の間・七ツ岩コース ビジター園地」なら、約1.6km、一周約50分とお気軽ですよ。景勝地「七ツ岩」の近くにかかる全長約87mの「七ツ岩吊橋」からは、さわやかな川の流れを楽しめます。たもとの駐車場にある足湯でひと休みできるのも嬉しいポイント。秋は紅葉が美しいのも魅力です。川のせせらぎをBGMにハイキングを満喫しませんか?
この施設が紹介されている旅行プランはこちら
③【栃木県・那須岳】ロープウェイで楽々! 「日本百名山」を登ろう
「日本百名山」のひとつに数えられる那須岳をトレッキングしませんか? 主峰の茶臼岳は標高約1,915mで、頂上には「那須岳神社」の祠と白い鳥居が鎮座しています。山頂からの景色は、まさに絶景! ここまでの疲れも吹き飛びそうな爽快感を味わえるはず。メインの登山ルートからなら片道約1時間半で登れるので、初心者にもおすすめです。もっと気軽に登りたい場合は、麓から出ているロープウェイを利用しましょう。一気に9合目までたどり着くことができ、空中散歩をしながら眼下に広がる景色を楽しめます。
この施設が紹介されている旅行プランはこちら
④【栃木県・スッカン沢】マイナスイオンたっぷりの滝へ出かけよう
栃木県でハイキングを楽しむなら、那須塩原市を流れるスッカン沢もおすすめです。高原山(たかはらやま)のカルデラ跡が水源のため、水には鉱物や炭酸などの火山成分が多く含まれています。そのため、場所によっては水面が青白く見えることも。苔むした岩場や植物の緑との対比が美しく、幻想的な光景を楽しめますよ。また、遊歩道から下って行ける「素廉(それん)の滝」は、カーテンのように岩肌を流れる水の様子が見事。その姿から“すだれ滝”とも呼ばれています。
「仁三郎(にさぶろう)の滝」は落差約10mの滝。きれいな“スッカンブルー”の滝水を見られる人気スポットです。滝つぼを囲むように歩道が整備されていて、いろいろな角度から滝を眺められます。“仁三郎の滝”という名前は、この滝の最初の発見者にちなんで付けられていますが、流れ落ちる水が女性のスカートのように見えることから“舞姫滝”とも呼ばれています。鑑賞の際には、名前の由来にも注目してみると面白いかもしれませんね。
この施設が紹介されている旅行プランはこちら
⑤【群馬県・尾瀬ヶ原・吹割の滝】童謡にうたわれた風景の中で
続いてご紹介するのは、美しい湿原やダイナミックな滝など、大自然を満喫できるトレッキングプランです。国内最大級の規模を誇る尾瀬ヶ原は、さまざまな高山植物が自生する高層湿原。ミズバショウやニッコウキスゲの群落など、湿原を埋め尽くすように草花が咲き広がる様子は見ごたえ抜群です。童謡「夏の思い出」でも、その美しい様子が謳われています。複数のコースが用意されているので、ご自身のレベルや体調に合わせて楽しんでください。
“東洋のナイアガラ”と呼ばれている「吹割(ふきわれ)の滝」。高さ約7m、幅約30mもあるダイナミックな名瀑布です。吹き割れたように見える巨岩の両側から、勢いよく水が流れ落ちる様子はまさに圧巻! 滝つぼが竜宮城に通じているという伝説も残っています。観瀑台や遊歩道からじっくり鑑賞しつつ、マイナスイオンを全身に浴びてリフレッシュしましょう。
この施設が紹介されている旅行プランはこちら
⑥【群馬県・アプトの道】ドキドキ・ワクワク! 廃線ウォークで冒険気分
旧国鉄信越本線の廃線跡を歩きながら、碓氷峠(うすいとうげ)のハイキングはいかがですか? 廃線跡を利用した片道約6kmの「アプトの道」を歩きながら、見どころを巡ってみましょう。コース上に現れる「めがね橋」は、高さ約31m、長さ約91m、モダンな赤レンガ製の4連アーチ橋です。国の重要文化財に指定され、上を歩いて渡ることも可能。橋から落ちないように気を付けながら、周りの景色を満喫しましょう。橋の先にはトンネルが続き、まるで冒険しているようなワクワク感を味わえます。体力に自信がある人は、坂本ダムによってできた「碓氷湖(うすいこ)」に立ち寄り、湖畔をぐるっと一周してみるのもおすすめです。
この施設が紹介されている旅行プランはこちら
⑦【群馬県・赤城山】さまざまな草花に出合える紅葉スポット
群馬県前橋市のプランからご紹介するのが、こちら。「日本百名山」のひとつに数えられる赤城山です。秋は紅葉の名所として知られ、麓のカルデラ湖・大沼では、ボートやキャンプ、ワカサギ釣りといったレジャーが楽しめます。9つのハイキングコースが整備されているので、好きなコースを歩きながら美しい景色を堪能しましょう。ツツジやキンポウゲ、アザミなど、季節によってさまざまな草花を見ることができますよ。また、時間に余裕があれば、湖のほとりにある「赤城神社」を参拝するのもおすすめ。御祭神の赤城大明神は赤城山と湖を守護する女性の神様で、女性の願い事は必ず叶えてくれるのだとか。縁結びや安産のご利益が有名です。
この施設が紹介されている旅行プランはこちら
⑧【埼玉県・宝登山】初心者におすすめ!厄除けのパワースポットへ
埼玉県の「宝登山(ほどさん)」は、最寄りの長瀞(ながとろ)駅から徒歩とロープウェイを使って登れる、初心者に優しい山。ロープウェイに乗れば麓から一気に山頂までたどり着けるため、体力に自信がなくても安心です。トレッキングしながら自分の足で頂上を目指す人は、出発前に「寳登山(ほどさん)神社」に立ち寄って。火災盗難よけ・諸難よけのご利益があるとされているこちらで、登山の安全を祈願しましょう。
宝登山の山頂には「寳登山(ほどさん)神社」の奥宮があります。多くの彫刻が施された権現造り(ごんげんづくり)の御社殿と違い、こちらは落ち着いた外観。静けさに包まれた神秘的な雰囲気です。頂上までたどり着いたら、無事に登頂できた感謝を伝えてみましょう。ちなみに、麓の授与所と奥宮では御朱印が違うため、両社で授与をお願いしてみては?
この施設が紹介されている旅行プランはこちら
⑨【千葉県・金神の滝】過ごしやすい房総半島で気軽な冒険トレッキング
夏は涼しく冬は温暖な気候の房総半島。一年を通して過ごしやすく、ハイキングやトレッキングを楽しむのにぴったりなエリアです。養老渓谷にある「金神(こんじん)の滝」は、落差約35mの滝。「滝見苑けんこう村 ごりやくの湯」の駐車場から徒歩約15分で到着できます。短い距離ながら滝に至るまでの道のりは変化に富み、川に板を渡しただけの「ぺたぺた橋」や軽いアップダウンが現れ、ワクワクしながら進めますよ。滝自体もちょっとしたパワースポットになっているので、気持ちの良いマイナスイオンに癒やされてくださいね。
この施設が紹介されている旅行プランはこちら
⑩【千葉県・鋸山】スリリングな絶景を目指す初心者向けトレッキング
千葉県の鋸山(のこぎりやま)は、標高約329mで初心者向けの山。山の大部分が「日本寺」の境内となっているので、参道を登りながら頂上を目指しましょう。5つのエリアに分かれた参道には、巨大な石仏や「千五百羅漢」など、見どころがいっぱい。山頂までロープウェイで行くことも可能です。一番の見どころは、山頂エリアの展望台。岩肌から崖が突き出た「地獄のぞき」からは房総半島や東京湾を一望でき、感動ものの景色が広がります。ただし、崖の先端から目線を下に向けると、一転スリル満点の光景に。背筋が少しヒヤッとするかもしれません。
この施設が紹介されている旅行プランはこちら
⑪【千葉県・鋸山】寺院の境内をハイキング。最後は絶景のご褒美も!
このプランも鋸山のハイキングがメインです。日本寺の参道となっている2639段の石段を登って頂上を目指しましょう。中腹にある大仏「薬師瑠璃光如来(やくしるりこうにょらい)」にも注目を。この寺院の御本尊で、元は世界平和を願って彫られたものです。左手に薬壺を持った、医薬の仏様なのだそう。石仏の前に来たら手を合わせて、次の日の筋肉痛が軽くなるようお願いしてみては? また、地獄のぞきの近くにある「ラピュタの壁」もぜひ。もともと石切り場だったこの場所では、人の手によるものとは思えないほど垂直に切り立った岩肌を見ることができます。
この施設が紹介されている旅行プランはこちら
⑫【東京都・高尾山】大人も子どもも楽しめる! 都心からサクッと行けるハイキングスポット
新宿から電車で約1時間の高尾山は、幼稚園児や小学生も遠足で訪れるほど、登山初心者にぴったりの山。おおよそ1時間半~2時間ほどで標高約599mの山頂にたどり着きます。複数のハイキングコースがあるので、自分のレベルに合わせて選びましょう。コースの途中には、樹齢約450年の「たこ杉」や、パワースポットの「髙尾山薬王院有喜寺(やくおういんゆうきじ)」など、見どころが豊富。ちなみに高尾山には天狗伝説が数多く残っており、薬王院の境内には至るところに天狗の像が点在しています。山頂の「高尾山大見晴園地」からは、晴れていれば遠くに富士山が見えることも。美しい景色に、きっと疲れも吹き飛ぶはず。気持ちの良い達成感に包まれてくださいね。
この施設が紹介されている旅行プランはこちら
⑬【神奈川県・城ヶ島】フォトジェニックな景色に出合う海辺ハイキング
横浜市から車で約1時間の城ヶ島。過去にはミシュラン・グリーンガイド・ジャポンで2つ星を獲得したこともあるスポットです。城ヶ島の魅力を満喫するハイキングコースは、所要時間約2時間とお手軽。すがすがしい海沿いをのんびり散策できますよ。長い年月をかけて岩がトンネルのようにくり抜かれた「馬の背洞門(せどうもん)」は、人気のフォトスポット。穴の向こう側に青い空と海が見え、まるで景色を切り取る額縁のようです。海風が強い場所なので、撮影の際は持ち物が飛ばされないようにお気を付けください。
真っ白な姿が印象的な「城ヶ島灯台」近くの「長津呂(ながとろ)の磯」では、夏に磯遊びが楽しめます。水の透明度が高いところもあり、足を浸ければ思わず大はしゃぎしてしまいそう。磯だまりにいる魚を眺めたり、岩場を歩いたりと、楽しい時間をお過ごしください。
この施設が紹介されている旅行プランはこちら
⑭【神奈川県・金時山】金太郎伝説が残る絶景の山
このプランで訪れるのは、金太郎伝説が残る金時山。名前の由来も、金太郎の本名・坂田金時(さかたのきんとき)からきているのだそう。標高約1,212mの中低山で、箱根山のなかでも登りやすくて人気です。山頂からは雄大な富士山の姿を目の前に見ることができ、達成感を味わえます。頂上には2軒の茶店があり、ドリンクや軽食をいただきながら、ゆっくりと景色を堪能できますよ。登山コースの途中には、金太郎が遊んだと伝わる「金時手毬石」や、迫力に圧倒される「宿り石」など見どころも。帰りは箱根温泉で汗を流し、地元グルメを味わって、充実した休日を。
この施設が紹介されている旅行プランはこちら
⑮【神奈川県・田谷の洞窟】里山で身近な発見を探すプチハイキング
「ハイキングやトレッキングに出かけるなら、山や森でないと」と、考えている人も多いのでは? ですが、わざわざ遠くまで出かけなくても、地元のいつもは通らない道を歩けば、それも立派なハイキング。このプランでは、里山の風景が広がる鎌倉市の大船駅周辺が舞台です。「田谷(たや)の洞窟」は、鎌倉時代に人の手によって掘られたと伝わる人工洞窟。室町時代に創建された「定泉寺」の境内にあります。今でも僧たちの修行道場として利用されている神聖な場所。入り口で手渡されるロウソクの明かりを頼りに、薄暗い洞窟の中を進むと、そこには壁に彫られた無数の仏像の姿が。静かに鑑賞しつつ参拝しましょう。また、大船には、上半身だけの巨大な観音像が有名な「大船観音寺」や、30軒以上が軒を連ねる「大船仲通り商店街」など、気になるスポットも。お散歩気分で気軽に楽しんでみてください。
この施設が紹介されている旅行プランはこちら
休日はハイキングやトレッキングへ出かけよう!
ここまで、関東のおすすめハイキング&トレッキングプランをご紹介してきましたが、いかがでしたか? どこも初心者向けのスポットなので、登山デビューにはぴったりです。川や滝、山頂からの眺めなど、きっと自然の美しさを再確認できるはず。たくさん歩いて健康的な汗を流し、ついでに周辺スポットも楽しんだりと、充実した一日をお過ごしください!
全国の旅行プランはこちら
参考になりましたか? 旅行・おでかけの際に活用してみてください。
記事企画・監修:旅色編集部 いたがき
ライター:himeno-a