更新日:2023/12/01
【北海道】冬にこそ行きたい!きれいな雪景色が見られる観光モデルコース11選
日本の最も北に位置する北海道。冬には厳しい寒さとなりますが、白銀の雪景色や冬ならではのイベント、オホーツク海から南下してきた流氷など、冬の観光でしか見られないさまざまな絶景があります。極寒の地だからこそ体感できる感動がきっとあるはず。今回は、冬こそ行きたい北海道の観光モデルコース11選を紹介します。冬季限定のイベントやグルメ、車なしでも楽しめる観光地や穴場スポットなど盛りだくさんなので、冬の北海道観光をする際はぜひ参考にしてみてください。
この記事の目次
- ➀【北海道・二見吊橋】札幌の穴場スポットで渓谷美と雪景色を巡るプラン
- ②【北海道・小樽雪あかりの路】冬の小樽で雪の絶景に出合えるカップル旅
- ③【北海道・さっぽろ雪まつり】寒さを楽しむ! 自然の中でアクティビティと日本三大雪祭りを巡る旅
- ④【北海道・美瑛白金 青い池】幻想的な青い絶景! 車を使わずに北海道を満喫するプラン
- ⑤【北海道・ニセコ HANAZONOリゾート】世界最高レベルのパウダースノーを体験! 車なしでもアクティブに楽しめるプラン
- ⑥【北海道・SHINRA 知床ナチュラリスト協会】知床で流水ウォーク! 親子で壮大な景色を体験できる旅
- ⑦【北海道・流氷観光砕氷船おーろら】網走で流氷観測! 地の果てで絶景を見るプラン
- ⑧【北海道・マッシングワークス】犬ぞりで大雪原を疾走! 十勝で雪国ならではのアクティビティを体験できるプラン
- ⑨【北海道・屈斜路湖】圧倒的なスケールを誇る冬の湖を見に行くプラン
- ⑩【北海道・王滝百畳敷洞窟】ここでしか見られない冬の絶景! 氷筍を見に行く旅
- ⑪【北海道・鶴居・伊藤タンチョウサンクチュアリ】白銀の世界でタンチョウ鑑賞をする旅
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冬だからこそ見られる景色がある!
冬の北海道は、日中の気温が氷点下になる日が珍しくありません。しかし、冬だからこそ見られる景色をはじめ、他の季節にはないさまざまな魅力も。2月には、三大雪祭りのひとつである「さっぽろ雪まつり」や「小樽雪あかりの路」、1月下旬~3月上旬には「然別湖(しかりべつこ)コタン」など、雪景色が堪能できるイベントが多数あり、観光プランも立てやすくなります。冬に北海道観光をするなら1~3月がおすすめです。
ただ、冬の北海道は極寒ですが、室内はとても暖かい場所がほとんどなので、服装が難しいというデメリットも。なるべく軽くて、着脱しやすいものを選ぶようにしましょう。
➀【北海道・二見吊橋】札幌の穴場スポットで渓谷美と雪景色を巡るプラン
穴場スポットで非日常の体験をしたい方におすすめのプランがこちら。まず訪れたいのは、定山渓(じょうざんけい)温泉街を流れる豊平川(とよひらかがわ)にかかる二見吊橋。鮮やかな朱色の吊橋からは、むき出しの岩肌を木々が覆う「かっぱ淵」や「二見岩」など、さまざまな渓谷美を眺めることができます。冬は吊橋が通行止めになりますが、白銀の雪景色に浮かび上がる朱色の吊橋は絶景です。
二見吊橋のあとは、定山渓(じょうざんけい)温泉を望む高台にひっそりと佇む、定山渓神社へ。毎年1月下旬~2月上旬には、光のイベントである「雪灯路」が開催されます。地元の方が手作りしたスノーキャンドルが境内を彩る幻想的な空間は、この時期にしか見られない雪の芸術祭。2024年は、1月27日~2月3日に開催予定です。
2日目には、定山渓温泉の開祖である美泉定山(みいずみじょうざん)の生誕200年を記念して造られた「定山源泉公園」を訪れ、定山渓の森のふもとに位置する「心の里 定山」で足湯を楽しみます。自然と癒やしの穴場空間でリフレッシュしてみてはいかがでしょうか。
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②【北海道・小樽雪あかりの路】冬の小樽で雪の絶景に出合えるカップル旅
雪とキャンドルの祭典に訪れたい方へおすすめのプランはこちら。「小樽雪あかりの路」は、スノーキャンドルで街中が装飾される冬の小樽の風物詩。2024年は、2月10~17日の8日間で開催が予定されています。メイン会場のひとつである小樽運河の水面に浮き球キャンドルが灯る光景は、まさにフォトジェニック。
旧国鉄手宮線会場では、小樽っ子たちが思い思いの場所に灯したランタンや雪のオブジェが並びます。灯火が照らす幻想的な景色や、人の温もりが体感できる市民参加型の祭典を訪れてみてはいかがでしょうか?
こちらのプランではこのほか、三角市場内の魚屋「滝波商店」の直営食堂である「マルキ滝波商店 北のどんぶり屋」で新鮮な海鮮丼を味わい、人力車で冬の小樽の街を巡ります。
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③【北海道・さっぽろ雪まつり】寒さを楽しむ! 自然の中でアクティビティと日本三大雪祭りを巡る旅
石狩の大自然の中で乗馬体験をしてみませんか? フロンテア乗馬クラブは、元農場の広い敷地を有する、大自然の中の乗馬クラブです。野外乗馬は、初心者から経験者まで、海岸や草原、丘の上などを散歩する4つのコースを用意。ヘルメットや乗馬ズボン、ブーツなど、乗馬に必要な装備はすべて無料で貸し出してくれるのもうれしいポイントです。冬は雪原を駆け抜ける、非日常の爽快感を体感できるはず。
札幌へ移動し、すすきので海鮮やパフェを堪能したあとは、日本三大雪祭りのひとつ「さっぽろ雪まつり」へ。会場には約200の雪氷像がずらりと並び、夜にはライトアップされます。大通り会場では巨大な雪像の展示やすべり台、すすきの会場では氷像の展示や氷彫刻コンクールなど、会場ごとに見どころが盛りだくさん。国内外から毎年多くの観光客が訪れ、札幌の街が1年で一番にぎわう時期といっても過言ではありません。
さっぽろ雪まつりが開催される2月は1年で最も寒い時期なので、しっかりと防寒対策をしてお出かけくださいね。2024年は、2月4~11日の8日間で開催予定です。
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④【北海道・美瑛白金 青い池】幻想的な青い絶景! 車を使わずに北海道を満喫するプラン
車を使わずに北海道の自然やグルメを満喫したい方におすすめのプランはこちら。美瑛駅前停留所からバスで約20分の場所にある、美瑛白金(びえいしろがね)の青い池は、十勝岳の防災砂防工事中、美瑛川に突如生まれた神秘的な池です。美瑛川に地下水が混じったことでできたコロイド(細かな粒子)の成分により青くなっているのだとか。雪解け水が多く流れ込む春は少し緑色、初夏はライトブルーに見えるなど、 季節や天候によって、さまざまな青い色が見られます 。特に冬は、真っ青に染まった池と周囲の枯れたカラマツの木があいまって幻想的に。
青い池で絶景を楽しんだあとは、おとぎの国に迷い込んだようなショッピングストリート、ニングルテラスを散策。15あるロッジでは、限定のグッズがたくさん販売されているので、 お友だち同士でプレゼント交換 をするのもよさそうですね。
旅の最後は、「炭焼倶楽部YAMADORI」で極上の黒毛和牛である「ふらの和牛」を使った焼肉ランチを味わって締めくくりましょう。
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⑤【北海道・ニセコ HANAZONOリゾート】世界最高レベルのパウダースノーを体験! 車なしでもアクティブに楽しめるプラン
車なしで、北海道グルメやスキーを思いっきり楽しみたいという方におすすめのプランはこちら。ひらふ十字街バス停から約10分の場所にある牧場直営のスイーツ店、「ニセコ髙橋牧場 ミルク工房」では、搾りたて牛乳をたっぷり使ったスイーツ を味わえます。なかでも一番人気は、牧場で毎朝絞られる新鮮な生乳が原料のソフトクリーム。同じく牧場直営のピザ店「マンドリアーノ」では新鮮なチーズがふんだんに使われたピザが食べられますよ。
2日目は、ニセコ HANAZONOリゾートでスキーを存分に楽しみます。スノーシーズン中は、ヒラフ地区内を20分間隔で無料シャトルバスが出ており、車なしでも移動が可能。ニセコ HANAZONOリゾートは、パウダースノーの聖地として、国内外のスキーヤーやスノーボーダーから絶賛されるスキー場です。スキーのほかにも、スノーラフティングやスノーモービルなど、アクティビティも充実。美しい景色が広がる白銀の世界で、トップレベルのパウダースノーを体験してみては?
スキーのあとは、「MOUNTAIN KIOSK COFFEE ヒラフ店」で温かいコーヒーを飲んでほっと一息。スキーで冷えた体を温めて旅を締めくくりましょう。
⑥【北海道・SHINRA 知床ナチュラリスト協会】知床で流水ウォーク! 親子で壮大な景色を体験できる旅
親子で絶景体験をしたい方におすすめなのがこちらのプラン。オシンコシンの滝は、途中から水の流れが2つに分かれていることから「双美の滝」とも呼ばれ、「日本の滝百選」にも選ばれている人気観光スポットです。滝の中ほどの高さまでは階段で上ることができますが、冬は水しぶきで道が凍結している可能性があるため、お子さんと一緒の場合はしっかりと手をつないで歩きましょう。
滝を見たあとは、「ウトロ漁協婦人部食堂」で地元漁師の奥様たちが作った新鮮な魚料理を堪能し、いよいよ流水ウォークです。目の前すべてが氷に覆われたような壮大な景色に、息をのむでしょう。専用のドライスーツを着用し、オホーツク海を南下してきた神秘的な 流水に触れたり、乗ったりすることもできます。
ここでしか体験できない特別なアクティビティとして、お子さんにとっても忘れられない思い出になるはず!
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⑦【北海道・流氷観光砕氷船おーろら】網走で流氷観測! 地の果てで絶景を見るプラン
冬にしかできない体験や景色が見たいという方におすすめのはプランはこちら。まずは、実際に監獄として使われていた、国内唯一の監獄ミュージアム「博物館 網走監獄」を訪れます。敷地面積は、東京ドーム約3.5個分という広大さ。館内は、受刑者たちの休泊所や浴場など、実際の生活の場を見学することができますよ。
博物館の窓口手前には「網走監獄食堂」があり、現在の網走刑務所で昼食として出されているメニューを「体験監獄食」として提供しています。食事した方からは、「意外とおいしい」と好評なのだとか。囚人たちや北海道開拓の歴史に思いを馳せながら、「塀の中の秘密のレシピ」を味わってみてはいかがでしょうか?
2日目は流氷観光に向かいます。南極観測船と同じ仕組みの観光砕氷船は、最大定員が450名と大型なので、砕氷の際の揺れが少なく安心です。広々とした船内は暖かく、コーヒーラウンジや売店もあるため快適に流水鑑賞が楽しめます。知床連山と大迫力の流氷が見渡せる屋上展望デッキは絶好の撮影スポット! 流氷の時期に合わせてやってくるさまざまな野生動物が顔を見せてくれることも。
流氷観測のあとは、「オホーツクバザール」で北海道屈指の漁場であるオホーツクの海の幸を堪能し、地元の特産品がそろう「道の駅メルヘンの丘めまんべつ」で、最後まで北海道を満喫します。
⑧【北海道・マッシングワークス】犬ぞりで大雪原を疾走! 十勝で雪国ならではのアクティビティを体験できるプラン
冬の北海道ならではのアクティビティ、犬ぞり体験はいかがでしょうか? 「マッシングワークス」では、自分たちで犬ぞりを操縦して十勝平野の広大な大雪原を走行できる本格的なツアーを体験できます。毎回1グループ限定のプライベートツアーなので、約1時間のコースを、スタートからゴールまでたっぷりと楽しめますよ。犬たちの息遣いとそりの滑る音だけが響く時間は、自然に溶け込むような感動を覚えるでしょう。走行中の写真はスタッフが撮影してくれるのもうれしいポイント。
犬ぞりのあとには、標高約810mにある深い青色の湖「然別湖」を訪れます。極寒の北海道のなかでも特に気温が低い地域で、冬には湖が凍結。毎年開催されている、「しかりべつ湖コタン」では、氷上露天風呂をはじめ、氷と雪でできたアイスチャペルやアイスバーなど、極寒ならではのさまざまなイベントを楽しめます。2024年は、1月27日~3月10日に開催予定。
旅の最後は、北海道の自然が五感で感じられる「星野リゾート トマム」へ。ビュッフェスタイルで旬の素材を満喫できる「ビュッフェダイニング hal」では、シェフが目の前で仕上げてくれる料理やデザートなど、バリエーション豊かな絶品料理が味わえます。
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⑨【北海道・屈斜路湖】圧倒的なスケールを誇る冬の湖を見に行くプラン
冬の湖を見たことはありますか? 屈斜路湖(くっしゃろこ)は、世界でも屈指の大きさの屈斜路カルデラにあり、カルデラ湖としては国内最大規模。1~2月の寒さが厳しくなる時期には湖面が氷に覆われ、全面凍結します。凍った湖は、昼と夜の気温差で氷が収縮と膨張を繰り返し、やがて道のように盛り上がります。これは氷丘脈(ひょうきゅうみゃく)という御神渡り(おみわたり)現象で、高さ2m、長さ10kmにまで成長することも。
運が良ければ、寒さが織りなす圧巻のアート作品を見ることができるかもしれませんよ。
屈斜路湖観光のあとには、趣のある川湯温泉駅舎内のレストラン「オーチャードグラス」でランチを堪能し、世界屈指の透明度を誇る摩周湖を望む第一展望台を訪れます。「霧の摩周湖」で知られ、しばしば霧に覆われることがありますが、天気の良い日には摩周ブルーといわれている美しい青色を見ることができますよ。
旅の最後には、大自然に囲まれて非日常の空間を味わえる「北天の丘 あばしり湖 鶴雅リゾート」へ。5~9世紀にオホーツク海沿岸部で暮らしていた民族の文化をコンセプトにした館内も魅力のひとつです。
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⑩【北海道・王滝百畳敷洞窟】ここでしか見られない冬の絶景! 氷筍を見に行く旅
充実したリゾートホテルを満喫したあとに冬の絶景を見たい方には、こちらのプランがおすすめです。北湯沢温泉郷に立つ「緑の風リゾート きたゆざわ」は、日本最大級の露天風呂や20種類の香りの湯が楽しめる人気のリゾートホテル。150坪の大露天風呂では、見渡す限りの大自然に囲まれて圧倒的な解放感を感じられるでしょう。
雲のない日には夜空を満天の星が埋め尽くし、息をのむような絶景が見られます。極寒の中、雪を眺めながらの温泉は極上の時間になるはず!
2日目には、国内でも数少ない、氷筍(ひょうじゅん)が見られるスポット「大滝百畳敷洞窟(ひゃくじょうじきどうくつ)」を訪れます。氷筍とは、洞窟の天井から水滴が滴り落ちた瞬間に凍りついて形成されたものです。1~2月の最盛期には2,500本以上の氷筍が形成され、その規模は国内最大級。厳かな雰囲気が漂い、自然の造形作品に圧倒されるでしょう。徳舜瞥山(とくしゅんべつやま)の冬季登山道の入り口から洞窟までは、片道2kmの距離。雪道の場合は雪道登山になるため、訪れる際には、防寒防水ウェア、スノーシューズなどを着用されることをおすすめします。
氷筍の絶景を見たあとは、「松尾ジンギスカン 新千歳空港店」で北海道を代表するB級グルメ、ジンギスカンを堪能して、旅を締めくくります。
⑪【北海道・鶴居・伊藤タンチョウサンクチュアリ】白銀の世界でタンチョウ鑑賞をする旅
冬の北海道で、野鳥観察をしたい方におすすめのプランはこちらです。まずは、「スープカレー奥芝商店 女満別空港店」で北海道の味覚が詰まったスープカレーを堪能し、森の中に佇む、温泉付きのペンション「きらの宿すばる」へ宿泊します。2日目はいよいよタンチョウ観察! 冬の道東は、野鳥でも有名なエリアです。「鶴居・伊藤タンチョウサンクチュアリ」は、タンチョウとその生息地保護を目的として設立された施設。毎年、10~3月に多くのタンチョウが飛来する、道東の冬の風物詩ともいえるスポットです。タンチョウの数が最も多い12月下旬~1月初旬には、最大で300羽近くが飛来します。ねぐらへ向かって群れで飛び立つ光景はまさに圧巻。タンチョウ鑑賞は少し離れた場所からになるため、カメラユーザーは望遠レンズを使用するのがおすすめです。
旅の締めくくりは、鶴居村の田園地帯に佇む「杜のそば処雪裡(せつり)」で、絶品の十割蕎麦に舌鼓を打ちましょう。
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北海道で冬にしかできない体験をしよう!
今回は、冬こそ行きたい北海道の観光モデルコース11選を紹介しました。各プランにさまざまな絶景スポットを盛り込んでいるため、訪れた人は非日常の感動を味わえるはず。
冬は厳しい寒さの北海道ですが、冬ならではの楽しみ方がたくさんあります。冬の北海道で、寒い時期にしか見られない絶景や、さまざまな体験をしてみてはいかがでしょうか?
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記事企画・監修:旅色編集部 いたがき
ライター:peekaboo