【2025年・東北】桜の名所へ出かける旅行プラン8選

東北地方は桜の名所が多い地域。なかでも城址・城下町などの歴史スポットや、のどかな里山・河川敷など、日本の風情や郷愁を感じられる桜スポットが多くあるのが特徴です。そんな東北ならではのお花見を味わいたいと、日本国内だけでなく、海外からもこの“日本の美”を求めて来日する方が多いようです。今回は、東北までわざわざ遠出してでも訪れたい桜スポットを含む旅行プランを8つご紹介します。

• 東北
• 旅行
• 旅
• お花見
• 春のおでかけ
• 自然を楽しみたい

東北地方の桜の見頃と守りたいマナー

日本の桜前線は、南から北上していきます。そのため、日本列島の北部にあたる東北地方の桜の見頃は遅め。例年4月中旬～5月上旬がお花見にピッタリなシーズンで、各地では桜まつりも多数開催されます。なお、お花見の際は誰もが気持ちよく過ごせるよう、大声を出して騒ぐことがないようにしましょう。お花見で出たゴミは持ち帰る、桜には触らないといったマナーも守り、桜を愛でたいですね。

①【岩手県・北上展勝地さくらまつり】桜×鯉のぼりの期間限定コラボを狙って

日本全国から観光客が訪れる「みちのく三大桜名所」のひとつ「北上展勝地」へご家族で訪れるプランがこちら。旅は、インパクト大の「北上市立鬼の館」から始まります。岩手の民俗芸能・鬼剣舞に由縁のある博物館で、世界中の鬼の姿が見られますよ。お昼は「石臼挽き手打ち蕎麦　神楽屋」で手打ちそばに舌鼓を打ち、いよいよ桜スポットへ。東北地方の桜の名所として有名な「北上市立公園展勝地」では、例年4月上旬～下旬に「北上展勝地さくらまつり」が開催されます。見頃は4月中旬～下旬で、この時期に合わせて訪れるとベストでしょう。まつり期間中は展勝地を流れる北上川の上空を鯉のぼりが泳ぐので、桜と合わせての撮影がおすすめ。同期間中、夜には桜並木がライトアップされますよ。タイミングが合えばこちらもチェックしてはいかがでしょうか？ 今回ご紹介したスポットへのアクセスは、秋田市からであれば車で2時間ほど。ただし、まつり期間中は交通規制が実施される可能性があります。無料シャトルバスの利用も検討しましょう。

②【宮城県・白石川堤一目千本桜】桜の名所をハシゴ旅

雰囲気の異なる桜の名所を贅沢に2カ所まわれるプランがこちら。一つ目の桜スポットは、「さくら名所100選」にも選ばれている「白石川堤一目（しろいしがわづつみひとめ）千本桜」です。仙台市から車で1時間ほど走ると川沿いに見えてくる桜並木は8kmほどあり、水面に映った姿も見ごたえあり。例年見頃を迎える4月上旬に「おおがわら桜まつり」が開催され、2025年は4月1日（火）～13日（日）となっています。期間中は夜桜のライトアップもありますよ。

「白石川堤一目千本桜」から車で約5分の場所にある「船岡城址公園」では、山頂からの桜の絶景を堪能しましょう。こちらも見頃を迎える3月下旬から「しばた桜まつり」が開催され、露店やステージイベント、夜間のライトアップなどで夜までにぎわいを見せています。2025年は4月1日（火）～14日（月）の開催となっていますよ。桜スポットをハシゴしたあとはひと休みして、地元で愛されている洋菓子店「マーブルマーブル」でスイーツをいただきましょう。メニューに悩んだら、見た目が石垣のようなフォルムのチョコレートケーキ「石垣」がおすすめです。

③【秋田県・武家屋敷通り】みちのくの小京都で映画のようなワンシーンを

岩手県の「北上展勝地」と並び「みちのく三大桜名所」のひとつである角館（かくのだて）の「武家屋敷通」を訪れる1泊2日のプランです。JR角館駅を出発して約10分歩き、まずは「角館そば」の香り高い蕎麦でおなかを満たしてからお花見へ。シダレザクラが彩る「武家屋敷通り」は圧巻の景色で、角館が“みちのくの小京都”の異名を持つのも納得できるでしょう。例年、見頃は4月中旬～5月上旬。2025年4月15日（火）～5月5日（月・祝）に「角館さくらまつり」が開催されるため、この期間に合わせて旅行の計画がおすすめです。夜桜のライトアップも楽しめるでしょう。2日目に備えて泊まるのは「田町武家屋敷ホテル」。角館らしい武家屋敷の佇まいが特徴の宿で、秋田の食材を使った創作和食コースをいただきます。翌日は縁結びの神様「漢槎宮（かんさぐう）（浮木神社）」や田尻湖の「たつこ像」を訪れますよ。

④【秋田県・桂城公園】犬好きさん必見！秋田犬スポットと桜名所を巡る旅

犬好きの方や一人旅におすすめなのがこちらのプラン。忠犬ハチ公で知られる秋田犬にまつわるスポットをたくさん訪れます。旅のスタートは「元祖むらさき」で秋田名物「きりたんぽ」をいただきます。食後の散歩がてら徒歩で向かうのが、桜の名所「桂城公園」。安土桃山時代に建てられた大館城の城址で、現在は整備されて春には「大館桜まつり」の会場になっています。例年4月中旬～5月上旬が見頃で、桜まつりもこの時期に開催。夜にはライトアップされた夜桜も見られますよ。芝生にレジャーシートを敷いての飲食も可能なので、天気の良い日はゆっくりとお花見ピクニックが楽しめそうです。桜を満喫したあとは「秋田犬会館」や「大館市観光交流施設『秋田犬の里』」で秋田犬と出会ったりグッズを買ったりと、秋田犬を堪能して帰路へつきます。このプランはスタート「元祖むらさき」の最寄り、豊町バス停からすべて歩いて巡れるのが魅力ですよ。

⑤【山形県・烏帽子山公園】温泉街からの夜桜に見とれて

ご夫婦で桜スポットや温泉街を訪れるゆったりとした旅行にピッタリなのがこちら。訪れる桜スポットは「さくら名所100選」に選出されている「烏帽子山（えぼしやま）公園」です。広大な敷地を彩る1,000本を超える桜は、一見の価値あり！ 世界でも希少な桜“エドヒガン”も見られますよ。例年4月中旬～下旬に見頃を迎え、この期間を含めた4月中に「赤湯温泉桜まつり」が開催されます。期間中はライトアップも行われるので、この期間に訪れるのがおすすめです。公園は温泉街へと続いており、温泉街から見上げる夜桜も魅力的。ご夫婦でお酒をたしなむなら、お花見のあとに老舗ワイナリー「酒井ワイナリー」を訪れてみましょう。夕飯には行列のできる人気ラーメン店「龍上海赤湯本店」でニンニクの効いた濃厚ラーメン「赤湯からみそラーメン」をいただき、旅を締めくくります。こちらのプランは、赤湯駅から出発してすべて徒歩で巡るので、ご夫婦のペースでお酒もお食事も楽しめますよ。

⑥【福島県・永泉寺】1泊2日で友人と桜三昧ツーリズム

友人と1泊2日で桜を巡るドライブ旅ならこちらのプランがピッタリ。1日目に3つの桜スポットを巡ります。最初に訪れるのは、仙台市から車で約2時間、福島県の天然記念物にも指定されている「永泉寺（えいせんじ）の桜」。推定樹齢400年の紅シダレザクラの荘厳な姿は多くの観光客から人気を集めています。例年4月中旬～下旬が見頃で、夜間ライトアップも行われます。

「永泉寺の桜」から車で10分ほど走ると、美しいソメイヨシノの一本桜に出合えます。「小沢（おざわ）の桜」として地元の方々に愛されており、推定樹齢は100年。のどかな田園地帯に佇む一本桜は日本の原風景ともいえる風情があり、どこか懐かしい雰囲気が漂います。映画「はつ恋」のロケ地になったことでも知られていますよ。例年、見頃は4月中旬～下旬頃です。

桜スポット巡りの合間には、「四季の宿 天瑞」で福島県の郷土料理をいただきましょう。温泉でのんびりとした時間を過ごし、日が暮れてきたら次の桜スポットへ。「大滝根川の夜桜」はライトアップされたソメイヨシノが作る桜のトンネルが見もの。例年の見頃は4月中旬～下旬頃で、開花に合わせて桜まつりや春のうたまつりなどが開催されます。このプランは、2日目にも桜スポットが満載！ 「日本三大桜」の「三春滝桜（みはるたきざくら）」や日本最古のソメイヨシノが咲くという「開成山公園」などを訪れます。

⑦【福島県・三春滝桜】日本三大桜は圧巻！1000年の時に思いを馳せて

桜を楽しみつつ、テーマパークも訪れてご家族みんなが満足できる1泊2日の旅がこちら。まずは宇都宮市内から車で約2時間走り、「リカちゃんキャッスル」でリカちゃんの世界に飛び込みましょう！ 女性限定の「なりきりドレスレンタル」ならリカちゃん気分にたっぷり浸れるはず。桜スポットは、お花見で一度は訪れたい「三春滝桜」をチョイス。「日本三大桜」に数えられる迫力満点のベニシダレザクラで、樹齢は1000年を超えると推定されています。例年の見頃は4月上旬で、優雅な夜間ライトアップ姿も見られますよ。2日目にはまるで桃源郷ともいわれる「花見山」へ。桜をはじめレンギョウやボケ、モクレン、ハナモモなど多くの花が咲き誇り、幻想的なお花見が楽しめるでしょう。

⑧【青森県・弘前城】縁結び祈願もできるお花見ドライブ旅

こちらはカップルの旅行におすすめのプランで、新青森駅から車で巡る、縁結びがテーマの旅。1日目に訪れる「高山稲荷神社」は千本鳥居が特徴で、連なる鳥居と桜がセットで見られる絶景スポットとして有名。稲荷大神として三柱の神様が祀られており、その御神徳は良縁や夫婦和合だけではありません。商売繁盛、五穀豊穣、学業成就など、多くの方々の心の支えとなっています。

2日目に訪れる「弘前城（弘前公園）」は、今回ご紹介してきた北上展勝地・角館に続き東北の「みちのく三大桜名所」の最後のひとつ。4月中旬～5月上旬に見頃を迎えるので、ゴールデンウィークのお花見にピッタリ。夜間には幻想的なライトアップが見られますよ。2025年の「弘前さくらまつり」は、桜の開花予想に合わせて4月18日（金）から5月5日（月・祝）まで開催予定。開花状況により変更の可能性があるため、最新の開花予想を参考にして、お花見の計画を立てるようにしましょう。

今年は東北の桜でお花見はいかが？

東北地方の桜の見頃は遅め。新年度は忙しくてなかなかお花見の時間が取れない方も、ゴールデンウィークなどを狙ってお出かけするとちょうど満開の桜が見られますよ。多くの桜スポットで桜まつりや夜桜ライトアップを予定しているので、旅行計画時にはぜひこれらの情報もチェックしてから出かけましょう。

＜全国の旅行プラン一覧はこちら＞