宇宙センター&科学館へ行こう!宇宙の神秘を体感する旅行プラン13選

更新日:2025/05/28

宇宙センター&科学館へ行こう!宇宙の神秘を体感する旅行プラン13選

2024(令和6)年10月から放送されたアニメ「チ。-地球の運動について-」の人気により、若い世代を中心に宇宙への関心が高まっています。そこで今回は、宇宙センター&科学館を巡る13の旅行プランをご紹介。劇場版「名探偵コナン」の舞台となった電波観測所や、つくばや種子島にあるJAXAの宇宙センター、世界最大級のプラネタリウムなど、宇宙の神秘や魅力を体験できるスポットを厳選してピックアップしました! 料金やおすすめのお土産、予約の有無、周辺の観光スポットなども合わせてお届けします。ぜひ、おでかけの参考にしてみてくださいね。

宇宙スポットの魅力とポイント

未だに謎が多い宇宙は、人々の関心を引き付けてやみません。宇宙センターや科学館の魅力は、子どもや初心者でも理解できるよう、詳しい解説や展示が充実している点です。最先端の宇宙開発技術に触れることで、興味や好奇心を刺激してくれるでしょう。また、プラネタリウムやVR技術を駆使した体験型の施設もあり、気軽に宇宙体験ができることも特長のひとつといえます。そんな知的好奇心を満たしてくれる宇宙スポットに出かけてみましょう!

➀【長野県・国立天文台野辺山宇宙電波観測所】日本電波天文学の聖地!八ヶ岳で宇宙の神秘とコナンの世界観に浸るプラン

2025(令和7)年公開の、劇場版「名探偵コナン 隻眼の残像(せきがんのフラッシュバック)」の舞台となった八ヶ岳を巡るなら、こちらのプランがおすすめです。最初に訪れるのは、 “日本電波天文学の聖地” と呼ばれる「国立天文台野辺山宇宙電波観測所」。現役の電波望遠鏡が稼働しており、国内外から訪れる多くの天文学者や宇宙物理学者が、宇宙や太陽についての研究を行っています。見学コースには、ミリ波干渉計や45m電波望遠鏡、太陽電波強度偏波計、電波ヘリオグラフがあり、観測中も自由に見学が可能。入場料は無料、見学予約は不要です。「宇宙の専門的な話がもっと聞きたい……! 」という方には、元観測所員が案内するガイドツアー(要事前予約、有料)もあります。観測所の仕組みなどさまざまな話を聞けるので、宇宙好きな方におすすめですよ。

劇場版「名探偵コナン 隻眼の残像」では、野辺山宇宙電波観測所が物語の鍵を握る重要なシーンで登場します。映画を観たあとに「聖地巡礼」をすると、よりいっそう楽しめるかもしれませんね! 夜は「八ヶ岳グレイスホテル」へ宿泊し、毎晩開催される「星空観賞会」で美しい星空を眺めます。

※2025(令和7)年5月現在、ナイトツアーの予約は受付を停止しています。

➁【茨城県・つくばエキスポセンター】つくばを満喫!日本最大級のプラネタリウムで星空観賞

茨城県つくば市を満喫するなら、アクティビティが充実の「フォレストアドベンチャーつくば」や宇宙センターを巡るこちらのプランがおすすめ。豊富なワインが並ぶ「つくばワイナリー」でお土産用ワインを購入したあとは、「つくばエキスポセンター」へ。科学の不思議を、見て・触れて・楽しんで学ぶことができる科学館です。入館料は大人500円、子ども250円、3歳以下は無料となっています。

最大の魅力は、何といっても世界最大級のプラネタリウム! 1番組につき大人500円、子ども250円で、美しい星空や天文現象を大迫力の映像で観賞できます。サイエンスショーや科学教室、予約制の天体観望会など、子どもから大人まで満喫できるイベントが盛りだくさんですよ。こちらのプランでは、2日目に「つくば陶芸教室」で陶芸体験をしたあと、「Agato」でフランス・ブルターニュ地方の名物であるガレットをいただきます。つくばを堪能し尽くせるプランです。

③【茨城県・宇宙航空研究開発機構(JAXA)筑波宇宙センター】日本宇宙開発の重要拠点を巡る日帰りつくば旅

秋葉原駅からつくば駅まで電車で約1時間、東京都心からつくば市へ日帰りしたい方には、こちらのプランがおすすめです。「宇宙航空研究開発機構(JAXA)筑波宇宙センター」は、日本の宇宙開発やJAXAの推進活動の中枢を担う事業所。入場料は無料です。予約不要の展示館「スペースドーム」では、100万分の1スケールの地球を再現したドリームポートや、過去に打ち上げられた人工衛星などを見学できます。JAXAの壮大なスケールと技術力に、宇宙好きはいうまでもなく、興味がない方でもワクワクさせられること間違いなし! じっくりとJAXAを見学したい方には、予約制で約1時間のガイド付き有料見学ツアー(一般500円、18歳未満・高校生は無料)もありますよ。お土産コーナーには、JAXAオリジナルグッズや宇宙食なども販売されているので、話のネタに購入してみては? ランチには「とんかつとんQ つくば本店」でジューシーなとんかつを味わい、「筑波山ケーブルカー」で筑波山に登り、緑眩しい絶景に癒やされましょう。

④【東京都・国立天文台】女友だちと三鷹へ日帰り旅行。国立天文台で自然と歴史に触れて

「井の頭恩賜公園」「三鷹の森ジブリ美術館」など三鷹市を巡るプランなら、こちら! ジブリの世界をたっぷりと堪能したら、日本天文学研究の拠点「国立天文台」を訪れます。その本部・三鷹キャンパスでは、天文学研究のほか施設内の一部を見学できるよう開放しています。入場は無料、少人数の場合は予約不要です。三鷹キャンパスで最も古い観測用建物である「第一赤道儀室」や、主に星の位置測定を行った「天文台歴史館」など、歴史ある観測施設が多く、見応えがありますよ。緑豊かなキャンパス内を散策するだけでもリフレッシュできそうですね。

季節ごとの天体を眺める定例観望会や、宇宙、天体を立体的な映像で再現した「4D2U(フォー・ディー・トゥー・ユー:4次元デジタル宇宙)ドームシアター」などのイベントも定期的に行われています。どちらも事前申し込み制のため、詳細は公式HPでご確認を。国立天文台敷地内の「三鷹市星と森と絵本の家」で絵本を通じて自然や科学に触れたあとは、「ハモニカ横丁 ミタカ」で旅の思い出に乾杯! 宇宙の余韻に浸りながら、帰路に着きましょう。

⑤【神奈川県・ISAS/JAXA 相模原キャンパス 宇宙科学探査交流棟】家族で宇宙探求へ!体験型コンテンツやグランピングも

神奈川県相模原市で宇宙探求とグランピングを満喫するなら、こんなプランはいかが? まずは、日本の宇宙科学研究機関のひとつ「ISAS/JAXA 相模原キャンパス 宇宙科学探査交流棟」を訪れます。「宇宙科学探査交流棟」では、固体ロケットの内部や小惑星探査機「はやぶさ2」の実物大模型などさまざまな展示があり、日本の宇宙科学について学ぶことができます(入場料無料・予約不要)。屋外展示エリアにあるロケットの実機と実寸大模型も必見ですよ! 小惑星リュウグウに「はやぶさ2」がタッチダウン(地表に探査機を降ろすこと)する様子を体験できるコンテンツや、ロケット打ち上げシーンなどを上映する「壁面シアター」などもあるので、ゆっくりと宇宙探求をしてみてくださいね。こちらのプランでは、このあと「服部牧場」で濃厚なソフトクリームを味わい、グランピングゲストハウス「里楽巣FUJINO(リラックスふじの)」で寛ぎます。都会の喧騒から離れた大自然のなかで、本物の満天の星空を見上げてみては?

⑥【愛知県・名古屋市科学館】子連れで名古屋観光!名古屋市科学館で宇宙と科学の不思議を体験

名古屋に子連れで日帰り旅行をするなら、「でんきの科学館」や「名古屋市科学館」を訪れるこちらのプランがおすすめです。空中に浮かぶガラスの大屋根をシンボルとする「オアシス21」を訪れ、「天ぷら たか瀬」のランチでおなかを満たしたら、いよいよ「名古屋市科学館」へ。世界最大級のプラネタリウムがある「天文館」、科学を学べる「理工館」、生命科学をテーマとする「生命館」の3館で構成され、約260の展示が並びます。入館料は、展示室のみで一般400円、高校生・大学生200円、プラネタリウムも観るなら一般800円、高校生・大学生500円で、中学生以下は無料。本物さながらの星空を再現したというプラネタリウムは、毎月テーマが変わる四季の星座や天文学の生解説が人気で、すぐに席が埋まってしまうことも! 事前のご予約をおすすめします。

理工館の大型展示では毎日ショーが行われており、約4mの激しい電気火花が放たれる「放電ラボ」や、マイナス30度の世界でオーロラの映像が見られる「極寒ラボ」などエンタメ性も抜群! ご家族で宇宙や科学の不思議を体感してみてくださいね。

⑦【岐阜県・ひだ宇宙科学館 カミオカラボ】飛騨市の穴場スポットへ。世界最高峰の宇宙物理学に触れるプラン

岐阜県の穴場スポットを巡るなら、こんなプランはいかがでしょう? 1日目は、Mプラザ 流葉(ながれは)温泉「ニュートリノ」に宿泊し、2日目は世界最先端の宇宙物理学に触れられる「ひだ宇宙科学館 カミオカラボ」からスタート! 飛騨市神岡町は、「ニュートリノ(宇宙に大量に存在する素粒子)」の研究でノーベル物理学賞をもたらし、宇宙物理学の研究拠点となっている町。「ひだ宇宙科学館 カミオカラボ」は、宇宙や素粒子の謎、科学の魅力を伝えるために誕生した施設で、入場料は無料となっています。

見どころは、館内に足を踏み入れるとすぐ目に入る、高さ約7mの巨大な半円筒状のスクリーン。ニュートリノを観測するための装置である「スーパーカミオカンデ」の内部をフルCGで再現。スーパーカミオカンデの実験の様子が見られるほか、スクリーンの前では記念撮影が可能です。体験型コンテンツもあり、自分がミクロの世界に入り込んで物質を作るゲームやシューティングゲームなど、遊びを通してニュートリノの性質を学ぶことができますよ。 宇宙物理学を体感したあとは、「瀬戸川と白壁土蔵街」に移動し、飛騨の古い街並みを散策しましょう。

⑧【岐阜県・岐阜かかみがはら航空宇宙博物館】空の世界を体感!航空機や宇宙に触れるプラン

愛知県との県境、岐阜県各務原市(かかみがはらし)を家族旅行するなら、こちらのプラン! 「岐阜かかみがはら航空宇宙博物館」は、大型の飛行機やヘリコプター、ロケットなどが間近で見られ、航空機や宇宙が好きな方におすすめの施設です。入館料は大人800円、高校生・60歳以上は500円、中学生以下は無料。ライト兄弟が人類初の動力飛行を成功させたライトフライヤー号や、第二次世界大戦で使用された零戦(ぜろせん)の実寸大模型を展示しています。「旅客機シミュレータ」「小型ジェット機シミュレータ」「VRヘリシミュレータ」など、3種類の操縦シミュレーション体験ゾーンもあるので、パイロット気分を満喫してくださいね。

2階の宇宙エリアは、「空から宇宙への挑戦」がテーマ。5つのゾーンに分かれており、国産ロケットの模型やISS日本実験棟「きぼう」、「はやぶさ2」実寸大模型など、宇宙開発のテクノロジーを見学できます。“空の世界”を存分に体感したあとは、「KAKAMIGAHARA PARK BRIDGE」へ。木製遊具で遊んだり、「学びの森」内にある「KAKAMIGAHARA STAND」でコーヒー休憩をしたり、ゆったりと過ごしましょう。

⑨【兵庫県・加古川総合文化センター】親子で加古川へ。プラネタリウムや温泉を満喫するプラン

兵庫県加古川市で子どもの好奇心を満たす旅行プランなら、こちらがおすすめ。最初に訪れる「加古川総合文化センター」は、加古川の歴史を展示した博物館や宇宙科学館、プラネタリウムが併設された入館料無料の複合施設です。ただしプラネタリウムのみ有料で、大人(高校生以上)400円、子ども(4歳~中学生)100円、4歳未満は無料となっています。プラネタリウムの見どころは、約6,500個の恒星や惑星がドームに映し出される、360度の星空。宇宙科学館では、シーズンごとのイベントや体験装置もあるので、お子さんの好奇心を刺激しながら宇宙や科学について学ぶことができますよ。宇宙体験のあとは「本家かつめし亭」で加古川のご当地グルメ「かつめし」を味わい、「加古川温泉 みとろ荘」で温泉にゆっくりと浸かって、旅の疲れを癒やしましょう。

⑩【兵庫県・明石市立天文科学館】“時のまち”明石市へGO!日本最古のプラネタリウムで星空を眺めて

日本標準時である東経135度子午線が通る明石市は“時のまち” と呼ばれています。そんな子午線上に立つ「明石市立天文科学館」で、時や宇宙について学びませんか? 日本の標準時を示す直径約6.2mの大時計は明石市のシンボル。館内には、現役最古のプラネタリウムがあり、クラシカルな星空と最新鋭のデジタル映像を組み合わせた唯一無二の映像が見られます。そのほか、時や天体、宇宙についての展示も多数あり見どころ満載。観覧料(展示・プラネタリウムを含む料金)は、大人700円、高校生以下は無料です。周辺には、日本最初の子午線標識「大日本中央標準時子午線通過地識標」や、文学の神さまを祀る「柿本神社」もあるため、ぜひ立ち寄ってみてくださいね。

※明石市立天文科学館は、2025(令和7)年10月~2026(令和8)年6月まで工事のため休館の予定です。

⑪【岡山県・岡山天文博物館】“天文のまち”で天文学の知識を深めるドライブ旅

“天文のまち”岡山県浅口市をドライブするなら、こちらのプラン! まずは、映画「8年越しの花嫁 奇跡の実話」のロケ地としても知られる「遙照山(ようしょうざん)総合公園」へ。展望台から瀬戸内海を眺めたあとは、 “天文のまち”を象徴する「岡山天文博物館」を訪れます。晴天時には太陽観測ができる太陽観測室があり、最新鋭のプラネタリウムでは本物さながらの美しい星空が見られます。入館料は大人・高校生100円、小・中学生50円、プラネタリウム観覧料は大人300円、高校生200円、中学生150円、小学生100円です。 敷地内には、「ハワイ観測所岡山分室」「京都大学岡山天文台」があり、それぞれ国内最大級の口径を持つ「国立天文台188cm反射望遠鏡」、東アジア最大級を誇る鏡の大きさ3.8mの「京都大学せいめい望遠鏡」が備わっています。どちらもドーム内からガラス越しに見学できるので、そちらも必見ですよ! 天文学について知識を深めたあとは、江戸時代の街並みが残る「かもがた町家公園」を散策。「和風喫茶 まちや亭」で地元の特産品・手延べそうめんを味わいましょう。

⑫【鹿児島・種子島宇宙センター宇宙科学技術館】種子島の自然と歴史を体感!日本最大のロケット発射場へ

種子島の自然や歴史を体感するなら、こちらのプランはいかがでしょうか? 1日目は、亜熱帯植物が広がる「ヘゴ自生群落」や鉄砲伝来の歴史を学べる「種子島開発総合センター 鉄砲館」を訪れ、2日目は「千座の岩屋」からスタートしましょう! 「美の吉(みのきち)食堂」で種子島の地鶏を味わったら、この日の目玉「種子島宇宙センター宇宙科学技術館」へ。日本最大のロケット発射場である「JAXA種子島宇宙センター」内にあり、ロケットや人工衛星、国際宇宙ステーションなど宇宙開発に関するさまざまな分野の紹介や展示を行っている施設です。見学料無料なのも嬉しいポイント!

館内には、巨大スクリーンでロケットの打ち上げを体験できる「リフトオフシアター」やISS日本実験棟「きぼう」実寸大モデルがあり、迫力とスケールを体感できます。「きぼう」内で無重力状態のような写真が撮れるフォトブースもあるため、記念撮影におすすめですよ。事前予約をすれば、ロケット発射場や総合司令棟などをガイド付きで案内してくれる無料のバスツアーに参加できます。時間帯は公式HPでご確認ください。

⑬【鹿児島県・内之浦宇宙空間観測所】巨大ロケットにワクワク!鹿児島県大隅半島を巡る女子旅プラン

女友だちと鹿児島県の大隅半島を巡るなら、錦江湾に浮かぶ鳥居が特徴の「荒平天神(菅原神社)」や人気の鹿児島お土産ショップ「鹿屋フェスティバロ 鹿屋本店」を訪れるこちらのプラン! 1日目の夜はSNS映えバッチリな「KOTOBUKI HOTEL」へ宿泊。2日目は大迫力の大樹がそびえ立つ「塚崎の大楠・塚崎古墳群」に立ち寄り、「内之浦宇宙空間観測所」へ。こちらは1962(昭和37)年の設立から、大小400機以上のロケットや人工衛星、探査機の打ち上げを行ってきた、世界でもめずらしい山地に立つロケット発射場。目の前でロケットの打ち上げ場を見ることができ、併設の「宇宙科学資料館」ではロケットや人工衛星の模型などを展示しています。予約不要、入館料は無料です。宇宙関連グッズの自動販売機もあるので、旅の思い出に購入してみてはいかがでしょうか?

宇宙センター&科学館で宇宙の神秘を体感しよう!

宇宙センターや科学館を巡る旅行プランをご紹介しました。種子島やつくばのJAXA宇宙センターをはじめ、全国には宇宙関連のスポットがたくさんあります。子どもも大人も気軽に宇宙を学ぶことができ、プラネタリウムなど体験型施設も充実! 今回ご紹介したプランには、東京から日帰りできるものもあるため、夏休みの旅行計画に加えてみてはいかがでしょうか?

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旅色編集部 みつい

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記事企画・監修:旅色編集部 みつい