【京都】2025年の土用丑の日はいつ? 食べる理由やおすすめの名店6軒も紹介

【京都】2025年の土用丑の日はいつ? 食べる理由やおすすめの名店6軒も紹介

更新日:2024/11/25

日本では昔から夏の土用丑の日になると「う」の付く食べ物を食べて夏バテ防止に取り組んできました。中でもうなぎは日本最古の和歌集である「万葉集」でも夏バテ対策にいい食べ物として紹介されており、古くからその栄養価の高さが注目されていたことがわかります。
さらに近年では夏の土用丑の日だけではなく冬の土用丑の日も認知度を高めており、より一層注目を集める食べ物として愛されています。
そこで今回は、美味しいうなぎが食べられる京都のおすすめグルメスポットをエリア別に6軒ご紹介。老舗のうなぎ専門店から、京都の人気観光地周辺のリーズナブルなお店、炭火でじっくりと焼き上げた関東風・関西風のお店をまとめました。

2025年の土用の丑の日はいつ?

2025年夏の「土用の丑の日」は、7月19日(土)と7月31日(木)。このうち先にくる土用の丑の日を「一の丑」、2回目に来る土用の丑の日を「二の丑」と呼んでおり、「う」のつく食べ物を食べると夏元気に過ごせると言われています。
ちなみに、最近密かに広がりつつある「寒の土用の丑の日」は2025年1月20日(月)と2月1日(土)。脂のたっぷり乗った旬のうなぎを食べて、寒い冬も乗り切りましょう。

うなぎを食べる理由・歴史

日本では昔から「丑の日」は特別な日と考えられており、夏の土用(立夏直前の約18日間のこと)の丑の日になると、丑の日にちなみ瓜やうなぎといった「う」の付く食べ物を食べて夏バテ予防を行っていました。
この風習を一気に広げたとされているのが、江戸時代に発明や地質学で活躍した平賀源内(ひらがげんない)。ある夏の日、うなぎ屋が源内に「旬である冬に比べて夏はうなぎが売れない。どうにかならないか」と相談したところ、彼は「本日 土用丑の日」という張り紙(看板)を貼ったらどうかと提案。
アドバイスに従ったところ、見慣れない言葉に足を止めた人や、風習を連想した人が押しかけ大繁盛に! この噂を聞いた同業者も同様のキャッチコピーを出すようになったことで、「土用の丑の日」にうなぎを食べるという習慣が定着していったとされています。

【京都市東山区】いもぼう平野家本店

山海の幸でつくられる「いもぼう」とうなぎのコラボレーション

四季折々の景観が楽しめる円山公園内に佇む京料理の名店山の幸「海老芋」と海の幸「棒鱈」を炊き合わせた、300年以上続く京名物「いもぼう」発祥の店です。さまざまなセットや御膳メニューがあるなかで、うなぎがいただけるのは、数種類の小鉢とお吸い物が付いた「うなぎ丼セット」追加料金1,100円で「いもぼう」を付けることもできます。香ばしく柔らかなうなぎと、ここでしか味わえない本家の「いもぼう」をじっくりと堪能してください。

【京都市中京区】京極かねよ

ふわふわの卵に隠れたうなぎを味わう

明治時代創業のうなぎ料理専門店。背開きにしてから白焼きにし、蒸したあと創業当時から継ぎ足して使い続けるタレに絡めて味わう極上のうなぎが看板です。豊富なメニューのなかで人気No.1は、ふわふわの京風玉子焼きで覆われた「きんし丼」。丼からはみ出るほどの大きな卵は、冷めにくくするためのひと工夫で、最後まで美味しくいただけます。このほか、定番の「うなぎ丼」、「う巻」、うなぎの入った「茶碗蒸し」など、うなぎ料理が多数。大正時代から変わらない趣ある店内や、毎月最終月曜日に行われている落語の寄席と合わせてお楽しみください。

【京都市東山区】土井活鰻 祇園八坂店

関西風に焼き上げた肉厚のうなぎが自慢

伏見稲荷で人気のうなぎ料理専門店。川魚の卸売業をしていたという店主が厳選したうなぎを店内でさばいて串打ちし、炭火で焼き上げた、関西風のうなぎがいただけるお店です。メニューは、うなぎ一匹をまるごと乗せた「極上一匹重」一品で三度美味しい「ひつまぶし」さまざま調理法でうなぎを堪能できる「うなぎづくし定食」など豊富。脂ののった肉厚のうなぎをお好みの食べ方で味わえます。落ち着いた雰囲気の店内は、テーブル席のほか、小上がりの座敷席を完備しているので、お子さん連れもゆっくりと寛げます。

【京都市伏見区】土井活鰻 伏見稲荷店

関西風のうなぎの美味しさを堪能

リーズナブルな価格で本格的なうなぎを味わえるうなぎ専門店。愛知県三河産のうなぎを炭火でじっくりと手焼きし、皮はパリパリ、中はふっくらの絶妙な食感に仕上げています。
定番メニューはお子様サイズも用意されている「うな重」で、うなぎのジューシーな旨味と炭火の香ばしい香り、甘すぎないタレが絶妙にマッチし、美味しさを高めています。別皿で追いタレも用意されており、それぞれの好みに合わせて味の濃さを調整できるのも特徴。手軽に関西風うなぎを堪能したい方にピッタリの名店ですよ。

【舞鶴市】浜名湖鰻 うな鶴

浜名湖産のうなぎを丁寧に焼き上げる

浜名湖産うなぎの専門店として、幅広い層から愛されている関東風うなぎの名店。注文が入ってから蒸し上げ、秘伝のタレと炭火で焼くため、いつでも出来立てのうなぎを楽しむことができます。
定番のメニューはLサイズのうなぎが味わえる「特上うなぎ」。Mサイズのうなぎを使った「並うなぎ」同様、香の物とお吸い物、もしくは肝吸いがセットになった満足感のある一品となっています。
うなぎと和牛の炭火焼ステーキをご飯とあわせた「鰻×牛メニュー」(土日祝日限定・数量限定)も大人気。ご飯にかかったうなぎのタレ、肉の自家製玉ねぎソースが食欲をそそる逸品ですよ。

【宇治田原町】早蕨山荘 赤政

一世紀以上にわたり愛され続ける老舗の名店

京都府・宇治田原に軒を構える創業100年余りの老舗うなぎ店。うなぎの白焼き一尾を特性の出汁とポン酢で贅沢にいただく「う道楽なべ」(春~秋限定)や、創業時から受け継がれてきた白味噌スープの「ぼたん鍋」(11月初旬~3月末限定)が人気で、京都府内外に多くのファンを抱えています。うなぎはコクがありつつもさっぱりとした後味なので、油っこさが苦手な方にもおすすめです。
店内は全席個室となっているため、デートや接待、顔合わせなど幅広いシーンで利用できるのも嬉しいポイント。

今年の「土用の丑の日」は京都でうなぎを堪能しよう

うなぎはスタミナをつけるための日本の食文化の一部。今年の「土用の丑の日」は歴史と伝統の街・京都ので、うなぎの豊かな味わいを楽しみながら、夏を乗り切ってみてはいかがでしょうか? ぜひこの記事をお店選びの参考にしてくださいね。

旅色編集部 いたがき

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記事企画・監修:旅色編集部 いたがき