
今さら聞けない神社参拝の作法・マナー お寺との違いも解説
観光・カルチャー
2025/03/04更新
新年の初詣や旅先の観光地として、日本に古くからある神社やお寺を訪れる方も多いのではないでしょうか。しかし、神社とお寺の違いや、正しい参拝方法を知らない人も多いと思います。そこで今回は、神社の基礎知識から参拝方法、マナーについてまでをわかりやすく解説していきます。
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- 神社
- パワースポット
- 初詣
- 寺院
この記事の目次
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神社とお寺の基本的な違い
神社とは何か?

神社とは、 神さまをお祀りする神聖な場所のことです。神さまを祀る場所には建物が建てられ、神社と呼ばれるようになりました。このような神社を中心とした、日本の神々への信仰が神道です。神道の考えに基づき、森羅万象(しんらばんしょう)に宿る神々の力を崇め、感謝の気持ちを持って祈りを捧げる場所として、古くから人々の生活に深く根付いてきました。
お寺とは何か?

お寺とは、仏教において、仏陀(ぶつだ)の教えを説き、修行を行うための施設を指します(お寺が信仰しているのは「仏教」です)。お釈迦様をはじめとする仏様を本尊として祀り、人々は仏教の教えを学び、悟りを開くことを目指します。
神とは何か?
神道において神とは、森羅万象あらゆるものに宿る神秘的な力のことを指します。太陽や山、海などの自然、祖先や偉大な人物など、私たち人間を超えた存在を崇め、八百万の神として敬います。
寺院とは何か?
寺院とは、仏教の宗教活動の中心となる建物およびその所在する領域で、仏教の教えを学び、実践するための場所です。仏像を安置し、僧侶が修行をしたり、人々に仏教の教えを説いたりします。一般の方々も、仏様に手を合わせたり、写経などの修行体験を通して、心の安らぎを得たり、自己を見つめ直したりすることができます。
神社参拝について
境内への入り方

神社の境内に入るときは、まず鳥居をくぐります。鳥居は神聖な領域と俗世を隔てる結界の役割を果たすとされ、一礼してからくぐるのがマナーです。
鳥居
神社の入り口に立つ、二本の柱と笠木、島木からなる門型の建造物のことです。鳥居をくぐることで、俗世の穢れを払い、神聖な領域に入る心の準備をするという意味があります。一般的に、鳥居より内側は神聖な場所とされており、私語は控え、敬虔な態度で参拝するようにしましょう。
手水の作法

神社の境内にある手水舎では、手と口を清める「手水」を行います。手水は、神様に会う前に身を清めるための儀式です。柄杓を右手で持ち、水を汲んで左手を洗い、次に柄杓を左手に持ち替えて右手を洗います。その後、再び右手で柄杓を持ち、左手で水を受けて口をすすぎ、最後に柄杓を立てて残った水で柄杓の柄を洗い清め、元の場所に戻します。
※柄杓は直接口につけないでください
拝礼の順序

一般的な神社の拝礼は、「二礼二拍手一礼」の作法で行います。まず、お賽銭箱の前で会釈し、お賽銭を入れます。次に鈴を鳴らし(鈴がなければ省略可)、再拝(深く二回お辞儀をします)。その後、胸の前で両手を二度打ち合わせ、感謝と願い事をお伝えしましょう。最後に、再び深く一礼をして参拝を終えます。
玉串拝礼(たまぐしはいれい)
玉串拝礼とは、神前に玉串を捧げて拝礼する、より丁寧な参拝方法です。玉串とは、榊の枝に紙垂をつけたもので、神様への捧げものとして用いられます。一般的には結婚式など、特別な儀式の際に玉串拝礼が行われます。
神社参拝の作法とマナー
参道を歩く際の注意点
参道の中央は神様の通り道とされているため、中央を避けて端を歩くようにしましょう。また、境内では、飲食や喫煙は控え、静かに過ごすように心がけましょう。
参拝マナー
神社では、帽子やサングラスは外すのがマナーです。また、大きな声で話したり、騒いだりすることは控えましょう。
お賽銭と玉串の入れ方
お賽銭は、賽銭箱に静かに投げ入れるようにしましょう。投げ入れる際には、感謝の気持ちを込めて、軽く頭を下げるのが一般的です。玉串は、根元を神様の方に向けて、丁寧に捧げます。
拝礼方法の詳細
「二礼二拍手一礼」の拝礼方法について、より詳しく説明します。
1. 二礼: まず、背筋を伸ばしてまっすぐ立ち、心を落ち着かせます。次に、腰を90度くらいに曲げて深く二回お辞儀をします。
2. 二拍手: お辞儀の後に、胸の前で両手を二度打ち合わせます。この時、右手を少し下にずらして拍手をします。
3. 一礼: 最後に、再び腰を90度くらいに曲げて深く一礼をします。
感謝
神社に参拝する際には、神様への感謝の気持ちを忘れずに持ちましょう。日々の暮らしの中で生かされていることへの感謝、または、願いが叶ったことへの感謝など、心を込めて参拝しましょう。
御朱印とそのマナー

御朱印とは何か?
御朱印とは、神社や寺院において、参拝の証として授与される墨書きと印のことです。
御朱印帳の使い方
御朱印は、専用の「御朱印帳」に書いていただきます。御朱印帳は、神社や寺院で購入することができます。
御朱印を頂くタイミング
御朱印は、基本的に参拝後に授与していただきます。授与所が開いているか、事前に確認しておきましょう。
行事
神社では、年間を通してさまざまな祭典や行事が行われます。特に、正月や春祭り、秋祭りなどは多くの人で賑わいます。旅行先で神社に訪れる際は、事前にホームページなどで行事予定を確認しておくと、日本の伝統文化に触れる良い機会になるでしょう。
参拝時の心構えと服装

参拝の心構え・気持ち
神社は神聖な場所であるため、失礼な言動は慎み、心を込めて参拝しましょう。
参拝時の適切な服装
神社は神聖な場所であるため、露出の多い服装やなるべく派手な柄、軽装は避け、Tシャツや短パンなどではなく、フォーマルで清潔感のある服装を心がけましょう。また、着用する服の色によっても意味があったりするなど、事前に以下の記事を参考にしておでかけしてみてはいかがでしょうか。
参拝後の礼儀
参拝を終えて境内を出る際も、鳥居の前で軽く一礼してから後にしましょう。
神社参拝のよくある質問
お守りやおみくじの扱い方

お守りやおみくじは、神様からの授かりものとして、大切に扱います。不要になった場合は、神社に納めるのが良いでしょう。
子どもや外国人の参拝マナー
子どもや外国人が参拝する場合は、日本の文化や習慣に配慮し、周りの人に迷惑をかけないようにしましょう。
参拝時の禁忌事項
神社では、飲食や喫煙、写真撮影が禁止されている場所があります。また、大声で話したり、騒いだりすることは控えてください。
参拝日
神社の参拝は、一年中いつでも可能です。ただし、正月や祭礼の時期は混雑が予想されるため、時間に余裕を持って参拝しましょう。
お守り

お守りは、神社で授与される、神様の加護を受けた札や袋のことです。交通安全や健康祈願など、さまざまな種類があります。
願い事
神社では、自分の願い事を祈願することができます。願い事をするときは、神様に対して失礼のない言葉遣いを心がけましょう。
祈願

神社では、家内安全や商売繁盛などの祈願を受けることができます。祈願を希望する場合は、事前に神社に問い合わせてください。
まとめ
今回は神社への参拝方法やマナーについて解説しました。神社は神聖な場所であり、感謝の気持ちを持って参拝することが大切です。正しい作法を理解した上で、気持ちよく参拝しましょう。
※ 本記事の内容は一般的な情報提供を目的としており、特定の宗教や宗派の教えを代表するものではありません。
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記事企画・監修:旅色編集部 ふかい
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