【東北観光】酒蔵・ワイナリー巡りでおすすめのスポット11選 見学できる施設も紹介
2024/11/08
2023/10/10
福島県の会津若松市、猪苗代町、郡山市の3つの街にまたがる大きな湖「猪苗代湖(いなわしろこ)」は、日本で第4位の広さを誇る湖です。透明度の高い水は「天を映す鏡」とも称され、訪れた方の心を捕えて離しません。そんな猪苗代湖周辺は、豊かな自然やレジャースポットを備えた日本屈指の高原リゾート地。自然や観光を愉しむのであれば春から秋にかけて、シベリアから訪れる白鳥の群れや氷の芸術などを愉しむのであれば冬がおすすめです。この記事では、猪苗代湖を訪れるなら味わいたいグルメや観光船、穴場の観光スポットを厳選してご紹介しています。猪苗代湖へ旅の参考にしてみてくださいね。
この記事の目次
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名だたる名将が治めてきた鶴ヶ城にある、2023(令和5)年4月にリニューアルオープンした「鶴ヶ城天守閣郷土博物館」では、五感で城と会津の歴史を体感できます。天守閣から臨む眺望は、スマートフォンを使うことで江戸時代と現在の風景を重ね見ることができます。ミュージアムショップでは会津の伝統工芸品やお酒などの購入が可能です。
鶴ヶ城天守閣郷土博物館
会津藩松平家譜代の家臣・西郷家の屋敷を中心に復元した「会津武家屋敷」には、幕末期の旗本の家や会津歴史資料館などが集まっています。手作り体験館では会津の伝統民芸品「赤べこ」や郷土玩具「起上り小法師」の絵付け体験などができますよ。所要時間はどれも約40分程度。予約が必要ですが、歴史を感じながら手を動かす時間は日常を忘れリフレッシュするひとときになるでしょう。
会津武家屋敷
「白虎隊自刃の地」や珍しい建築様式の「会津さざえ堂」、白虎隊記念館などさまざまな史跡や記念館が点在する「飯盛山(いいもりやま)」。最後まで会津藩に尽くした白虎隊十九士の墓には、今でも花や線香が絶えず手向けられています。市営駐車場付近には観光案内所があり、飯盛山周辺の見どころの案内のほか、まちの駅としてレンタサイクルの貸出などを行なっています。
飯盛山
飯盛山の中腹にある 戊辰戦争で白虎隊が自刃した場所で、史跡スポットとなっています。飯盛山へ逃げ延びた白虎隊の面々は、ここから火の海と化した市中とその先にある鶴ヶ城を目にしたといわれています。額に手をかざした志士の像は、今も飯盛山から眼下に広がる街と城を見つめています。近くには白虎隊記念館や白虎隊十九士の墓もあり、白虎隊や幕末の会津について学べるおすすめの場所です。
白虎隊自刃の地
1796(寛政8)年に建立された「円通三匝堂(えんつうさんそうどう)」は高さ16.5mの六角三層のお堂で、国の重要文化財に指定されています。そのさざえに似た独特のらせん構造や外観から、通称「さざえ堂」と呼ばれています。以前は、堂内には西国三十三観音像が安置されており、らせんのスロープに沿ってお堂を登っていくことで三十三観音参りができていたそう。上る人と下る人がすれ違うことのない一方方向の二重らせん通路は約3分で周ることができるので、飯盛山を訪れるならぜひ訪れてみて。
会津さざえ堂(円通三匝堂)
2019(令和元)年のG20大阪サミット・首脳夕食会で提供された「山廃(やまはい)純米吟醸 末廣(すえひろ)」のメーカー「末廣酒造」。野口英世にもゆかりのある酒蔵を、無料で見学することができます。実際に働くスタッフがついて説明してくれるため、大人の社会見学としても最適です。見学後は試飲ができ、その場で購入が可能。酒蔵を改造した併設のカフェでは、シックな調度品に囲まれながら酒蔵ならではの味を手軽に愉しめます。
末廣酒造(見学)
藩政時代には会津随一のにぎわいを見せていたという「七日町(なぬかまち)通り」。毎月七の日に市が立ったのが名前の由来です。現在も酒蔵やレトロな洋館などが立ち並び、大正ロマンを感じさせる町並みが広がります。通りに点在する飲食店では、会津の郷土料理・田楽や手打ちそばなど、地元食材を使用したグルメを味わえます。JR七日町駅舎内には、会津17市町村のアンテナショップがあり、お土産探しにもピッタリですよ。
七日町通りに面したアンティークショップ「骨董倶楽部」の2階部分にある「昭和なつかし館」は、昭和の街並みを再現した展示館兼ショップです。本物にこだわって作り込まれた館内は、昭和30年代の街角そのままを再現したもの。実際に触れることのできる撮影スポットもあり、当時を知らない方でも愉しめます。1階では懐かしい駄菓子や当時のキャラクターグッズ、骨董品などの販売を行っており、ちょっとユニークなお土産として購入するのもおすすめです。
昭和なつかし館
福島の名峰・磐梯山(ばんだいさん)を臨む「磐梯高原南ヶ丘牧場」は、一日中遊べる牧場です。動物とのふれあい体験や乳製品の手作り体験だけでなく、広大な牧場を満喫できるレジャーが豊富なのが魅力。冬はスノーモービルや雪そりも愉しめます。ロッジレストランでは、戦時中、創業者がソ連国境に近い辺境の地で作り方を覚えたというロシア料理・ボルシチやペロシキなど、ここでしか味わえないグルメをいただけますよ。
磐梯高原南ヶ丘牧場
猪苗代磐梯高原ICを下りてすぐ、猪苗代市街からほど近い場所にある「道の駅 猪苗代」は、福島のおいしいものに出合える道の駅。注目は、フードコートでいただける福島名物・喜多方ラーメンの名店「喜一」のスープを使用したラーメン。また、メインダイニングでは、猪苗代町産のそば粉を使用した手打ちそば、福島のブランド豚「麓山高原豚」を使用したカツやカレーなど、すぐいただけるグルメが目白押しです。北には磐梯山、南には猪苗代湖が眺められる絶好のロケーションも魅力ですよ。
道の駅 猪苗代
猪苗代湖で約60年もの間運航している「猪苗代観光船」は、かつて昭和天皇・皇后両陛下の結婚60周年のお祝いの際に利用されたほか、たくさんの方の思い出を彩ってきました。現在「はくちょう丸」は通常の遊覧観光船として、「かめ丸」はレストランクルーズ船として運航しています。約35分の遊覧では、四季折々の風景や遊覧船からしか見えない景色に注目です。
猪苗代観光船
福島出身の偉人として有名な野口英世の生家をそのまま保存している「野口英世記念館」では、彼の生涯と業績・細菌の世界を視覚や体験を通して学べます。館内には偉人を身近に感じられる工夫がいっぱい! 見学の平均所要時間は約40分、前売り券を購入すると入館料がお得になりますよ。近隣には感染症ミュージアムがあり、続けて訪れるのもおすすめです。
野口英世記念館
約10万平方メートルの広大な敷地に広がる花と香りの楽園。園内にはラベンダーやミント、カモミールのほか約400種のハーブが咲き誇り、栽培されているハーブは、摘み取ることも可能なのだとか。リゾートホテルの敷地内にあり、春の菜の花、秋のコスモスやコキアも圧巻で、春~秋は花々を、冬はウィンタースポーツを愉しめます。自然あふれる福島県のなかでも、SNS映えするスポットとして有名。ハーブショップを併設しており、ラベンダーをはじめとしたさまざまなハーブの商品を購入できるのも魅力です。
猪苗代ハーブ園
江戸幕府四代将軍・徳川家綱の時代に幕府を支えた保科正之(ほしなまさゆき)をご祭神としている「土津神社(はにつじんじゃ)」は、こどもと出世の神様として会津の地を守り続けています。境内にそびえる大きな白大鳥居は桜や新緑、紅葉や黄景色など四季折々の景色と相まって、写真映えも抜群です。猪苗代市街地にも近いので、猪苗代湖近辺を観光するなら、散策がてら訪れてみてはいかがですか?
土津神社-こどもと出世の神さま-
2015年にオープンした「アクアマリンいなわしろカワセミ水族館」は、猪苗代湖の生態系をモデルに作られた水族館。県内の希少な淡水生物が展示されているだけでなく、魚に触れられるタッチプールや木育コーナーなども充実しており、お子さんの学びの場としてもピッタリです。ガラス1枚の距離から見ることができるユーラシアカワウソにもご注目。敷地内にはワークショップや釣り体験コーナーもあり、釣った魚は唐揚げにしていただけると人気です。
アクアマリンいなわしろカワセミ水族館
初夏の一日花・ニッコウキスゲの群生地として知られる「雄国沼湿原(おぐにぬましつげん)」は、手付かずの自然を残す貴重な湿原です。広大な湿原を染め上げるニッコウキスゲはまるで黄色い絨毯のよう。ベストシーズンは6月下旬〜7月初旬で、多くの写真家やハイキング客が訪れます。朝一輪咲いて夕方に萎んでしまう一日花で、一株は一週間ほどにわたり次々に咲き続けるため、見頃の見極めにはご注意を。また、秋の湿原を黄金色に染める草紅葉も見逃せません。
雄国沼湿原
1888(明治21)年、水蒸気爆発によって山体崩壊を起こし、岩なだれが川をせき止め、磐梯山北側のエリアにいくつもの湖や沼が誕生しました。これらの湖沼を総称して「五色沼湖沼群(ごしきぬまこしょうぐん)」と呼んでいます。沼によって色が違う不思議さから神秘の湖沼ともいわれ、特に紅葉の見頃時期(10月中旬~11月上旬)の瑠璃色に染まる湖水と紅葉のコントラストは絶景です。片道約1時間半で散策することができ、戻る際には、スタート地点に戻るバスが便利です。
五色沼(五色沼側入口)
五色沼湖沼群の中で最も大きな「毘沙門沼」。沼の水は透明にもかかわらず、水質や光の加減でコバルトブルーに輝く美しい湖面は絶景です。訪れるなら秋がベストシーズンで、手漕ぎボートに乗りながら青い水面と真っ赤な紅葉のコントラストに浸る時間は格別です。沼には見ると幸せになると噂のハート鯉が生息しているそう。沼を訪れた際には探してみてはいかがですか?
毘沙門沼
広大な磐梯高原を走る桧原(ひばら)ビューライン沿いにある「道の駅 裏磐梯(うらばんだい)」は、観光に訪れるなら夏がベストシーズン。夏季限定オリジナルメニューの冷やしラーメンや手打ちそばは、一度たべたらクセになる味なのだそう。大塩裏磐梯温泉の温泉水からできた会津山塩を使ったグルメも豊富で、山塩ラーメンや山塩プリン、山塩大福などを購入できます。春は山菜、夏は桃・ 梨・ぶどう、秋は柿やトウモロコシなど旬のもが揃うので農産物直売所の要チェックです。
道の駅 裏磐梯
猪苗代湖周辺には観光スポットが集まっており、7月中旬~11月中旬に運行する主要観光地を周る観光路線バス「ひでよくん号」を使えば、車がなくても楽に観光できますよ。また、駐車場完備のスポットも多いため、雨のときには車を使うのも良いかもしれません。犬連れOKのスポットや宿もあり、愛犬家の旅行にもおすすめのエリア。訪れた際には、自然と歴史を思い切り体感しながら観光してみてくださいね。
参考になりましたか? 旅行・おでかけの際に活用してみてください。
記事企画・監修:旅色編集部 いたがき
ライター:peekaboo
鶴ヶ城天守閣郷土博物館
JR磐越西線会津若松駅からまちなか周遊バス「ハイカラさん」で21分、鶴ヶ城入口下車、徒歩5分
会津武家屋敷
車:磐越自動車道会津若松I.Cから20分、鉄道:JR磐越西線会津若松駅から東山温泉行きバス15分会津武家屋敷前下車
飯盛山
JR磐越西線会津若松駅からまちなか周遊バス「あかべぇ」で5分、飯盛山下下車すぐ
白虎隊自刃の地
[バス]JR会津若松駅からまちなか周遊バスあかべぇで約4分、飯盛山下バス停より徒歩3分 [車]磐越自動車道 会津若松ICより約12分
会津さざえ堂(円通三匝堂)
[バス]JR会津若松駅からまちなか周遊バスあかべぇで約5分、飯盛山下バス停より徒歩5分 [車]磐越自動車道 会津若松ICより約15分
末廣酒造(見学)
JR磐越西線会津若松駅からまちなか周遊バス「ハイカラさん」で12分、大和町下車すぐ
七日町通り
JR只見線七日町駅からすぐ
昭和なつかし館
[車]磐越自動車道 会津若松ICより約10分 [電車]会津若松駅より徒歩約15分、七日町駅より徒歩約10分 [バス]七日町白木屋前バス停より徒歩すぐ
磐梯高原南ヶ丘牧場
磐越自動車道「磐梯河東IC」から15分
道の駅 猪苗代
磐越自動車道猪苗代磐梯高原ICから車ですぐ
猪苗代観光船
[車]磐越自動車道猪苗代磐梯高原ICより約10分 [バス]会津バス金の橋線「長浜」停留所より徒歩約3分
野口英世記念館
[電車]JR猪苗代駅よりタクシー約6分 [バス]野口英世記念館前バス停よりすぐ [車]磐越自動車道 猪苗代磐梯高原ICより約5分
猪苗代ハーブ園
JR磐越西線猪苗代駅からタクシーで15分(猪苗代駅から事前予約制無料シャトルバスあり)
土津神社-こどもと出世の神さま-
[車]磐越自動車道猪苗代磐梯高原ICより約10分 [電車]JR磐越西線猪苗代駅より車で約10分
アクアマリンいなわしろカワセミ水族館
[電車]JR猪苗代駅よりタクシー約10分 [車]磐越自動車道 猪苗代磐梯高原ICより約10分
雄国沼湿原
JR磐越西線猪苗代駅から磐梯東都バス磐梯桧原湖畔ホテル行きで40分、雄国沼登山道入口下車、徒歩2時間
五色沼(五色沼側入口)
磐越自動車道「猪苗代磐梯高原IC」から20分
毘沙門沼
JR磐越西線猪苗代駅から磐梯東都バス休暇村・桧原行きで25分、五色沼入口下車、徒歩10分
道の駅 裏磐梯
磐越自動車道猪苗代磐梯高原ICから国道115号・459号を喜多方方面へ車で約26km