【関西・京都観光】カップルにおすすめの冬の人気デートスポット15選
2024/09/12
2024/09/27
京都のベストシーズンといえば、サクラと寺社の共演が見事な春。そして、これから見頃を迎える赤・黄色の彩りが美しい“紅葉の秋”もまた格別です。京都の紅葉が見頃を迎えるのは例年11月上旬から12月中旬頃まで。人気の清水寺や東寺、古くから名所と名高い永観堂や東福寺など、庭園文化が栄えた京都は紅葉の名所であふれています。今回は、数ある京都の紅葉スポットの中からおすすめの32選を、穴場スポットも含めてご紹介します。
この記事の目次
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記事を読む▸水を司る「高龗神(たかおかみのかみ)」が祭神として祀られている「貴船神社」。平安時代の歌人である和泉式部が夫との復縁を祈願して叶ったと伝えられ、縁結びのご利益がある神社として知られています。市街地から北に離れた「京の奥座敷」に位置するため、市内と比べて少し気温が低く、ほかの紅葉スポットよりも一足早く紅葉を楽しむことができる場所です。鮮やかに色づく参道を詣でて恋愛成就を祈願しましょう。夜にはライトアップも実施され、昼とはまた異なる景色が味わえます。
例年の見頃:11月上旬~下旬
貴船神社
公家の名家・九條家の菩提寺として、九條道家が京都最大の大伽藍を造営した「東福寺」。現存している禅堂・愛染堂(あいぜんどう)・仁王門・六波羅門などはすべて重要文化財、三門・龍吟庵(りょうぎんあん)・方丈は国宝に指定されています。境内では約2,000本のモミジが植えられ、本堂から開山堂をつなぐ「通天橋」から見下ろす紅葉の鮮やかな渓谷美が見どころ。特に「通天モミジ」と呼ばれる葉先が3つに分かれているモミジは一見の価値ありです。
例年の見頃:11月中旬~12月上旬
東福寺
豊臣秀吉の妻、北政所ねねが余生を送った歴史ある名所。もともとは屋敷でしたが、ねねの甥である木下利房の手により、高台寺の三江和尚を開基に木下家の菩提寺として開かれました。
見どころの一つである北庭はかつて伏見城にあった化粧御殿(けしょうごてん)の前庭を移したもので、巨岩や大岩がふんだんに使われているめずらしい作りとなっています。圓徳院を代表する紅葉の名所としても有名で、秋になると夜間ライトアップも行われますよ。
加えて、2024年はねね400年遠忌の年でもあるとこから、特別展も開催。国の重要文化財の全面公開や特別な禅寺体験など、紅葉狩り以外にもさまざまな魅力が味わえます。
2024年秋の特別展…10月25日(金)〜12月15日(日)(12月13日、14日を除く)
例年の見頃:11月中旬~12月上旬
圓徳院
菅原道真公を祀っている全国12,000社の天満宮・天神社の総本社「北野天満宮」。古くから「北野の天神さま」として親しまれ、入試合格・学業成就・文化芸能・災難厄除祈願の神社として信仰されています。毎年10月下旬から12月上旬にかけて、約350本のモミジと豊臣秀吉が築いた土塁を活かした“御土居のもみじ苑” を期間限定で公開。樹齢400年を超える「三叉のもみじ」や国宝の御本殿を一望できる展望所など、見どころ満載です。ライトアップも実施され、幻想的な雰囲気はデートにもおすすめですよ。
2024年のもみじ苑公開予定:10月25日~
例年の見頃:10月下旬~12月上旬
北野天満宮
東山の麓にある閑静な古刹「永観堂(禅林寺)」は、853(仁寿3)年、真紹僧都によって創建されました。カエデに覆われた釈迦堂や開山堂といった諸堂は、自然と一体となった長い回廊で結ばれています。本堂の重要文化財「みかえり阿弥陀如来像」は、顔をななめ後ろに向けている珍しい姿が特徴。昔から「モミジの永観堂」といわれるほど京都屈指の紅葉の名所です。見頃を迎える11月からはライトアップも行われ、約3,000本の紅葉が暗闇に幻想的に浮かび上がります。
2024年 秋の寺宝展開催日程:11月11日(月) ~ 12月8日(日)
2024年 ライトアップ期間:11月11日(月) ~ 12月1日(日)
例年の見頃:11月中旬~下旬
永観堂(禅林寺)
京都・岡崎エリアにある臨済宗南禅寺派の大本山「南禅寺」。日本三大門のひとつとして知られる重要文化財の三門や、狩野探幽筆のふすま絵「水呑の虎(みずのみのとら)」、「虎の子渡しの庭」といわれる小堀遠州作の方丈庭園など、美しい景観が広がります。紅葉の季節になると、4万坪を超える広大な境内に約200本のカエデが色づきます。重厚な三門に紅葉が映え、楼上から市内や伽藍を一望できるのも魅力。至る所でフォトジェニックな一枚が撮影できますよ。
例年の見頃:11月中旬~12月上旬
南禅寺
宇多天皇が父・光孝天皇の遺志を継ぎ、平安時代に創建した真言宗御室派の総本山「仁和寺」。明治初期まで代々皇子や皇孫が門跡を務めた、格式高い寺院として知られています。国宝の金堂のほか、金剛力士像を安置する二王門、五重塔、観音堂など、見どころ満載。数多くの和歌に詠われた遅咲きの御室桜(おむろざくら)が有名なため、 秋色の紅葉時期には穴場 となっています。参道から五重塔周辺のモミジが見どころで、五重塔を借景にした「北庭」の池に映える逆さ紅葉もおすすめ。秋にしか見られない絶景を存分に楽しみましょう。
例年の見頃:11月中旬~12月上旬
仁和寺
1606(慶長11)年、豊臣秀吉の菩提を弔うため正室・ねねが建立した「高台寺」。開山・霊屋・観月台・茶室の傘亭・時雨亭など、当時の建物がそのまま残っており、安土桃山時代の雰囲気が存分に味わえます。11月中旬から紅葉の見頃を迎えると、東山を借景とする壮麗で広大な庭園に、安土桃山の優美さを再現したかのように見事な光景が広がります。鏡のような水面に紅葉が映り込む様を見ることができる臥龍池や、神秘的な雰囲気の竹林もおすすめです。演出が人気なライトアップも開催されるので、こちらも要チェック!
例年の見頃:11月中旬~12月上旬
高台寺
醍醐山の全体を寺域とする「醍醐寺」は874(貞観16)年、理源大師・聖宝によって開創。山の裾野に位置する下醍醐には、国宝の金堂や京都最古の木造建築物の五重塔などが見どころです。霊宝館には10万点以上の寺宝が収蔵・保存され、春と秋の特別展で一部がテーマに沿って公開されています。春のサクラが有名ですが、11月中旬から12月上旬に見頃を迎えるモミジ、ドウダンツツジなどの紅葉も見事。特に弁天堂付近の紅葉は圧巻の美しさです。
例年の見頃:11月中旬~12月上旬
醍醐寺
臨済宗天龍寺派の大本山で、足利尊氏が後醍醐天皇の菩提を弔うために建てたとされる「天龍寺」。元(げん:モンゴル帝国の後裔の一国)との貿易で得た莫大な収入が建立費用に充てられたため、貿易船は「天龍寺船」と名付けられていました。初代住職・夢窓疎石(むそうそせき)が作庭した「曹源池(そうげんち)庭園」が創建当時の面影を伝えてくれます。紅葉が美しく彩る秋の庭園は必見で、カエデ、ツツジ、サクラなど池の周りに立ち並ぶ木々が紅葉し、嵐山をバックに絶景が見られます。日中は多くの人が訪れるため、比較的空いていて空気も爽やかな早朝参拝で訪れてみてはいかが?
例年の見頃:11月中旬~12月上旬
天龍寺
カラフルなトロッコ列車に揺られて、トロッコ嵯峨駅からトロッコ亀岡駅まで全長約7.3km、約25分の旅路を行く「嵯峨野トロッコ列車」。保津峡の雄大な渓谷美を存分に楽しめます。途中、さまざまな見どころを知らせてくれる車掌さんのユニークなアナウンスも好評なんです。紅葉の見頃には約1,000本の色鮮やかなカエデ・ヤマモミジが見られ、壮大な渓谷の流れと鮮やかな紅葉のコントラストが美しく映えます。ライトアップも行われるので、昼間と夜の2回乗車して異なる雰囲気を味わってみるのも良いですね。
例年の見頃:11月中旬~12月上旬
嵯峨野トロッコ列車
日本数学の発展を図るため、徳川家康公が建立した学校。現在は臨済宗南禅寺派の寺として一般に公開されており、国内外から多くの人が訪れています。中でも人気が高いのが山門をくぐった先にある庭園「十牛之庭(じゅうぎゅうのにわ)」で、柱を額縁に捉えて庭園を一望できることから「額縁庭園」とも称されています。
また、十牛之庭近くにある枯山水庭園「奔龍庭」も見どころの一つ。その名の通り龍が走っているかのような躍動感あふれる作りになっており、見る人を圧倒させます。
紅葉の時期は事前予約制となっており、混雑しすぎないのも嬉しいポイント。
例年の見頃:11月中旬~12月上旬
圓光寺
1200年の歴史をもつ天台宗の寺院「三千院」は、皇族・公家が住職を務める格式の高い門跡寺院。京都市指定名勝となっている「有清園」「聚碧園(しゅうへきえん)」という2つの庭園や、重要文化財の「往生極楽院」に安置された国宝・阿弥陀三尊像が見どころです。2つの庭園は、普段は青々とした緑に囲まれていますが、 11月中旬頃から赤や黄色のモミジへと移り変わります。紅葉の時期には秘仏である金色不動明王の御開扉も行われるので、併せてチェックしてみてください。
2024年 三千院 もみじ祭開催日程:11月10日(日)~12月3日(火)
例年の見頃:11月中旬~下旬
三千院
「日本の道100選」に選出されている「哲学の道」は、銀閣寺と南禅寺の間を結ぶ約2kmの遊歩道。20世紀初期の哲学者・京都大学教授の西田幾太郎が、毎朝この道を歩いて思想に耽っていたことにちなんで名付けられました。遊歩道の脇を流れる小川は実は琵琶湖疎水で、日本最大の湖・琵琶湖から引かれています。春は川沿いにサクラが咲き誇る名所として、秋は紅葉の名所として知られ、四季を感じながら散策できるのが魅力。川のせせらぎに耳を澄ませながら、紅葉狩りを楽しんでみてくださいね。
例年の見頃:11月中旬~下旬
1346(貞和2)年、臨済宗の寺院として創建された「源光庵」は、1694(元禄7)年に曹洞宗へ改められました。伏見桃山城での激戦の様子が今も残る本堂の「血天井」が有名で、石田光成との戦で自刃した家康の忠臣・鳥居元忠一党の魂を供養しています。見どころは、堂内にある丸窓の「悟りの窓」と角窓の「迷いの窓」。窓の向こうには美しい庭園が広がっていて、秋には紅葉が見事に色づきます。まるで絵画のような光景は、ずっと眺めていても飽きることがありません。
例年の見頃:11月中旬
源光庵
もともとは嵯峨天皇の離宮だった門跡寺院で、真言宗大覚寺派の本山である「大覚寺」。いけばな嵯峨御流の発祥地で総司所でもあります。紅葉の名所としても有名で、見頃を迎えると、境内の至る所が真っ赤に彩られます。こちらに来たらぜひ見ていただきたいのが「大沢池」。水面に映し出される心経宝塔と紅葉との共演は圧巻のひと言です。また、大沢池は「日本三大名月鑑賞地」のひとつで、古来より仲秋の名月に観賞会が行われてきたお月見の名所でもあるので、紅葉と併せて楽しんでみては?
例年の見頃:11月中旬~12月上旬
大覚寺(旧嵯峨御所)
天台宗総本山比叡山延暦寺の三門跡として知られ、現在は天台宗の京都五箇室門跡のひとつである「青蓮院(しょうれんいん)門跡」。門跡とは、代々皇族・貴族などが住職を務める格式高い寺院です。本尊は激しく燃え盛る炎を背に画絹に描かれた 「青不動明王二童子像」は日本三大不動に数えられ、国宝に指定されています。庭園は、池を中心に歩いて見て回ることができる池泉回遊式庭園。紅葉の見頃を迎えると、園内のモミジやカエデ、サクラの木々が鮮やかに色づきます。池の水面に映る美しい紅葉を堪能しましょう。
例年の見頃:11月中旬~12月上旬
青蓮院門跡
1924(大正13)年にオープンした「京都府立植物園」は、総面積24万平方メートルもの広さを誇る公立総合植物園。園内は約12,000種類もの花木が観賞でき、温室では約4,500種類の植物が展示されています。春には180品種450本のサクラが開花。秋になると約1,000本のモミジやイチョウ、サクラやフウなどの木々が色鮮やかに紅葉します。特に 「なからぎの森」周辺のカエデ類、「あじさい園」のフウの大木の紅葉は必見です。見頃となる11月中旬からはライトアップも実施されます。
例年の見頃:11月中旬~12月上旬
京都府立植物園
伝教大師・最澄が刻まれた毘沙門天像を祀る天台宗の門跡寺院「毘沙門堂」。山科区の北に位置し、静かな佇まいが特徴的な古刹です。本堂は全体に漆塗や彩色・彫刻が施され、唐門、仁王門とともに日光東照宮と同じ構えの建築となっています。見どころは、2つの中島がある池が中央に大きく広がる庭園「晩翠園」。池の周辺にはモミジやサルスベリなどの高木、ドウダンツツジといった低木が植えられています。秋になると、庭園全体が紅葉によって鮮やかな色合いに。また、落葉したモミジが絨毯のように一面を覆い尽くす参道は息を飲む美しさです。
例年の見頃:11月中旬~12月下旬
毘沙門堂
古来より紅葉の名所で有名な寺院
「百人一首」で知られる小倉山の中腹に位置する日蓮宗の寺院「常寂光寺」。かつては平安から鎌倉時代に活躍した歌人・藤原定家の山荘「時雨亭」があったと伝わっています。伏見城の客殿を移築した本堂と、その背後に建つ美しい多宝塔は、訪れたらぜひ見ておきたいところ。また、古くから紅葉の名所として知られ、 赤・黄色のカエデに彩られた参道や石段、庭園が、風情ある風景を演出してくれます。特に、多宝塔近辺は素晴らしく、数ある京都の紅葉スポットの中でも随一といわれていますよ。
例年の見頃:11月中旬~下旬
常寂光寺
臨済宗大本山天龍寺の塔頭(たっちゅう)寺院のひとつで、春と秋に特別公開される「宝厳院(ほうごんいん)」。策彦周良禅師によって作庭された回遊式山水庭園「獅子吼(ししく)の庭」は、嵐山の景観を巧みに取り入れた借景式山水庭園です。「獅子吼」とは“仏が説法する”を意味し、庭園内を散策し鳥の声や風の音を聴くことで心を穏やかにする効果を持つとされています。秋に約220本の紅葉が名庭を染め上げる様子は絶景。秋の特別拝観期間中はライトアップも行われ、赤や黄色のモミジが闇夜に美しく輝きます。
例年の見頃:11月中旬~12月上旬
宝厳院
宇治川の北に連なる山々の一峰、明星山の中腹にある「三室戸寺」は、奈良時代に開かれた古刹。江戸時代に再建された本堂や、平安時代に作られた阿弥陀三尊坐像を安置する阿弥陀堂、江戸時代建立の三重塔などが見どころです。5月はツツジ、6月はアジサイの名所としても有名。また江戸時代には紅葉の名所として知られた三室戸寺ですが、現在は隠れた紅葉の名所として人気です。三室戸寺の風流な眺望が、紅葉によって彩られる様子を堪能しましょう。
例年の見頃:11月下旬~12月上旬
三室戸寺
1052(永承7)年、関白・藤原頼通(ふじわらのよりみち)によって創建された「平等院」。最大の見どころは10円玉のデザインとして知られる国宝「鳳凰堂」です。まるで極楽浄土のような荘厳さを感じさせる建物と、阿字池の水面に映り込む幻想的な景色が特徴。平安時代に実権を握り、栄華を極めた藤原氏の威光を今に感じることができます。秋の紅葉の時期は見応え抜群。見頃を迎えると池周辺のカエデが色づき、水面の映り込みと共に一面が紅葉一色に染まります。より豊かに彩られる鳳凰堂を鑑賞しましょう。
例年の見頃:11月中旬~12月上旬
平等院
「清水の舞台」で知られる本堂の舞台が有名な「清水寺」。奈良時代末期、778(宝亀9)年に延鎮上人が、音羽の滝の近くに草庵を結び、千手観音を祀ったのが始まりとされ、1200年以上もの歴史を誇ります。鮮やかな朱塗りの仁王門や三重塔は日本最大クラスの建築物。そのほかにも数多くの国宝・重要文化財を見ることができます。秋になると境内には 1,000本以上のモミジが赤く染まり、本堂を包み込むような光景が見る人の心を奪います。11月下旬からは夜間特別拝観でライトアップも行われるので、幻想的な雰囲気の中、紅葉狩りを味わってみてはいかが?
2024年 夜間特別拝観開催日程:11月18日〜30日
例年の見頃::11月下旬~12月上旬
清水寺
地元では「弘法さん」と呼ばれ、親しまれている「東寺(教王護国寺)」。平安遷都の際、平安京を守る官寺として創建されました。「密教美術の宝庫」といわれるほど寺宝が多く、宝物館には 2万5000点余もの国宝・重要文化財を収蔵しています。紅葉の時期には、境内に植えられている 250本ものカエデと五重の塔の見事なコラボレーションが楽しめます。特に瓢箪池の水面に映る五重の塔と紅葉は情緒があり、人気の撮影スポットになっています。春と秋には、夜間の特別公開でライトアップを実施しているので要チェックですよ。
例年の見頃:11月下旬~12月上旬
東寺(教王護国寺)
「古都京都の文化財」として世界遺産に登録されている「賀茂御祖(かもみおや)神社」。延命長寿、縁結び、安産などさまざまなご利益があるとされ、地域の人からは「下鴨さん」「下鴨神社」と親しみを込めて呼ばれています。紅葉の時期になると、境内に広がる原生林「糺の森(ただすのもり)」の樹齢300年以上を誇るタカオカエデが鮮やかに色づきます。特に、摂末社・河合神社の東にある「紅葉橋」周辺の紅葉はおすすめで、朱色の橋と紅葉が合わさった光景は思わず見惚れてしまうほど。ぜひ散策を楽しみながら、美しい景色をカメラにも収めておきましょう。
例年の見頃:12月上旬~12月中旬
下鴨神社
小倉山の裾野にある「二尊院」は、嵯峨天皇の勅願によって、平安時代に創建された天台宗の寺院。本尊に釈迦如来と阿弥陀如来の二体を祀っていることから、「二尊院」と呼ばれるようになりました。四季折々の自然が見られる二尊院は、特に紅葉の名所として有名。“伏見城の薬医門の遺構”と伝わる惣門から延びる参道は広く、馬が駆け抜けられるほど広いことから「紅葉の馬場」と称されます。紅葉の見頃の時期には、見事なまでに圧巻の紅葉が出迎えてくれますよ。
例年の見頃:11月下旬~12月上旬
二尊院
景勝地・嵐山のシンボルで知られる、桂川に架かる全長155mの橋「渡月橋(とげつきょう)」。平安時代だった9世紀前半には、すでに存在していたといわれています。渡月橋という名前は、亀山上皇が橋の上を移動する月を眺め「くまなき(曇りのない夜空に)月の渡るに似る」と述べたことが由来なのだとか。嵐山が紅葉の見頃を迎える11月には「嵐山もみじ祭り」が開催。渡月橋の上流・大堰川(おおいがわ)から十数隻の社寺船や芸能船などが浮かべられ、絶景の紅葉と優雅な絵巻模様で嵐山ゆかりの芸能が見られます。
例年の見頃:11月下旬~12月上旬
渡月橋
聖徳太子が十一面観世音菩薩を本尊に創建したと伝わる由緒ある古刹。紅葉の名所としても知られており、毎年11月中旬から下旬にかけて美しい光景が見られます。
おすすめの鑑賞スポットは堂塔周辺や、「もみじ参道」ともいわれる参道。朱塗りの表門近くでは紅葉との調和を楽しむことができますよ。鐘楼付近には空海が嵯峨天皇に献上したとされる「蜜柑の木」もあり、紅葉とのコントラストも味わえます。
毎秋、乙訓寺の重要文化財を開帳する特別公開も行われているので、紅葉と合わせて鑑賞してみてはいかがでしょうか。
2024年乙訓寺重要文化財 特別公開…11月16日(土)~12月8日(日)
例年の見頃:11月中旬~下旬
乙訓寺
眼病平癒(めやくなおし)の祈願所として、天皇家や公家をはじめさまざまな人から親しまれてきた歴史あるお寺。御本尊や花手水、天皇家ゆかりの歴史ある品、名勝庭園(浄土苑)など見どころが多いにもかかわらず、山中にあることから紅葉期ものんびりと散策できる穴場の名所です。
境内の随所で美しい紅葉が楽しめますが、特におすすめしたいのは奥之院参道や眼力(がんりき)稲荷周辺、庭園。また、毎月17日の午前中のみ一般公開される上書院からの光景も格別ですよ。
推し花朱印や七色写経(写仏)など、ここだけの体験ができるのも魅力。
例年の見頃:11月中旬~
柳谷観音 楊谷寺
中国明朝様式を取り入れた伽藍(がらん)配置の寺院。創建当初の姿のまま現存している貴重な史跡で、代表的禅宗伽藍建築群として国の重要文化財に指定されています。回廊や紅葉窓、放生池周辺など多くの場所で紅葉を堪能できるほか、三門そばには大銀杏もそびえており美しいコントラストが味わえます。
紅葉を楽しんだあとは普茶(ふちゃ)料理を体験するのもおすすめ。本宗の開祖である隠元禅師が中国から伝えた精進料理で、素材本来の旨味がある素朴な味が特徴です。毎月8日(2月・8月を覗く)には屋台も出店する「ほていまつり」も行われており、市民の交流の場となっています。
例年の見頃の時期:11月中旬~12月上旬
萬福寺
知る人ぞ知る紅葉の名所が、京都府山崎町にある「アサヒグループ大山崎山荘美術館」の庭園。約5500坪の広大な敷地内にはカエデやイチョウをはじめとしたさまざまな樹林や花々が咲き乱れており、紅葉のトンネルや池に映る紅葉などが楽しめます。見頃の時期は例年11月中旬から下旬にかけてで、12月上旬には深紅の絨毯を思わせるような見事な散り紅葉が味わえますよ。
京都駅、大阪駅から約15分の山崎駅周辺にありアクセスしやすい点も嬉しいポイント。
例年の見事:11月中旬~下旬、12月上旬
アサヒビール大山崎山荘美術館
最後に、京都で紅葉旅をする際のおすすめモデルコースを日程別にご紹介。日帰りで気軽に楽しめるプランから、二泊三日でじっくり紅葉を堪能できるプランまで幅広く用意したので旅の参考にしてみてくださいね。
京都のベストシーズンである秋は全国だけでなく、海外からも多くの観光客が訪れます。そのため、どこも混雑が予想されるでしょう。思ったような観光ができず満足できなかった、なんてことがないためにも、秋の京都は下調べが肝心です。今回の記事を参考に、気になった紅葉スポットがあれば、紅葉が見頃を迎える時期や混雑時間、ライトアップの有無や予約情報、アクセス方法などを調べてから訪れるようにしましょう。
参考になりましたか? 旅行・おでかけの際に活用してみてください。
記事企画・監修:旅色編集部 いたがき
ライター:UNTRACE inc.