【夜も楽しい京都観光】ライトアップや夜間参拝できるおすすめスポット16選

2023/09/12

【夜も楽しい京都観光】ライトアップや夜間参拝できるおすすめスポット16選

外国人にも人気の高い、日本を代表する観光地・京都。日本の歴史と伝統が息づく都市で、数々の名所が観光客を魅了します。特に秋になると、紅葉に合わせてライトアップする施設や夜間特別拝観を行う神社やお寺が多く、昼と夜とで異なる表情が味わえます。今回は、そんな京都ならではの風情ある雰囲気を堪能できるおすすめスポット16選を紹介。幻想的な明かりに包まれてその美景に酔いしれるも良し、フォトジェニックな一枚をカメラに収めるも良し。ゆっくりと散策を楽しみましょう。

<京都観光におすすめの宿をご紹介!>

【京都市下京区】京都タワー

京都駅前に建つ高さ131mのタワー

京都駅前の9階建てのビル屋上にある、白くほっそりと優雅な姿をしたタワー。京都の街を照らす灯台をイメージし、1964(昭和39)年に建設されました。タワーの高さは131mで、地上100m地点に設けられた展望室からは360度の眺望が楽しめます。展望台は21時(最終入場20:30)まで営業しているので、京都の夜景を見るのにぴったり。また、普段は24時まで白い光でライトアップされますが、啓発活動時や一般客を対象にしたカラーライトアップも実施中です。運が良ければ見られるかも。

【京都市右京区】竹林の道

幻想的な小道。ねらい目は早朝と夕方

野宮神社から天龍寺北門を通り、大河内山荘へと抜ける約400mの道。道の両側によく手入れされた竹林が整然と立ち並びます。すがすがしい竹の香りや深い緑に包まれた幻想的な空間は、嵐山を代表する風景。映画やドラマの撮影に登場することも多い道で、観光客が途絶えることはめったにありません。写真を撮りたい方やのんびり歩きたい方は、比較的人出が少ない早朝や夕方が狙い目です。ライトアップや街灯がないので、まだうっすらと明るさが残る夕暮れの頃に訪れれば、幽玄の雰囲気を堪能できますよ。

【京都市右京区】キモノフォレスト

ポールには32種類の友禅の生地を使用

夜のライトアップ

嵐山駅に設けられた“友禅の光林”。夜は幻想的にライトアップ

「キモノフォレスト=友禅の光林」とは、京福電鉄嵐山本線(通称「嵐電:らんでん」)の嵐山駅に設けられた友禅を使った装飾のこと。京友禅の生地を貼った2mほどの高さのポール600本、全32種類がホームや線路脇にずらりと並ぶ光景は、“京友禅の林”のよう! 昼にじっくり眺めながら歩くのもいいですが、おすすめはライトアップされる夜。ポールの中に仕込まれたLEDが幻想的な光を放ち、まさに“光の林”へと姿を変えます。SNS映えする写真もたくさん撮れますよ。

【京都市上京区】京都御苑

広い砂利の歩道

広い砂利の歩道

東西約700m、南北約1,300mの広大な敷地を誇る国民公園

明治維新で都が東京へ移るまで、千年以上に渡り天皇が住まわれていた「京都御所」。その周辺にあった武家屋敷街を取り払って樹木を植え、さらに戦後は休憩所・児童公園・運動施設などを備え、広く国民に開かれた“国民公園”となるように整備されました。京都御苑の9つの門は24時間開放され、いつでも入場可能。自然が豊富で野鳥の宝庫としても知られ、これらの生態系への影響に配慮し夜間の照明は最低限の街灯のみですが、ほの暗い中、歴史に思いを馳せながらそぞろ歩きするのも一興ですよ。

【京都市東山区】花見小路通

舞妓さんが歩く姿も多く見られる祇園のメインストリート

三条通から建仁寺まで約1km続く「花見小路通」は、祇園を代表する通りです。特に、四条通を挟んで南側にあたるお茶屋街は京風情たっぷり。広めの石畳の路には、紅殻格子(べんがらごうし)に犬矢来(いぬやらい)という昔の情緒を伝えるお茶屋の家並みが続き、歩いているだけでも楽しめます。こちらには京都の舞妓さんの在籍数が多い花街があるので、夜には運が良ければお茶屋に向かう舞妓さんや芸妓さんの姿が見られるかもしれません。

【京都府京都市】宝厳院

秋の特別拝観のライトアップの様子(2022年度)

秋の特別拝観のライトアップの様子(2022年度)

新緑と紅葉の名所として知られ、春秋の特別拝観時のみ公開

「宝厳院」は、臨済宗大本山「天龍寺」の塔頭寺院の一つで、春と秋の特別拝観期間のみ一般公開される寺院。室町時代の禅僧が、嵐山の景観を巧みに取り入れながら作庭した借景回遊式庭園「獅子吼(ししく)の庭」が有名です。紅葉の名所としても知られ、真っ赤なもみじが彩る美しい風景を眺めることができる10月7日~12月10日の「秋の特別拝観」は見逃せません。また、11月11日~12月3日にはライトアップと夜間特別拝観が行われます。

【京都市伏見区】伏見稲荷大社

朱色の鳥居が延々と続く千本鳥居で知られる

「伏見稲荷大社」は、全国に約3万社あるといわれる稲荷神社の総本宮。稲荷信仰の原点・稲荷山のふもとにあり、室町時代に再興された荘厳な本殿を抜けて奥社へ向かう途中には、朱色の鳥居が延々と続く有名な「千本鳥居」が立ち並びます。千本鳥居の先には、山中の塚や祠を参拝するお山巡りの道が稲荷山頂まで続き、初詣は京都一のにぎわいに。こちらは 24時間参拝可能で、千本鳥居にも所々に照明があるため、最近は比較的人出が少ない夜間にあえて訪れる人の姿もみられます。

【京都市東山区】八坂神社

京の夏を幻想的に灯す祇園祭で有名

「八坂神社」は、厄除け・疫病退散・商売繁昌のご利益を授かる神社として知られる、京の街の守り神。全国の祇園社の総本社で、素戔嗚尊(すさのをのみこと)・櫛稲田姫命(くしいなだひめのみこと)・八柱御子神(やはしらのみこがみ)が祀られています。地元では「八坂さん」「祇園さん」の名で親しまれ、京都三大祭りの一つである祇園祭は、この神社の祭礼として知られています。参拝は24時間自由西楼門などには明かりがともり、京の夜を幻想的に照らします。

【京都市東山区】高台寺

年4回の夜間特別拝観をお見逃しなく

慶長11(1606)年、豊臣秀吉の菩提を弔うため、正室のねねによって建立されました。開山堂、霊屋、観月台、茶室の傘亭・時雨亭など開山時の建物が現存。美しい庭園は、江戸初期の大名茶人・小堀遠州によるものです。夜間特別拝観は、春が桜の時期、夏が8月初めからお盆過ぎ、秋が紅葉、そして冬が大みそかの年4回。いずれも多くの参拝客でにぎわいをみせ、特に、境内に色付く真っ赤なもみじがライトアップされる様子は華麗で美しく、訪れた人々を魅了します。

【京都市中京区】錦天満宮

智恵や学問・商才などのご利益がある

目の前に京の台所・錦市場が広がる新京極通のど真ん中に鎮座する、繁華街唯一の鎮守社。学問の神・菅原道真公が主祭神として祀られており、智恵や学問・商才などのご利益があるといわれています。約200坪の境内には四季折々の花が咲き、名水・錦の水が湧き出るなど、都心とは思えない静かで厳かな雰囲気。参拝は夜8時の閉門まで可能なので、新京極通に買い物や夕食へ繰り出したなら、こちらにも立ち寄って参拝しましょう。

【京都市中京区】先斗町・木屋町

飲食店が立ち並ぶ京都でも有数の繁華街

「先斗町」は三条通南から四条通まで、鴨川に沿ったエリア。京都五花街(ごかがい)の一つに数えられる大きな花街があり、夕刻ともなると、舞妓さんがお座敷へ向かう姿を見ることができます。一方の「木屋町」は、二条から五条までの高瀬川沿いの南北に伸びる木屋町通が有名。多くの飲食店が立ち並ぶ京都でも有数の繁華街で、夜は各店に明かりがともり華やかなにぎわいをみせます。

【京都市東山区】清水寺

「清水の舞台」で知られる寺院

「清水の舞台」で知られる本堂舞台が有名な「清水寺」。そもそもは奈良時代末期、778(宝亀9)年に延鎮上人が、音羽の滝の近くに草庵を結び、千手観音を祀ったのが始まり。鹿狩りに訪れた坂上田村麻呂が水を求めて立ち寄った際、延鎮上人に殺生をいさめられたことから信仰し、長岡京の紫宸殿を移築して創建しました。鮮やかな朱塗りの仁王門や三重塔は日本最大クラスの建築物で、多くの国宝や重要文化財を目にすることができます。また春・夏・秋の一定期間には夜間特別拝観が行われます。色付く木々や京都の町並み、清水寺の荘厳な姿を観賞するなら昼に、少し混雑を避けて美しいライトアップを見ながら大切な人と特別な時間を楽しみたいなら夜がおすすめです。

【京都市東山区】八坂の塔(法観寺)

東山の街でひときわ目を引く五重塔

「八坂の塔」は、穏やかな東山の景観にしっとりとした佇まいで立つ、高さ46mの本瓦葺きの五重塔。聖徳太子が建立したとも伝わる法観寺内にあり、塔は足利義教によって再建されています。塔の内部は、初層と二層目のみ見学可能(小学生以下は拝観不可)ですが、楽しみはライトアップした夜日没頃〜22:00まで明かりがともされ、周辺の二寧坂や産寧坂あたりから見ると、石畳の坂道の先に塔が建つ幻想的な景色を堪能できます。

【京都市東山】産寧坂

東山の木々と瓦屋根が重なり合う京散歩の王道ロード

八坂神社方面から清水寺へ向かう際にルートとなる「一念坂」「二寧坂」「産寧坂」。東山の木々と瓦屋根が重なり合う京都らしい風景が続き、重要伝統的建造物群保存地区にも指定されています。「産寧坂」は「三年坂」とも呼ばれ、名前の由来には、安産祈願で知られる清水寺(子安塔)への参道であることからという説、転ぶと3年で死ぬといった怖いうわさまで、諸説あり。夜には道沿いのカフェや土産物店に明かりが灯ってにぎわいをみせます。

【京都市左京区】永観堂禅林寺

夜間特別拝観ではもみじが美しくライトアップ

東山のふもとに広がる紅葉名所。夜間特別拝観では幻想的にライトアップ

853年創建の古刹。清和天皇より賜った「禅林寺」の名で歴史を重ね、永観律師(1033~1111年)の時代に大きく発展して「永観堂」と呼ばれるようになりました。本尊は重要文化財の阿弥陀如来像(みかえり阿弥陀)で、そのほか多くの国宝・重文級の寺宝を所蔵。毎年秋には寺宝展が開催(令和5年は11月3日~12月3日)され、同時にライトアップ(夜間特別拝観)が行われます。東山のふもとに広がる境内は紅葉の名所としても知られているので、見事な紅色に染まるもみじが幻想的に照らされる光景に感動することでしょう。

【京都市上京区】北野天満宮

朱塗りの太鼓橋「鶯橋」ともみじ

「もみじ苑公開」では約350本のもみじがライトアップされ、感動的な美しさ

菅原道真公を祀る全国約1万2000社の天満宮・天神社の総本社。こちらには豊臣秀吉公が築いた「御土居(おどい)」と呼ばれる土塁の一部が残り、「史跡御土居のもみじ苑」として整備されています。苑内には樹齢350~400年の古木を含め約350本のもみじがあり、春の青もみじと秋の紅葉の時期には夜間ライトアップも実施。秋の「もみじ苑公開」は10月28日~12月3日で、朱塗りの太鼓橋や茶室に設けた舞台、境内を一望できる展望所などから、赤や黄に色付いた雅な景観を堪能できます。

おわりに

いかがでしたか? 夜の京都はどこか幻想的でロマンチックな雰囲気が漂います。デートにもおすすめです。また、京都の寺社では夜間も自由に参拝できるところが多いので、比較的人出の少ない夜間にゆっくり巡れば静かなひとときが過ごせそう。ただし、期間限定の夜間特別拝観は、その年によって日程が変わるため、事前に公式サイトなどで調べてから出かけるようにしましょう。

旅色編集部 いたがき

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記事企画・監修:旅色編集部 いたがき

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