【京都観光】桜の名所20選 お花見に最適なスポットをご紹介!

2024/03/19

【京都観光】桜の名所20選 お花見に最適なスポットをご紹介!

冬の寒さが和らぎ、桜が待ち遠しい春がもうすぐそこまで来ています。特に、京都でのお花見の計画を立て始めている方も多いのではないでしょうか。本記事では、京都で息をのむような絶景を誇る桜の名所を20選ご紹介。開花時期、歴史ある史跡、季節限定のイベントや夜のライトアップ情報も盛りだくさんです。今年のお花見計画にぜひ役立ててください。

【京都市右京区】渡月橋

およそ1,000本の桜が咲く嵐山の有名な橋

桂川に架かる全長155メートルの嵐山で有名な橋です。渡月橋の始まりは、嵯峨天皇が法輪寺に行くために建設されたと語り継がれ、鎌倉時代には亀山上皇が和歌に詠んだ歴史があります。開花時期は3月下旬から4月上旬で、およそ1,500本の桜が山をピンクに染め、美しい景色を作り出す風景は見ものです。嵐山駅より徒歩圏内で行ける歴史と風情ある桜の名所ですので、嵐山へ観光する際はぜひ足を運んでみてくださいね。

【京都市右京区】天龍寺

庭園の池に映る桜は写真映え間違いなし

臨済宗天龍寺派の大本山で、足利尊氏が後醍醐天皇の菩提を弔うために建てたお寺です。お花見の季節には境内に山桜を含め、およそ200本の桜が咲き誇ります。天龍寺は、莫大な建立費用に元(げん)との貿易で得た収入を注ぎ込んだ過去があるため、元との貿易船は「天龍寺船」と呼ばれていました。史跡・特別名称に指定されている曹源池の奥には、後醍醐天皇を祀っている「多宝殿」があります。その宝殿を取り囲むように乱れ咲くソメイヨシノやしだれ桜は圧巻ですので、足を運んで見に行く価値は大きいでしょう。

【京都市右京区】仁和寺

御室桜や真言宗の高い格式で嗜む桜は一生の思い出に

宇多天皇が父・光孝天皇の遺志を継いで平安時代に創建した真言宗御室派の総本山です。国宝の金堂をはじめ、左右に金剛力士像を安置する二王門、五重塔、観音堂など、数多くの重要文化財が建ち並ぶ様子は圧巻。仁和寺の桜は、樹高が低い御室(おむろ)桜が有名です。例年の開花時期は、4月上旬から4月中旬なので、満開になるタイミングで格式高い仁和寺の桜の風景を楽しんではいかがでしょうか。

【京都市右京区】旧嵯峨御所 大本山 大覚寺

「いけばな」で知られる史跡で堪能できるきれいな桜

嵯峨天皇の離宮が前身の門跡寺院で、真言宗大覚寺派の本です。いけばな嵯峨御流の発祥地で総司所でもあります。宸殿にある狩野山楽筆の『牡丹図』『紅梅図』は見応えあり。五大堂から見渡す大沢池の眺めも素晴らしいものです。大沢池の周囲はおよそ1キロメートルあり、そこに咲き乱れるソメイヨシノや八重桜は絶景です。例年の桜の開花時期は3月下旬から4月中旬なので、ぜひそのタイミングで訪れてみてくださいね。

【京都市左京区】平安神宮

朱塗りの柱と桜の景観に思わずうっとり

平安遷都1100年を記念して明治28(1895)年に創建された神社。桓武天皇と孝明天皇を祭神とし、平安京の大内裏を8分の5の大きさに縮小して造られた社殿は朱塗りの柱に碧の瓦が空に映えます。平安神宮は、春になると八重紅枝垂やソメイヨシノなどおよそ20種類、300本の桜が咲き、開花時期は3月下旬から4月中旬。期間限定の夜桜のライトアップで、平安神宮一体は幻想的な空間に包まれていますよ。

【京都市左京区】蹴上インクライン

桜の花が舞う魅力あふれる線路沿いの風景

「蹴上インクライン」は明治期に敷設された全長582メートルの傾斜鉄道跡。春には線路沿いにおよそ90本のソメイヨシノが花を咲かせ、線路内を思い思いに散策しながら風情ある一味異なった花見が楽しめます。現在はレールが形態保存されており、インクラインの中は自由に散策ができます。開花時期は、3月下旬から4月上旬。普段は体験できない、線路沿いに咲き乱れる桜のアーチを散歩しながら楽しんでみてはいかがでしょうか。

【京都市左京区】哲学の道

「日本の道100選」に選出された桜の名所

「日本の道100選」に選出されている「哲学の道」は、銀閣寺と南禅寺の間を結ぶおよそ2キロメートルの遊歩道です。20世紀初期の哲学者・京都大学教授の西田幾太郎が、毎朝この道を歩いて思想にひたっていたことにちなんで名付けられたと伝えられています。春は川沿いにサクラが咲き誇る名所として有名。道沿いには、日本画家の橋本関雪によって寄贈された関雪桜も見ものです。開花時期は3月下旬から4月上旬なので、そのタイミングで足を運んでみては。

【京都市左京区】南禅寺

古風あふれる寺と桜の相性はバツグン

京都・岡崎エリアにある臨済宗南禅寺派の大本山「南禅寺」。南禅寺には、名庭師の小堀遠州が作ったとされる方丈庭園があり、桜の時期にはその庭園の美しさと桜が見事に融合して絶景を生み出してくれます。また、南禅寺にてみられる桜の種類は、ソメイヨシノ、八重桜、しだれ桜。桜の開花時期は、3月下旬から4月中旬です。歴史的建造物を背景に、お気に入りのお花スポットを探してみてください。

【京都市左京区】三千院

1,200年の歴史を誇る桜の有名な天台宗の寺院

皇族・公家が住職を務める格式の高い門跡寺院です。京都市指定名勝である「有清園」「聚碧園(しゅうへきえん)」の2つの庭園が有名です。さらに、重要文化財の「往生極楽院」に安置された国宝・阿弥陀三尊像が見どころ。三千院の見られる桜の種類は、ソメイヨシノやしだれ桜など100本の桜です。特に、奥の院のしだれ桜は人気のスポット。開花時期は、4月中旬ごろ。ぜひ、人気のしだれ桜を楽しんでください。

【京都市左京区】京都府立植物園

総面積24万平方メートルと広大なお花見スポット

園内はおよそ12,000種類もの花木が観賞でき、温室では4,500種類ほどの植物が展示。春には180品種450本の桜が開花するので、見応えは十分にあります。また、京都府立植物園に咲いているチューリップと桜のコラボレーションも美しく、心癒やされる空間が広がっています。開花時期は、3月中旬から4月下旬。桜やそのほかの植物とのコラボを楽しんでみてはいかがでしょうか。

【京都市東山区】円山公園

「祇園の夜桜」で幻想的な空間を楽しむ

八坂神社の東に広がる公園で、ゆるやかな丘陵地に広がる園内には、池をめぐる散策路が整備されています。桜の名所として知られており、なかでもしだれ桜は「祇園の夜桜」として有名です。回遊式日本庭園を中心部として料亭や茶店も立ち並ぶので色々な楽しみ方があるでしょう。桜の開花時期は、3月下旬から4月上旬。夜になると見られるしだれ桜のライトアップは圧巻で、光りかがやく夜桜を堪能できます。

【京都市東山区】清水寺

豊かな自然に囲まれた「清水の舞台」で日本の春を堪能

奈良時代末期、778(宝亀9)年に延鎮上人が、音羽の滝の近くに草庵を結び、千手観音を祀ったのが始まりとされています。「清水の舞台」で有名ですね。春・夏・秋の一定期間には夜間特別拝観が行われるお寺。夜になればライトアップされた美しい桜を望めます。例年の開花時期は、3月下旬から4月上旬。京都を代表する清水寺と、桜のコラボレーションは、ほかにはない絶景・感動が待ち受けているでしょう。

【京都市上京区】京都御苑

紅白に分かれる2種類のしだれ桜を楽しむ

京都御苑の9つの門は24時間開放され、いつでも入場可能。およそ東西700m、南北1,300mの広大な敷地を誇る国民公園に咲き誇る桜は圧巻の風景で、古くより京都の市民たちに愛されてきました。京都御苑のなかでも特に見どころの桜のスポットは、近衛家の邸宅跡のおよそ30本あるしだれ桜。紅白に分かれる2種類のしだれ桜は、3月中旬から咲き始め1ヶ月間ほど楽しめますよ。

【京都市中京区】元離宮二条城

「二条城桜まつり」でお城と桜のライトアップを堪能

関ヶ原の戦に勝った徳川家康が将軍上洛する時の宿泊所として造営されたお城。15代将軍の徳川慶喜が、大政奉還の意思表明を二の丸御殿の大広間で行ったことでも有名です。「二条城」では毎年、桜のライトアップ、歴史的空間を生かしたプロジェクトマッピングが行われます。例年の開花時期は3月下旬から4月中旬。ぜひ、夜桜とプロジェクションマッピングで作られる、幻想的な空間を楽しんでください。

【京都市北区】平野神社

「台所の神様」を祀るお花見スポット

平安遷都の際に大和から移された歴史を持つ神社です。祭神の久度神は台所のかまどの神様で、京都でかまどを「おくどさん」と呼ぶのはこの名に由来しています。境内にはおよそ60種、400本の桜があり、春は夜桜や桜祭でにぎわいます。毎年、桜花祭が開催されていて2024年は4月10日に開催予定。ぜひ、きれいな桜とお祭りのにぎわいを現地で実感してみてください。

【京都市伏見区】醍醐寺

京都最古の五重塔と桜で風景を彩る

874(貞観16)年、理源大師・聖宝によって開創されたのが始まり。国宝の金堂や京都最古の木造建築物の五重塔などが見どころの有名なお寺です。「醍醐寺」は花の醍醐と呼ばれるほど古くから桜の名所でした。また、天下統一を達成した「豊臣秀吉」が醍醐の花見をしたとして有名です。毎年、4月の第2日曜に開催される「豊太閤花見行列」で、世界文化遺産の境内を背景に桜を楽しんでください。

【京都市南区】東寺

金堂・講堂の夜桜ライトアップはまさに過去と現代のアート

「東寺」「弘法さん」と呼ばれていますが、正式な寺号は「教王護国寺」です。宝物館には2万5,000点余もの国宝・重要文化財が収められています。お花見の季節では夜間特別拝観として、金堂・講堂の夜桜ライトアップが開催。特に有名な「不二桜」は、五重塔を背景に咲く姿が美しく、思わず見惚れてしまいます。ぜひ、ライトアップの期間中に「不二桜」の絶景をご覧ください。

【亀岡市】和らぎの道

「桜のトンネル」で親しまれる散策道を歩き、全身で春を感じる

およそ1キロメートルにわたって28品種、1,500本咲く桜並木は、3月下旬から次々と満開に。桜のトンネルと呼ぶにふさわしい散策道は、写真愛好家もあつまる絶好のフォトスポットです。熟練した船頭さんが操る船で下る「保津川下り」や観光列車「嵯峨野トロッコ列車」で春を楽しむのもおすすめ。ぜひ有名な桜のトンネルで、ここでしか撮れない最高の写真をおさめてくださいね。

【宇治市】宇治公園

川の両岸に咲き誇る2,000本の桜

宇治川に浮かぶ塔の島と橘島を総称して「中の島」と呼ばれ、歴史的景観を保つために定期的に整備されている公園です。朱塗りの朝霧橋を渡ると、宇治十帖のモニュメントが見えてきます。宇治橋上流の宇治川沿いには、両岸にはおよそ2,000本の桜が咲き誇り、最高の桜の景色を楽しめます。毎年4月上旬ごろに宇治川さくらまつりが開催され、観光客をはじめ周辺地域の人々でにぎわっていますよ。

【八幡市】淀川河川公園背割堤地区

およそ1.4kmも続く桜並木は世界中の観光客も魅了するスポット

京阪電車石清水八幡宮駅より徒歩10分で行ける桜の名所、淀川河川公園背割堤地区。春にはおよそ1.4キロメートルの桜並木を見るために、世界中から来訪客が集まります。「背割堤さくらまつり」の期間中は、「さくらマルシェ」や「さくらであいクルーズ」など、ここでしか体験できないイベントが盛りだくさん。例年の開花時期は、3月下旬から4月上旬。ぜひ、世界中から集まるスポットとして有名な桜並木に足を運んでみてはいかがでしょう。

まとめ

本記事では、京都の20カ所の桜の名所をご紹介しました。京都は歴史のある趣深い街です。春には芸術的・伝統的な建造物と桜の景色が相まって映える光景となるでしょう。桜が映える写真を撮る、イベントを楽しむ、お花見をしながら食時を堪能する、楽しみ方はさまざまです。趣味嗜好に合わせて、桜を楽しめるでしょう。今回の記事を参考にしていただき、京都でのお花見を満喫していただければ幸いです。

旅色編集部 おおもり

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記事企画・監修:旅色編集部 おおもり

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