【関西・奈良】名所から穴場まで観光で訪れたい紅葉スポット19選 見頃時期も解説

2024/08/05

【関西・奈良】名所から穴場まで観光で訪れたい紅葉スポット19選 見頃時期も解説

奈良の秋は、紅葉に彩られた歴史的な景観が魅力的です。古都の静けさの中で、色とりどりの葉が織り成す絶景は、多くの観光客を魅了し続けています。奈良公園を始め、数々の古寺や雄大な自然が紅葉に彩られる秋をお楽しみください。本記事では、奈良のおすすめ紅葉スポットから、19選を見頃時期と合わせてご紹介します。本記事を参考にして、歴史と自然が織り成す古都の美しさを堪能してみてくださいね。

奈良の紅葉の見頃時期は?

※画像はイメージ

奈良の紅葉は、一般的に10月下旬から12月上旬にかけてが見頃です。 高原地域や山間部では、10月中旬から紅葉が始まり、11月上旬から中旬にかけて見頃を迎えます。低地や市街地の紅葉は遅く、11月中旬から12月上旬にかけてが見頃のピークです。 紅葉の終わりは、地域や標高によって違いはありますが、多くのスポットで12月上旬から中旬頃までに落葉が進みます。

【奈良市】奈良公園

歴史的文化遺産を包み込む紅葉の名所

奈良公園は、奈良市街の東一帯に広がる、紅葉の名所として知られる公園です。公園内の主な紅葉スポットには、東大寺大仏殿周辺、興福寺五重塔、春日大社などがあります。紅葉は、例年11月下旬から12月上旬にかけて、イロハカエデが盛りを迎えます。サクラ、モミジ、イチョウなどが重なり合う紅葉を、心ゆくまで楽しめるスポットです。

【奈良市】春日大社

裏側まで美しいドーム型の紅葉

春日大社(かすがたいしゃ)は、奈良公園に隣接する神山 御蓋山(みかさやま)の中腹にある世界遺産の神社です。名物である紅葉は、通称ドーム型モミジとも呼ばれています。センダンの幹を取り囲み、 樹形の裏側までドームの形で赤く色づく様子は、奈良を訪れたら一度は見ておきたい光景です。見頃は例年11月中旬からなので、歴史的建造物と紅葉が織り成す美しい景観を堪能してみてください。

【奈良市】東大寺

イチョウの木々がいにしえの歴史を黄色く染め上げる

東大寺(とうだいじ)は、奈良時代に創建された歴史ある寺院です。紅葉スポットとして有名な大仏池周辺では、大仏殿を借景にイチョウやカエデなどが鮮やかに彩られている光景を楽しめます。見頃は例年10月下旬から12月上旬なので、東大寺境内にある東塔跡園地も、合わせて訪れてみましょう。創建当初にあった東塔の跡地で、大きなイチョウの木が辺り一面を黄色く染める光景は圧巻です。

【奈良市】正暦寺

紅葉が燃え上がる錦の里

正暦寺(しょうりゃくじ)は、992(正暦3)年に創建された、奈良市東南の山間にある寺院です。緑の木々に黄色や赤の紅葉が加わり、山全体が錦のように華やかに彩られる様子から、「錦の里」と称されてきました。山内には、約3000本以上のカエデがあり、例年11月に入ると次々に紅葉し始めます。福寿院から見渡す庭の景色も、秋の絶景として親しまれています。

【奈良市】依水園

空と紅葉が池に映り込む日本庭園

依水園(いすいえん)は、大仏殿で有名な東大寺と興福寺の間にありながら、周囲の喧騒から離れた静かな日本庭園です。敷地内には、前園と後園の二つの異なる庭園があります。江戸時代前期に作られた前園には、鮮やかに色づいたイロハモミジが迫るように佇んでおり、明治時代に築かれた後園では、美しく色づいたドウダンツツジやイロハモミジが池に映り込んでいます。例年の紅葉の見頃は、11月中旬から下旬です。

【奈良市】浮見堂

鹿と池に映り込む浮見堂と紅葉のコラボレーション

浮見堂(うきみどう)は、奈良公園の鷺池(さぎいけ)に浮かぶ檜皮葺き(ひわだぶき)の東屋です。六角堂の東屋が水面に写る姿が美しく、水辺の憩いの場になっています。周辺にはたくさんの紅葉が立ち並んでおり、池に映り込む色鮮やかな光景を堪能できます。紅葉の見頃は、例年10月下旬から12月上旬なので、鹿と池に映り込む浮見堂と紅葉のコラボレーションを、写真に収めてみてはいかがでしょうか。

【橿原市】橿原神宮

紅葉と寒桜の競演を楽しもう

橿原神宮(かしはらじんぐう)は、畝傍山(うねびやま)のふもとに、日本の初代天皇である神武天皇と、その皇后を祀っている神社です。紅葉が見頃になる11月上旬から12月上旬になると、境内にあるモミジが真っ赤に色づき、秋の風情を演出します。境内の深田池のほとりには、冬に咲く寒桜が咲くので、紅葉とサクラのコラボレーションも楽しめるでしょう。

【吉野町】吉野山

秋には錦に染まる修験道の霊場

吉野山(よしのやま)は、金峯山寺(きんぷせんじ)や吉水神社(よしみずじんじゃ)などの歴史的な寺社が点在している修験道の霊場です。秋の吉野山は燃えるような赤、黄、橙色に染まり、山全体が美しい紅葉に覆われます。特に、ロープウェイから見るライトアップは絶景です。紅葉の見頃は、例年11月下旬から12月上旬となっています。

【上北山村】大台ヶ原

紅葉を360度のパノラマで楽しめる絶景の台地

大台ヶ原(おおだいがはら)は、日出ヶ岳(ひでがたけ)を最高峰に仰ぎ見る台地上の山地で、雄大な渓谷美を楽しめるスポットです。展望台からは周囲が360度見渡せ、10月中旬から下旬の紅葉の時期には、あかね色に染まったシロヤシオの群生が正木峠方向に見えます。特に大蛇嵓(だいじゃぐら)からの眺めは素晴らしく、大峰山脈の深い緑と紅葉のコントラストが見事です。

【天川村】みたらい渓谷

滝を上から眺められるダイナミックな渓谷美

みたらい渓谷は、吉野郡天川村に位置する美しい渓谷で、豊かな自然景観が魅力です。滝を上から眺められる吊り橋があり、ダイナミックな渓谷美が見どころです。11月上旬から中旬の頃には、山頂から錦秋に染まる全山紅葉を楽しめます。種類は、イロハモミジ、イタヤカエデ、オオモミジなどで、紅葉期間中はもみじまつりも開催されます。

【桜井市】長谷寺

飛鳥の時代から続く伝統の紅葉風景

奈良県桜井市の長谷寺(はせでら)は、真言宗豊山派の総本山として知られています。この寺院は、花の御寺(はなのみてら)としても有名で、年間を通じて多くの花が咲き乱れます。特に、春のしだれ桜や、11月中旬から12月上旬にかけての秋の紅葉が見どころです。境内から眺めるモミジやカエデなどの紅葉は色とりどりで、見るものを圧倒します。飛鳥時代から続く長谷寺の紅葉を楽しんでみてください。

【桜井市】談山神社

重要文化財と紅葉の鮮やかなコントラストを楽しもう

談山神社(たんざんじんじゃ)は、藤原鎌足を弔うために建立された神社で、十三重塔などの重要文化財が数多く点在しています。境内にはサクラとカエデが多く、春はサクラ、秋には紅葉と、季節ごとに移り変わる景色を堪能できるのが特徴です。特に、秋は建造物と紅葉のコントラストが美しいので、深い歴史を山々の自然とともに味わってみましょう。約3000本のカエデやモミジが赤や黄、オレンジに染まる紅葉は絶景です。モミジの見頃は、例年11月中旬から12月上旬です。

【宇陀市】室生寺

歴史ある奈良の紅葉をライトアップで

室生寺(むろうじ)は、真言宗室生寺派の大本山です。多くの寺院が女性の立ち入りを許さなかった時代にも、女性を受け入れてきたことから「女人高野」として広く親しまれてきました。11月中旬から12月上旬になると、太鼓橋から本堂までの参道が色鮮やかなモミジに彩られます。また、例年11月の土日祝日に壮大なライトアップイベントが行われます。幻想的な夜の紅葉を体験できる貴重なスポットです。

【宇陀市】戒長寺

宇陀市(観光課)提供

宇陀市(観光課)提供

宇陀市(観光課)提供

宇陀市(観光課)提供

境内に敷き詰められるイチョウの黄色いじゅうたん

戒長寺(かいちょうじ)は、戒場山(かいばさん)のふもとにある静かな山寺です。聖徳太子によって創建されたと伝えられており、平安時代後期の仏像が祀られている歴史深い名刹として知られています。戒長寺の紅葉は、奈良県指定の天然記念物でもある「お葉つきイチョウ」が有名です。​例年11月中旬から下旬頃には、境内全体が美しい黄金色に染まり、イチョウのじゅうたんを敷き詰めたような光景が広がります。

【斑鳩町】県立竜田公園

和歌にも詠われたモミジの名所

県立竜田公園(たつたこうえん)は、斑鳩町(いかるがちょう)の南西部に位置し、竜田川沿いに約2kmにも及ぶ都市公園です。かつて、在原業平(ありわらのなりひら)が和歌にも詠ったほどのモミジの名所として有名で、見頃は11月中旬から12月上旬です。竜田川の両岸は、モミジとサクラを中心に植栽されており、春には三室山のサクラ、初夏には新緑、秋には紅葉と、四季を通じて自然を楽しめます。

【高取町】壷阪寺

紅葉に包まれた大石仏のライトアップショーを楽しもう

壷寺阪(つぼさかでら)は、奈良盆地を見渡せる壷阪の山に位置する寺院です。秋になると境内のモミジや周囲の山々が色づき、鮮やかな風景が広がります。見頃は、例年11月中旬から12月上旬です。また、この時期の壷寺阪では例年壮大なライトアップが開催されます。紅葉に包まれた大石仏が、夜空に照らし出される光景を楽しんでみてはいかがでしょうか。

【曽爾村】奥香落渓

川の奇岩をモミジが覆い尽くす渓谷美

奥香落渓(おくこおちだに)は、曽爾村(そにむら)の落合から長野までの間の青蓮寺川(しょうれんじがわ)沿いの渓谷の総称です。川の両側に連なる奇岩が特徴で、なかでも幅約700メートル、高さ約200メートルの絶壁を誇る小太郎岩は圧巻です。11月上旬から下旬の紅葉の季節になると、モミジが小太郎岩を覆い尽くし、美しい渓谷美が誕生します。自然のパワーを実感したい方にぴったりのスポットです。

【曽爾村】屏風岩公苑

屏風のような岸壁を紅葉が彩る秋の景色

屏風岩公苑(びょうぶいわこうえん)は、曽爾村(そにむら)にある国指定天然記念物の観光スポットです。高さ約200mの柱状節理の岩壁が約2kmにわたって続く壮大な景観が特徴で、四季折々の美しさを楽しめます。紅葉シーズンの11月上旬から中旬は、岩壁と紅葉のコントラストが圧巻です。入場は無料で24時間利用可能ですが、春と秋のシーズンは駐車場が有料となります。自然の造形美と季節の彩りが織り成す絶景スポットを堪能してみてください。

【明日香村】岡寺

古都の秋を堪能できるモミジのトンネル

岡寺(おかでら)は、西国三十三所巡礼の第七番札所である日本最初の厄除け霊場です。正式には「龍蓋寺(りゅうがいじ)」と称されますが、地名からくる岡寺の呼び名で親しまれています。秋の岡寺の見どころは、三重宝塔の周辺や本堂の奥、奥の院から境内をぐるりと一周できる岡寺参道です。例年11月下旬になると、一斉に紅葉したモミジがトンネルの様になり、訪れる人を楽しませます。

まとめ

本記事では、奈良のおすすめ紅葉スポットから、19選を見頃時期と合わせてご紹介しました。奈良は有名な東大寺や春日大社から、隠れた穴場スポットまで、美しい紅葉の名所が数多く点在しています。長い伝統を誇る神社仏閣や、営々と続いてきた大自然には、その歴史と同じだけの季節があります。本記事を参考に、歴史と自然が織り成す秋の風景を、奈良観光で体験してみてくださいね。

旅色編集部 おおもり

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記事企画・監修:旅色編集部 おおもり

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