【大分の定番観光】別府地獄めぐり周辺おすすめスポット15選

2023/08/31

【大分の定番観光】別府地獄めぐり周辺おすすめスポット15選

別府湾と火山帯の間に位置する大分県・別府市。日本でも有数の温泉地で、噴気・熱泥・熱湯が吹き出す温泉の源泉を巡り歩く「地獄めぐり」が定番コースです。7つある「地獄」の中でも、国の名勝に指定されている「海地獄」「血の池地獄」「龍巻地獄」「白池地獄」は、ぜひチェックしてほしい観光名所。そのほかにも絶景ポイントや、思い出に残る体験ができるおすすめスポット15カ所を紹介します。

国指定名勝 海地獄

別府観光「地獄めぐり」最大の地獄を体感

別府駅から鉄輪行きのバスで約20分の「海地獄」。地獄めぐりスポットの中でも最も広い敷地を持ち、施設内では源泉かけ流しの足湯を楽しむこともできます。海地獄のコバルトブルーの水面は一見涼しげですが、実際は摂氏98℃の熱湯。このお湯に浸けてゆでた温泉たまごはぜひ食べておきたい地獄グルメです。9月には「夜の海地獄」として園内をライトアップするイベントも。湯気にライトの光が重なって、エモい写真が撮れること間違いなし。

別府地獄めぐり 鬼石坊主地獄

ボコッボコッと坊主頭が沸き上がる?

灰色の熱泥がボコボコ沸騰している様子が坊主頭に見えることから「新坊主地獄」と名付けられ、明治時代から有名だったそう。1950年代後半に一旦閉鎖され、その後2002(平成14)年に約40年の時を経てリニューアルオープンしました。それ以来「鬼石坊主地獄」として愛されています。施設内には足湯や休憩処もあり、ゆったりした時間を過ごせます。地獄蒸し焼きプリンや、冠地どりまんじゅうなどのスイーツも要チェックです。

別府地獄めぐり かまど地獄

多種多様な6つの湯が見られる

摂氏98℃の温泉が湧き出す「かまど地獄」。その昔、氏神の竈門八幡宮の大祭に地獄の噴気で御供飯を炊いていたことが由来で、その名が付きました。かまどの上で金棒と大きなしゃもじを持った赤鬼の像が印象的。悪い鬼が改心してかまどの門番になった、というエピソードがあるそうです。地獄1丁目から6丁目まで、特徴のあるさまざまな地獄をめぐることができるのも楽しいスポット。「極楽」の1~4丁目は、蒸し湯や温泉を飲めるコーナーなど、美容や健康によさそうなエリアとなっています。

別府地獄めぐり 鬼山地獄

日本で初めて温泉熱を利用してワニの飼育を開始

鬼山という地名に由来して名付けられた「鬼山地獄」は、別名“ワニ地獄” と呼ばれ、親しまれています。1923(大正12)年に日本で初めて温泉熱を利用したワニの飼育を始めた場所で、現在は80頭を超える多種のワニを飼育。週末には、園内で飼育員による餌やりが行われ、餌を目がけてジャンプする迫力あるワニの姿を見ることができます。またワニだけでなく、敷地内にあるマレーシアの伝統家屋を再現した建物の中も必見です。

別府地獄めぐり 白池地獄

珍しい熱帯魚が観賞できる

2009(平成21)年、龍巻地獄・血の池地獄・海地獄と共に、国の名勝に指定された「白池地獄」。落ち着いた雰囲気の和風庭園にある池は、青みを帯びた白色をしています。これは、噴出時は透明な湯が池に落ちた際、温度と圧力の低下により青白く変化するためなのだとか。また、場内には温泉熱を利用した熱帯魚館があり、アマゾンに生息する巨大魚ピラルクや肉食魚ピラニアなど、さまざまな珍しい熱帯魚を見ることが可能です。

別府地獄めぐり 血の池地獄

池一面が真っ赤に染まる

日本最古の天然地獄といわれる「血の池地獄」。少しだけ怖い名前は、赤い熱泥がまるで血のように見えることから付けられました。SNS映えする写真を撮るなら、血の池地獄を通り抜けて階段を登った先がおすすめ。真っ赤な「血の池地獄」を見下ろせる人気フォトスポットになっています。そして、こちらで忘れずに買いたいお土産は「血の池軟膏」。血の池地獄から湧き出る粘土を使用した赤い軟膏で、やけどやあかぎれなど、皮膚の炎症によく効くと評判です。

別府地獄めぐり 龍巻地獄

吹き出す温泉は地獄に吹き荒れる竜巻のよう

国の名勝、さらには別府市の天然記念物にも指定されている間欠泉の「龍巻地獄」。間欠泉とは、一定の時間をおいて熱湯を噴き出す温泉のことです。安全のため、噴出は屋根でせき止められていますが、それがなければ本来は30mほど噴き出す力があるのだとか。1回で5分ほど続く噴出は、30~40分の間隔で起こります。噴出のタイミングは事前に知ることができるので、すぐ近くの「血の池地獄」を観光して時間を調整しましょう。また、売店には別府や国東地方の商品がそろっており、龍巻農園で収穫された果物の生搾りジュースやジェラートなども味わえます。

別府ロープウェイ

写真:Ⓒ別府ロープウェイ

四季折々の自然を肌で感じて

鶴見岳の山麓と標高約1,300mの山上を10分ほどで行き来できる「別府ロープウェイ」。山上には遊歩道が整備されていて、季節によってさまざまな植物を見られます。こちらに行ったら立ち寄ってほしいのが3カ所ある展望所です。山の上から見下ろす海や街は、まさに絶景。春には桜やミヤマキリシマ、夏は避暑地として、秋は紅葉、冬は霧氷が広がる銀世界と、四季折々の自然を肌で感じることができます。8月は金・土限定で20時30分まで運行しているため、夜景も楽しめますよ。鶴見岳山上は市内より気温が10℃以上低いので、涼を感じながらのんびり過ごすのはいかがでしょうか?

貴船城

別府屈指の絶景スポット

「貴船城」と名付けられたこの城は、型式は日本最古の砦造り(とりでづくり)で、すべて松の丸太で組み立てられています。守り神である大白蛇神白龍王をお祀りし、源為朝が砦を築いたと言い伝えられる山の上に1957(昭和32)年に建設された観光施設です。鉄輪エリアにある別府屈指の絶景スポットであり、鉄輪温泉街をはじめ別府湾を一望する360度の景観、そして晴天の日には四国や国東半島まで望めます。白蛇様の脱皮した皮を入れたというお守りなども販売されているので、ぜひ手に入れてください。

湯けむり展望台

湯けむりを見渡せる展望台

鉄輪の湯けむり、雄大な鶴見岳、季節によってさまざまに色を変える扇山とその風景を一望できる「湯けむり展望台」。別府の湯けむりは、2001(平成13)年にNHKが募集した「21世紀に残したい日本の風景」で富士山に次いで全国第2位に選ばれました。また展望台からの夜景も2010(平成22)年に「日本夜景遺産」に認定されています。展望台には、湯けむりや山の景色をわかりやすく紹介する案内板があり、ベンチも設置されているのでゆっくりと景色を堪能できますよ。夜にはライトアップした湯けむりを見ることも可能。どことなく幻想的な雰囲気で、エモい写真が撮れるチャンスです!

大分香りの博物館

オリジナルの香水作りにチャレンジ

日豊本線別府大学駅より徒歩約10分のところにある「香り」をテーマにした博物館がこちら。1階の「香りプロダクトギャラリー」では、香料の紹介や調香の解説とともに、世界の香水コレクションを展示しています。2階は、世界中の香水の歴史がわかる「香りヒストリーギャラリー」、3階は体験フロアとなっており、ここでは匂い袋や香水を自分で作ることができます。好きな香りを選んで、世界に一つのオリジナル香水を作ってみてください。

別府温泉保養ランド

弘法大師空海様も訪れた由緒ある温泉

「別府温泉保養ランド」の紺屋地獄は、古くは豊後風土記に記載され、弘法大師空海様も訪れた由緒ある温泉です。こちらは露天風呂(混浴)と内湯で「泥湯」を楽しめる宿泊温泉施設で、紺屋鉱泥は、適度な噴気と腐食粘土層、地下水の三大条件に恵まれた泥が使われています。普通の温泉より比重が重く、浮力が大きいので浸かると不思議な浮遊感を味わえますよ! ※泥湯は湯あたりをしやすいため、乳幼児から小学生までは地下鉱泥湯の入浴が禁止されているのでご注意を。

森藩別邸

森藩別邸ファーム

別府湾展望テラス

温泉茶屋

オリジナルコスメ作り

森藩保養ランド

食事・自然・文化・体験、丸ごと楽しめる

「森藩別邸」は、温泉微生物研究所が運営する、食事・自然・文化・体験などさまざまな要素がぎゅっと詰まった複合施設です。ハンモックでのんびりくつろげる自然に囲まれた席をはじめ、食事をしながら疲れを癒やすことのできる足湯カフェなどもあります。また半露天の開放的な席では、新鮮な海鮮や3種の肉を別府伝統の調理法「地獄蒸し」やバーベキューで味わうことができますよ。さらにお土産として大人気の温泉の効能を最大限に活かした、地獄蒸し珈琲・温泉コスメ・コスメづくり体験などもあり、食事以外でも楽しみが満載です。

みょうばんの湯の里

乳白色の硫黄泉と豊かな自然の中でリラックスタイム

明礬(みょうばん)エリアの観光拠点・美し湯。「みょうばんの湯の里」は、この地域の特産品「湯の花」を作る「湯の花小屋見学」が人気の観光施設です。高台に位置する大露天岩風呂や、湯の花の製造小屋を模した家族湯も併設していて、製造工程の見学も可能となっています。また湯の花を使った商品や特産品の売店、郷土料理のレストランもあるので、お土産選びやグルメも楽しめますよ。明礬らしい乳白色の硫黄泉と四季折々の自然を堪能しながら大露天風呂で過ごすリラックスタイムは、ぜいたくな時間となること間違いありません。

湯屋 夢たまて筥

10種類以上のお風呂が楽しめる

別府市北中の九州横断道路沿いにある「ホテル風月HAMMOND」に併設されている立ち寄り湯「湯屋 夢たまて筥」。観光客のみならず地元の方からも人気のスポットで、6種類の内湯と、露天風呂、「箱蒸風呂」、「鋼玉浴(岩盤浴)」が楽しめます。湯はストレス解消や美肌、神経痛などに効能があるとされる塩化物泉の「鉄輪の湯」を使用しており、日頃の疲れも癒やしてくれるはず。また、ちょっと珍しい箱蒸風呂は、大きな木の箱に入って温泉の蒸気を浴びる蒸し風呂です。サウナのようともいえますが、頭は外に出ているため、息苦しくならずに汗をかくことができます。

おわりに

世界一の温泉観光都市ともいわれている大分県・別府。少し歩けば、至る所に温泉やお風呂があるため、散策しながらいろいろな温泉を堪能すれば日頃の疲れも癒やされることでしょう。温泉たまごや蒸しプリンなど、温泉地ならではのグルメを楽しみながら、温泉の合間には気になるスポットにも立ち寄って温泉街を満喫してみてくださいね。

旅色編集部 いたがき

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記事企画・監修:旅色編集部 いたがき

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