【岩手・お祭り】チャグチャグ馬コとは?歴史や行進ルート、見どころなど解説
2025/06/25
2025/06/25
安産祈願とは、子宝に恵まれたことを神様に報告し、母体が安全に元気な子どもを出産できるよう神前でお祈りする儀式です。犬はほかの動物に比べてお産が軽いとされ、悪いものから赤ちゃんを守る動物ともいわれており、妊娠5カ月目の戌(いぬ)の日に腹帯を巻いて安産を祈ります。東北地方には、自然と調和する神社や地域と深い関わりを持つ神社など、魅力的な神社が点在しています。本記事では、安産祈願で訪れたい東北のおすすめ神社18選をご紹介。御朱印やお守りなども取り上げているため、訪れる際の参考にしてみてください。多くのの神社では年間を通して安産祈願のご祈祷を行っているため、妊婦の体調を考慮し、都合の良い日に訪れましょう。
この記事の目次
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「猿賀(さるか)神社」は、平安時代の将軍、坂上田村麻呂が創建したとされる神社です。境内は約1万6000坪の広さを誇り、農業や漁業の守護神、辰年・巳年生まれの守護神として信仰されています。また、蓮の花の群生地としても知られ、例年7月下旬から8月下旬には、境内の鏡ヶ池に蓮の花が咲き誇ります。安産祈願のご祈祷は予約不要ですが、日によって神社のお祭事があるため、希望の日があれば事前に問い合わせると良いでしょう。
猿賀神社
「弘前八幡宮(ひろさきはちまんぐう)」は、弘前城の鬼門を守る重要な役割を担ってきた神社です。当時の津軽藩主が弘前城の完成に伴い、大浦城下にあった神社を現在地に移したとされています。国の重要文化財である本殿と唐門は桃山時代の様式を用いた神社建築物で、軒の唐破風や四隅の軽い反りが特徴です。安産祈願のご祈祷には、電話か社務所での予約が必要です。
弘前八幡宮
「櫛引八幡宮(くしひきはちまんぐう)」は、奥州藤原家討伐で手柄をあげた南部光行が源頼朝から広大な土地を拝領し、造営したとされる神社です。御祭神の八幡大神(はちまんおおかみ)は、安産の神としても知られています。安産祈願をした方は、櫛引八幡宮限定の特別なお守りを受けられます。腹帯はご祈祷の際に清めてもらうため、持参することをおすすめします。境内は本殿や拝殿のほか、国宝の赤糸威鎧を所蔵する国宝館など、見どころが満載です。
櫛引八幡宮
「鏑八幡(かぶらはちまん)神社」は、芸事や勝負事にご利益のある神として信仰される、誉田別命(ほんだわけのみこと)を祀る神社です。境内には色とりどりの風鈴や提灯が飾り付けられており、華やかな雰囲気のなかで参拝できます。また、徒歩圏内に駐車場があるため、お腹の大きい妊婦さんも無理なく参拝できます。ご祈祷後は、花や犬(戌)の絵が描かれた可愛らしい安産守りを授かりましょう。ご祈祷はインスタグラムのメッセージまたは電話での事前予約が必要です。
鏑八幡神社
「天照御祖(あまてらすみおや)神社(通称 伊勢神社)」は、伊勢神宮の内宮に祀られる天照大御神(あまてらすおおみかみ)の分霊を御祭神とする神社です。境内は八幡神社や稲荷神社など、8つの神社が神楽殿を囲むように建てられています。お守りや絵馬の種類も豊富で、特に健康を祈願する金色の「日の守り」と、夢や願いが叶い、幸せが訪れるよう祈願する銀色の「月の守り」がおすすめ。安産祈願は戌の日以外でも受け付けているため、希望の日があれば問い合わせてみましょう。
天照御祖神社(通称 伊勢神社)
「盛岡八幡宮」は、1680年に盛岡藩主・南部重信によって建立された神社です。もともとは、1062年に源頼義が戦勝祈願のため、京都の石清水八幡宮から分霊を受けたのが始まりといわれています。現在の社殿は1997年に再建されたもので、さまざまな彫刻が施された朱色の社殿は堂々とした風格です。参拝後は、カラフルでかわいらしい安産のお守りを授かることができます。
盛岡八幡宮
「櫻山(さくらやま)神社」は、高さ約7mの巨大な烏帽子岩が特徴的な神社です。盛岡藩の八代藩主、南部利視が初代藩主・信直の遺徳を偲ぶため、盛岡城に神殿を建立したことが始まりとされています。神社周辺は緑が多く、自然を感じられるパワースポットとしても知られています。ご祈祷の所要時間は約20分。安産祈願の際には使用する予定の腹帯があれば持参しましょう。
櫻山神社
「えんむすびの社 二柱(ふたはしら)神社」は、良縁成就や開運招福、商売繁盛の神様として信仰されている神社です。御祭神の「伊邪那岐命(いざなぎのみこと)」と「伊邪那美命(いざなみのみこと)」は日本神話に登場する最初の夫婦とされており、特に縁結びや夫婦円満にご利益があるといわれています。授与品では、季節や行事ごとに頒布される限定御朱印や桐箱に入った安産のお守りがおすすめ。2026年に創祀1000年を迎える歴史ある神社で、安産を祈願してみてはいかがでしょうか。
えんむすびの社 二柱神社
「竹駒(たけこま)神社」は、交通安全や厄除開運、安産守護、縁結びの神様として崇敬されている神社。古来より「日本三稲荷」のひとつに数えられ、人々にご利益と福徳を授けてくださる「福神さま」として親しまれています。お守りは、さまざまなお恵みをいただけるよう祈願した「竹駒の恵守」や、狐の縁起物の中におみくじが入った「開運きつねみくじ」など種類も豊富です。ご祈祷の時間は公式ホームページに公開されているため、事前に確認しておきましょう。
竹駒神社
「坪沼八幡(つぼぬまはちまん)神社」は、約1300年前に創建された、仙台市内で最古級の八幡神社です。主な御祭神は応神天皇(おうじんてんのう)で、厄除昇運の神として信仰されています。また、相殿に祀られている仲哀天皇(ちゅうあいてんのう)と神功皇后(じんぐうこうごう)は応神天皇の父母にあたることから、子どもの守護に関わる安産や家庭円満のご利益もあるとされています。安産祈願のご祈祷は完全予約制で、3日前までに電話または公式ホームページからの予約が必要です。
坪沼八幡神社
「鹿島台(かしまだい)神社」は、全国でもめずらしい14の御祭神が鎮座する神社です。鹿島台の前身である鹿島台村の5代目村長・鎌田三之助が村の立て直しを図るため14社を合祀したのが始まりとされています。神社では月替わりの御朱印やオリジナル絵馬を授与しています。特に伊邪那岐命(いざなぎのみこと)と伊邪那美命(いざなみのみこと)をモチーフにした祈願絵馬は、色を塗ったり飾りをつけたりして、自分好みの絵馬が作れるのでおすすめです。ご祈祷は一人ひとり丁寧に対応してくれるため、事前に予約をしておきましょう。
鹿島台神社
「金蛇水(かなへびすい)神社」は、古くから水に関わる神として信仰されてきた神社です。金運上昇のシンボルである金蛇を祀っていることから、金運や商売繁盛のご利益があるといわれています。神社の見どころは、「九龍の藤」と呼ばれる樹齢300年の藤の木。藤は5月の上旬から中旬頃が見頃で、藤棚から垂れ下がる姿は圧巻です。安産祈願は時間が定められておらず、随時執りおこなわれています。
金蛇水神社
「仙台東照宮」は、徳川家康を御祭神とする神社です。伊達政宗の子である2代仙台藩主・伊達忠宗によって創建されました。当時、江戸幕府の援助によって仙台藩の財政難を乗り越えたことから、その感謝の証として仙台に建てられたといわれています。東照宮が鎮座する場所は、家康が仙台を訪れた際に伊達政宗の案内で休息したとされる地です。なお、腹帯は東照宮に用意されていないため、持参する必要があります。
仙台東照宮
「伊豆山(いずさん)神社」は、807年に創建された歴史ある神社です。坂上田村麻呂が東夷征討の際に祈願し、その後「不老山神社」を創建したことが始まりとされています。神社周辺にはブナの木や山野草が生い茂り、澄んだ空気と自然の美しさが魅力です。社殿は伊豆山頂上の本宮と地上の里宮の2カ所にあり、安産祈願のご祈祷は里宮で執り行なわれます。本宮までは急な坂道の登山道が続くため、お腹の大きい方は十分に注意が必要です。
伊豆山神社
「谷地八幡宮(やちはちまんぐう)」は、1091年に源義家が創建したとされる神社です。主祭神は応神天皇(おうじんてんのう)で、境内社には八坂神社や雷神社など6社が集います。行事も魅力のひとつで、特に毎年9月におこなわれる紅花文化を背景に発展した「谷地どんがまつり」が有名。御神輿の巡演や国指定重要無形民俗文化財「林家舞楽」の奉納などを通じて、地域の人々と深く結びついています。安産祈願のご祈祷は、電話で事前に日時確認をしておくのがおすすめです。
谷地八幡宮
「歌懸稻荷(うたかけいなり)神社」は、お稲荷さんの愛称で親しまれる稲倉魂命(いなだまのみこと)を祀る神社です。食物を司る神様であることから、五穀豊穣や商売繁盛のご利益があるといわれています。境内には、子どもや育児をする母親たちの守り神として信仰を集める「子育て地蔵尊」があるので、訪れた際は手を合わせてみましょう。御朱印の種類も豊富で、特に7月から8月の期間限定で頒布される、花火や提灯が描かれた夏詣(なつもうで)の御朱印が人気です。
歌懸稻荷神社
「荘内(しょうない)神社」は、日本さくら名所100選に選ばれた鶴岡公園の中に鎮座する神社です。境内では、例年4月上旬から中旬にかけて、700本を超えるソメイヨシノが咲き誇ります。御祭神は、徳川家や江戸幕府を支えた旧荘内藩主酒井家の歴代藩主4人です。神社は酒井家の歴代藩主を慕う人々によって創建されました。授与品は鶴ヶ城を描いた四季ごとに変わる御朱印や、カラーバリエーションが豊富な御守のほか、安産守、夫婦守、厄除け守など、種類豊富に揃っています。
荘内神社
「土津(はにつ)神社」は、会津藩の初代藩主である保科正之(ほしなまさゆき)を祀る神社。創建当時は豪華絢爛な神殿造りの社殿で、徳川家康を祀る日光東照宮になぞらえて「東北の日光」や「奥日光」などと称されていました。戊辰戦争で焼失し、現在の社殿は1880年に再建されたものです。桜や紅葉の時期になると、境内が赤やピンクに色づき訪れる人を癒やしてくれます。安産祈願は公式ホームページから予約可能です。
土津神社
本記事では、安産祈願で訪れたい東北のおすすめ神社を18カ所ご紹介しました。安産祈願で神社を訪れる際の服装は、神社の雰囲気や妊婦の体調を考慮してゆったりとしたワンピースやマタニティウェアなどを選ぶのがおすすめです。安産祈願は、新しい家族を迎える準備のひとつとして、体調の良いときに訪れてみてください。自然と文化、歴史が調和する東北の神社で、大切な命の誕生を祈りましょう。
参考になりましたか? 旅行・おでかけの際に活用してみてください。
記事企画・監修:旅色編集部 おおもり
ライター:もりゆうこ(ロゴスキ)