神社参拝時の服装って？ お参り前に知っておきたい服装のマナーと参拝方法

神社に行く際、どんなお願いごとにしよう。そればかりを考えてしまう…… なんてことありませんか？ 実は神社に参拝するときの服装に、タブーが存在することはご存じでしょうか。今回、東京都品川区にある蛇窪神社宮司の齊藤泰之さん、 権禰宜の須永夏美さんに、お願い事がより叶うよう、参拝時のマナーから注意すべき服装についてお聞きしたので紹介します。参拝時の参考にしてくだ さいね。

神社参拝で注意すること

鳥居は、神様と人間の世界の境界を表しており 、鳥居より先は神様の領域・神聖な場所です。くぐる際は お邪魔します、 という気持ちを込めて一礼をしましょう。参拝を終えて退出する際にも、 鳥居を出たら一礼をお忘れなく。また 参道の真ん中は「正中（せいちゅう）」と呼ばれ、神様が通る道とされています。左右どちらか、端 に寄って歩いていきましょう。

入ってはいけないところ

・玉垣の中
・四隅にしめ縄が張り巡らさ れている神聖な場所の中

本殿や社務所の中は自由に入れない場合がありますので、看板等の注意書をよく読んでくださいね。

基本的な神社の参拝方法と参拝時の正しい服装をこのふたりが紹介

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  齋藤泰之蛇窪神社　宮司（ぐうじ）

  宮司とは神事を司る代表者。東京の白蛇様として知られる神社で 、地域の街おこし「スネークタウン」の代表も務め 、商品開発の提案や広報をボランティアで活動している。

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  須永夏美蛇窪神社　権禰宜（ごんねぎ）

  権禰宜とは正式に認められた神職。通常社務のほか 、由緒を表 す御朱印のデザインを担当。日本の伝統である盆踊りの普及のため 、毎年 7 月に「夏フェス盆踊り」 を企画している。

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基本的な神社の参拝方法を紹介

お賽銭を納 める際に気をつ けること （名前、住所、お礼）

多くの神社で、 お賽銭箱の真上には鈴がつるされています。この音色は参拝者を払い清めるという意味があります。 まずは鈴を鳴らし、 清めてからお賽銭を入れましょう。

お参りは「二礼二拍手一礼」。

神社によっては拍手の回数が違うこと もあるので、お賽銭箱の横など目に付くところに掲げられた 看板からお参り方法を確認しておくのがおすすめです。

参拝方法は実際に現地を訪れてわかることもありますが、事前に確認しておきたいのが、神社に参拝に行く際の服装です。

神社参拝時にはどんな服装が良いの？控えた方がいい服装

伊勢神宮での服装

伊勢神宮は日本の神様の総氏神様と称えられる神社です。我々神職は背広・ネクタイ着用、女性はスーツ等フォーマルな服装で参拝いたします。ご参拝時にジャケットを着るなどの敬意を表していただくと神様も喜ばれると思います。

ポイント：露出を控える　Tシャツ・短パン・サンダルは避ける

願いたいものが何か（何を求めるのか）で服装が変わる

どんな服装であっても参拝をして罰が当たることはないと思いますが、御利益（御徳）をいただく近道は礼節や心がけにあります。その重要なひとつが服装です。デートする時にお洒落をするように、お願い事やお礼をしに行く際、おのずからどの服装で行くかは決まってくると思います。

旅行中の参拝

旅行は寺社巡りのほか 、お洒落なカフェや美味しい食事が楽しみです。例えば夏の海・山に行かれる際は 、ラフな服装でもまったく構わないと思います。ここで 最も 重要なことは、「よく立ち寄ってくれたね」と思われる配慮。

大切なのは、事前にスマホなど で訪れる神社の神様について少し調べて知っていただき、何を願うかあらかじ め決めておくこと です。その観光地で一番歴史が古く、 地域の方々が平安に暮らせるよう祈りを捧げてきた場所で 旅行を楽しみ、 土地の名産品をいただくことに感謝 いたしましょう！

目的があるとき の参拝（出世など）

特に重要な案件や一大事、必勝祈願の場合、自身の努力は大前提ですが、服装だけで なく、日時もこだわり参拝することに礼儀を尽くす必要があります。

例えば御祈願を受ける際、
初穂料は事前にきれい なお札を用意して、のし袋に入れて持参する。
お参りの前は節制をして正しい道を歩んでいるか己自身 を顧みる。

参拝後、すがすが しい気持ちになると進む道も開け、 より良いご 縁がいただけると思われます。

ご利益いただいて帰ってほしいという思いがある

お願いする身なのでそれなりの服装にしよう。
せっかくの機会に神社へ参拝されるにあたって 、皆様にはご利益を受け てお帰りいただきたいと思います。お願いやお礼をするのですから、それなりの服装にしましょう！ また、同じ神様に仕事・金運・健康・良縁などたくさん のお願い事をするのは避 けましょう。

「私は病気平癒にご 利益があるのに良縁を願われても」と神様を困らせてはいけません。神社の境内には、本殿に祀られる主祭神のほか 、摂社・末社など多くの神様が祀られています。主祭神にはご挨拶・御礼をすませて、その土地の由来ある神々にそれぞれ正しいお願い事をしてください。神様も由緒を知って祈りを捧げてくれたことを嬉しく思ってくださるでしょう し、皆様も楽しく参拝していただけると幸いです。

色が持つ効果

グレー、黒、白、の3色は、喪に服す意味を持つため、いい気をいただきたい ときは避けることをおすすめします。もし黒色の服装で神社に参拝に行くようであれば、全身黒にならないよう、清楚な服装を心がけると良いですよ。

編集部のカラーコーディネート集

おわりに

神社参拝時の服装マナーと正しい参拝方法について紹介しました。ぜひ、実践してみてください。大事なのは、神様への感謝の気持ちを忘れないことです。けっしてマナーだけにとらわれることのないように。心を落ち着かせ、礼節を尽くして参拝しましょう。

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