2025/02/10
2024年11月3日(日)~4日(月)に大阪府交野市で「第2回 酒森フェス ~クラフトビールと交野の地酒フェス2024~」が開催されました。交野市の素材で作られたビールや地酒に加え、人気クラフトビールをつくる関西各地、14の醸造所が一堂に会するお酒好きにはたまらないイベントです。自然豊かな会場で盛り上がった当日の様子をレポートします。
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大阪府交野(かたの)市に2023年11月、初めてのビールの醸造所がつくられました。このことをきっかけに、交野市のおいしいお酒をもっと多くの人に楽しんでもらいたい、という思いから始まったイベントです。イベントでは、交野市からは、クラフトビール醸造場や江戸時代から続く2つの酒蔵のほか、人気グルメ店も、さらに淡路島や和歌山のクラフトビール醸造所など近畿2府4県から13店舗が集まり、訪れた老若男女を楽しませていました。
主催しているのは「交野おりひめ大学」。交野市全体をキャンパスとし、市民を中心に誰でも参加できる自由な形の市民大学です。その中に生まれた、ビールで人と人、人とまちを繋げることを目的とした「クラフトビール部」が今回の運営の中心となっています。2023年8月には地域の綜合商社「株式会社シビック・アンド・カンパニー」が立ち上がり、交野で育てたホップを使用する等してクラフトビールをつくる醸造所「CIVIC+BREWERS」を開設。市民団体がつくったブルワリーは、全国でも珍しい事例です。
京阪交野線私市(きさいち)駅から8分ほど歩くと、緑生い茂る森の中に建物がいくつか見えてきます。会場の「星の里いわふね」。BBQ施設やプラネタリウム、ロッジなどがある市民の憩いの場です。七夕伝説で知られる天野川の清流にも囲まれ、思わず深呼吸をしたくなるようなマイナスイオンにあふれています。今回のイベントテーマである「森の中でくつろぎと感動を」にもぴったり。緑の中でレジャーシートを広げて楽しむファミリーや、木の切り株に腰かけてビール片手に談笑する人たちで盛り上がっていました。日常の喧騒から離れ、ゆっくりのんびりお酒を楽しむ時間、最高です!
クラフトビールは、ブルワーが製法や原料などにこだわり工夫してつくり上げたビールを指します。原材料の指定もないため、ブルワリーごとに香りや味に特徴が生まれます。CIVIC+BREWERSがつくるビールは、まちの特産物を使っているのが特徴です。代表銘柄である「百天満天べっぴん酒粕エール」には、交野おりひめ大学の「酒づくりの会」と地元の酒蔵・山野酒造がつくる清酒「百天満天」の酒粕を使用。ほかにも交野市産の八朔、キウイ、ジャガイモ、デラウェアやイチゴなど、地元の旬の農産物を使用したビールを時期に応じてつくっています。
なかでも私のおすすめは、「星の森神宮寺ゴールド」です。柑橘系の匂いが香る、ホップの優しい苦みと相性が抜群。のどごしすっきりで飲みやすい一杯です。
2023(令和5)年に淡路島の西南部にある慶野松原にオープンした醸造所。御食国(みけつのくに)とも呼ばれるほどの食の王国だった淡路島には、ビールづくりに欠かせない大麦や小麦のほか、クラフトビールにぴったりなフルーツもたくさんあります。淡路島の恵みをふんだんに使ったクラフトビールをつくりながら、製造のなかで出る麦芽かすを肥料にしたり飼料として土地に還したり、環境保護の活動にも力を入れているのだそう。
今回飲んだのは、「BELGIAN WHITEなるとオレンジ」。 淡路島にある森果樹園で収穫した「なるとオレンジ」を使っています。爽やかですっきりした味わいのあとに、ほんのりスパイシーな風味が広がりました。
奈良県奈良市にあるクラフトビール醸造所。奈良の空にふんわりと浮かぶ、白い雲のように優しい味わいをイメージした「しろたへ」や、吉野産のさくらの花びらを使用した「奈良吉野さくら」など、奈良を感じられるクラフトビールをつくっています。
なかでも私のおすすめは、「ブルーハワイ」。これがビール? と驚くほど爽やかな口当たりで、スッと飲めてしまいます。鼻に広がっていくフルーティーな甘い芳醇な香りまでおいしい。程よい酸味が、餃子にぴったり! 「交野はらだやの餃子」と奇跡のコラボを楽しみました。
地元・交野市にある酒蔵のひとつ。江戸時代から続く伝統製法で日本酒「片野桜」や「かたの桜」をつくり続けています。
今回は「片野桜」をいただきました。選び抜いた最高級の酒米だけを使ってつくられ、米の甘みをしっかりと感じられます。口当たりが良く、すっきりしているので、日本酒特有の癖のある味が苦手な人もぜひ一度試してみてください!
「地域を包む、季節を包む」をコンセプトにした1976(昭和51)年創業の餃子屋。地元の人にも愛されるお店です。にんにく無し、あっさりヘルシーな「青じそぎょうざ」や国産牛すじを使った「牛すじぎょうざ」、酒粕の風味も楽しむ「大吟醸 酒かすぎょうざ」などさまざまな味を展開しています。なかでも創業時から長く愛される「交野の餃子」をいただきました。野菜がたっぷり入っていて、ボリューミー。焼き立てアツアツをビールで流し込む、最高な組み合わせでした!
こだわりを持ってつくりぬいた生産者とお話をしながら、まだ知らないお酒にも出会える機会。ビールや日本酒の味が苦手という人も、おいしいと思える一杯が見つかるはずです。また、ほかのビアフェスと違い、豊かな自然のなかで楽しめるのもいいところ。休日のリフレッシュに関西のお酒を味わいに来てみるのはいかがでしょうか。
次回の開催は、秋(10~11月)頃を予定しているそうです。気になった方は、SNSをフォローして次回参加してみてくださいね。
参考になりましたか? 旅行・おでかけの際に活用してみてください。
記事企画・監修: 旅色 地域プロデューサー
ライター:
第2回酒森フェス~クラフトビールと交野の地酒フェス2024~