2024/02/26
旅行先では、その土地ならではの体験をしたり、歴史や文化に触れてみたいものですよね。実は先日、沖縄を訪れる機会があったので、せっかくであれば何か沖縄らしい体験がしたいと思い、いろいろと探してみました。ダイビングやカヤック、琉球ガラス作りなど、さまざまなアクティビティが楽しめる沖縄。そのなかでも「サンゴ染め」という見慣れないワードに惹かれた私は、実際に体験してみることに。創業50年の歴史がある「首里琉染」を訪れました。
この記事の目次
目次を開く ▼
首里城からも徒歩圏内で、観光と併せて楽しめるのが魅力。1階ではお土産が購入でき、2階は体験スペース、3階には染色工房になっています。体験ができるだけでなく、見どころもあるスポットです。1階には[line御轎(うちゅう)と呼ばれる琉球王国の王様のおかごが展示されており、琉球の雰囲気を感じられます。
サンゴ染めとは、 サンゴの化石を切断した平らな部分の型を使い、生地に染めていく染色技法。実は、サンゴを採取・捕獲することは約40年前から禁止されています。また、サンゴ染めは首里琉染の独自の染技法として商標・意匠登録されていることから、他店では体験できない、貴重な伝統工芸なんです。店内には至るところに貴重なサンゴの化石が置かれていました。
染めるアイテムは、小風呂敷・てぬぐい・トートバッグ・Tシャツの4つから選択ができます。今回は部下とふたりで訪れたのですが、私たちはそれぞれTシャツとトートバッグを選択。体験前にまずスタッフの方が丁寧に説明してくれました。
体験に使用する道具は3つだけ。「染料」「タンポ」「サンゴの化石」のみ。これらを使用し、思い思いに染めていきます。どのように染めていくかは体験者が決めてよいため、世界にひとつだけの、オリジナル作品に仕上がります。
染料は4つで、組み合わせやグラデーションなどを駆使しながら色を染めていきます。店内にはスタッフの方が仕上げた展示物があるので、参考にしてみるのもアリ。
染め方もシンプルで、染めたい部分にサンゴをあてて固定するためにゴムで留めます。その上を選択した染料で擦るだけ。これをひたすら繰り返していきます。
いかがですか? なかなか良い感じでしょ!?
感想としては、お手本のようにもっとしっかりと擦り、もっと色をはっきりと出せばよかったと感じました。やはりお手本は素晴らしいですね。作業自体はそこまで難しくないため、比較的、小さなお子さんでも楽しめるはず。実際に夏休みなどに訪れて、自由研究として体験していくご家族も多いようです。染色体験だけでなく、3階ではサンゴの歴史や文化も一緒に学べるから、というのが理由だそう。
こちらでは、サンゴ染め体験をきっかけに、沖縄やサンゴの文化、現状を知ってもらうことも役割と捉え、作品とともに資料も展示しています。
お皿やエプロン、シュシュなど多彩な商品がラインアップ。
なかでも個人的におすすめなのはハンカチ! 男女ともに使用でき、お洒落でほかにはないデザイン、さらにお値段もお手頃。
サンゴは昔から、幸せを呼ぶといわれており、縁結びや子宝、家庭円満、長寿の象徴として知られています。だからこそ、サンゴはお土産品として喜ばれ、カップルやご夫婦などペアで持つと良いとされています。ですので、今回ご紹介した染色体験は、大切な人と一緒にトライするのもおすすめですよ。沖縄を訪れたら、首里琉染でしか体験できない特別な時間をぜひ過ごしてみてください。
[開催日]毎日 ※年中無休
[体験開始時間]9:30 / 11:00 / 12:30 / 14:00 / 15:30
[所要時間]約50分程度
[料金] 大人:3,300円(材料費込) 子ども(3歳~小学生):2,750円(材料費込)
[定員] 1名~最大40名
[駐車場] 5台 ※満車の場合は、お手数ですがお近くの有料駐車場をご利用ください
[予約方法] 【要予約】WEBで随時受付
首里琉染