【関西・奈良】名所から穴場まで観光で訪れたい紅葉スポット19選 見頃時期も解説
2024/07/16
2024/07/02
奈良には“神仏の力が宿る”といわれるパワースポットが数多く存在します。パワースポットに足を踏み入れれば、悩んでいた心も軽くなるでしょう。国宝や重要文化財に指定されている建築などが多いのも魅力のひとつです。この記事では、奈良でおすすめの神社仏閣についてご紹介します。奈良観光で運気を高めたい方は、ぜひこの記事を参考にしてパワースポットに足を運んでみてください。
この記事の目次
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「興福寺(こうふくじ)」は奈良時代の四大寺のひとつで、当初は「山階寺(やまなしでら)」といわれていましたが、710年の平城遷都の際に、藤原不比等(ふひと)によって「興福寺」と命名されました。南円堂の北側には、願いをひとつずつ叶えてくれるといわれている一言観音(ひとことかんのん)が安置されています。 ただし、“一度に複数のお願いをしてはいけない”とされているので気をつけましょう。
興福寺(奈良公園)
「元興寺(がんごうじ)」は、蘇我馬子(すがのうまこ)が建てた日本最古の寺院・法興寺(ほうこうじ)を前身とする寺院です。現在は、奈良市の中院町(ちゅういんちょう)と芝新屋町(しばのしんやちょう)の2カ所に分かれています。中院町にある元興寺・極楽坊は僧侶たちが暮らした「僧房」があった場所で、“福がかえる”“無事にかえる”の語呂合わせの縁起物「かえる石」があることでも有名。元は、河内の川べりにあった殺生石ですが、有縁無縁のすべての霊を供養したことで“極楽ガエル”として成仏し、現在は縁起物として親しまれています。
元興寺
“奈良の大仏”があることで知られる「東大寺」は、安産祈願や無病息災のご利益があるとされる寺院です。奈良時代に災害や天然痘の被害が続いたことから、聖武天皇によって建立されました。お釈迦様の10倍の高さを意識して作られた奈良の大仏は、高さ約15m。1998年に古都奈良の文化財の一部として、ユネスコ世界遺産に登録されました。毎年3月12日の深夜に行われる、選ばれた11人の僧侶による「お水取り」は有名で、春を告げる法要行事として1250年以上続いています。
東大寺
奈良公園に隣接する「春日大社(かすがたいしゃ)」は、世界遺産にも登録された全国の春日大社の総本社です。古代から神域とされた御蓋山(みかさやま)一帯に境内が広がり、神の使いとされる鹿たちの姿が見られます。経津主命(ふつぬしのみこと)や天児屋根命(あめのこやねのみこと)、比売神(ひめがみ)など多くの神様を迎え入れている神社としても有名です。本殿南側には多数の末社があり、縁結びや夫婦円満を願う方は、ご夫婦の大國様を祀る「夫婦大國社」にも足を運んでみるとよいでしょう。また、開発・発達や金運や財運の神様を祀る「金龍神社」も、金運スポットとして人気があります。
春日大社
「大安寺(だいあんじ)」は、奈良時代に平城京周辺で朝廷の保護を受けた7つの官寺「南都七大寺」のひとつ。国が造った寺院としてさまざまな役割を担い、なかでも悪病難病封じの目的で多くの人に信仰されているのが特徴です。現在でも、難病の代表格であるガンを封じる寺院として多くの観光客が訪れています。ご本尊には、ガン封じの観音様である十一面観世立像(じゅういちめんかんぜりゅうぞう)が祀られています。毎年1月23日には風雅な青竹に入った笹酒をふるまう「癌封じ笹酒祭り」が行われているので、訪れてみるのもよいでしょう。
大安寺
「新薬師寺」は、光明皇后が夫・聖武天皇の病気平癒を願って建てた寺院です。“新しい薬師寺”ではなく、 “霊験あらたかな薬師寺”という意味で「新薬師寺」といわれています。平安時代の台風や落雷によって、現在の本堂のみが残されました。新薬師寺で最も有名なのが、ご本尊の薬師如来坐像を取り囲む、国内最古にして最大の十二神将像(じゅうにしんしょうぞう)です。十二神将は、薬師如来・日光菩薩・月光菩薩を守る将軍であり、煩悩に立ち向かうため十二の方角を守っていることから、干支の守護神として信仰されています。
新薬師寺
「海龍王寺」は、日本中の海水を壇上に安置して、海の平和や航海の安全を願う寺院です。もともとは、遣唐使として唐に渡っていた僧侶・玄昉(げんぼう)の帰国を願って光明皇后が整備したもの。玄昉が帰還時に暴風雨に遭遇した際、海龍王経(かいりゅうおうきょう)を唱えて難を逃れたのが寺名の由来とされています。室町時代から昭和20年頃までは廃寺でしたが、先代住職が昭和40年に解体修理を行ったことで蘇りました。国宝である五重小塔が見学できます。
海龍王寺
「円成寺(えんじょうじ)」は、756年に聖武天皇と孝謙天皇の勅命により、鑑真の弟子の唐僧・虚滝(ころう)和尚が開いたとされる寺院です。しかし、虚滝が実在したかが定かではないことから、1026年に円成寺を再興した命禅(みょうぜん)上人によって開かれたともいわれています。本堂の脇にある国宝の春日堂・白山堂(しらやまどう)は、最古の春日造社殿として有名。ご本尊として祀られている国宝の大日如来坐像(だいにちにょらいざぞう)は運慶の初期作とされています。
円成寺
「金峯山寺(きんぷせんじ)」は修験道の総本山であり、吉野山のシンボルです。2004年に、紀伊山地の霊場と参詣道のひとつとしてユネスコ世界遺産に登録されました。「蔵王堂」は国宝にも指定されており、東大寺大仏殿に次ぐ木造の大建築として知られています。蔵王堂には“青き秘仏”と称される、重要文化財に指定されたご本尊の蔵王権現像3体が祀られており、特別開帳の際のみ高さ7m余りの巨大な青きお姿を仰ぐことができます。また、蔵王堂の西方の谷あいには頭脳の守護神が祀られている「脳天大神 龍王院」があり、学業成就や合格祈願におすすめです。
金峯山寺(吉野山/中千本エリア)
「金峯神社(きんぷじんじゃ)」は、吉野山の地主神・金山毘古命(かなやまひこのみこと)を祀っている神社です。金山毘古命は、金運や仕事運のご利益がある神様とされています。1000年以上の歴史がある古社であり、山岳信仰の神聖な霊場としても崇められていたことから、心身の浄化作用が期待できるパワースポットです。平安時代の歴史物語「栄華物語」には、藤原道長も祈願したことが記されています。境内左の坂道を3分ほど下ったところには義経が弁慶らと隠れた「義経隠れ塔」があるので、立ち寄ってみてもいいですね。
金峯神社(吉野山/奥千本エリア)
「吉水神社(よしみずじんじゃ)」は、かつて金峯山寺の僧侶が生活する僧坊でしたが、明治維新の際に改編され、寺院と神社の歴史を持つ珍しい神社となりました。源義経が、弁慶や静御前とともに身を隠した場所ともいわれています。豊臣秀吉が催した「吉野の花見」の本陣として宿泊した際に設計したとされる、桃山様式の美しい日本庭園は見どころのひとつです。そして境内では、病気や事故、災害などの邪気払いができます。 古来より修験者たちの祈りの場であった「北闕門(ほっけつもん)」にて「九字真法」の印を切り結べば、より高い浄化作用が期待できるでしょう。詳しくは公式HPにてご確認を。
吉水神社(吉野山/中千本エリア)
「玉置神社(たまきじんじゃ)」は、霊峰・玉置山の山頂付近に鎮座する樹齢3000年以上の杉の巨木群に囲まれた神社です。第十代崇神天皇の時代に、都の守護神の火防と悪神退散のため創建されたと伝えられています。山の奥深くにあって簡単には辿り着けないことから、「神様に呼ばれないと行けない」といわれています。山頂までの道のりには、玉置神社の基となった「玉石社(たまいししゃ)」があり、境内一のパワースポットとなっています。境内には樹齢3000年といわれる神代杉や常立(とこたち)杉、大杉などの巨樹が立ち並び、標高1,000m以上の高地に太古の杉があるのは珍しいため、天然記念物に指定されています。
玉置神社
日本最初の厄除け霊場である「岡寺」の名称は地名からくる呼び名で、正式には「龍蓋寺(りゅうがいじ)」という、西国三十三所観音霊場の第七番札所です。四季折々の美しい花々が咲き誇ることから「花の寺」ともいわれています。特に、4月中旬から5月上旬に見頃を迎える約3,000株の石楠花(シャクナゲ)は圧巻で、シャクナゲの開花に合わせて石楠花祭りも開催されています。また、ゴールデンウイーク限定で、境内の池や花手水には色とりどりのダリアが浮かべられ、境内に華やぎを添えてくれます。
岡寺
「壷坂寺(つぼさかでら)」は、眼病に霊験あらたかな観音様をご本尊に祀る、西国三十三所観音霊場の第六番札所。703年に創建され、清少納言の「枕草子」にも霊験の寺として登場する歴史ある寺院です。高さ20mを誇る世界最大級の「大観音石像」は、壷阪寺がインドで行った社会活動への感謝の印として、インド政府から送られた仏像。日本とインドの石工たち延べ8万人が、4年7カ月かけて掘り上げました。春には周辺に桜が咲き誇り、まるで桜の衣を纏ったような様になることから“桜大仏”ともいわれています。3月下旬から4月初旬には夜桜拝観もできるので、ぜひ一度足を運んでみてください。
壷阪寺
「安倍文殊院」は、645年の大化の改新の際に建てられた日本最古に属する寺院です。奈良時代に活躍した陰陽師・安倍晴明が境内から星空を見上げ、陰陽道の修行をしたといわれています。本堂に安置されている国宝の「渡海文殊群像(とかいもんじゅぐんぞう)」は高さが約7mあり、快慶作の日本一大きな文殊菩薩像として知られています。境内には、日本で数少ない特別史跡のひとつ・文殊院西古墳があります。1360年以上前に作られたままの内部の石材は見どころたっぷりです。
近畿日本鉄道近鉄郡山駅から徒歩約5分の住宅街に鎮座する「郡山八幡神社」。「八幡神」を御祭神とし、武家の守護神として崇められ、悪病災難退散や縁結び、子育ての氏神様として地域の人々の信仰を集めています。「人形供養」や、めずらしい野球グローブの供養や野球上達のご祈祷を行っており、野球好きはもちろん、奈良観光の際はぜひ立ち寄ってみて。
郡山八幡神社
奈良には、縁結びや厄除けなどさまざまなご利益があるパワースポットが数多く存在します。霊験あらたかな場所もあり、そこでしか味わえない神秘的な体験ができるでしょう。また、東大寺や春日大社のように世界遺産に登録されている神社仏閣や、重要文化財に指定されている建築・仏像を見学できるのも魅力です。奈良のパワースポットに興味がある方は、ぜひこの記事を参考に、歴史ある神社仏閣を訪ねてみてください。
参考になりましたか? 旅行・おでかけの際に活用してみてください。
記事企画・監修:旅色編集部 おおもり
ライター:福住花和