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2024/06/17
2024/10/30
長い歴史と豊かな自然を持つ滋賀県には、思わず目を奪われる紅葉の名所が数え切れないほどあります。今回はその中から、とくにおすすめしたい名所を23件ご紹介。紅葉とともに歴史を楽しめる定番スポットや、美しい庭園を満喫できる神社仏閣、大人も子どもも楽しめる公園などを中心に幅広くまとめました。
合わせて、例年の見頃の時期や2024年のライトアップ情報やイベント情報も調査。記事の最後には紅葉旅にぴったりなモデルコースも2件まとめました!
この記事の目次
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標高433m、岩間山の中腹に位置することから人々からは親しみを込めて「岩間寺」と呼ばれています。
養老6年(722年)、元正天皇の勅願により泰澄大師が開山した歴史ある寺院で、境内には日本一の桂の大樹群や、名句「古池や蛙飛び込む水の音」発祥の地であると言われている池、健康長寿・ボケ封じのご利益があるとされる「雷神爪堀湧泉」をはじめとした名所が多数あり、祝日などには多くの人でにぎわいます。
11月下旬には境内の紅葉もより色濃くなる岩間寺。標高が高いため展望も良く、近くの紅葉と遠くの景観が同時に堪能できるのも魅力。運が良ければ周辺の山に発生している雲海を望むこともできます。
また、秋の岩間寺で見逃せないのが境内にある大銀杏。樹齢350年と伝えられている大木で、秋になると鮮やかな黄色へと色づきます。火伏の銀杏としても崇拝されていますよ。
例年の見頃:11月下旬
西国三十三所第十二番札所 岩間山 正法寺
60年以上の歴史を持つ老舗創作和菓子屋「叶 匠壽庵」が営む雄大な里山で、敷地内には自然の谷川や山林を生かした自然道が広がっています。
また、敷地内には梅やゆずなどのほか数百種類の花々も咲き乱れており、いつ来ても自然の美しさに心癒やされること間違いなし。秋になると紅葉も色づき、風流なひと時が過ごせますよ。
見頃の時期は例年11月中旬以降。
紅葉鑑賞を終えた後は、庭園の散策やワークショップを楽しむのもおすすめ。寿長生の郷では、苔盆栽やはちみつ教室といったさまざまな里山体験を楽しむことができます。
また、敷地内には紅葉や四季折々の花が一望できる茶室も。初心者に向けた茶道体験教室も開催されており、はじめての茶道という方も気軽に参加できます。
叶 匠壽庵 寿長生の郷
京都と滋賀の県境にまたがる「比叡山」。山全体が寺域であり、「東塔(とうどう)」「西塔(さいとう)」「横川(よかわ)」の3地域をあわせて「比叡山延暦寺」と呼びます。比叡山延暦寺の紅葉は市内の平地よりもひと足早く見頃を迎え、特に美しいと評判なのが横川エリア。10月下旬から11月下旬にかけて「もみじ祭り」が開催され、横川中堂、根本如法塔、元三大師堂付近で多くの紅葉を楽しむことができます。
例年の見頃:11月上旬~中旬
比叡山延暦寺
「旧竹林院」は、かつて延暦寺の僧侶の隠居所であった「里坊」のひとつ。国の指定名勝庭園となっている約3,300平方メートルもの庭園を有しています。園内をかけめぐる大宮川の清流、たっぷりと植えられた樹木、そして手入れの行き届いた苔……。庭園は四季折々、しっとりとした風情を醸し出しています。なかでも11月中旬~下旬が見頃の紅葉は必見。夜にはライトアップされた景色が楽しめます。部屋の中からは、机に反射した外のもみじや庭園の景色が鏡のように美しく映し出されることでも人気のスポットです。
例年の見頃:11月中旬~下旬
旧竹林院
「安土城跡」は、1576(天正4)年に織田信長が天下布武の拠点とした安土城の城跡で、標高約199mの山にある国指定の特別史跡。本能寺の変後に焼失し、現在残る石垣や天主跡、本丸跡の礎石などが歴史を物語っています。城跡は広いため、1周したい方は1時間ほど余裕を持って訪れるのがおすすめです。入り口すぐの大手道や摠見寺の三重塔周辺では、もみじやイチョウが色鮮やかに紅葉します。琵琶湖の眺望を楽しめる天主台跡や、紅葉の名所と名高い教林坊にもぜひ立ち寄ってみてください。
例年の見頃:11月中旬~下旬
安土城跡
滋賀県東近江市にある近江最古級の寺院「百済寺」。鈴鹿山系の中腹に位置し、春の新緑から冬の雪景色まで四季を彩ることから、「地上の天国」と称されています。「日本の紅葉百選」にも選ばれている百済寺の紅葉は、11月上旬~下旬が見頃。81ヘクタールもある広大な境内の至るところが鮮やかに色づき、特に本坊庭園の風景は圧巻です。11月下旬には庭園や参道を覆う「散りもみじ」も味わえます。
例年の見頃:11月上旬~下旬
百済寺
かつて近江商人の発祥と発展、また町の繁栄に大きな役割を果たしていた「八幡堀」。江戸時代後期には近江国において大津と並ぶにぎわいを見せたといわれています。戦後は陸上交通の発展に伴い廃れ、埋め立ての予定もありましたが、保存再生運動により復活。今でもお堀に沿って、土蔵や旧家が立ち並び、華やかだった当時の様子をよく伝えています。近年は観光名所として整備され、時代劇のロケ地としても有名となりました。11月中旬~下旬には、お堀沿いの木々が美しく色づき、紅葉スポットで知られています。遊歩道から、水面や旧家の白壁に反射するイチョウやもみじを眺めるのがおすすめ。
例年の見頃:11月上旬~
八幡堀
比叡山のふもとに鎮座する「日吉大社」は、境内に約3,000本のもみじやカエデの木があり、関西屈指の紅葉名所として有名なスポットです。見頃は毎年11月中旬〜12月上旬。期間中はさまざまな神事や行事が催され、夜はライトアップも行われています。見どころはなんといっても大宮橋から山王鳥居のもみじロード。アーチ状にかかるもみじ並木は、まさに「もみじのトンネル」です。坂を上りきると山王鳥居があり、先に見えるもみじも美しく、フォトジェニックな一枚をカメラに収めることができます。
例年の見頃:11月中旬~12月上旬
日吉大社
清流瀬田川のほとり、伽藍山(がらんやま)のふもとに位置する「石山寺」。奈良時代から観音の聖地とされてきました。秋には、11月中旬から12月初旬にかけて紅葉が見頃となり、毎年多くの人が来場するのが「あたら夜もみじ」。境内随所で見頃を迎えた 2000本以上の紅葉と本堂、多宝堂など国宝建造物がライトアップされます。昼は境内一面に広がる鮮やかな紅葉、夜は美しく照らし出された紅葉と建造物との幻想的なコラボレーションが訪れる人を魅了。秋の大津の絶景をぜひ楽しんでくださいね。
例年の見頃:11月中旬~12月初旬
石山寺
関ヶ原の戦後、徳川家康の命により井伊直継と直孝が20年の歳月をかけ1622(元和8)年頃に完成させた、国宝「彦根城」。城内には国宝の天守をはじめ、太鼓門櫓、天秤櫓、西の丸三重櫓など重要文化財が数多く残っています。紅葉の時期に必見なのが、北側に位置する名勝「玄宮園」。特に「彦根夜の陣2024」は彦根の晩秋を代表するイベントで、園内の特別ライトアップを始めさまざまな催し物が行われます。
庭園内の黄や赤に染まった木々が水面に映り込む様子は、幻想的な美しさですよ。
2024年は9月7日から29日までの土日祝日に開催予定です。
例年の見頃:11月下旬~12月上旬
彦根城
滝の近くに鎮座する「大瀧神社」。御祭神のタカオカミ、クラオカミは、雨をつかさどり、水脈を支配して農作物が繁茂するよう恵みを授けるとされています。神社に面する犬上川の清流は、約10mもの落差を流れ落ちながら奇岩怪岩の間をうねっていきます。参道周辺のもみじが真紅に染まり、見頃を迎えるのは11月中旬~12月上旬。期間中は、犬上川の景勝地「大蛇の淵」周辺がライトアップされるので、清流と紅葉の幻想的な景色を堪能してみてください。
例年の見頃:11月中旬~12月上旬
大瀧神社
足下に名神高速道路を見下ろす眺めの良い丘の上に立ち、寿福・延命に御利益があると伝えられている「胡宮神社」。境内の銅製五輪塔は、国指定の重要文化財です。こちらの神社は紅葉スポットとしても有名で、11月中旬~12月上旬には境内全域のもみじが真っ赤に染まり、美しい景観を見せてくれます。もみじのトンネルに出合える参道や日没から21時頃までライトアップされる景色が特におすすめ。名神多賀サービスエリアより、美しい自然林を散策しながら訪れることもできます。
例年の見頃:11月中旬~12月上旬
胡宮神社
奈良時代の中期、聖武天皇の勅願により行基が開山した「金剛輪寺」。秘仏本尊聖観世音菩薩を行基が彫る際、木肌から一筋の生血が流れ、観音に魂が宿ったという言い伝えが残されています。秋には全山が深い赤と黄色に彩られ、「血染めの紅葉」とも呼ばれる紅葉の名所です。「日本の紅葉名所百選」のひとつにも数えられており、本堂周囲をはじめとした境内全体で絶景が楽しめます。
中でもおすすめしたいのが、国の名勝にも指定されている池泉回遊式庭園の紅葉。「血染めのもみじ」の魅力を十二分に味わえる名園です。
例年の見頃:11月上旬~12月上旬
金剛輪寺(湖東三山)
瑞石山(飯高山)と愛知川(音無川)の山中に静かに佇んでいる「永源寺」。境内は、11月中旬からヤマモミジを中心とする木々が色付き、11月下旬頃にピークを迎え、12月上旬まで鮮やかな赤や黄色に包み込まれます。紅葉期間中、夜はライトアップされ、昼間とはひと味違う幽玄な雰囲気を楽しむことができますよ。また早い時期に色づく表参道料金所付近や、県指定文化財に登録されている山門を覆うような紅葉が見どころです。
例年の見頃:11月中旬~12月上旬
永源寺
聖徳太子ゆかりの禅寺である瓦屋禅寺では、例年11月中旬から紅葉が見頃を迎え、境内一面が秋らしい装いへと一望します。夜間のライトアップも行われ、日中とは異なる雰囲気が楽しめるのも特徴。
また、こちらのお寺では座禅や写経の体験ができるのも魅力。紅葉鑑賞の後で、のんびり自分の心と向き合ってみませんか。
例年の見頃:11月中旬
瓦屋禅寺
605(推古13)年に聖徳太子によって創建された「教林坊」。寺名の「教林」は太子が林の中で教えを説かれたことに由来しています。竹林に囲まれた約2,000坪もの境内に 300本を超えるもみじの大木が植えられており、例年11月中旬~12月上旬に美しく色づきます。特に、敷地内の池に映るもみじは眺めていると、そのまばゆさに吸い込まれるよう。総門からの参道や庭園から本堂を眺めるのもおすすめです。
例年の見頃:11月中旬~12月上旬
教林坊
紅葉と国宝の古刹「常楽寺」。山門に続く境内の木立の参道奥に、国宝指定の和様の大きな本堂がどっしりと立ち、古寺らしい落ち着いた佇まいを見せています。本堂横の石段を登ると、優れた形姿の三重塔があり、背後の樹林と美しく調和。11月下旬~12月上旬になると、これらの木々が鮮やかに色づき、紅葉と三重塔は絵になる景観で訪れる人を魅了します。境内を散策しながら、写真映えするシーンを探してみてください。
例年の見頃:11月下旬~12月上旬
常楽寺
「長壽寺(ちょうじゅじ)」は、阿星山の北東ふもとにあり、地域では「東寺」と呼ばれる天台宗の古刹です。奈良時代、良弁僧正によって建立された勅願寺で、現在は国宝に指定されています。秋になると、参道や鐘楼周辺のもみじやイチョウが色づき、趣のある佇まいが楽しめます。見頃は11月中旬~12月上旬。
2024年11月16日(土)~12月1日(日)には「長壽寺」を含む「善水寺」、「常楽寺」の3つの国宝寺院で「国宝湖南三山紅葉めぐり」が開催され、各種特別イベントを実施予定です。タイミングが合えば、こちらもぜひ訪れてみてください。
例年の見頃:11月中旬~12月上旬
長壽寺
湖南三山のひとつに数えられる「善水寺」。琵琶湖の南に位置し、山号でもある岩根山の中腹にいだかれるように佇んでいます。11月中旬~12月上旬には、美しい紅葉とともに国宝建築や国の重要文化財である仏像の数々が見学可能に。2024年11月16日(土)~12月1日(日)に開催される「国宝湖南三山紅葉めぐり」では、例年紅葉のライトアップが行われています。昼とは違う凛とした雰囲気を味わってみてください。
例年の見頃:11月中旬~12月上旬
善水寺
八ツ淵の滝
県道小荒路牧野沢線に、約2.4kmに渡りメタセコイアが約500本植えられた「メタセコイア並木」。遠景となる野坂山地の山々とも調和し、素晴らしい景観を形成しています。メタセコイアは、中国原産、スギ科メタセコイア属の落葉高木。セコイアにその姿が似ていることから、メタ(変形した)セコイアと名付けられました。1994(平成6)年には読売新聞社の「新・日本街路樹百景」に選定され、注目を集めています。特に11月下旬~12月上旬に見頃を迎える秋の紅葉は絶景。時間帯や気象条件、見る角度等により、違った景色を堪能することができます。
例年の見頃::11月下旬~12月上旬
メタセコイア並木
「お多賀さん」の名前で古くから親しまれてきた、天照大御神の親神を祀る近江国第一の大社。延命長寿や縁結び、厄除けの祈願などにご利益があるといわれています。入口の御神門をくぐると、正面には重厚感のある本殿が。境内や太鼓橋の周辺では、11月中旬頃から紅葉が見頃を迎えます。見どころは、本殿横や太鼓橋周辺、社務所、鐘楼の周辺の鮮やかなもみじ。また、境内の近くには休憩処や参道には食事処が並んでいるので、ぜひグルメも楽しみながら紅葉狩りを堪能しましょう。
例年の見頃:11月中旬~下旬
多賀神社
酪農・ふれあい・体験をテーマに、自然の中で遊びながら感性を高める大型公園。13種137匹の動物と触れ合えるほか、一年を通してさまざまな花が咲き乱れる花畑や季節ごとの野菜や果物が楽しめる収穫体験農場、新感覚アスレチック遊具といったさまざまな施設が充実しており、子どもはもちろんのこと大人も1日中遊び尽くせます。
期間ごとのイベントも多彩で、何度行っても違った魅力がありますよ。
落葉樹が多く、秋になると赤・黄色・オレンジなど色とりどりの紅葉が楽しめるブルーメの丘。ゆったり園内を散歩しながら、紅葉狩りを楽しむ家族連れやカップルも少なくないんです。
さらに11月10日(日)には滋賀県内の人気ベーカリーが一同に介する「秋のチェキパンフェス2024」も開催! 美味しいパン片手にのんびりとした時間を過ごしてみませんか?
例年の見頃:11月下旬~
滋賀農業公園ブルーメの丘
最後に、滋賀県内で紅葉が堪能できるモデルコースを2つご紹介します。どちらも日帰りのモデルコースなので、週末のお出かけやプチ旅行にもおすすめですよ。
秋の滋賀は、寺や神社と紅葉のコラボレーションのほかにも、もみじのトンネルの散策や昼とは違う味わいのあるライトアップイベントなど、さまざまな楽しみ方が可能です。混雑を避けて、ゆっくりと紅葉狩りを堪能したい方はぜひ、秋の滋賀県を訪れてみてください。
参考になりましたか? 旅行・おでかけの際に活用してみてください。
記事企画・監修:旅色編集部 おおもり
ライター:UNTRACE inc.