2024/01/11
長い付き合いの友達の誕生日。少しマンネリ気味だな。そんな時、普段とは違うお誕生日祝いを考えてみませんか? 今回は東京湾のシンフォニークルーズで楽しむ、特別すぎるランチ体験を紹介します。東京湾周辺の美しい景色と本格フレンチを堪能したら、一生モノのクルーズ体験になること間違いなしです。
この記事の目次
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シンフォニークルーズは、東京湾を運航しているレストランクルーズです。
乗船場所はゆりかもめ線「日の出駅」から徒歩1分のところにあります。
2時間弱のクルーズでは、美しい東京湾の景色を眺めながら、フレンチ、イタリアンなどの本格的なコース料理が味わえます。
また、ランチ・ディナータイム以外にも、アフタヌーンティー利用や、3,200円(大人ひとり/ランチ利用時)※2024年4月以降~ 3,600円(大人ひとり/ランチ利用時)で乗船のみも可能。
さまざまなシーンでクルージングを楽しむことができます。
シンフォニークルーズは「シンフォニー モデルナ」と「シンフォニー クラシカ」2隻の船で運航しています。
日の出ふ頭を出航し、レインボーブリッジ、東京ゲートブリッジを通って東京湾を巡ります。
「シンフォニー モデルナ」の定員600名に対して、「シンフォニークラシカ」は定員450名で小型。
そのためクラシカはウェディングや貸切での運航が多いのだそう。
どちらに乗船できるかは当日のお楽しみです。
“クルーズ船でフルコース”というと、どんな服装をしたら良いのか……とマナーが心配になるものです。
しかし、シンフォニークルーズ にはドレスコードがありません。普段より少しおしゃれをしても良し、カジュアルな格好でも良し。そこまで肩ひじ張らずにクルーズを楽しめるのは嬉しいポイントですよね。
また、出航時の天候も気になりますが、台風や異常気象を除いて基本的に雨で運休することはないそうです。
万が一、雨の場合でもご安心を。ぜいたくな空間で本格的なコース料理を味わえるほか、船内にはフォトスポットがたくさん。充実した船旅になること間違いなしです。
チケットは2カ月前から予約でき、当日でも可能です。ただし、特別な日には公式HPからの事前予約をおすすめします。
当日は、出航15分前までに乗船の手続きをお忘れなく。
1つ目のおすすめポイントは、なんといってもアクセスの良さです。
シンフォニークルーズの待合所には、ゆりかもめ線「日の出駅」、JR線「浜松町駅」、都営地下鉄「大門駅」と複数の駅からアクセスできます。
個人的には行きと帰りでルートを変えると、それぞれの雰囲気が楽しめるのでおすすめです。
●ゆりかもめ線「日の出駅」の場合
なんと改札を抜けるとすぐ右手にシンフォニークルーズの待合所が目に入ります。
迷うことなく、徒歩1分ほどで到着することができました。
海沿いを走るゆりかもめ。いつもとは少し違った雰囲気で、気持ちを高めたい方におすすめです。
●JR線「浜松町駅」の場合
南口改札を抜けて駅直結の連絡通路を進みます。
S2階段「日の出桟橋」の看板を確認したら、階段を降りて地上へ。しばらく道なりに歩くと12分ほどで到着します。
連絡通路で雨に濡れる心配もなく、会話を楽しみながら現地に向かうにはちょうど良い距離だなと感じました。
街中から出発して、だんだんと“港感”が出てくるのも楽しいポイントです。
アクセス詳細はこちら
シンフォニークルーズの待合所に到着するとすぐに、入り口から伸びるレッドカーペットがお出迎え。気分をかきたててくれます。
先に受付でチケットの発券手続きを済ませましょう。
早く着きすぎて待ちぼうけ……。なんて心配はありません。
待合所は十分な広さと席数を誇るので、受付を済ませたらゆっくり座って雰囲気を楽しんだり、フォトスポットで写真を撮ったり、思い思いの過ごし方ができます。
ほかにも今話題の「バンクシーかもしれない」ペイントの展示や、屋外には人型で”symphony”とかたどられたモニュメントが。
なんとこのモニュメント、スタッフの方が自らかたどって作成したのだとか。
温かみのあるエピソードにほっこりしながら、有意義な待ち時間を過ごすことができます。
船内へは出航の20分前から乗船することができます。
まず目を引くのは、船のエントランスが豪華なこと。映画の世界に入り込んだかのような感覚になります。
今回乗船した「シンフォニー モデルナ」は4階建ての大きなクルーズ船ですが、ざわざわした雰囲気はなし。スタッフの方々が優雅に出迎えてくれます。
おもてなしのサービスはほかにも。なんと、お部屋にはスタッフの方が装飾されたという、ウェルカムボードがありました。
細やかなところに度々感じるおもてなしの心、とても嬉しく特別な気持ちになりますよね。
また船内にはレストランのみならずさまざまなタイプのお部屋があり、プランやシーンに合わせて利用できるのだとか。
寿司ダイニング「海音」は東京湾を臨むぜいたくなカウンターで、板前さんの握るお寿司が味わえるダイニングです。
まず目に入ってくるのが、特別感のあるカウンター席と大きな窓。
席数が少ないため、帰り際に次の予約をしていくリピーターさんも多いのだとか。
また最近は海外からのお客様にも人気だそうです。
「シンフォニー モデルナ」に新設された、ゆったりと楽しめるプライベートルーム。ピンクのカーテンがアクセントになっていて、シンフォニークルーズの中でもひときわ可愛いらしいお部屋です。
2~4名まで利用可能で、テーブル沿いの大きな窓からはやさしい光がふりそそぎます。
アットホーム感のある個室は、小さなお子さんのいるファミリークルーズにもおすすめです。
ひときわ重厚感のあるお部屋、それが貴賓室エロイカです。
「シンフォニー モデルナ」4階奥に位置しており、秘密基地のような入り口はより一層特別な雰囲気が感じられます。
エロイカに一歩足を踏み入れると、重厚感があって貴賓室にふさわしい家具の数々。すっと背筋がのびるような、ほかの部屋とは少し空気が違う印象を受けました。
それもそのはず。こちらの個室は家具や装飾にも特別気をつかったものを用意しているのだとか。
専用のプライベートデッキが付き、広々とした空間は、まるで王室の船旅に出ているような気分が味わえます。
プロポーズプランは2人でぜいたくに貸切り、なんとプラン内で真紅のバラの花束21本を用意できるのだそう。
花言葉や年数に合わせて本数を変更することもできるのだとか。
お料理や景色を堪能しながらの船旅は、一生の思い出になること間違いなしです。
プロポーズプランの詳細はこちら
すてきな船旅をシェアしたい。そんな時に外せないのが、お土産ですよね。
シンフォニークルーズ船内には、ギフトショップがあります。
一番人気の「シンフォニーボックス」は、その名のとおり「モデルナ」をかたどったクルーズ型の菓子箱で、インパクト大!
家族や友人へのお土産に喜ばれること間違いなしです。
旅の思い出にぴったりなのは、限定のテディベア。大・小2サイズ販売しています。
ふわっとしたスカイブルーの毛並みと、つぶらな瞳。一目見たら、ついついお持ち帰りしたくなる可愛さです。
シンフォニークルーズの予約をしてみる
長年の友人へ、今年はいつもと違ったお誕生日をお祝いしたい。
そんな願いを叶えてくれる船旅が「シンフォニークルーズ」にはありました。
ゲストも大満足のお誕生日クルーズレポをお届けします。
シーライン東京のシンフォニー乗り場に到着したら、まずはカウンターで乗船券を受け取ります。
待ち時間もボルテージが上がり続けていた私たち。
受付からのびるレッドカーペットを進み、いざ乗船です。
乗船は、出航の20分程前からはじまります。11時50分の出航に合わせ、30分頃からぞくぞくゲストが動き始めました。
私たちはシャツにパンツのオフィスカジュアルスタイルと、セーターにスカートのお出かけスタイルという服装。
ドレスコードがないとはいえ、浮いてしまわないか心配でしたが、ほかのゲストの方も同じような服装の方が多く、ひと安心でした。
地上から船の入り口にのびる通路を通りながら、これから起こる特別な体験に胸が高鳴ります。
船内へ入ると、そこは2階。ゴールドに輝いたエントランスホールが目に飛び込んできます。
この日はクリスマスが近かったこともあり、大きなクリスマスツリーと可愛らしい装飾がほどこされていました。
思わず「写真撮ろう!」と乗船1枚目をパシャリ。
どこを切り取っても絵になる船内で、普段はもっぱら“写真撮らない派”の私も、ついついシャッターが弾んでしまいました。
何かとせかせかしがちなゲスト入場ですが、シンフォニークルーズのスタッフさんは、私たちを見て「お写真撮りましょうか」と話しかけてくれました。なんと優雅なサービスでしょうか。
当たり前かもしれないけれど、船内のせかせかした雰囲気が伝わらないのも、重要なポイントですよね。
大人の階段を一段上がったような気持ちを抱えて船内の通路を通り、レストラン「フォーシーズン」へ向かいます。
船内通路は大きな窓にシャンデリアと螺旋階段が目に留まり、さらに気持ちを高めてくれます。
入り口と同じ2階に位置するレストラン「フォーシーズン」。迷うことなく到着することができました。赤を基調とした室内は、高級感があり見るだけでも気分が上がります。
レストランへ到着すると、スタッフの方がスムーズに席へ案内してくれました。
シンフォニークルーズの詳細はこちら
まず席を見てびっくり。大きな窓からは太陽に照らされた海がキラキラと光り、まるで私たちを歓迎しているかのように輝いているのです。
どこか海外に来たかのような、優雅な気持ちに浸りながら「この景色を見れただけでも、来た価値あるよね」と早くも大満足な2人なのでした。
ちなみに、通常プランでは席の指定ができないので、確実に窓際の席を利用したい場合には窓側確約プランをおすすめします。
この日は平日のランチだったので、楽しそうに会話を繰り広げるマダムや、母娘の親子、女性同士、カップルもちらほら。
レストランの中央に置かれたグランドピアノはサンセットディナーに限り、演奏のサービスがあるのだそう。
席同士の間隔が広いので、あまり気になりませんでしたが、よりゆっくりと過ごしたい方には平日のランチがおすすめだなと感じました。
早速、ウェルカムドリンクをオーダーして、乾杯。気分は海外旅行そのものです。
お食事が始まるまでは、窓から見える建物に「あれが晴海ふ頭? 選手村があったところだよね?」と目の前に広がる東京のランドマークを確認するのに夢中になってしまいました。
ちなみに、窓からくっきりと見える晴海ふ頭。2021年に開催された東京オリンピックの際には、選手村の窓から各国の国旗が下がりとてもにぎわっていたのだとか。
2人でランドマーククイズを楽しんでいる間に、気づいたら出航。
「うごいている?」と互いに確認してしまうほど、揺れを感じませんでした。
実はクルーズ初心者だった私。船酔いも心配していましたが、前述のとおり、船の上だということを忘れてしまうほど揺れが少なく、お食事が始まったころには船酔いの “ふの字”も忘れてお料理を楽しんでいました。
ランチのお料理はフレンチコースのほか「イタリアン」や「バイキング」など好みに合わせて選ぶことができます。
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お料理は熟練のシェフたちが、なんと船内のキッチンですべて調理しているのだそう。
レストランではテーブルごとにコースが異なるので、提供タイミングもまちまち。コース料理でありがちな“周囲に合わせて食べないと!”というプレッシャーもなく、自分たちのペースで食べ進めることができるのも、嬉しいポイントですよね。
今回私たちは“初めてだから王道を”ということで「シェフのおすすめ」フレンチをチョイスしました。
まずはオードブル。山のシンフォニー~大地のめぐみ~
見た目にも美しいパテ・ド・カンパーニュはしっかりめの味付けで、お肉の豊かな風味が、口の中で広がります。
お肉はしっとりと柔らかく、思わず目をまんまるくしながら「ん~美味しい!」とうなずいてしまいました。
お肉の上にのった2種類のソースで味の変化を楽しみながら、ペロリと完食です。
次に季節のスープ。この日は「じゃがいも」のポタージュスープでした。あわせて出てきた、ほっかほかのパンと共にいただきます。
香り高い白身魚のポワレは、ふんわりとした食感と深い旨味がたまりません。
クリーミーなソースは重たすぎず、お魚の繊細な味と調和して口の中でとろけていきました。
最後にメインディッシュ。特選牛のロティとパテソースリヨネ―ズ。
お魚とお肉両方味わえるのも嬉しいポイントですよね。
サーブされた瞬間から、お肉のいい香りに満ちあふれ、食べる前から幸せな気分にさせてくれます。
2種類のお肉がこれまた絶品。お肉はしっとりとしていて、ジュ―ジ―な香りを放ち、シンプルなソースでも十分に旨味が伝わる美味しさです。
付け合わせのじゃがいものミルフィーユやお野菜は、お肉の旨味を引き立てる甘みがあり、バランスのとれた味わいでした。
最後にデザート。一緒にコーヒーか紅茶を選びます。私たちは紅茶をチョイスし、窓からの絶景にうっとりしていると……。
ここでひとつのサプライズが。
今回は友人の誕生日ランチ。事前にオプションで予約していたケーキを、スタッフが席まで運んできてくれました。
ふわっふわのスポンジの中にはずっしりと旬なフルーツが。クリームは甘すぎず、ついついフォークがすすみます。
ホールケーキというところもより特別感があり、誕生日の演出にはぴったりですよね。
ケーキにたてたキャンドルが溶けないうちに、スタッフの方が写真を撮影してくれました。
もれてない写真をシェアするリスクは皆無! といっていいほど、とにかくたくさん撮ってくれます。
この日は私たちのほかにも、何組か誕生日の方がいたので、周りに気をつかわずにお祝いすることができました。
スイーツは別腹 とはよく言ったもので、コースのデザートもしっかりと堪能しました。
チョコチップがかかった香り高いケーキにフルーツ、バニラアイスとさまざまな種類のスイーツが1皿にのっていて、しっかり満足感がありました。
海の上ということを忘れてしまうほど、本格的なフレンチコースとバースデーの演出を堪能し、大満足な私たち。
デザートを食べ終えるころには、お腹と心が幸せで満ちあふれていました。
ちなみにホールケーキは、ナイフをいれていないことを条件に持ち帰り可能。食べ残しが心配な方にも安心です。
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今回私たちはフレンチを選びましたが、シンフォニークルーズのレストランではフレンチ以外のお料理も提供されています。
季節限定メニューもあるので、予約時期に合わせて楽しみ方はさまざまです。
ちなみに今回いただいたフレンチは、3カ月ごとに新しいコースメニューが提供されるそうなので、再訪した際は新鮮な気持ちでお料理を堪能することができます。
シンフォニークルーズでは絶品のお料理だけでなく、船上からの絶景も堪能できます。
日の出ふ頭を出航し、レインボーブリッジを通り、東京のランドマークを巡ります。
東京ゲートブリッジを境に港から東京湾へ。
2回通るレインボーブリッジと違い東京ゲートブリッジは一度しか通らないので、お見逃しなく。
途中、その見た目から「きりん」の愛称で親しまれている東京湾カントリークレーンや東京国際クルーズターミナル。
港に着く豪華客船の大型化が進み、レインボーブリッジを通過できないクルーズ船が増えてきたことから新設されたのだそう。
ディナーと違って、東京のランドマークがくっきりと目に見えるのもランチクルーズならではのおすすめポイント!
次々に現れる東京のランドマークに会話も弾みます。
デザートを食べ終えてから港に戻るまで1時間ほどの間、船内散策を楽しみました。
まずは乗船前から楽しみにしていたトップデッキ。
どこまでも広がる空と海がなんとも美しく、思わずそれらしいポーズをきめて、パシャリ。
海風に身をゆだね、大パノラマに酔いしれて。気分は映画の主人公のようでした。
ベンチもたくさんあるので、食後に腰かけながら海風にあたるなんてぜいたくも。
恋人の聖地サテライトとしても有名なシンフォニークルーズ。トップデッキにはハート型の南京錠が。
なかには毎年記念日に、船上にある2人の南京錠を目的に訪れる方もいるのだとか。
思い出の船に2人だけのハートのタイムカプセル。デートや記念日のロマンチックな演出にぴったりです。
最後はソファー席を前に行われていたロビーコンサートを堪能しました。
この日は声楽のコンサートで、クラシックからポップスまでの曲に聴き入りました。
コンサートは歌のほかにもサックスなどの楽器が入る日もあるのだそう。
基本的には毎日開かれているという船上コンサートですが、スケジュールによっては演奏がない日もあるそうなので、コンサートを楽しみにしている方は事前に問い合わせしたほうが安心です。
「日の出ふ頭が見えてきた.……!」早送りしたかのように一瞬で過ぎ去ってしまった充実の船旅。
下船時にはスタッフだけでなく船長自らホールに集まり、私たちゲストをお見送り。
こうして私たちの大満足な船旅は幕を閉じたのでした。
はじめての船旅。マナーや雰囲気に心配もありましたが、結果何も気にする必要はなく、気軽に素晴らしいクルーズランチを楽しむことができました。
今回はランチに友人と、お誕生日祝いというシーンでの利用でしたが、これだけ大きな窓から見る夜景もきっと美しいんでしょうね。次はディナーや、両親へのプレゼントなどさまざまなシーンで利用したくなりました。
ホテルランチ、レストランのバースデープレート。あまたの誕生日を共にしてきた友人と、少し違ったバースデーを楽しんでみませんか?
そこまで肩ひじ張らずに、だけどちょっと背伸びして。
期待以上のサービスがシンフォニークルーズにはありました。
ぜひみなさんも、シンフォニークルーズで特別な時間を過ごしてみてください。
シンフォニークルーズ