体験レポート

ハーブ蒸留体験も楽しめる!一棟貸し宿「TERROIR」で贅沢リトリート
おーとしおーとし

兵庫県:淡路島

友達 / 20代 / 行った時期:7月

2026/03/30

ハーブ蒸留体験も楽しめる!一棟貸し宿「TERROIR」で贅沢リトリート

海と山に囲まれた自然豊かな島・淡路島。大阪から車で約1時間というアクセスの良さもあり、心と身体を整える“リトリートの地”としても注目されています。その淡路島の北部、緑あふれる丘の上にひっそりと佇むのが、一棟貸しの宿「TERROIR(テロワール)」。コンセプトの異なる3棟はすべて海に面しており、洗練されたデザインと建築美、そして静寂が調和した特別な空間が広がります。
今回は、「テロワール」での滞在を通して感じた魅力や、ここでしか味わえない非日常体験、感性に寄り添う過ごし方についてご紹介します。

職人の手仕事とモダンデザインが融合した「KURA」

滞在したのは、築250年の蔵を移築・改装した「KURA」。1階には蒸留所、薪窯付きのダイニングキッチンが備わっており、「KURA」の宿泊者が利用できるサウナも併設されています。

2階へ上がるとまず目に留まったのが「KURA」のアイコニック的存在、円形のバスタブ。あえて仕切りを設けていない、開放的な空間の中にバスタブがメインにレイアウトされた斬新なデザインです。バスタブそばの窓の外には海が広がっているので、贅沢なバスタイムを過ごすことができます。

存在感のある大きな柱や梁、白を基調とした壁は、いずれも職人の手仕事によるもの。現代的な意匠の中に、どこか懐かしい趣が溶け込んでいました。大きな扉や窓からはたっぷりの自然光と心地良い風が流れ込み、空気の巡りを肌で感じられる空間に。日常の喧騒を忘れ、ゆったりと寛げます。

そんな魅力あふれる「KURA」を満喫したあとは、この旅の楽しみの一つ「ハーブエッセンシャルオイル作り(蒸留)体験」へ。
1階に併設された蒸留所では、庭で育てたハーブを使って、世界にひとつだけの“オリジナルハーブエッセンシャルオイル作り”が楽しめます。

施設の詳細はこちら

  • TERROIR

    兵庫県|淡路市

    淡路島の丘の上で自然のパワーや香りを愉しむ宿

    瀬戸内海東部に位置し、豊かな自然が広がる生命力に満ちた淡路島の丘の上に立つ一棟貸しの宿。蒸留所があり、庭で栽培されているハーブから蒸留水などを作る“蒸留体験”(事前予約)が可能だ。香りに癒やされ海を望み、気持ちの良い風を感じながら土地の食材を使って料理を愉しむなど、クリエイティブに過ごすことで自然の持つパワーと五感でつながろう。「KURA」「F HUT」「S HUT」の3棟があり、すべてバスタブからも海が望める造り。庭で栽培されている野菜やハーブを使って料理ができ、たき火やサウナが愉しめる棟もある。

    住所:兵庫県淡路市釜口1191

“香りの素材”でオリジナリティを楽しむ

体験は、宿の敷地内にあるハーブガーデンでハーブを摘むところから始まります。テロワールならではの魅力は、庭に栽培された数種類のハーブの中から、好みの香りを選び、自分の手で摘み取れること。ハーブは1種類~数種類まで選べ、自由に組み合わせることができます。どれを組み合わせようか悩んでしまいがちなハーブについては、特徴や香りなどスタッフの方が丁寧に説明してくださるので安心です。

ハーブの種類はさまざま。爽やかな柑橘の香りが特徴的な「レモンティーツリー」や、女性人気が高いといわれる「ローズゼラニウム」、ツンとしない柔らかな香りの「ラベンダーストエカス」などが揃います。栽培されるハーブの種類は季節によって異なるので、時期にあわせた楽しみ方も。
今回は清涼感のある「クレベラントセージ」と、夏らしい爽やかな香りの「レモンバーベナ」の2種類を選びました。

お気に入りのハーブを選んだら、さっそく摘み取りへ。この体験で驚いたのは、ハーブの収穫量。少量でいいのかと思いきや、蒸留には想像以上に多くの量が必要だそうで、カゴの中はハーブでいっぱいに。いい香りに包まれながらの作業は、それだけで癒やしの時間でした。

摘みたての香りをそのままに、ハーブを盛大にカット

ハーブを摘み終えたら、次はハサミで細かく裁断していく工程へ。
精油のもととなる揮発性芳香成分は、裁断することでより引き出されるそう。摘みたての新鮮なハーブを次々とカットしていく作業は、なかなかできない非日常体験でした。手元に意識を集中させ、無心で没頭していると、ハサミの音だけが室内に響きます。静けささえも心地良い、贅沢に感じられるひとときです。

“待つ”ことで深まるハーブの香り

ハーブを裁断したあとは、いよいよ蒸留器にハーブを詰めていく作業に入ります。香りをしっかり引き出すためには、押し込むように隙間なく丁寧に詰めていくのがコツなのだそう。2Lサイズの蒸留器にハーブと水を入れ、ヒーターで熱を加えていきます。

蒸留にかかる時間はおよそ1時間。その間は読書をしたり、外の景色をぼーっと眺めたり、思い思いに過ごすことができます。この“待つ”という時間も体験の魅力の一つで、忙しない日々を忘れさせてくれる大切な時間なのだと気付かされました。

香りが紡ぐ旅の記憶と余韻

熱が十分に加わると、香りを含んだ蒸気が管を伝い、水道水で冷却されながら、芳香蒸留水(ハーブウォーター)と精油にゆっくりと分離されていきます。
採れる精油の量は、ほんのわずか。それだけに、手間と時間をかけて抽出された一滴には、自分の手で積み重ねた時間そのものが凝縮されているような特別感がありました。

そんな体験の醍醐味(だいごみ)を感じながら、ハーブウォーターと精油が完成。
人工的な香りとはまったく異なる、自然な香りがふわりと広がります。

できあがったハーブウォーターは持ち帰ることができ、精油はフレグランススプレーに仕立てられ、1カ月ほどの時間をかけて、後日自宅に届けられます。
旅が終わったあとも、香りとともに思い出がふとよみがえる。そんな余韻も含めて、蒸留体験は自分の内側と静かに向き合う時間になりました。

地のものを味わう淡路島の夜

夜は、道中で購入した新鮮な野菜や淡路島牛を使って、ゆっくりと夕食の準備を。
せっかくなので、庭に育つローズマリーも使用しオーブン焼きを作りました。
オーブンに入れたのは、ローズマリーとともに並べた色とりどりの野菜と淡路島牛。
塩と胡椒だけのシンプルな味付けにもかかわらず、野菜の甘みや肉の旨みがしっかりと引き立っていて、素材の良さを感じました。

料理を盛りつけたのは、「HASAMI PORCELAIN」の器。包丁はオリジナルプロダクトのもので、調味料も島のものが揃っていて、細部にまで宿のこだわりが感じられます。薪窯も備えられているので、次は薪を使った料理にも挑戦してみたいと思うほど、キッチン周りは充実していました。

円卓を囲み、自分たちで作った料理を味わいながら過ごす夜の時間。
食事をしながら語らう何気ないひとときも、この宿での滞在を彩ってくれます。
ゆっくりと外で食事を楽しみたい人には、近くのイタリアンレストランがおすすめとのこと。
また、キッチン設備は出張料理にも対応しているので、記念日や特別な日の滞在にあわせて手配するのも良さそうです。

光と風が織りなすゆったりとした朝の散歩

朝は目覚ましをかけず、差し込む光にゆっくりと目を覚まします。日中とは違い、朝の光はどこかやわらかく、空と海の境界線が溶け合うように広がっていました。
晴れていたので、散歩に出てみることに。

さざ波の音と鳥のさえずりが心地良く響き、島の朝の空気を肌で感じます。
濃淡のある新緑に包まれた道を歩きながら、自然と深呼吸。朝露を含んだ土の香りや、揺れる木々の音に耳を澄ませていると、気持ちがふっと和らいでいくのを感じました。
何かをするでもなく、ただ静かに朝を迎える。そんな時間が、何より贅沢に思えた、一日の始まりにふさわしい朝でした。

潮風を感じながら食す贅沢な島の朝ごはん

※卵は道の駅で購入したものを使用しています

散歩のあとは、朝食の準備を。
オプションで朝食/TERROIR AWAJI Breakfast Setを選んでおくと、冷蔵庫にはソーセージやリコッタチーズ、いちごなど、淡路島の食材があらかじめ用意されるのでとても便利です。
パンはハード系とリッチ系の2種で、はちみつとともに円卓にセッティングされていました。

スープは、大阪のミシュラン一つ星店「ad hoc」による特別な一品。
淡路島の食材をお店に送り、季節ごとに仕立ててもらっているそうです。滞在時にいただいたのは「新キャベツと淡路玉ねぎのスープ」。湯煎するだけの簡単調理で、お店の本格的な味わいが楽しめます。
庭で摘んだパセリを、道中で買った卵を使ったスクランブルエッグに添えたら朝食の完成。健康的な朝が始まった気分になれます。
この日は天気がよかったので、海を望むテラスで朝食を。潮風に吹かれながら味わう食卓は、旅先ならではの贅沢なひとときでした。

「farm studio」で出合ったやさしい味とお土産

滞在中、宿の近くにある「farm studio」にも立ち寄りました。
淡路島産の食材を使ったジャムや調味料を扱う直売所で、どこか懐かしさを感じる古民家と、海を望むロケーションが魅力です。
店内では、いちご・にんじん・塩キャラメル・野菜ミックス・ハーブと木苺の5種のジャムを試食。完熟の自家栽培いちごをふんだんに使ったいちごジャムは、ここでしか味わえない贅沢な一品です。
淡路島牛乳を使った塩キャラメル、自家栽培のハーブが香る木苺ジャムなどもそれぞれの素材の個性が引き立ち、印象に残る味ばかりでした。素材の糖度を生かした砂糖控えめのにんじんジャムや、野菜ミックスも自然な甘さで食べやすかったです。

イートインでは、淡路島牛乳のソフトクリームにジャムをトッピングできるメニューも。いちごジャムをトッピングしてもらったソフトクリームは、ミルクのコクと果実の甘さが絶妙で、思わずもう一つ食べたくなってしまうほどの美味しさでした。
お土産にはお気に入りになった定番人気のいちごジャムを購入できて大満足。淡路島をまるごと楽しめる、素敵な立ち寄りスポットです。

「またここに帰ってきたい」と思わせてくれる場所

テロワールは、一棟貸しの宿としての快適さを備えながらも、セカンドハウスのような感覚で暮らすように泊まれる、そんな宿でした。
リトリートや週末の静養、ワーケーションの拠点としてはもちろん、この土地の自然に触れることで、五感を解放し自分と静かに向き合い整う時間が生まれます。

一度きりの滞在では終わらない、“日常の中の非日常”。
肩の力を抜いて、自然体のまま過ごす心地良さを体感しに、ぜひ訪れてみてください。

旅色編集部 おおとし

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記事企画・監修:旅色編集部 おおとし

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