【2024年・角館観光】定番スポット17選!モデルコースもご紹介

2024/04/25

【2024年・角館観光】定番スポット17選!モデルコースもご紹介

秋田県大曲市にある角館は、みちのくの小京都と称されるほど趣ある町並みが特徴の観光名所。春の桜から夏の新緑、秋の紅葉に冬の降雪など、四季折々の絶景が味わえる景勝地としても有名であり、年間を通して多くの観光客が訪れます。
また、景観だけではなく角館ならではのグルメスポットも人気。武家屋敷の蔵を改築したレストラン「あきた角館西宮家」の「北蔵」や、シックな雰囲気が魅力なミュージアムカフェ「角館歴史村・青柳家」の「ハイカラ館」などは観光だけではなくデートスポットとしても活躍すること間違いなしです。
そんな角館を観光する際にぜひ立ち寄ってほしい観光名所17選と、角館観光の参考にしてほしいモデルコースを4選ご紹介します。

角館の四季折々の見どころ

四季折々の名所が盛りだくさんの角館(かくのだて)。そんな角館の季節ごとの目玉や見どころを厳選してご紹介します!

角館の春といえば、やはり外せないのが武家屋敷通りに咲き誇るシダレザクラ。「角館のシダレザクラ」としてその名を全国に轟かせており、見頃である4月中旬から下旬にかけて多くの観光客でにぎわいます。
黒い武家屋敷と桜のコントラストをお楽しみください。

新緑の美しさだけではなく、広大な水田を活かした田んぼアートも見逃せません! 年ごとに異なるテーマが施されており、毎年新鮮な感動が味わえます。
とくにアートが綺麗に見えるのは6月下旬から9月上旬にかけて、おすすめ観光ポイントは内陸線の車内。田んぼアート付近の徐行サービスがあり、じっくり観光できますよ! 
貸切列車などのオプションやイベント企画も充実しているので是非チェックしてみてくださいね。

秋といえばやはり紅葉! 武家屋敷通りの紅葉は黒壁と非常によくマッチし、春とは違った絶景が味わえます。また、秋は角館でも指折りの景勝地「抱返り渓谷」のベストシーズンのひとつ。東北の耶馬渓(やばけい)とも称される渓谷で、名瀑と紅葉のベストマッチを堪能しましょう。
毎年9月7日から9日にかけては、国指定重要無形民俗文化財かつユネスコ無形文化遺産に指定されているお祭り「角館祭りのやま行事」も行われますよ。

角館では冬になると、美しい雪景色も満喫できます。武家屋敷の黒壁と雪が互いを引き立てあい、メリハリのある絶景を生み出しています。
絶景を堪能したあとは、ウィンタースポーツで東北の冬を堪能するのもおすすめ。周辺には日本一水深が深い湖で知られる田沢湖が一望できるスキー場があり、冬の角館ならではの名勝を味わいながらスキーやスノボーが楽しめます。
スキー場には初心者用のコースも用意されており、初スキーにも最適。

今回ご紹介するスポットのマップ

【仙北市】角館桜皮細工センター

角館で桜皮細工のグッズが購入できる土産物店

山桜の樹皮で作られる桜皮(かば)細工製品や特産品などを販売する土産物店。角館駅からアクセスの良い郵便局通り店と、武家屋敷通り店の2カ所にあるので、観光途中に立ち寄りやすいでしょう。武家屋敷通り店では職人が実演をしながら商品のアドバイスもしており、会話をしながら楽しくお土産選びができますよ。

着物レンタルサービスがある穴場史料館も見逃せない

お土産選びだけではなく、歴史を楽しみたい方におすすめなのが本店である郵便局通り店。こちらの店舗を奥に進むと、無料で楽しめる角館外町史料館「たてつ」が姿を表します。
明治33年に立てられた蔵を史料館として利用している穴場観光スポットで、館内には江戸時代から続いた商家たてつ屋(田鉄家)の祖先が実際に使用していた生活用品や趣味の道具が展示されており、当時の文化や歴史を堪能できます。
また、着物のレンタルや着付けを行っているのも特徴。角館の趣ある町並みを着物でゆっくりと散策していきませんか。

【仙北市】安藤醸造本店

歴史ある味噌・醤油の醸造元

1853(嘉永6)年創業の「安藤醸造本店」は、秋田を代表する味噌と醤油の醸造元。開業前は地主として栄え、小作米を原料に味噌の醸造を始めました。休憩スペースとしても開放されている施設内の「文庫蔵」では、味噌や醤油の試食が可能です。販売品は、普段使いしやすい手頃なものから、贈り物に最適なものまで豊富なラインアップ。味見しながらお好みのものを見つけてみては?

【仙北市】あきた角館西宮家

歴史を感じながら食事や買い物が楽しめる

5つの蔵と1つの母屋からなる「あきた角館西宮家」。西宮家は歴史ある家柄で、旧秋田藩主佐竹氏の本家の直臣(じきしん:中世・近世の武家における直属の家臣)・西宮織部が先祖です。蔵はレストランや雑貨屋として営業しており、女性に人気の観光スポット。晴れている日には、敷地内に生えた多くの巨木が木陰を作り、秋には紅葉が楽しめます。このように、天候や季節によって違う雰囲気を味わえるのも魅力。食事や買い物、蔵めぐりなど、長時間楽しめる場所です。

【仙北市】角館の町並み

みちのくの小京都とも呼ばれる場所

JR秋田新幹線角館駅近くにある「角館の町並み」は、みちのくの小京都とも呼ばれ、観光モデルコースにもなっている場所。 町並みは、武家居住区の内町と、町人居住区の外町に分けられています。多くのしだれ桜が植えられ、桜の名所 としても知られています。通りには武家屋敷を利用した飲食店などが並び、食べ歩きにも最適。春には桜、秋には紅葉、冬には雪景色と、四季折々の景色が楽しめます。季節を感じ、江戸時代の雰囲気を味わいながら、ゆったり散策してみませんか?

【仙北市】松本家

映画のロケ地にもなった場所

秋田県指定有形文化財である「松本家」は、門柱と柴垣で屋敷が囲まれた、簡素な造りの武家屋敷。茅葺(かやぶき)屋根に武家の面影があり、映画「たそがれ清兵衛」のロケ地にもなりました。春から秋にかけては、秋田の伝統工芸品にあしらわれているイタヤ細工の実演 も行われており、江戸時代の手仕事の様子を生で感じられる場所です。

【仙北市】岩橋家

https://tabiiro.jp/leisure/s/200775-semboku-iwahashike/

シンボルは樹齢約300年の柏の木

秋田県指定史跡の「岩橋家」は、芦名氏の重臣で佐竹北家に仕えた家柄のお屋敷。江戸時代末期に茅葺屋根から木羽葺(こばぶき)屋根に変えるなどの改造を行い、現在の形になりました。樹齢300年前後と推定される柏の木がこの家のシンボルです。中級階級のお屋敷らしく、主屋(おもや)は4室のみの典型的な形で、武士の質素な暮らしが伺えます。「松本家」と同じく映画「たそがれ清兵衛」のロケ地となった施設なので、映画ファンは必見です。

【仙北市】角館歴史村・青柳家

約400年の歴史がある名家

3,000坪もの敷地に母屋と資料館があり、お屋敷全体をミュージアムのように鑑賞できる王道観光スポット。資料館は6つあり、江戸時代の武器や武家道具などが展示されています。より深く歴史を学びたい方は、スタッフから武家屋敷内部の解説が聞けるガイドツアーがおすすめ。食事処や土産物店などもそろっているので、さまざまな楽しみ方ができますよ。

【仙北市】武家屋敷石黒家

お座敷に上がれる現存最古の武家屋敷

現在も直系の子孫家族が住み続けている「武家屋敷石黒家」。こちらでは、お屋敷の中を見学できます。お屋敷の一部を見学できる施設は多いですが、全体を見学できる武家屋敷は、角館で石黒家だけ。見学時はいつでも無料でスタッフからの解説が聞け 、武家屋敷についてより詳しく学べるのが魅力です。蔵などには、武具や甲冑、古文書なども展示されています。

【仙北市】仙北市立角館町平福記念美術館

角館ゆかりのアーティストの作品を展示

角館出身で、近代画家の巨匠である平福穂庵(ひらふくすいあん)・百穂(ひゃくすい)父子をはじめ、角館にゆかりのあるアーティストの作品を展示する美術館。藩政時代の佐竹北家家臣の屋敷跡地に造られ、前庭には当時の太い樹木がそのまま残っています。モダンな美術館の建物と、周辺の武家屋敷群の調和にもぜひ注目してください。

【仙北市】角館さとくガーデン

スタッフ厳選の秋田グッズが手に入る

伝統工芸品やかわいい雑貨、名産品などを取り扱う「角館さとくガーデン」は、旅のお土産を購入するのにぴったりなスポット。商品は、スタッフ自ら厳選したものばかりです。秋田に関する幅広いアイテムが揃うので、「お土産を選ぶ時間がない」という方はこちらでまとめて購入するのがおすすめ。

【仙北市】大村美術館

コンパクトながら豊富なコレクションを展示する美術館

約100平米の小さな「大村美術館」は、個人コレクターが私財を投じて開館したプライベートミュージアム。フランスの装飾芸術家ルネ・ラリックのガラス作品や、娘のスザンヌ・ラリックが絵付けした陶磁器などを展示しています。約400点のコレクションの中から、70~80点を選定して展示する企画展を定期的に開催。 アール・デコ様式の幻想的な装飾美をより深く鑑賞できるのが魅力です。

【仙北市】仙北市立角館樺細工伝承館

秋田の伝統工芸品が購入できる

1978(昭和53)年開館の「仙北市立角館樺細工(かばざいく)伝承館」は、秋田の伝統工芸品に指定されている樺細工(かばざいく)の振興を目的とした施設。樺細工品は販売もされており、お土産としても購入可能です。施設内では、工芸品・文化・歴史に関する資料の展示のほか、樺細工製作の実演も行われ、伝統の魅力を感じながらお土産選びができるのもうれしいポイントです。

【仙北市】抱返り渓谷

遊歩道をのんびり散策

東北の耶馬渓(やばけい)ともいわれる「抱返り渓谷」は、新緑や紅葉の名所として知られる観光スポットです。一番の見どころは、息を呑むほど美しい渓流の青さ。目に留まる赤い釣り橋と青い渓流、周辺の緑豊かな自然風景は、まるで絵画のような美しさです。遊歩道を歩きながら四季折々の景色が楽しめますよ。歩きやすい服装とスニーカーがおすすめです。

近隣エリアにはこんな人気の酒蔵も

【大仙市】秀よし(鈴木酒造)

北浦地方唯一の造り酒屋

1655(寛文5)年創業の「秀よし(鈴木酒造)」は、大仙市にある老舗の造り酒屋。酒造りに使われている酒蔵は、明治初年から現在に伝わるもので、予約をすれば見学が可能です。300年余り続く蔵の風景を眺めながら旬の日本酒が堪能でき、その場で購入もできます。酒蔵こだわりの日本酒をお土産にどうぞ。お酒好きな方は、角館から少し足を延ばして訪れてみては?

【番外編】角館周辺のおすすめ観光スポット①伊豆山神社

大自然の中に佇む由緒正しい古社

1200年以上の歴史を誇る古社。森林に囲まれた神秘的な神社で、境内にはゆっくりとした時間が流れています。
由緒は複数ありますが、一説によると坂上田村麻呂が東夷征討をする際伊豆山に立ち寄り、東夷平定と四神相応奇特(しじんそうおうきとく)の霊場を祈願。東夷平定が成された後、報賽(ほうさい/祈願が成就したことへのお礼参り)として社殿を建て、積羽八重言代主神(つみはやえことしろぬしのかみ)を祀ったのが始まりとされています。
ほかには、716年頃に泣澤女神(なきさわめのかみ)を祀り上げたのが始まりだという説も。いずれにせよ、1200年もの間人々に愛され続けている歴史ある神社です。

マイナスイオンを浴びながらゆっくりハイキング

本宮に向かうには、男坂、あるいは女坂を登る必要があるこちらの観光スポット。初心者の方は比較的なだらかな斜面の続く女坂を利用するのがおすすめ。一部急斜面はありますが、木階段があるため安心して登山できますよ。道中には自生したブナの木などが生えており、神秘的な景観が楽しめるのも特徴。
ちなみに、御朱印などを取り扱う社務所は本宮から少し離れた場所にあるのでご注意ください。

【番外編】角館周辺のおすすめ観光スポット②日月神社

角館周辺でも屈指の歴史を持つ神秘的な神社

角館を含めた旧仙北郡エリアの中で、一番最初に建てられたと伝えられている日月(にちげつ)神社。718年に草創(そうそう/神社やお寺を開始すること)され、その後807年に坂上田村麿による男鹿蝦夷討伐の定願によって再建されました。お日様(天照皇大神)とお月様(月与美神)、伊邪那岐命、伊邪那美命、他三柱が祀られており、地元の人から広く親しまれています。境内には創立不詳の大国主神社もあるので、合わせて参拝するのがおすすめ。

200年以上前に刻まれた彫刻にも注目

観光する際は境内の彫刻にも注目。1791年に刻まれ、今でも当時の染料が色鮮やかに残るお月様、お日様の彫刻や拝殿の四方外側に彫られた十二支の彫刻など、じっくり観察したくなる細工がいたるところに施されています。
また、季節折々の絶景やイベントも魅力のひとつ。7月上旬から8月下旬にかけては半年の無事を感謝し、残り半年のさらなる平穏無事を願う「夏詣」が、秋にはハンドメイド販売やキッチンカーなどが訪れる「おひさまご縁市」が開催され、多くの人でにぎわいます。また、冬には静寂感の美しい雪景色が堪能できますよ!

【番外編】角館周辺のおすすめ観光スポット③諏訪神社

荘厳な雰囲気を持つ格式高い神社

801年に創建された歴史のある神社。明治天皇が東北を巡幸した際、小休所となった名所です。蝦夷征伐した坂上田村麿が真昼山の賊徒(ぞくと)を征伐して凱旋した際、陣所として用いていた古舘に神殿を造営し、健御名方大神(たけみなかたおおかみ)を祀ったのが始まりだとされています。眼病予防にご利益があるといわれており、地元の方からは「お諏訪さん」の相性で親しまれています。

季節ごとの祭事や行事も魅力

初詣や2月の第三土曜日に行われる大綱引・鳥子舞(とりこまい)をはじめ、年間を通して様々な祭事や行事が行われる諏訪神社。9月には例祭・神幸祭(しんこうさい、じんこうさい)が行われ、県内外から多くの人が集まります。
さらに、境内にある史蹟や拝殿の装飾も注目したいポイントのひとつ。拝殿は江戸時代に造営されたもので、建築や歴史に詳しくない方も思わず引き込まれるような、魅力あふれる彫刻が刻まれていますよ。
境内に流れる清流のせせらぎを聞きながら、ゆっくりパワーチャージしていきませんか。

角館観光のおすすめモデルコース4選

ここからは、角館を観光する際のおすすめモデルコースを厳選して4つご紹介。日帰りで手軽に絶景を散策できるプランから、ゆっくり時間をかけて町並みや名物グルメを満喫するプランなどをまとめました。
ひとり旅から女子旅、デート、家族旅行…さまざまなシーンで角館を堪能してくださいね。

角館周辺観光のモデルコース 日帰り・半日プラン

秋の角館観光にとくにおすすめ! 秋にベストシーズンを迎える県内有数の景勝地「抱返り渓谷」をハイキングし、彩り鮮やかな紅葉を満喫するモデルコースです。所要時間は1時間半ほどで、ハイキング初心者の方にもおすすめ。また、春や夏に訪れると深みのある新緑や木々に囲まれた名瀑が堪能でき、秋とは違った絶景が味わえます。

角館周辺観光のモデルコース 一泊二日プラン①

「みちのくの小京都」と称される武家屋敷通りや、日本最深の湖である田沢湖など、定番の観光スポットをゆっくりと巡るモデルコース。穴場のカフェやモンブラン専門店で映えるドリンク、スイーツも味わえます。写真映え抜群の名所が多いため、デートや女子旅に最適ですよ。

角館周辺観光のモデルコース 一泊二日プラン②

角館周辺の絶景や文化をマイペースに堪能できるモデルコース。武家屋敷通りやたつこ像といった定番観光スポットから、漢槎宮(かんさぐう)(浮木神社)角館樺細工伝承館などの穴場スポットまで幅広く巡ります。日本家屋風に作られた食事処や、全席から田沢湖が一望できるレストランなどで秋田グルメを堪能できるのもポイント。

角館周辺観光のモデルコース 一泊二日プラン③

日本でも指折りの秘湯、乳頭温泉郷を巡る温泉尽くしのモデルコース。温泉ソムリエが厳選した名湯でゆったりと日頃の疲れを癒やしましょう。移動はシャトルバスを用いるため、免許がない方や雪道の運転が不安な方にもおすすめ。
ちなみに、こちらのプランにおける一日目のランチは囲炉裏を囲んでのお鍋! 秘湯めぐりにピッタリな非日常感が味わえますよ。

角館は季節と歴史どちらも堪能できる観光スポット!

ここまで、角館の観光スポットをたっぷりご紹介しました。江戸時代の趣が残る城下町や、豊かな自然、土産物店や資料館など、小さな町ながら数々の見どころがある角館。駅近くには角館観光案内所があり、周辺には駐車場も多数点在しています。おでかけの際のご参考にしてみてください。夏季と冬季で営業時間が異なる施設が多いので、公式HPなどをチェックしてからおでかけくださいね。

旅色編集部 いたがき

参考になりましたか? 旅行・おでかけの際に活用してみてください。

記事企画・監修:旅色編集部 いたがき

掲載情報の一部の著作権は提供元企業等に帰属します。
Copyright MAPPLE, Inc.