【体験レポ】エヴァの聖地・天竜浜名湖鉄道 でJazzに酔いしれる浜松旅
こうのこうの

静岡県

1人 / 40代 / 行った時期:11月

2026/01/26

【体験レポ】エヴァの聖地・天竜浜名湖鉄道 でJazzに酔いしれる浜松旅

「ガタン、ゴトン」と心地よいリズムを刻むローカル列車に揺られながら、車窓の景色を眺める旅。なんだか、それだけで特別な時間に感じませんか?
先日、そんなローカル線の旅に、ジャズの生演奏という素敵なエッセンスが加わった、忘れられない体験をしてきました。
舞台は、静岡県西部を走る天竜浜名湖鉄道、通称「天浜線」。アニメ『エヴァンゲリオン』の聖地としても知られているこの場所で、音楽と鉄道が融合する特別な企画列車に乗車したのです。
今回は、プレスツアーで体験した「Hamanako Jazz Train」の様子を、旅の始まりからクライマックスまでお届けします。
ローカル鉄道ファンはもちろん、音楽好き、そしてエヴァの聖地巡礼を考えているファンの方も、ぜひ一緒に旅する気分で読み進めていただけると嬉しいです。

まずは掛川駅から。旅の始まりは地元の名店カフェで一息

旅のスタート地点は、東海道新幹線の停車駅でもあるJR掛川駅。東京駅から新幹線「こだま」に乗れば、約1時間半で到着します。目的地である天竜浜名湖鉄道の掛川駅は、JRの駅舎を出てすぐ隣にあり、乗り換えもスムーズです。

JR掛川駅のすぐ隣、天浜線への乗り換え前に立ち寄りたい「matcha KIMIKURA(抹茶きみくら)掛川駅フラッグシップストア」

集合時間の夕方16時過ぎまで少し間があったので、駅のすぐ左手に見えるカフェで一息つくことにしました。ここは掛川発の日本茶専門店「日本茶きみくら」が運営するカフェで、洗練されたモダンな雰囲気が漂います。店内にはこだわりのお茶や、思わず見とれてしまうような美しい和スイーツが並んでいました。

matchaKIMIKURA掛川駅フラッグシップストア

matchaKIMIKURA掛川駅フラッグシップストア

きみくら お土産

きみくら お土産

matchaKIMIKURA掛川駅フラッグシップストア

matchaKIMIKURA掛川駅フラッグシップストア

きみくら お土産

きみくら お土産

ほろ苦い抹茶ラテが、これからの小旅行への期待感を高める

私が注文したのは、温かい「抹茶ラテ」。きめ細やかな泡と濃厚な深緑の抹茶で見た目からおいしそう。 一口飲むと、抹茶の豊かな香りとほろ苦さ、そしてミルクの優しい甘さが口いっぱいに広がります。この本格的な味わいに、「ああ、お茶の産地に来たんだな」と実感しました。窓の外を行き交う人々を眺めながら、これから始まる特別な観光列車への期待がじわじわと高まっていきます。

抹茶きみくらの抹茶ラテ

抹茶きみくらの抹茶ラテ

天竜浜名湖鉄道とは?知っておきたい基本情報

カフェで心も体も温まったところで、いよいよ天竜浜名湖鉄道の改札へ。ここで、今回乗車するローカル鉄道「天浜線」について少しだけご紹介します。

天竜浜名湖鉄道掛川駅

天竜浜名湖鉄道掛川駅

浜名湖をぐるっと半周。地元に愛されるローカル鉄道「天浜線」

天竜浜名湖鉄道(天浜線)は、掛川駅から浜名湖の北側をぐるっと回り、湖西市の新所原駅までを結ぶ全長67.7kmの路線です。1両編成の列車が、のどかな田園風景や茶畑、みかん畑、そして浜名湖のきらめく湖畔をコトコトと走ります。通勤・通学など地域住民の足として活躍する一方で、沿線の見どころが多く、観光列車としての魅力もたっぷり詰まった鉄道なんです。

実は国の登録有形文化財だらけ!鉄道ファンの心もくすぐる魅力

驚くべきことに、天浜線には駅舎や橋梁、そして後ほど登場する転車台など、36もの施設が国の登録有形文化財に指定されています。これは、ひとつの鉄道会社が保有する数としては日本一なのだそう。昭和初期に建てられた木造駅舎が今も現役で使われているなど、鉄道ファンならずとも、そのレトロで趣のある風景に心が惹きつけられます。

天竜浜名湖鉄道

写真提供:PIXTA

いざ乗車!夕暮れに走り出す特別な観光列車「Hamanako Jazz Train」

今日の主役は、天浜線が初めて試みるという観光列車「Hamanako Jazz Train」。YAMAHAやKAWAIといった楽器メーカーが集まる「音楽の街」浜松ならではのジャズと、ローカル鉄道のコラボレーション。一体どんな体験が待っているのでしょうか。

北欧デザインが可愛い「スローライフトレイン」で出発

ホームで待っていたのは、「スローライフトレイン」という愛称がつけられた、可愛らしいラッピング列車です。夕暮れのマジックアワーの光を浴びて、私たちの乗車を待っていました。
車内に足を踏み入れると、その内装にまたびっくり。座席のシートやカーテンが、北欧の人気ブランド「マリメッコ」の華やかなデザインで彩られているのです。このお洒落な空間にいるだけで、旅の気分が一気に盛り上がります。

スローライフトレイン

スローライフトレイン

車窓の夕景と楽しむ、地元の味覚と浜松産ワイン

座席着くと軽食とおもてなしのドリンクが提供されます。軽食はサンドイッチやキッシュなど、見た目もおしゃれでなかなかのボリュームでした。
ドリンクはカケガワビールや三ヶ日みかんジュースなど地元のものが揃っていましたが、私は「はままつフルーツパーク時之栖」で作られたという白ワインをチョイス。夕暮れから夜へと移り変わる車窓の景色を眺めながら、冷えた白ワインを一口。フルーティーな香りが鼻を抜け、旅の特別感を一層引き立ててくれました。

おつまみセットと白ワイン

揺れる車内はライブ会場に。生演奏が旅を彩る

列車がゆっくりと走り出すと、いよいよジャズライブの始まりです。
まずはサックスの小椋裕太さん、ギターの沖田歩さん、ベースの笠井雄真さんによるトリオの演奏からスタート。夕闇が迫る車内に、ムーディーなサックスの音色が響き渡ります。「Isn’t She Lovely」や「WAVE」など、聞き覚えのある音楽と列車の「ガタン、ゴトン」というジョイント音、ジャズのリズムが不思議とマッチして、体全体で音楽を感じているような感覚になります。
「この揺れの中で演奏するのって、結構大変なんだろうな」なんて思いながらも、普段イヤホンで聴く音楽とは全く違う、生の音の深みと迫力にすっかり聴き入ってしまいました。

サックスの小椋裕太さん、ギターの沖田歩さん、ベースの笠井雄真さん

サックス演奏

サックスの小椋裕太さん、ギターの沖田歩さん、ベースの笠井雄真さん

サックス演奏

フルート演奏

素敵な歌声が響く。ボーカリスト登場で大人の時間へ

ボーカルの眞田桂子さん

列車が途中の遠江一宮駅に停車すると、スペシャルゲストが乗車。ネイビーの素敵なワンピースに身を包んだボーカリストの眞田 桂子さんです。彼女の艶やかで伸びやかな歌声が加わると、車内の雰囲気は一気に大人のジャズバーのような空間に。
ジャズに詳しくない私でも知っている「My Favorite Things」を生で聞けるなんて感動。美しい歌声と車窓を流れる夜景、そして美味しいワイン。これ以上ない贅沢な時間に、白ワインのグラスもあっという間に空になりました。

終着駅はアニメの聖地「天竜二俣駅」

石でつくられた「第3村」の文字

ここが第3村…!夜の駅に浮かび上がるエヴァンゲリオンの世界

そう、この天竜二俣駅は、大ヒットアニメ『シン・エヴァンゲリオン劇場版』に登場する「第3村」のモデルとなった場所なんです。駅に降り立つと、見覚えのある風景が広がります。昼間に見るのとはまた違い、夜の照明に照らされた木造駅舎は、どこかノスタルジックで幻想的。アニメの世界に迷い込んだような不思議な感覚に包まれました。聖地巡礼で訪れるファンが多いのも納得です。

第3村駅舎

第3村駅舎

ライトアップされた転車台とロンギヌスの槍は幻想的

駅員さんの案内に従って奥へと進むと、闇の中に浮かび上がる巨大な転車台が姿を現しました。今も現役で使われているこの転車台の見学は、ファンにとって見逃せないポイント。その転車台の中央には、なんと劇中に登場する「ロンギヌスの槍」が!ライトアップされたその姿は、神々しくもあり、少し不気味でもあり…… 、とにかく圧巻の一言。ファンならずとも、この光景には息をのむはずです。

神々しいロンギヌスの槍

神々しいロンギヌスの槍

夜の転車台

夜の転車台

クライマックスは扇形機関庫で!響き渡るJAZZ

この日のライブは二部構成。第二部の会場は、なんと普段は立ち入ることができない扇形機関庫の中でした。
観覧席は、なんと掘りごたつのように足を伸ばして座れるようになっています。車両をメンテナンスするためのピットを利用したユニークな客席です。目の前には列車が停まっていて、まさに鉄道ファン垂涎のシチュエーション。この特別な空間で、ジャズライブの第二部が始まります。

扇形機関庫

扇形機関庫のステージ

熱気に包まれたジャズセッション。音楽と鉄道が一つになる夜

第二部では、ピアノの宮下まゆきさん、サックスの森山瑞樹さんも加わり、さらに厚みを増したサウンドに。眞田さんのソウルフルな歌声が、高い天井の扇形機関庫によく響きます。観客の手拍子も自然と大きくなり、会場全体が一体となって音楽を楽しむという最高のグルーヴ感が生まれていました。
そしてクライマックスで演奏されたのは、エヴァンゲリオンのエンディングテーマとしても有名な「Fly Me to the Moon」。この聖地でこの曲…...、なんて贅沢な演出!
音楽と鉄道、そしてアニメの世界が見事に融合した、本当に忘れられない夜となりました。

扇形機関庫でJAZZ演奏。ピアノは宮下まゆきさん、サックスは森山瑞樹さん

天浜線の企画列車は日常を忘れる特別な体験

あっという間に過ぎ去った、ジャズと鉄道の宴。今回の「Hamanako Jazz Train」は試験的な運行でしたが、近い将 来、きっと天浜線の新たな名物企画になるのではないかと感じました。
天浜線は、これまでにも「ボジョレー列車」や「日本酒列車」、「ビール列車」など、地元の食やお酒とコラボした魅力的な企画列車を運行してきました。
季節ごとに内容が変わるので、訪れるたびに新しい発見がありそうですね。毎回参加をするリピーターも続出だそうです。

地元で愛されるラッピング列車

昼とは違う夜のローカル線の魅力に、あなたもきっとハマるはず

昼間ののどかな車窓も素敵ですが、夜の闇の中を走るローカル線には、また違った趣があります。そこに音楽や美味しいお酒が加われば、それはもう日常を忘れさせてくれる“最高のエンターテインメント”ではないでしょうか。
あなたも天竜浜名湖鉄道の企画列車に乗って、特別な思い出を作ってみませんか?きっと、ローカル鉄道の新たな魅力にハマってしまうはずですよ。

※企画列車の運行情報については、天竜浜名湖鉄道の公式ウェブサイトをぜひご確認ください。エヴァンゲリオンとのコラボ情報や、転車台の見学ツアーの詳細も掲載されています。

旅色編集部 こうの

参考になりましたか? 旅行・おでかけの際に活用してみてください。

記事企画・監修:旅色編集部 こうの

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