2025/02/27
どこか旅行へ行った際に、地方の方言が理解できたり、海外であれば、言葉が通じたときなどに、気持ちが高ぶった経験はありませんか? 通じ合えた!という感覚は嬉しいものですよね。
今回、北海道・白老町にあるウポポイ(民族共生象徴空間)に訪れた際に、スタッフの皆さんが気さくに挨拶をしてくれるのですが、最初のうちはアイヌ語が分からず、返答に困るときがありました。しかし、言葉の意味を知るとこができたとき、とても嬉しい気持ちになりました。事前に言葉の意味知っておくともっとウポポイが楽しくなるので、今回はアイヌ語の一部を紹介したいと思います。
代表的な言葉は下記になります。
「イランカラㇷ゚テ」 こんにちは、ご挨拶申し上げます。
「イヤイライケレ」 ありがとう、感謝申し上げます
「ケラアン」 おいしい。
「スイ ウヌカㇻアン ロ(ー)」 また会いましょう
「イペアン ロ(ー)」 食べましょう
「イクアン ロー」 乾杯しましょう
※方言によって異なりますので、ご了承ください。
ウポポイに滞在している期間、多くのスタッフの方に「イランカラㇷ゚テ」や「イヤイライケレ」の言葉をかけていただいていたのだろうな、と思うのですが、ちゃんと返答できなかったのが、とても心残りでした。
注意しなければいけないのは北海道内各地や樺太、千島のエリアによって、アイヌ語もそれぞれ方言が存在します。今回の記事で紹介する言葉も地方によって異なる場合がありますのでご了承ください。「イランカラㇷ゚テ」の挨拶の言葉だけでも、言葉自体や発音など異なります。地域によっては「イランカラㇵテ」や「イシオロレ」など、さまざまあります。
食事をいただく際には「イペアン ロー」の掛け声と教わりました。これは「いただきます」という意味ではなく、「食事をしましょう」なんだそう。素敵な声かけですね。「イペアン ロー」も地域によっては、「イペアン ロㇰ」と言うそうです。食事をいただく前に使いたくなりますね。
ウポポイ内にある体験学習館では、体験する場所が教室のように部屋が分かれています。その各部屋には名称がつけられていて、動物の名になっています。
「コタン」 集落
「チセ」 家
「アイ」 矢
「マキリ」 小刀
「チㇷ゚」 丸木舟
「エモ」 じゃがいも
「コンプ」 昆布
ウポポイではアイヌ民族の伝統料理である「オハウ(汁物)」の試食体験ができます。オハウに入れる食材は地域や時期によって変わるそうですが、アイヌ民族の食生活の中心になるような料理だそうです。
ほかにも、装飾関連だと下記のような言葉があります。
「アミㇷ゚」 衣服
「アットゥㇱ」 樹皮衣
「テクンペ」 手甲
「レクトゥンペ」 首飾り
「マタンプㇱ」 鉢巻(バンダナ、ヘアバンドのようなもの)
これらの装飾の多くにはアイヌ文様が描かれています。この文様は特徴的なので、アイヌ文化を想像するときその絵が浮かぶ人も多いのではないでしょうか。実は私もこの文様がとても好きな一人です。
はっきりとした綺麗な配色が特徴的な、親しみやすさも感じる文様です。
男性は彫刻で、女性は刺繍で生活に関わるものに文様を使用していました。形あるものには魂が宿るというアイヌの精神世界においても、丁寧に真心こめて作られる「もの」には良い魂が宿るとされてきました。文様は主に、渦巻きを表す「モレウ」、とげが生えた形を表す「アイウシ」、目の形を表す「シㇰ(ノカ)」を組み合わせて作られています。印象に残った文様をご覧ください。どれも素敵なものばかりです。
ウポポイの人気体験の1つに衣裳体験「アミㇷ゚」というものもあります。
写真撮影など自由にできるのが嬉しいですね。
大型モニターに映し出されたアイヌ語を読み上げると、その言葉が意味する映像が登場するコーナーもあり、理解を深められるようになっています。
大きなモニターだけでなく、大小いくつかのサイネージも置かれていて、アイヌ語に対応した映像が流れ、視覚的にもアイヌ語を浴びることができる空間です。
言葉を学ぶと、自然との共生について、改めて考えさせられます。それはきっとアイヌ民族がとても大切にしてきた文化だからですね。
アイヌ語に限らず、言語には必ずといっていいほどその土地の文化や歴史が密接に関わっています。言葉をきっかけにアイヌ文化に触れてみるのも、とても良い切り口だと思います。ウポポイのスタッフの方と挨拶ができるだけでも、滞在している時間がもっと楽しくなるはずなので、ぜひ事前に少しだけでも覚えて訪れてみてください。
参考になりましたか? 旅行・おでかけの際に活用してみてください。
記事企画・監修:旅色編集部 ふかい
ライター:ふかい
ウポポイ(民族共生象徴空間)