
2025/09/05
まだまだ暑さが続きそうな9月。夏休みが終わり、花火大会も落ち着き、「今年の夏もそろそろ終わりかー」なんて思う人に教えたい。関東三大祭りのひとつ「石岡のおまつり」と親しまれる、常陸國総社宮例大祭(ひたちのくにそうしゃぐう れいたいさい)の開催はまだこれから。石岡出身の人は県外・市外に住まいを移しても、「おまつりにだけは帰省する」というほど支持を得ているこのおまつり、今年の開催は9月13日(土)~15日(月・祝)です。はやる気持ちを抑えて、まずは普段の常陸国総社宮をお参りしてきました。
常陸國總社宮
石岡のおまつりは、常陸国総社宮(ひたちのくに そうしゃぐう)が年に1度行う最大の祭典です。約1300年前に創建された常陸國總社宮は、かつて日本の地方行政区分のひとつだった「常陸国」の神々を集めた特別なお社で、日本の国土やさまざまな神様を誕生させた男神・伊邪那岐命(いざなぎのみこと)、ヤマタノオロチ退治で知られる須佐之男命(すさのおのみこと)など六柱を合祀しています。古くから政治や文化の中心だった由緒正しき神社。まずはご本殿、拝殿へ進み手を合わせましょう。
本殿は、寛永4(1627)年に建造された境内最古の建造物。石岡市の有形文化財に指定され、平成28(2016)年に大規模な修復工事を終えたそう。その手前に建つ拝殿で手を合わせます。
参拝のあと、まず目に入ったのは、拝殿から見て右手にある、ヤマトタケルノミコトが座ったという「腰掛石」。ヤマトタケルノミコトは奈良時代に編纂された『常陸国風土記』に多く登場し、特別視された存在です。伝説の英雄がここに……と想像すると、太古の昔とつながっているような不思議な気持ちになります。
ヤマトタケルノミコトが座ったという「腰掛石」
そして拝殿から見て左手には、樹齢約600年の御神木のクスノキが。この半身がまるで炭のよう。というのも、拝殿で起きた火災の類焼を受けたそうです。ただその後、次第に蘇生し、60年以上たった今でも力強く根を張っています。神秘的なパワーをいただきます!
ちなみに、随神門もご本殿とともに境内最古、寛永4(1627)年ごろの建造物だそう。しかも茅葺き屋根なんです。苔むしていて厳かな雰囲気が漂います。
随神門
常陸國總社宮では、季節や祭事に合わせて、特別な御朱印も頒布しています。特に例大祭の時期は、繊細な切り絵の御朱印を授かることができるそう。今回僕がいただいたのは、通常の御朱印でしたが、9月1日(月)から、例大祭切り絵特別御朱印をいただけるそう。
時間:9:00~16:00(祭礼期間は17:00まで)
※9月13日(土)~15日(月)の例大祭期間中も実施。例大祭以降は無くなり次第終了
初穂料:各1,000円
また、授与品も特徴的。漫画家・手塚治虫のご先祖様が江戸時代にこの地で藩医として活躍していた縁から、手塚プロダクションとコラボした授与品や、サウナのなかでも携行できるリストバンド型の「整守(ととのうまもり)」、力をふるった天剣と霊威に宿る御祭神・布瑠大神(フルノオオカミ)の御神徳を託した麻玉御守など、日頃から身に着けやすい授与品が揃っています。
さて、常陸國總社宮の基本を抑えたら、例大祭を待つばかり。おまつりの正式名称は、「常陸國総社宮 例大祭(ひたちのくにそうしゃぐう れいたいさい)」、通称「石岡のおまつり」として親しまれ、3日間にわたって行われます。毎年約40万人もの人々が集まる関東三大祭りのひとつでもあります。というのも、古代から近代と時代が移ろうなかで、奉納相撲や獅子舞が始まり、豪華な山車が加わり、現在のような祭礼になったそう。時代時代によって異なれど、崇敬の思いが込められ、今につながるおまつり、皆さんも観覧してご神徳に与(あずか)りましょう。
茨城県|石岡市
1300年超の時を地域とともに歩む古社
JR石岡駅から徒歩約17分の場所に鎮座する古社。7世紀頃、常陸国(現在の茨城県)に鎮まる神々を合祀する総社として建立された。境内には倭武天皇(やまとたけるのみこと)が座ったとされる「神石」が存在。“ヤマトタケル”が登場する漫画の作者・手塚治虫氏とのご縁から、キャラクターがあしらわれた授与品があることでも話題だ。また、石岡市民がひとつになって盛り上がる“石岡のおまつり”では、常陸國總社宮の例大祭に加え氏子町の伝統文化が継承され、地域の由緒ある神社として歴史と伝統をつないでいる。
住所:茨城県石岡市総社2丁目8-1
アクセス:車:常磐自動車道千代田石岡ICより約6分 電車:JR常磐線石岡駅より徒歩約17分
営業時間:9:00~17:00
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記事企画・監修: 旅色編集部
ライター:旅色編集部