- 1泊2日
- 1日目
1泊2日で三重の離島・神島へ!映画や小説の舞台を巡る文学旅
津、松阪、鳥羽、志摩(三重県)
予算:22,000円〜
・旅行する時期やタイミングにより変動します。旅行前にご自身でご確認ください。
・料金は1名あたりの参考価格で、宿泊施設は1泊2食付き週末料金を参考にしています。
・レンタカー料金(ガソリン代を含む)は含まれていません。
更新日:2026/05/22
三浦しをん、梶井基次郎、本居宣長、小津安二郎、江戸川乱歩、山﨑豊子、三島由紀夫……みんな三重県ゆかりの著名人です。文人の記念館や資料館、小説・映画の舞台を巡り、三島由紀夫「潮騒」ゆかりの神島へ宿泊。森に癒やされ、海に抱かれ、夕日に黄昏れる、そんな文学旅をお届けします。

美杉町の四季

松坂城跡(松阪公園)
本居宣長(もとおり のりなが)記念館

松阪市立歴史民俗資料館

江戸川乱歩館

LA PIZZICA

志摩観光ホテル

潮騒の宿 山海荘
スポット8の神島へ渡る定期船最終便に間に合うよう、早めに出発しましょう! 「鳥羽市営定期船」の詳細はこちら

鹿子沢ヒコーキのおすすめポイント
- ★ 志摩半島を縦断する今回の文学旅は、森林ドライブからスタートです。作者の三浦しをんさんは、林業をテーマにする作品の舞台として三杉町を取材して「ここでなければ生まれなかった物語」と語ったといいます。映画ロケ地マップが三重県観光連盟ウェブサイトで提供されており、点在する撮影場所を巡ることもできますよー
- ★ 観光地として、三多気の桜、君ケ野ダム、ミツマタ群生地、北畠神社などが知られています。近年は、宇野千代さんが再生に奔走した岐阜県根尾谷の淡墨桜(樹齢1500年)から苗分けされた「竹原の淡墨桜」も、よくニュースになってますよねー。町は林野庁などが推進する「森林セラピー基地」に認定されているので、森を抜けるドライブが気持ちよいことと言ったらないですぅ。コンクリートを使わない純木造バリアフリー建築の「道の駅」は全国的にめずらしく、町の宝でもある美杉材を使った小物などをゲットしたいですね♡
- ★ 町までの道には注意が必要です。名張駅から美杉町までは、国道368号を進むのがおすすめ。県道に入ると道の狭さがヤバいです。国道でもセンターラインが消えて細い一本道になる箇所が一部にありますから。とはいえ、ゆっくり運転すれば大丈夫。町を巡ったら、スポット2の松阪へ向かってGO!

鹿子沢ヒコーキのおすすめポイント
- ★ 城跡には、梶井基次郎の文学碑があります。梶井が松阪をスケッチして「城のある町にて」を発表したのは23歳の時。31歳という若さで亡くなった梶井ですが、写真で見るとゴリラのように武骨な風貌をしていて驚きます。実際ヤンチャな時期もあったようですが、特異な色彩感覚で内心の不安や焦燥を浄化する、詩的な作品を残しています。石碑には、親友・中谷孝雄の筆が刻まれました。友人の多い人だったんですね。。。
- ★ “桜の樹の下には死体が埋まっている!”というインパクトの強いフレーズを聞いたことのある人は多いと思います。「桜の森の満開の下」という作品がある坂口安吾の言葉だろうと勘違いしている人が多いそうですが、本当は梶井基次郎の言葉だったんです。作品名はずばり「桜の樹の下には」ですからー!
- ★ ところで、戦国時代に蒲生氏郷(がもう うじさと)が開拓した当時の地名は「松坂」でした。それが「松阪」に改められたのは、町村制が施行された明治22年のこと。「大坂」が「大阪」へ変わったので、同じように表記を整えたと説明されています。松坂と大坂のほうが良かったと思うのはワイだけでしょうか? ワイだけでしょうね、はい
- ★ 「松坂城跡」「松阪市」「松阪牛」いずれも「まつさか」と静音で発音します。和牛のほうは「まつさかうし」ですね。小生、どうしても「まつざかぎゅう」といってしまいます。実は「まつさか」と静音に統一されたのは2005年、「うし」で商標登録されたのは2007年の話で、比較的新しい出来事だったんですよ。歳がばれるー
本居宣長(もとおり のりなが)記念館
本居宣長(もとおり のりなが)記念館
1階ロビー
展示室

本居宣長61歳自画自賛像
遺言書
江戸時代の国学者・本居宣長(1730~1801年)の業績を顕彰する文化施設。「古事記伝」で知られる宣長の自筆稿本や遺愛品など約1万6,000点を収蔵しており、そのうち約1,950点が国指定重要文化財とされている。三重県は「宣長顕彰の聖地」と表現する。
写真提供:本居宣長記念館

鹿子沢ヒコーキのおすすめポイント
- ★ 文学旅行的には、国学を大成した巨人・小林秀雄の著作「本居宣長」をめぐっての来訪です。有名な話ですが、小林はこの評論の第一章、その冒頭で宣長の遺言書を取り上げました。墓地の精緻な設計図が描かれ、その扱いについて細かい指示が記された遺言書を小林は「彼の思想の結実であり、敢えて最後の述作と言いたい」と評します。この遺言書の実物を観たい! いまだ企画展のチャンスを捉えきれずに……
- ★ 「源氏物語玉の小櫛(げんじものがたりたまのおぐし)」で宣長が指摘した“もののあはれ”とは、どういう意味か? 原書の一文字一文字から純粋な大和言葉を探求し「古事記伝」全44巻を35年かけて執筆した力の源泉はどこにあるのか? 理屈を超えた日本人の感性と心の本質を、この機に再び学びたいと思います
- ★ 宣長は当初、古事記の冒頭「天地初發之時」を「あめくにはじめのとき」と読む仮説を立てました。これを賀茂真淵(かものまぶち)の指導により「あめつち」に修正しています。古文献を精密に検証し、万葉仮名から「天=あめ」「地=つち」を導き、漢意(中国的解釈)を排除して、本来あった自然な訓読みを導いた逸話です
- ★ いにしえの日本人は、どんな発音で日本語を話していたんでしょうか? 「お」と「を」、「は」と「わ」、「え」と「ゑ」などがある理由は何か、永続する時間という夢想=ロマンを感じさせる施設です
松阪市立歴史民俗資料館

松阪市立歴史民俗資料館
常設展イメージ(店の間)
常設展イメージ(松坂城コーナー)
企画展イメージ
2階・小津安二郎松阪記念館
松阪の歴史・城下町の商工業文化・民俗を一貫して扱う施設。2階に「小津安二郎松阪記念館」を併設する。和風木造建築は明治44年に建てられた図書館を改装したもので、本館および隣接する倉庫(内部非公開)は国登録有形文化財。
写真提供:松阪市立歴史民俗資料館

鹿子沢ヒコーキのおすすめポイント
- ★ 何とも趣のある建物ですよねー。昔も今も図書館は、大事な文化施設であることがわかります。常設展示されている松阪商人の看板は、お伊勢さまへ通じる伊勢街道(参宮街道)沿いにあった薬種商・桜井家のもの。店主の桜井さんはあるとき、道を行き交う大勢の旅人の姿を見て、足の膏薬「萬能千里膏(ばんのうせんりこう)」と腹痛薬「黒丸子(こくがんし)」の開発・販売を思いつきます。これが大ヒットして、桜井家はお大尽さまに……看板は可能な限り大きくするって、昔も今もセオリーですよね(笑)
- ★ 文学旅行的には、2階にある小津安二郎関連の展示物に注目です。小津は東京・深川の生まれですが、9歳から19歳までの多感な時期を松阪市で過ごしているため、同地には強いゆかりがあるとのこと。幼い頃から松阪商人たちの生活や人間関係、家族のあり方を間近で見ていた体験が、彼の映画で描かれる「家族や日常生活の温度感」に現れている、といわれています。あのローアングルはもしかしたら“子どもの目線”だったのかもしれませんね。独自の目線を生み出したカメラも展示されており、マニアには垂涎もの!
江戸川乱歩館

江戸川乱歩館

外観

ゆかりの地マップ

ワークショップ「シーリングスタンプづくり」

イベント時のイメージ

乱歩の世界観とは……
鳥羽と江戸川乱歩の結びつきをメインテーマにした町中文学館。旧民家を活用したレトロな雰囲気のなか、のちに妻となる隆(りゅう)との出会い、親友となる岩田準一との交流など、作家デビュー前の一時期を過ごした鳥羽での生活を展示する。

鹿子沢ヒコーキのおすすめポイント
- ★ 江戸川乱歩が鳥羽に滞在したのは、探偵作家としてデビューする約5年前のこと。大学卒業後、職を転々とするなか、鳥羽造船所電機部へ転職したことによります。鳥羽での生活は1年余りと短い期間でしたが、乱歩はこの地で親友と邂逅(かいこう:思いがけなく出会うこと)し、のちに妻となる村上隆と出会います。その彼女(隆)へ送ったラブレター文言が展示されてたりして……恥ずかしっ(^^;)
- ★ 施設は、エントランス棟・中庭・離れの3区画に分かれています。中庭には、怪人二十面相の顔出しパネルがあり、また壁面に路地裏で遊ぶ子どもたちの姿がペイントされ、昭和のレトロな雰囲気が演出されています。離れには「探偵の書斎」と名付けられたフォトスポットもありますよー
- ★ ユニークなのは、2023年リニューアルを機に導入された、街歩きと融合した謎解きゲーム「江戸川乱歩の暗号日記」です。別料金(500円)で申し込み、LINE登録→館内で謎を解く→街のどこへ行くべきかわかる→街歩きをしながら謎を解く→答えをLINEに入力→エンディングストーリーが見える→GOAL!……というもの。所要時間は2〜4時間です。次の予定があるので急げ! 間に合うかな?
LA PIZZICA
伊勢・鳥羽・志摩の新鮮な地場食材をふんだんに使用したイタリアン。バックバーには、ソムリエでもある店主のセレクトしたワインが並ぶ。自家製のドルチェも大好評。

鹿子沢ヒコーキのおすすめポイント
- ★ 無事に謎解きができたら、ランチにしましょう。地元・志摩の食材を贅沢に使った地産地消のイタリアンです。ここでしか食べられないめずらしいメニューも多く、志摩産「あおさ海苔」「牡蛎」や鳥羽産「しらす」を使用したパスタやピザは絶品です。アラカルトでもって、最高500度の薪釜で焼き上げるピザを味わってご覧なさい、確実に意識が飛びますから(笑)。特筆すべきは、ランチのコスパがとっても良いんです。このご時世、たいへんに助かりますっ!
- ★ 志摩市大王町出身のオーナーシェフ・中村さんは、元テレビマン。夢だった料理の世界へ転身すべく各所で修行したツワモノです。志摩観光ホテルでも経験を積み、ソムリエの資格を取得しているので、バックバーの品揃えにはこだわりも。う〜ん、今回はドライブを続けるために、ここではノンアルコールorソフトドリンクを選択するようにしましょう(泣)
志摩観光ホテル

志摩観光ホテル
単品ケーキ・春

春のアフタヌーンティー(松阪牛のクロワッサンサンド)

春のアフタヌーンティー(伊勢茶スイーツ)

春のアフタヌーンティー(伊勢茶パフェ)
絶景を望むホテル
1951年開業、格調高き老舗リゾートホテル。伊勢志摩国立公園の緑豊かな山々と英虞湾(あごわん)に包まれた絶景のなか、昭和天皇をはじめとする数多くの賓客をもてなしてきた。2016年「G7伊勢志摩サミット」メイン会場だったことも記憶に新しい。

鹿子沢ヒコーキのおすすめポイント
- ★ 少し遅めだったランチのあとは、足を伸ばして高級リゾートホテルのアフタヌーンティーはいかがでしょうか? 本格フレンチの技が作り出すスイーツとセイボリーは、一皿ごとに季節と地域の味を語りかけてきます。紅茶は季節によってブレンドや種類が変化し、ノンカフェインを含む多彩なセレクションが用意されています。よく冷えた水、ホテルらしいグラスやトレイのセット、老舗リゾートホテルの完成度と優雅さに……次のスポットへ向かうフェリーの時間を忘れてしまいそう(笑)
- ★ こちらのホテルにアテンドしたのは、「白い巨塔」などで知られる作家・山崎豊子が定宿にしたことで知られているからです。代表作のひとつ「華麗なる一族」の冒頭部分を以下に引用します──「その一瞬、空一面が燃えたち、英虞湾の空と海とが溶け合うように炎の色に輝く。その中で海面に浮かんだ真珠筏がピアノ線のように銀色に燦き、湾内に波だちが拡がる」──この一文は、広報の松本さんによると「ご滞在中、ホテルの建物を熟知するスタッフが先生とともに館内のさまざまな場所から夕陽をご覧になり生まれたものでございます」とのこと
- ★ 今回の旅行プランのトップに使用したメイン画像は、こちら志摩観光ホテルから観た夕陽の風景なんです。まさに小説の冒頭描写そのものではないですかっ!
潮騒の宿 山海荘

潮騒の宿 山海荘

外観

監的哨跡(かんてきしょうあと:大砲の試着弾を目視して確認するための施設)

客室

ニワの浜

夕焼け
神島にある、唯一の旅館。「島の近海で獲れたもの以外はお客さまに出さない」という創業者の教えを守り、島民に支えられながら50年以上続く。4階建てのため、客室や展望風呂から島の町並みが一望できる。

鹿子沢ヒコーキのおすすめポイント
- ★ 最終便(鳥羽発/夏季17:40、冬季17:10)に何とか間に合いましたね。神島は交通が限られており、旅館も規模が小さいため、事前予約&確認は必須です。宿に着いたらすぐ食事にしましょう!
- ★ 島内には三島由紀夫「潮騒」に関する案内板や解説パネルも多く、山海荘さんでは三島が滞在した漁業組合長の旧宅「寺田邸」の見学などを手配しています。文学の舞台と同時に、創作の方法を実感することができますよ
- ★ Wi-Fi完備はうれしい限り。1階のカフェ・お食事処でのワーケーションも可能です。島の周囲は約4㎞と手頃な距離ですから、仕事を終えたら散策でアクティビティに過ごして気分爽快! なんてね
- ★ 三島由紀夫は、神島にエーゲ海の島々を重ね合わせて「潮騒」を創作したのは有名な話です。今夜はゆっくり身体を休めて、明日はエーゲ海の島巡りだー
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プランナー旅色編集部


































