旅行プラン
海や山、森に草原など、多彩で美しい自然景観が豊富な日本。なかでも、特に絶景だといわれる日本三景は“感動するほど美しい景色”と、よく耳にします。しかし、正確にはどこを指すのか知っていますか? 今回は、そんな日本三景について詳しく紹介するとともに、実際に訪れた時に、旅がさらに楽しくなるおすすめのプランを紹介します。
himeno-a
日本三景というのは安芸の宮島、丹後の天橋立、陸前の松島のことを指し、それぞれ、広島県、京都府、宮城県にあります。昔から景勝地として知られていましたが、初めて日本三景として紹介されたのは、江戸時代の儒学者・林春斎(はやししゅんさい)が書いた「日本国事跡考(にほんこくじせきこう)」が出典です。その美しい景観は人々の心を魅了してやまず、和歌や文学作品にもたびたび登場しています。また、7月21日は林春斎の誕生日にちなみ「日本三景の日」に制定されているのです。
東北地方・近畿地方・中国地方と場所が離れている日本三景ですが、この3ヶ所に共通しているのは海を含めた絶景だということ。そのため、日本三景を巡ることは「3つの海を巡る旅」ともいえるのです。しかし、海が共通しているとはいっても、面しているのは太平洋・日本海・瀬戸内海とそれぞれ異なり、見える海の様子は全然違うもの。そこで獲れる海の幸の種類だって違います。だからこそ、その場所だけの魅力を楽しめるんですよ。それでは次に、松島・天橋立・宮島へ行った際に訪れたい、おすすめの観光スポットを順番に紹介していきます。
松尾芭蕉の「奥の細道」にも登場する松島。松の木が生い茂る島々によって創り出される風光明媚な景観は、言葉にならないほど美しいものです。松島海岸駅から車で約5分の高台にある「西行戻しの松公園」は、そんな松島の絶景を満喫するのにぴったりのスポット。「白衣観音展望台」から松島湾を望めば、言葉が出ないほど感動するはずです。春は桜、秋は紅葉の名所としても有名なので、四季を通して松島とのコラボレーションを楽しんでみてはいかが? また、公園の中にはガラス張りのカフェ「ル・ロマン」があります。スイーツやドリンクを味わいながら優雅に景色を眺めるのもおすすめです。
「五大堂」は伊達政宗が慶長9(1604)年に再建したお堂で、松島のシンボル。中は「大聖不動明王」をはじめとした五大明王像が安置されています。33年に1度は御開帳が行われ、中の像を見学することができます。最近では平成18(2006)年に公開されたので、次の公開は2039年。機会があれば、タイミングを合わせて訪れてみたいですね。五大堂へ行く途中で渡る「透かし橋」は、橋桁が格子状になっているため隙間から海が透けて見え、ちょっとしたスリルを味わえますよ。
松島海岸駅から徒歩約10分の「瑞巌寺」も、松島観光では外せないスポット。慈覚大師円仁(じかくだいしえんにん)というお坊さんによって開かれた、奥州随一の禅寺です。本堂は豪華な金のふすま絵によって彩られた間をいくつも持ち、見ごたえ抜群。この本堂と台所の役割を持つ庫裡(くり)は国宝に指定されています。ちなみに、瑞巌寺の建造物は五大堂と同じく伊達政宗によって建立されたもので、完成までに4年の歳月がかかっています。こういった歴史的背景を知っていると、見学したときの見方も変わってきますよ。
宮津湾にかかる橋のように対岸を結ぶ天橋立は、長い時間をかけて砂が堆積してできた砂州(さす)の上に約5,000本の松の木が生い茂った珍しい場所です。日本三景に選ばれているだけあり、展望台からの眺めはそれはもう素晴らしいもの。その姿は天へ昇る龍に例えられています。天橋立を望む展望台は「天橋立ビューランド」「傘松公園」「天橋立雪舟観展望休憩所」の3ヶ所。それぞれで見比べてみて、お気に入りのポジションを見つけてみてください。
せっかく天橋立まで来たのなら、眺めるだけでなく実際に自分の足で渡ってみてはいかが? 端から端までの所要時間は、歩いて渡ると約50分、自転車だと約20分かかります。途中にある「天橋立神社」は恋愛成就のパワースポットとして注目されているので、ぜひ立ち寄ってみてくださいね。この神社には、海に囲まれているにも関わらず真水が湧く不思議な井戸があるので要チェック! 井戸の水で手を清めてパワーを授かりましょう。
天橋立を歩いて渡ると時間がかかるので、さすがに疲れてお腹が空きます。そんなときは、天橋立名物でパワーをチャージしませんか? 天橋立駅近くの「はしだて茶屋」は、松並木を眺めながら食事ができるお茶屋さんです。天橋立でとれたアサリをたっぷり乗せた「あさり丼」は、多数のメディアでも取り上げられている名物メニュー。口の中に広がるアサリの旨味が、疲れた体にじわりと染みわたります。ぜんざいやお団子などの甘味で疲れを癒やすのもいいですね。
宮島観光といえば「厳島神社」は外せません! 海の上に建つ大鳥居と社殿が作り出す神々しい光景は、海外でも“ビューティフル”と評判です。訪れる際には潮汐(ちょうせき)時間を調べて、満潮時を狙って行きましょう。お参りを済ませたあとは、社殿を見学しながら撮影したり、周辺の散策をしてみて。境内には野生のシカがたくさんいるのでエサやりはできませんが、ふれあいを楽しめますよ。
甘い物が好きなら、宮島名物のもみじ饅頭づくりがおすすめ。宮島桟橋から徒歩すぐの「宮島伝統産業会館」で体験することができます。体験で作れるのはチョコとあんこの2種類。自分で頑張って手作りしたもみじ饅頭は、お店で買ったものよりおいしく感じられそうです。事前の申し込みが必要なので忘れずに電話しておきましょう。また、こちらではもみじ饅頭づくり以外にも、伝統工芸の宮島彫りや杓子づくり体験も行えますよ。お土産と思い出作りを同時に楽しみませんか?
宮島には厳島神社だけでなく数多くの寺院があります。「大聖院(だいしょういん)」は、その中でも一番歴史が古いお寺。真言宗の開祖・空海が開いたお寺で、皇室とも関係が深いんですよ。そのため格式が高く、かつては豊臣秀吉がここでお茶会を開いていたのだとか。仁王門をくぐると目の前に長い階段が続きますが、頑張って上りましょう。お参りの後に余裕があれば、足を延ばして弥山の頂上まで行ってみるのもおすすめです。山頂からの眺めは、まさに日本三景に相応しい絶景といわれています。
昔から多くの人に親しまれている日本三景は、一生に一度は自分の目で見てみたいもの。一度に巡るのは難しいですが、時間を見つけて訪れてみてくださいね。各プランを参考にすれば、日本三景の魅力をめいっぱい満喫できますよ。
キュートな「金の願い鶴」が話題に! 広島の「鶴羽根神社」で開運祈願を
全国 2024.04.11旅色プラス
「コニカミノルタプラネタリウム天空 in 東京スカイツリータウン®」でお花見ができてプロの生演奏が聴ける!?
全国 2024.03.04旅色プラス
岩手老舗酒造「南部美人」が世界に誇る“至高の泡”あわさけスパークリングで乾杯!
全国 2024.01.19旅色プラス
海の大パノラマ絶景に癒やされて「房総鴨川温泉 是空」で叶う“海旅”のススメ
全国 2023.12.27旅色プラス
旅色厳選! おすすめのお取り寄せ名品6選
全国 2023.12.11旅色プラス
【2023年:冬のカップル旅行】デートで行きたいおすすめの関東のモデルコース17選
全国 2023.11.27旅行プラン
【2023年:冬のカップル旅行】デートで行きたいおすすめの関東のモデルコース17選
全国 2023.11.27旅行プラン
【国内・おすすめ】新婚旅行にピッタリ!ハネムーンにおすすめのモデルコース14選
全国 2023.10.26旅行プラン
【全国・旅行プラン】車なしでも楽しめるおすすめの観光モデルコースTOP10
全国 2023.10.25旅行プラン
【2023年版:全国】11月が見頃の紅葉を見に行く旅行プラン33選
全国 2023.09.28旅行プラン
【2023年:関東で恋愛成就】本当に効く“縁結び神社”を訪れる旅行プラン14選
全国 2023.09.27旅行プラン
【関東版】ご利益ごとに紹介! パワースポットに行く旅行プラン14選
全国 2023.09.26旅行プラン
都道府県から探す