貴重な部位も食べられる近海の生マグロ
日向灘の沖先を流れる黒潮は、はるか南から回遊魚を乗せ、豊かな漁場を形成。そのため宮崎は、沿岸や近海のマグロはえ縄漁で有数の水揚げ量を誇る。その身の美味しさは言わずもがな、腹身や胃袋、心臓まで食せるのは、新鮮なマグロが手に入る地元ならではだ。
- 旬の食材カレンダー
- 2月、3月、4月、5月
- 主な品種・ブランド
- メバチマグロ、キハダマグロ
- 主な産地
- 日南市ほか
この時期のおすすめ日南一本釣りカツオ炙り重
新鮮な一本釣りカツオを贅沢な炙りで食す
日南自慢の一本釣りの新鮮なカツオを2種類の漬けにし、炭火で炙って風味豊かにいただく、定番のご当地メニュー。土瓶入りのスープが付き、最後はお茶漬けも楽しめる。カツオは2月から4月頃にかけての初ガツオが旬で、この時期は特に人気。
- 美味しい豆知識
- 日南市が漁獲量日本一を誇るカツオの一本釣りは、魚群に活イワシを餌に撒いて、丁寧に竿で釣る。漁師の腕と勘が光る伝統漁法だ。
自然の恵みたっぷり!旬の食材完熟マンゴー
- ジャンル
- 野菜・果物
宮崎の夏を象徴するトロピカルフルーツ
宮崎の夏といえば完熟マンゴー、といっても過言ではない県を代表する特産品。一つひとつ袋をかけて、傷がつかないように最新の注意を払って栽培される。樹上で熟し自然に落ちたものだけを収穫するため、マンゴー本来の濃厚な甘みが楽しめる。
- 旬の食材カレンダー
- 4月、5月、6月、7月
- 主な品種・ブランド
- アーウィン種、太陽のタマゴ
- 主な産地
- 県内全域
この時期のおすすめ冷や汁
宮崎ならではのさらさらとした味わい
宮崎で、野良仕事の合間に気軽に食べられる昼食として伝えられてきた。すり鉢にゴマや味噌、イリコ、焼いたアジの身などを入れてすり上げ、冷やしたダシ汁でのばす。それにほぐした豆腐、キュウリや香味野菜を加えて、麦飯にかけていただく、まさに夏の味。
- 美味しい豆知識
- すり鉢で材料をよく混ぜた段階で、すり鉢の内側に広げ、逆さにしてコンロで軽く炙ると、生臭さが飛んで香ばしさが加わる。
自然の恵みたっぷり!旬の食材シイタケ
- ジャンル
- キノコ
シイタケ栽培の歴史を刻む日本屈指の名産地
温暖で豊かな山と谷に恵まれた宮崎は、室町時代に諸塚村周辺でシイタケ栽培が行なわれた記録もあり、日本でも早い時期から生産が始まった名産地。旨味と香りが深く、よいダシが出るだけでなく、干すことでビタミンDが増加、骨粗しょう症の予防にも役立つ逸品だ。
- 旬の食材カレンダー
- 9月~11月、3月~5月
- 主な品種・ブランド
- なし
- 主な産地
- 東臼杵郡諸塚村・椎葉村、西臼杵郡五ヶ瀬町
この時期のおすすめ魚うどん
独飽食の現代によみがえったヘルシー麺
戦時中の食料不足を解消するため、日南市油津の母親たちが、魚のすり身を麺にしたことに始まる料理だが、旨味たっぷりで低カロリーと、現代のグルメにも嬉しい贅沢な麺。当初はシイラが原料だったが、より食感がうどんに似て旨味が濃いトビウオが使われる。
- 美味しい豆知識
- 魚が原料のため、煮汁にダシが出て美味しくなると、鍋料理やちゃんこ料理にも好評。食感が変わらないよう程よく煮ていただく。
自然の恵みたっぷり!旬の食材みやざき黒皮かぼちゃ
- ジャンル
- 野菜・果物
宮崎が誇る、希少価値の高いカボチャ
古くから宮崎県で栽培され、今も「日向かぼちゃ」として広く親しまれている。まろやかな甘みときめ細かな舌ざわりで、長く煮込んでも煮崩れしないため、日本料理の高級素材としても名高い。宮崎県を代表する味覚の一つだ。
- 旬の食材カレンダー
- 11月、12月、1月
- 主な品種・ブランド
- 宮崎早生1号宮崎早生2号、小型タチバナ黒皮南皮
- 主な産地
- 宮崎市、児湯郡川南町
この時期のおすすめチキン南蛮
もはや全国区の地元発信グルメ
カラッと揚げた鶏肉を、南蛮酢に漬けてタルタルソースをかける。甘酸っぱい風味と、タルタルソースのコクが見事にマッチ。もとは洋食店のまかない料理だといわれるが、いまでは宮崎県を代表する一品料理に成長。店ごとの個性を楽しみたい。
- 美味しい豆知識
-
胸肉を使ったもの、もも肉を使ったもの、ひと口サイズから一枚肉まで個性豊か。延岡市ではチキン南蛮による町おこしも。