【秋・日帰り】福岡のおすすめ美術館16選!企画展やアート情報も調査

【秋・日帰り】福岡のおすすめ美術館16選!企画展やアート情報も調査

美術館・博物館

2024/10/11更新

秋は美術館観光のベストシーズンと言っても過言ではないほど、さまざまな企画展や特別展示が行われる季節。美術館初心者や子どもでも楽しめるイベント・ワークショップを用意している場所も多く、気軽に美術館デビューを果たすことができます。
今回は、そんな秋に行きたいおすすめの美術館8選と、ミュージアム8選をまとめてご紹介。はじめての福岡観光におすすめな人気美術館から、福岡県ゆかりの作家によるアートが楽しめる美術館、古来よりアジア各国と交流のあった福岡ならではの文化財や近代美術が楽しめる日帰りスポットなどで趣のある時間を過ごしましょう。

【福岡市】福岡おもちゃ美術館

おもちゃで遊べる体験型ミュージアム

「福岡おもちゃ美術館」は、ららぽーと福岡オーバルパーク1階にある体験型ミュージアムです。エントランスからすぐそばの「グッド・トイひろば」では、遊びのスペシャリストが選んだ歴代のグッド・トイ受賞おもちゃで実際に遊ぶことができます。0~2歳が対象のあかちゃん木育おもちゃ、大人も楽しめるボードゲームなど、約8,000点のおもちゃで思い切り遊び尽くしましょう。また「おもちゃこうぼう」で身近な材料を使ったオリジナルおもちゃ作り体験もおすすめです。

【福岡市】福岡東洋陶磁美術館

ロビー

茶陶の名品・逸品を多く展示

福岡大学創立者のご子息であり、館長の溝口虎彦氏が約半世紀をかけて収集してきた古陶磁を展示する「福岡東洋陶磁美術館」。特に、茶碗・茶入・花入・水指・向付といった茶陶の名品・逸品を多くそろえ、これらは第二展示室で展示が行われています。かつて古代・中世よりアジアの文化交流の中心地だった福岡。そのため、中国や朝鮮の陶磁や茶陶も収蔵されていて、歴史的・文化的に貴重な古美術品がそろいます。美術館ロビーの外側に広がる、美しい日本庭園にも注目です。

【福岡市】福岡市美術館

インカ・ショニバレCBE《ウィンド・スカルプチャー(SG)Ⅱ》2021年 撮影:山中慎太郎(Qsyum!) Copyright Yinka Shonibare CBE, 2021. Courtesy of James Cohan Gallery, New York

古美術から近代美術、九州出身作家の作品まで

2019年3月にリニューアルオープンした「福岡市美術館」。古美術から近代美術まで約16,000点を所蔵しています。2つあるコレクション展示室の「近現代室」では、九州出身作家の作品を展示。さまざまなジャンルの芸術に触れられます。「美術情報コーナー」の「みどころルーペ」では、一部の所蔵作品を拡大して鑑賞可能です。見逃してしまいがちな細かな部分を解説とともに鑑賞でき、作品への理解が深まるので、ぜひ利用してみてください。

【福岡市】九州産業大学美術館

デザインや写真分野の作品が多数

九州産業大学の敷地内にあり、気軽に立ち寄れる「九州産業大学美術館」。さまざまな美術作品を収集してきた九州産業大学が、コレクションを教育だけではなく、地域の人々の楽しみと学習につなげるため開館しました。主催展を年3回開催するほか、グループ展や教員による個展などの展示も行なっています。また、デザインや写真分野の作品が多いことも特徴です。時期によっては、ワークショップやアーティストを招いてのトークイベントを開催することもあるので、タイミングが合えば参加してみてくださいね。

【大野城市】アシュラン美術館

ふくろうの作品が集結

株式会社アシュラン本社の敷地内にある「アシュラン美術館」。絵画をはじめ、さまざまな「ふくろう」の作品を中心に、約2,800点を展示しています。社長夫妻にとって、視界の広いふくろうは「お客様にしっかり目を向ける」という経営理念にぴったりの存在。そのためふくろうの作品を集めるようになったんだとか。世界的磁器メーカーであるマイセンやリヤドロなどの限定作品も数多くそろっており、名品を眺めながらゆったり過ごすことができます。

【福岡市】福岡県立美術館

郷土にゆかりの深い芸術家の作品を紹介

福岡市天神の須崎公園敷地内にある「福岡県立美術館」。福岡県にゆかりのある作家の作品や、博多織や久留米絣(かすり)などの染織、上野焼(あがのやき)や小石原焼に代表される陶芸など約10,000点を所蔵しています。
子どもと参加できるワークショップや、参加無料で楽しめるギャラリートークなども開催されており、子連れや初めての美術館という方も気軽にアートを堪能できます。

【福岡市】福岡アジア美術館

アジア諸国の近現代の美術品を展示

日本だけではなく、アジア各国の近現代美術作品が楽しめる人気美術館。館内ではアジアの絵本と紙芝居の読み聞かせなども行っており、小さな子どもでも気軽にアジアの文化を体験することができます。
定期的にアジア各国に関連した企画展が開かれているのも特徴で、過去には中国外初となる大規模のシルクロード遺宝展示会や、海外アーティストのトークショーなども開催。古来よりアジア各国と交流のあった、福岡県ならではの美術館です。

《番外編》福岡市から2時間以内で行けるおすすめ日帰り美術館

【北九州市】北九州市立美術館

福岡観光が初めての人にもおすすめの市立美術館

北九州市にある「北九州市立美術館」も福岡県で外せない美術館のひとつ。本館・アネックスと分館、2013年JR黒崎駅にオープンした黒崎市民ギャラリーの3つで構成されており、それぞれの施設で全く異なる美術品を堪能できます。本館、分館ともに博多駅から車で約65分、公共機関で約100分でアクセス可能。黒崎駅は博多駅から1時間以内かつ、前述した通り駅構内にあるため福岡観光初心者の方でも安心です。

それぞれの館ならではの芸術作品を堪能

中でもおすすめしたいのは2003年に開設された分館。小倉城に隣接する「リバーウォーク北九州」にあり、都市型ギャラリーとして多彩なジャンルの企画展を楽しむことができます。
本館では常設展と企画展を一度に体験でき、黒崎市民ギャラリーでは好アクセスの立地で気軽に展覧会を満喫することも可能なので、美術館デビューにもおすすめです。

《番外編②》福岡市から2時間以内で行けるおすすめ日帰り博物館・資料館

【北九州市】北九州市立いのちのたび博物館(自然史・歴史博物館)

驚きと興奮が詰まった西日本最大級の総合博物館

展示総数6000点超えと、総合博物館としては西日本トップクラスの規模を誇る人気博物館。ショッピングモールを散策するかのような感覚で気軽に楽しめるので、小さな子どもや博物館初心者にもおすすめです。
中でも目玉なのは「スーとして知られるティラノサウルス・レックス」のレプリカ。今までに見つかっているティラノサウルスの中でも最大級の大きさかつ、全身の約90%の骨が残っている世界的にも貴重な化石です。ぜひ間近で観察し、その大きさと迫力に圧倒されてみませんか。

【北九州市】北九州市立文学館

北九州ゆかりの文豪や今を輝く現代作家に触れられる

森鴎外をはじめとした北九州ゆかりの文豪たちの貴重な資料やその生涯をわかりやすく解説した文学館。現在活躍中の作家も紹介しており、新たな作家・作品との出会いも期待できます。
合わせて、絵本や紙芝居の読み聞かせイベント、子どもに馴染みのある児童文学の企画展、ワークショップなども定期的に開催。文学へのハードルが高く感じる方にもおすすめの日帰りスポットです。

【福岡市】能古博物館

幅広いジャンルを取り扱う穴場博物館

福岡市の西区にある能古博物館は、能古島の自然や歴史にまつわる資料から、かつて能古島で活躍した和船の大型模型、能古出身画家の作品などを展示した穴場の日帰りスポット。館内には穏やかな空気が流れており、のんびりとアカデミックな時間が楽しめます。
展望ラウンジ「海の部屋」にある能古島を囲む海山や都市部を模した大型ジオラマは特に人気が高いのでお見逃しなく。

【福岡市】博多歴史館

日本三大祇園祭「博多祇園山笠」と福岡の歴史に特化した定番観光スポット

博多祗園山笠と博多の歴史を学べる博多歴史館。縁結びや商売繁盛、夫婦円満、不老長寿などのご利益で知られる櫛田神社の境内にあり、インパクト抜群の大絵馬や博多人形師達の手で復元された古代山笠、室町時代の松囃子で使われていた古面など福岡の歴史を感じられる逸品が展示されています。
福岡の交通の拠点である博多駅から徒歩15分ほどとアクセスしやすいのも魅力。

【福岡市】福岡市博物館

国宝の日本刀も所蔵する有名博物館

福岡の歴史や民俗が学べる「福岡市博物館」で特に注目を集めているのが、国宝「刀 名物『圧切長谷部』」、「太刀 名物『日光一文字』」。毎年1月、2月の展示期間には福岡県内外から多くの人が訪れとてもにぎわいます。
さらに、アジア各地のおもちゃや楽器が体験できるエリアや、民族衣装の試着エリアといった実際に触れて学べる展示コーナーも魅力。歴史に詳しくない方や子どもも楽しく博物館デビューできますよ。

【太宰府市】九州国立博物館

オリエンタルな空気が漂う日本で4番目に誕生した国立博物館

東京、奈良、京都に続き日本で4番目にできた国立博物館。古くからアジア各国と結びつきが深かった福岡・九州ならではの文化財や資料が並んでおり、オリエンタルな雰囲気を体験できます。
毎週日曜日に開催されているバックヤードツアーや、企画展と連動したワークショップなどよりダイレクトに歴史を感じられるのもここならでは。
また、音声や手話に対応している音声ガイドがあるので、聴覚や視力が不自由な方の福岡観光にもおすすめですよ。

【太宰府市】太宰府市文化ふれあい館

訪れるたびに新鮮な気持ちで観覧できるミュージアム

生活道具の展示会や写真展、子どもの絵画展など、多角的な方面から太宰府の歴史と文化を発見・学習できる太宰府市文化ふれあい館。
講座やイベントも定期的に開催しており、昔の遊びを体験できるイベントや本場韓国の料理を学べる体験教室、苔玉づくりやボタニカルアート体験などたくさんの経験ができます。さらに展示内容に合わせたクイズを開催していることもあるので、小さな子どもでも楽しみながら展示内容を学習することが出来ますよ。

【小郡市】九州歴史資料館

ユニークな展示方法で入館者を魅了する資料館

博多駅から電車で約1時間料館。古代九州を支配していた太宰府の史跡をはじめ、県内の重要文化財を豊富に収蔵しています。ロッカー状の展示ケースや引き出し形式の展示方法、さらに本物の遺構をガラス越しに真上から見られるレイアウトなど、画期的な作りで古代の文化や歴史を学習できるのが特徴。
定期的に古代の文化や生活を体験できるイベントを開催しており、VRで古墳の内部を散策したり、鬼瓦や土器の復元パズルを楽しむことができます。

おわりに

九州にゆかりある作家さんの作品展示に力を入れているところが多いのが、福岡の美術館の特徴です。作品を鑑賞することで、九州・福岡の魅力を再発見できるはず。中国や韓国に近いという場所柄を活かして、アジア美術を気軽に楽しめるのも福岡ならではです。お気に入りの美術館を見つけて、芸術の秋を満喫してくださいね。

旅色編集部 なかやま

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記事企画・監修:旅色編集部 なかやま

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