【京都・サイクリング旅】自転車旅は渋滞知らず!おすすめのスポット19選

【京都・サイクリング旅】自転車旅は渋滞知らず!おすすめのスポット19選

観光・カルチャー

2023/11/22更新

観光スポットが市内のまとまった場所にある京都の街は、自転車旅にぴったりな街。サイクリングなら渋滞の心配もなく、細い路地もスイスイ移動が可能です。古都ならではの風情あふれる街並みや名所をゆっくりと楽しめるうえ、気になるスポットに気軽に立ち寄れます。なにより、きっと新たな発見があるはずです。この記事では、自転車旅におすすめの19スポットをご紹介しますので、今度の京都旅行の参考にしてみてくださいね。

【下京区】京都ecoトリップ本店

遠方から訪れても、レンタサイクルがあれば心配無用!

京都駅八条西口から徒歩約2分の場所にあるレンタサイクル店「京都ecoトリップ本店」なら、シティサイクルからクロスバイク、電動アシスト自転車などから選べます。また、早朝貸出や夜間返却、荷物の一時預かりなどの多彩なオプションもあるので、気軽にレンタルが可能。オリジナルの自転車マップを持って、ぜひ自転車旅を楽しんでください。

【北区】上賀茂神社

重要文化財の楼門

一の鳥居

青空に映える朱色が美しい

京都最古の神社の一つと伝わる、由緒正しい神社。朱色が美しい一の鳥居の奥には広い芝生が広がり、境内には国宝2棟重要文化財41棟が並びます。京都三大祭の一つ、葵祭が執り行われる場所としても知られており、毎年大勢の人が訪れます。周辺にはかつて上賀茂神社の神官たちが住んでいた社家(しゃけ)の町並みが残っているので、明神川(みょうじんがわ)沿いの社家町を自転車で通り抜けるのも気持ちいいですね。

【北区】平野神社

本殿

京都随一の桜の名所

平安京遷都にともない、平城京から遷されたとされる神社。社殿を2つずつ繋げた「平野造り」ともいわれる独特の建築様式の本殿など、見どころが数多くあります。早咲きの「魁桜(さきがけざくら)」をはじめとした桜の名所でもあり、平野神社が発祥というめずらしい品種も。春は境内に花見茶屋がオープンし、お茶席やお座敷でのお花見が楽しめます。日が暮れると、「平野の夜桜」と親しまれる夜桜を見る人々で賑わいます。

【左京区】圓光寺

十牛之庭

本堂から見える庭園は絶景

圓光寺(えんこうじ)は、徳川家康が京都の伏見に開いた足利学校の分校を起源とする寺院。かつては武士や僧侶の学問の場でしたが、現在は臨済宗南禅寺派の寺院となっています。本堂から見える「十牛之庭(じゅうぎゅうのにわ)」は、柱を額縁に見立てて鑑賞する額縁庭園。春夏秋冬の風景を見事に映し出します。まるで絵画に入り込んだような美しい世界で、心穏やかな時間が過ごせそうですね。近くには曹洞宗の寺院、詩仙堂(しせんどう)もあるので、あわせて訪れてみてはいかがでしょうか?

【東山区】京都市京セラ美術館

意匠をこらした建築美にも注目

京都国立近代美術館、平安神宮なども立ち並ぶ、緑と文化あふれる岡崎エリアを彩る建築の一つ。1933年に、日本で2番目の大規模公立美術館としてつくられました。洋館に千鳥破風(ちどりはふ)の三角屋根が印象的な外観はそのままに、2020年に「京都市京セラ美術館」としてリニューアルオープン。京都画壇の名品を中心に紹介する「コレクションルーム」緑豊かな中庭なども公開され、アート空間をじっくりと楽しめます。美術だけでなく建築に興味がある方にもおすすめのスポットです。

【東山区】京都国立近代美術館

ジャンルにとらわれない多種多様な作品を展示

立地は平安神宮の大鳥居のすぐそば。京都をはじめ、西日本で活躍した作家の作品を多く収蔵する美術館です。絵画、陶芸、染織、写真など、総数1万3,000点の近代美術コレクションから、季節ごとにさまざまな美術品が入れ替わり展示されています。ワークショップ講演会などの体験プログラムも豊富。建物の横を流れる琵琶湖疎水沿いにはカフェも併設されているので、サイクリングの休憩に立ち寄るのもおすすめです。

【東山区】平安神宮

應天門

神苑

晴れた日には庭園散策を

平安遷都1100年を記念して1895年に創建された、京都のなかでは比較的新しい神社。平安京にあったとされる正庁を8分の5サイズで再現しています。堂々とたたずむ應天門をくぐると、約6万6,000平方メートルの広大な境内が。そのうちの約3万3,000平方メートルは、池泉回遊式庭園(ちせんかいゆうしきていえん)である平安神宮神苑(しんえん)となっています。春のしだれ桜や秋の紅葉など、四季折々の表情を見せてくれるスポットです。

【東山区】八坂神社

「祇園祭」で知られる祇園社の総本社

四条通の東の端にある神社。大きな階段と朱塗りの楼門が目印です。江戸時代までは、「祇園感神院(ぎおんかんしんいん)」と呼ばれる神仏習合の寺院でしたが、明治維新に伴う神仏分離令で現在の名前である「八坂神社」に改称されました。全国にある「祇園社」の総本社で、祭礼の祇園祭は「日本三大祭」の一つです。本殿の東にある美御前社(うつくしごぜんしゃ)は、美のパワースポットなのだとか。隣接している円山公園とあわせて訪れ、京の風情を感じてみてくださいね。

【東山区】円山公園

ひょうたん池

しだれ桜

見事なしだれ桜は公園のシンボル

1886年に開園した京都市内で最も古い公園。丘陵を利用してつくられ、遠くに連なる東山を借景にした美しい風景が楽しめます。琵琶湖疏水を引いてつくられた「ひょうたん池」の周辺は、散策にもぴったり。公園の中心にある大きなしだれ桜は、青空や夜空にも映える円山公園のシンボル。京都を代表するお花見の名所になっています。敷地内には料亭や野外音楽堂もあり、地元の人々、観光客を問わず多くの人が訪れるスポットです。

【東山区】圓徳院

北書院

心静かに眺めたい名庭園

高台寺の塔頭(たっちゅう)の一つで、豊臣秀吉の妻、ねねが最期に過ごした地。「ねねの寺」とも呼ばれています。国指定の名勝にも指定されている北庭は、伏見城の前庭を移築したもの。桃山時代の面影を残す、豪快な石組みが魅力です。北書院からの眺めは、まさに絶景。春と秋には夜間拝観が行われ、ライトアップされたお庭を見ることができます。無料で写経写仏の体験もできるので、ゆっくりとした時間を過ごしたい方にはぴったりです。

【東山区】高台寺

ライトアップされた波心庭

趣向を凝らした夜間拝観もおすすめ

夫である豊臣秀吉の死を弔うため、ねねが建立した菩提寺。伏見城から移築された方丈や茶室、化粧御殿に加え、秀吉とねねが眠る霊廟もあります。一番の見どころは、方丈庭園「波心庭(はしんてい)」という枯山水庭園の奥にあるしだれ桜の美しさです。また春と秋にはプロジェクションマッピングや音響を活用した境内ライトアップが行われます。歴史あるお寺と現在技術のコラボレーションは圧巻。日中とは異なる表情を見せる庭園風景は必見です。

【東山区】冨田工藝

老舗工房による話題の彫刻ワークショップ

京阪電気鉄道清水五条駅から徒歩約5分にある、三代続く老舗の彫刻工房「冨田工藝」。こちらでは御仏像や御位牌、京仏具を製作する京仏師・京位牌師が、さまざまなワークショップを開催しています。
なかでも人気なのが、今や寺社めぐりに欠かせないアイテム・御朱印帳の表紙を、彫刻刀で彫ることができる体験です。
まずは御朱印帳の柄を約10種から選択。柄は阿弥陀如来さまをはじめ、波と兎、散華など、仏教や法話に基づいたもの。吉野ヒノキを使った御朱印帳は、ふんわりといい香りが漂います。その後、彫刻刀の使い方を教わりながら木製表紙に下絵シートを貼り、掘り進め、シートを剥がせば完成。
さっそく、徒歩圏内の寺社へ御朱印をいただきに行ってみて。六波羅蜜寺や建仁寺、智積院、三十三間堂、豊国神社など、お店の周辺には名所ぞろいです。

【上京区】法輪寺(だるま寺)

達磨堂

「転んでも立ち上がる」だるまがいっぱい

大小さまざまな「だるまさん」が出迎えてくれる、臨済宗妙心寺派の寺院。境内の「達磨堂(だるまどう)」には、全国から奉納されたおよそ8,000体のだるまがところ狭しと納められています。毎年2月の「だるま節分会(せつぶんえ)」や、11月1日の「達磨忌(だるまき)」にあわせて訪れるのもおすすめ。だるまをモチーフにしたお守りやおみくじなどのかわいい授与品もあり、必勝・開運のご利益も期待できそうです。

【中京区】京都文化博物館

別館

ミニシアター

京都の街なかに佇むレトロな洋館

京都の文化と歴史をわかりやすく紹介する総合的な文化施設で、展示室やミニシアターを有しています。街なかでひときわ目を引くレンガの建物は、本館に隣接する別館。かつての日本銀行京都支店です。現在は天井の高さを活かし、1階の旧営業室がホールとして、演奏会などに活用されています。イベントのない日は無料で一般公開されているので、気軽に立ち寄れます。京都文化博物館のある三条通には、ほかにも近代建築が残っているので、界隈を自転車で巡ってみてはいかがでしょうか?

【中京区】錦市場

京都の食がなんでもそろう

約400mの通りに130もの店が軒を連ねる、通称「京の台所」。鮮魚や野菜といった生鮮食品から、漬物、おばんざい、豆腐、和菓子といった京都らしいグルメに出合えるスポットとして、地元の人や観光客で毎日にぎわう市場です。買い物に疲れたら、飲食店で休憩も可能。道幅が3mほどしかない場所もあり、自転車は通行禁止。自転車は近隣の駐輪場へに停めてから、散策をしましょう。

【中京区】元離宮二条城

唐門

江戸時代に思いを馳せる場所

徳川家康が上洛する際の宿泊所として築城され、のちに家康と豊臣秀頼との会見場所や大政奉還の舞台となった、江戸時代の発展と終焉を見守った場所です。格式の高い絢爛豪華な唐門に始まり、金色に光り輝く背景の障壁画「松鷹図(まつたかず)」がある二の丸の大広間、四季折々の植栽が美しい3つの庭園など、見ごたえたっぷり。毎年10月中旬には「二条城まつり」も開催され、プロジェクションマッピングやアートアクアリウムなどが楽しめる空間になります。

【下京区】京都タワー

街を照らす京都のランドマーク

京都駅の目の前にそびえる高さ131mのタワーで、1959年に建てられました。「京都の街を照らす」というコンセプトから、灯台をイメージさせる白くほっそりとした外観です。展望室のガラス窓からは、市街地を一望。京都市は景観条例により建物の高さ規制があるため、より一層の大パノラマが楽しめます。タワーのなかには、飲食店やおみやげが買えるお店、ホテルなども入っているので、観光の拠点としても最適。京都を訪れたなら、一度は行ってみたいスポットです。

【南区】東寺(教王護国寺)

平安京を思わせる荘厳な寺院

弘法大師が創建し、五重塔で知られる東寺(とうじ)。平安京を守る官寺(かんじ)の一つとして創建された、歴史あるお寺です。講堂にあるのは、通常絵画で表現される「曼荼羅(まんだら)」を、仏像を配置することで再現した「立体曼荼羅」21体の仏像が並ぶ光景は見事のひと言です。毎月21日に開催される縁日「弘法市」は、地元の人々に「弘法さん」と親しまれています。古道具や古着、食品、花木など多種多様なお店に思わず目移りしてしまいそう。掘り出し物を探しにぜひ出かけてみてください。

【右京区】建仁寺

法堂

法堂の「双龍図」

貴重な絵画を間近に見られる

祇園、花見小路の情緒あふれる繁華街にある建仁寺(けんにんじ)。京都最古の禅寺であり、広い敷地内には、国宝「風神雷神図屏風」方丈庭園「潮音庭(ちょうおんてい)」など見どころが満載です。「風神雷神図屏風」は高精細のレプリカなので、写真撮影OKなのもうれしいポイント。また、法堂(はっとう)の天井画「双龍図」は必見。2002年、創建800年を記念して描かれた、2匹の龍がにらみを利かせます。108畳分の大きさに描かれた圧巻の迫力をぜひ体感してみてください。

【右京区】仁和寺

御室桜

春は桜が咲き乱れる

仁和寺(にんなじ)は「徒然草」「方丈記」などの古典にも登場する、平安時代初期に建てられた寺院。嵐山からのアクセスも良好です。明治時代までは皇族が住職を務め、宮殿風の建築にその名残を見ることができます。遅咲きで背丈の低い「御室桜(おむろざくら)」でも有名で、毎年4月上旬から中旬頃に京都の春の最後を華やかに彩ります。五重塔をバックに咲く御室桜は思わずシャッターを切りたくなる美しさ。歴史を直に感じながら、淡いピンク色の桜に癒やされてみてはいかがでしょうか。

自分だけのサイクリングコースで京都をめぐろう

自転車でめぐる京都の旅は、古都の風情や季節の移り変わりを肌で感じられる、実はとっても贅沢な旅。街なかのお寺巡りから、ちょっと足を伸ばして鴨川(賀茂川)上流にある上賀茂神社や、嵐山方面までサイクリングするのもおすすめです。名所が市内に点在している京都だからこそ、のんびり自分のペースで気になるスポットを訪ねてみましょう!

旅色編集部 いたがき

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記事企画・監修:旅色編集部 いたがき

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