【盛岡から車で1時間】日帰りで楽しむドライブスポット13選

【盛岡から車で1時間】日帰りで楽しむドライブスポット13選

観光・カルチャー

2024/08/07更新

盛岡冷麺に代表されるご当地グルメのほか、自然にあふれ、歴史的な建物も魅力の盛岡エリア。ニューヨーク・タイムズ紙で「2023年に行くべき52カ所」にも選出され、世界的にも注目されている観光地です。その周辺には、絶景スポットやパワースポット、グルメが堪能できる農場や道の駅など、訪れたい場所がたくさんあります。盛岡での観光を満喫したあとは、近郊にドライブへでかけてみるのもよいですね。そこで今回は、盛岡から日帰りで1時間ほどのドライブで行ける、おすすめの観光スポットを13カ所ピックアップして紹介します。冬季は道路が凍結していることもあるので、通常よりも車間距離に余裕を取る、スピードを控えるなどして、慎重な運転を心がけながら旅を楽しみましょう。

岩手県

盛岡・雫石・安比・八幡平

盛岡・雫石(しずくいし)・安比(あっぴ)・八幡平エリアは、盛岡市から1時間前後のドライブで到着します。岩手県の北西部に位置するエリアです。古い街並みが残る盛岡エリアは、わんこそばや盛岡冷麺が有名な地元グルメです。雫石エリアの小岩井農場まきば園では、岩手山を背景に臨むエドヒガンの景色がドラマのロケ地としても知られており、四季折々の美しい風景を楽しめます。安比エリアは、スキーやキャンプ、グランピング、ゴンドラ遊覧などのアクティビティを楽しめる高原リゾート地です。八幡平エリアは、岩手県と秋田県にまたがる標高1,000mから1,600mの山岳と高原台地が連なるところ。藤七(とうしち)温泉、御在所(ございしょ)温泉、八幡平温泉などの温泉地があります。

【盛岡・雫石・安比・八幡平】道の駅 石神の丘

地産地消二ツ星!美食と芸術の融合

レストランと彫刻の美術館を併設している道の駅です。レストランのメニューは、地産食材をふんだんに使っていて、「いわて地産地消二ツ星」にも認定されています。また、ブランコや砂場、滑り台といった遊具のほか、小川や広い芝生の坂など、お子さんが体を動かして楽しめるスペースも。レストランには、おもちゃが付いたキッズランチもありますよ

【盛岡・雫石・安比・八幡平】小岩井農場

農場グルメを堪能!東北最大級のイルミで幻想的な夜に

岩手山のふもとにある広大な農場にある観光エリア。盛岡市内から40分ほどのドライブで到着。お座敷で小岩井牛の焼き肉やジンギスカンを提供する食堂があるほか、ピザやスープ、じゃがバター、ソフトクリームといった農場の新鮮な食材を生かしたグルメを堪能できます。また、冬には東北で最大級のイルミネーションが点灯。巨大なクリスマスツリーや光の迷路など、夜の農園が幻想的にライトアップされますよ。

「盛岡・雫石・安比・八幡平」のおすすめスポットをもっと見る

奥州・平泉・一関

奥州・平泉・一関(おうしゅう・ひらいずみ・いちのせき)エリアは、盛岡市から1時間半以内のドライブで到着します。岩手県の南端に位置し、秋田県と宮城県に隣接するエリアです。奥州・平泉エリアには、中尊寺(ちゅうそんじ)や毛越寺(もうつうじ)などといった世界文化遺産「平泉」に登録された寺院や、源義経が自害した居城跡の高館・義経堂(たかだち・ぎけいどう)などの歴史的な史跡が点在しています。一関エリアには、厳美渓(げんびけい)や猊鼻渓(げいびけい)といった雄大な自然が見られる絶景スポットがみどころ。紅葉や雪景色、川下りする船上からなどと、さまざまな視点で景色が楽しめます。この3エリアには、江戸時代から「餅文化」が脈々と受け継がれています。約300種類の餅料理があり、数々の言い伝えや儀礼が残されていて、この食文化はユネスコ無形文化遺産の「和食」のひとつにも認定されました。

【奥州・平泉・一関】陸中一宮 駒形神社

勝負運を切り開く!四季を感じられるパワースポット

1500年以上の歴史があり、岩手県内でも格式が高いとされている駒形神社(こまがたじんじゃ)。馬の守護神を祀っていて、運命や勝負運を切り開くとされています。春夏秋冬によって変わる景色が魅力で、季節を感じながらのパワースポットめぐりにもおすすめ。かわいらしい馬があしらわれた「こどもすくすく御守」など、馬にちなんださまざまな授与品がありますよ。

【奥州・平泉・一関】道の駅 厳美渓

一度にいろんな味が楽しめる!郷土料理の餅を堪能

レストランでは、一関(いちのせき)の郷土料理のひとつである、餅料理のほかに、地元産のマイタケとネギを使ったオリジナルの丼ぶりやラーメンなどが味わえます。人気ナンバーワンは、8種類の餅が楽しめるセット。エビやずんだ、くるみ、あんこなどのほか、季節限定の味も登場しますよ。9種類の餅を詰めている弁当は、ドライブのお供にもピッタリです。

「奥州・平泉・一関」のおすすめスポットをもっと見る

花巻・北上・遠野

花巻・北上(きたかみ)・遠野(とおの)エリアは、盛岡市から1時間弱から1時間半ほどのドライブで到着します。岩手県の中央部に位置するエリアです。花巻エリアは岩手県内唯一の空の玄関口のいわて花巻空港があり、詩人・宮沢賢治ゆかりの地ならではの施設が点在します。県内第二の都市である北上エリアは、桜の名所である展勝地(てんしょうち)や、夏油(げとう)高原温泉郷などの観光スポットが有名。また縄文時代の集落である樺山(かばやま)遺跡は、約30個の立石によるストーンサークルが発見された国指定史跡です。遠野エリアは、カッパが棲んでいそうなカッパ淵や、田んぼの真ん中にぽつんと立つ荒神神社など、日本の原風景が広がるところです。

【花巻・北上・遠野】道の駅 遠野風の丘

豊かな自然のなかで味わう、地元ソウルフードとホップ

道の駅 遠野風の丘(とおのかぜのおか)は、2021(令和3)年4月にリニューアルオープンされました。展望デッキからは、田園風景やかつての城下町の景色が広がります。遠野は、日本随一のホップ生産地であり、道の駅では地ビールの飲み比べやノンアルコールの遠野ホップソーダなど、ホップを使用したドリンクのラインナップが豊富。 遠野市民のソウルフード「バケツジンギスカン」や搾りたての牛乳を使った手作りソフトクリームのほかに、アワビ焼きやホタテ焼きといった鮮度抜群の海鮮も味わえます。

【花巻・北上・遠野】城山公園

車内から夜景も楽しめる!小高い丘にある公園

ドライブ中に休憩をとるのにもよい、小高い丘にある公園。足利氏の士族だった、斯波(しば)氏の居城跡です。約2,000本の桜が植えられており、春には丘全体がピンク色に包まれるほど。お花見のシーズンには、多くの見物客で賑わいます。また、駐車場のスペースによっては、車に乗ったまま夜景を眺められるので、ドライブデートにもピッタリ。

「花巻・北上・遠野」のおすすめスポットをもっと見る

三陸海岸

三陸海岸エリアは、盛岡市から2時間前後のドライブで到着します。岩手県の東端に位置し、太平洋に面するエリアです。洋野町(ひろのちょう)から陸前高田市までの岩手県の東岸沿いにひろがるところで、リアス式海岸が続きます。リアス式海岸には、荒々しい海に浸食された断崖や奇岩、怪石、海蝕洞窟など景勝地である、北山崎、浄土ヶ浜、熊の鼻展望台などが点在。また世界有数の漁場、三陸沖に面しており、新鮮な魚介を使ったグルメが豊富なエリアです。

【三陸海岸】龍泉洞わっか

龍泉洞の水と地元食材を使用したクラフトビールを製造

「日本三大鍾乳洞」のひとつ「龍泉洞(りゅうせんどう)」の近くにあるショップです。岩泉町(いわいずみちょう)や三陸沿岸など、この地域でしか買えない地産の海産物や野菜などを取り揃えています。また、龍泉洞ビールやソフトクリーム、肉まんなどをその場で楽しむことも。また醸造所が設けられ、地産食材と龍泉洞の水を使ったクラフトビールを製造しています。

【三陸海岸】浄土ヶ浜

大自然の絶景!極楽浄土と謳われた景勝地

三陸復興国立公園の三陸ジオパーク中心にある、宮古市(みやこし)の代表的な景勝地です。「さながら、極楽浄土のごとし」と江戸時代の僧が感嘆したことから、名付けられた地名と伝わっています。海の群青と岩肌の白、松の緑のコントラストは一見の価値あり。近くにはレストハウスがあり、海産物を瓶に詰め込んだご当地グルメ 「瓶ドン」や、ご当地ラーメンなどが景色を眺めながら味わえます。

「三陸海岸」のおすすめスポットをもっと見る

秋田県

田沢湖・角舘

田沢湖・角舘(かくのだて)エリアは、盛岡市から1時間半前後のドライブで到着します。秋田の東部中央にあり、岩手と隣接しているエリアです。仙北市のほぼ中心部にあるのが、水深日本一の田沢湖。田沢湖の近くには、乳頭(にゅうとう)温泉郷や玉川温泉、田沢湖高原温泉など、多くの源泉もあります。また、角舘は「みちのくの小京都」といわれており、城下町として江戸時代に栄えた街並みが人気。武家屋敷をめぐりながら、ゆっくりと散策を楽しめます。

【田沢湖・角舘】田沢湖

美しい瑠璃色の湖 秋田で唯一「日本百名月」に登録

湖畔ながら道路は平坦です。湖の水深は、日本でもっとも深い423.4mほど。夜に湖面が月明かりに照らされると瑠璃色に反射する景色から、2022(令和4)年に「日本百名月」へ認定されました。絵画を思わせるような景色で、瑠璃色に反射した部分は「月の道」と呼ばれています。夏には花火が打ち上げられ、月・湖との競演も楽しめます。

【田沢湖・角舘】抱返り渓谷

山々と青い渓流が美しい景勝地を散策

抱返り渓谷(だきがえりけいこく)は、角舘と田沢湖を流れる玉川中流に続く、全長約10kmの渓谷です。新緑と紅葉の名所で、岸壁にかかる滝や青い渓流、両岸の原生林など美しい景色が広がります。遊歩道が整備されているので、ゆっくりと散策を楽しむのもよいでしょう。ただしクマが出没する可能性があるため、2人以上で散策するなどの対策を準備してくださいね。また、冬は閉鎖されるため、通行ができません。

「田沢湖・角舘」のおすすめスポットをもっと見る

横手・湯沢

横手・湯沢エリアは、盛岡市から1時間半から2時間弱のドライブで到着します。秋田県南東部の内陸に位置し、岩手県、宮城県、山形県と隣接するエリアです。みちのく五大雪まつりのひとつとされる「横手かまくら」や、民族行事として古い歴史を持つ「犬っこまつり」など、冬を代表するさまざまなお祭りが両エリアで開催されています。また、稲庭うどんの発生の地でもある両エリア。横手エリアは、秋田の魅力が詰まったテーマパークの秋田ふるさと村 Kamakulandや、マイナス10度に保たれた館内で、かまくらを1年中体験できる横手市ふれあいセンターかまくら館、原画を20万枚以上収蔵する横手市増田まんが美術館などのユニークなスポットが点在します。湯沢エリアは、日本三大霊場のひとつである川原毛(かわらげ)地獄が有名です。また小安峡(おやすきょう)大噴湯や秋の宮温泉郷などの山深いところに秘湯があり、自然の中で湯浴みを楽しめます。水源が豊かなところでもあり、登録文化財に指定されている両関酒造などの酒蔵が集まる酒造りが盛んな町です。

【横手・湯沢】道の駅 十文字

秋田のおいしいものが一堂に!人気の道の駅

道の駅十文字では、地元で採れた自慢のみずみずしい野菜を販売。いぶりがっこや稲庭うどん、きりたんぽといった特産品のほかに、ここでしか味わえない地元のお母さんたち手作りのスイーツや燻製、漬物も並びます。また、十割そばや人気のラーメンが味わえるレストランも併設。建物の裏には公園があり、ヤギやヒツジたちと触れ合えるので、お子さんも楽しめそうですね。

【横手・湯沢】道の駅さんない

自然に包まれながら、手打ちそばや郷土料理を味わう

地元の野菜や漬物、旬の山菜などが集う道の駅です。特産品の「いものこ」を使用したうどんや、この道の駅限定の「さんない純米酒」なども販売していますよ。また、木材について学べる施設もあり、事前予約で木工体験も。お食事処では、ふわりととろけるような食感の郷土料理「いものこ汁」や、地元産の玄そばを自家製粉した手打ちの十割そばなどが楽しめます。

「横手・湯沢」のおすすめスポットをもっと見る

大館・十和田湖・鹿角・八幡平

大館(おおだて)・十和田湖・鹿角(かずの)・八幡平エリアは、盛岡市から1時間半から2時間強のドライブで到着します。秋田県の北東部で、岩手県と青森県に隣接するエリアです。大館市は秋田犬(あきたいぬ)の故郷であり、マタギ(猟師)の里としても知られています。田代岳(たしろだけ)県立自然公園などがあり、世界自然遺産の白神(しらかみ)山地の玄関口といわれるところです。秋田県と青森県にまたがる十和田湖は、カルデラ湖の十和田湖。鹿角は、明治時代に建築された洋館の小坂鉱山事務所や、鉱山従業員の厚生施設だった、木造芝居小屋の康楽館(こうらくかん)などの小坂鉱山に関する観光スポットが点在します。八幡平エリアは、夏のトレッキングや冬の樹氷観賞といったアクティビティが楽しめ、300年の歴史を持つ秘湯の後生掛(ごしょうかけ)温泉もあります。また、ユネスコの世界無形文化遺産であるお祭りの「花輪ばやし」や、ジンギスカン鍋で味わう「鹿角ホルモン」など、さまざまなカルチャーに触れられる地域です。

【大館・十和田湖・鹿角・八幡平】八幡平アスピーテライン(秋田県)

車窓から大自然を感じるライブウエイ

秋田と岩手にまたがる、全長約27kmの道路です。冬は全面通行止めとなっていますが、春に通行止めが解除されると、除雪の際にできる「雪の回廊」を楽しもうと多くのドライバーが訪れます。また、夏は新緑、秋には紅葉など季節によって変わる景色を車窓から眺められるも魅力のひとつ。近くには、絶景を臨む展望台や温泉があるので、立ち寄ってみるのもおすすめです。

「大館・十和田湖・鹿角・八幡平」のおすすめスポットをもっと見る

車窓からの景色を楽しみながら、文化や食を満喫!

盛岡から1時間台のドライブで行ける、おすすめの観光スポットを13カ所、紹介しました。四季折々で変わる雄大な自然や地域に根付いた多様な文化が魅力の盛岡周辺エリア。新鮮な海の幸や野菜、フルーツ、乳製品などを使用した、その土地ならではのグルメも人気です。2011(平成23)年の東日本大震災では、盛岡周辺の観光地も大きな被害を受けましたが、復興へと向かい、いまでは多くの人々が訪れています。車窓から現在の景色を眺めながら、こうした復興の歩みも感じてみましょう。時期によって、通行できるエリアや開催するイベントが変わる施設もあるので、事前に確認を。またドライブでは休憩を適切にとりながら、思い出に残る楽しいドライブにしてくださいね。

旅色編集部 なかやま

参考になりましたか? 旅行・おでかけの際に活用してみてください。

記事企画・監修:旅色編集部 なかやま

掲載情報の一部の著作権は提供元企業等に帰属します。
Copyright MAPPLE, Inc.