令和6年能登半島地震の影響により当該地域の交通網や施設等へ被害が出ている場合があります。
ご旅行を検討の際には各種報道や行政からの発表内容を必ず事前にご確認ください。

南アルプス登山ならココ!日帰りできて初心者にもおすすめの山BEST4!

南アルプス登山ならココ!日帰りできて初心者にもおすすめの山BEST4!

自然・絶景

2024/07/05更新

中部山岳の長野県・山梨県・静岡県の3県に跨る赤石山脈は、通称南アルプスと呼ばれ、北アルプスの飛騨山脈、中央アルプスの木曽山脈とともに日本アルプスと呼ばれています。南アルプスは、南北約30kmの間に9もの3,000メートル級を超える峰がそびえ、雄大な自然が広がっています。
日本最後の秘境ともいわれ、登山好きや登山上級者にとっても人気の高い南アルプスですが、ここでは、南アルプスの魅力と日帰り登山ができる登山初心者にもおすすめの南アルプスの山BEST4を、登山をする際のポイントも交えながら紹介していきましょう。

※こちらの情報は2023年12月時点のものです。実際に登山する前に各自治体の公式HPなどで最新の情報を確認することをおすすめします

初心者でも日帰り登山が楽しめる?難易度低めな南アルプスの山々

南アルプス

険しい山が比較的少ないながらも、3,000メートル級を超える山々が広がり幻想的な山容の南アルプスには、登山初心者でも日帰り登山が楽しめる難易度低めの山々があります。北は仙丈ヶ岳から南は聖岳まで、3,000メートル峰9座が広がり、山同士の距離があるため危険個所も少なく、ゆったりとした縦走(登頂した後、下山せずに次の山に向かうこと)を楽しむことができます。ここでは、登山初心者でも日帰り登山が楽しめる、難易度低めの南アルプスの山々を紹介します。

南アルプスの特徴&登山初心者におすすめの季節を紹介

南アルプス

南アルプスの特徴

南アルプスは、日本の中部に位置し美しい山々が連なる地域です。標高3,000メートル以上の峰々がそびえ雄大な自然が広がっており、特に、甲斐駒ヶ岳や北岳などの峰は人気があります。四季折々の美しい風景が楽しめ、多様な植物や動物も生息し、登山やハイキングのメッカとして知られています。

初心者は7月末~10月の登山がおすすめ!

南アルプスの7月から10月は、雪が溶け気温が穏やかになる時期で、初心者にとっては比較的安全な登山が楽しめます。初夏の新緑や秋の紅葉などの登山が楽しめるのもこの時期です。

一方、天候が急変しやすいのもこの時期。登山の際は、予報の確認と必要な装備の持参が必須です。体調にも注意が必要で、軽装で快適に移動し、水分補給をこまめに行うことが重要です。地元の登山ガイドや登山仲間と組むことで安全面でも安心感があります。

北アルプスとの違い

南アルプスは、長野県から静岡県、山梨県にかけて広がり、大きな山容をもつ3,000メートル級の山々が広範囲に連なる雄大さが特徴のひとつです。3,000メートル級の峰は、北アルプスが10座、南アルプスが9座でほぼ同じですが、北アルプスでは、10座の内8座が約8kmの間に集中しているのに対して、南アルプスでは、仙丈ヶ岳から聖岳まで、約30kmの広範囲に広がっています。

また、南アルプスは、太平洋に近いため海洋からの湿った空気が流れ込み雨が多いのが特徴です。この多量の雨によって高山植物が生息し、雄大で優美な景色が広がっているのも南アルプスならではの特徴です。

南アルプス登山で初心者が特に気をつけたいこと

画像はイメージです

装備や道具を万全にして挑もう

南アルプス登山の際に特に大事なのは、装備品や必須の道具類です。雨具や防寒着、靴などの装備品は自分のサイズや体形に合ったものを選ぶことが重要で、素材や材質、機能性など、店員の方とよく相談して
購入されることをおすすめします。そのほか登山の際の飲料水も必須で、飲み水としてだけでなくケガの際に傷口を洗ったりするのに重宝します。

天候の変化に注意

南アルプスへの登山をする際には天候の変化に常に注意が必要です。急激な気象変化は危険を伴います。南アルプスへの登山出発前に天気予報を確認し、適切な装備を携行しましょう。雨や雪が予測される場合は防水ウェアを用意し、急な冷え込みに備えて保温具も忘れずに。雷や突風にも備え、安全な場所に避難できるように計画を立てます。天気が急変した場合は迅速かつ冷静に判断し、適切な対策を取りましょう。登山の際には、計画を柔軟に調整し、安全を最優先にした行動が重要です。

日帰りにこだわらず無理はしない!

登山は自然環境や体力に影響される活動です。日帰り登山にこだわりすぎず、無理は避けましょう。十分な休息や食事をとり、予定よりも早めに下山する余裕を持ちましょう。急な天候変化や体調不良にも柔軟に対応し、登山計画を変更する覚悟が重要です。無理に進むことよりも、安全を最優先に考え、チームメンバーや自身の体調を確認しながら慎重に進むことが賢明です。計画通りでなくても、安全で楽しい登山体験が大切です。

迷っても沢には降りない

登山中に迷子になった際は、慌てず冷静に行動しましょう。特に登山中の沢や渓谷には危険が潜んでいます。沢に降りる前に地図やコンパスを確認し、迷子の原因を特定します。登山は慎重に進むことが大切であり、急いで沢に降りると事態を悪化させる可能性があります。

迷子の場合は高い場所にとどまり、笛やシグナルを使って救助を待つことも考えましょう。ほかの登山者やハイカーに出会った場合は、安全な登山経路を尋ねることも選択肢です。冷静かつ慎重に行動することで、安全に返り点を見つけることができます。

南アルプス初心者登山におすすめの山1:仙丈ヶ岳

仙丈ヶ岳

仙丈ヶ岳

南アルプス仙丈ヶ岳のポイント

南アルプスの仙丈ヶ岳は、男性的な山容の甲斐駒ヶ岳と比較して、女性的ななだらかな山容から「南アルプスの女王」と称されています。壮大な自然と美しい景観が魅力の登山スポットで、標高3,041メートルのピークからの絶景が広がり、特に夏季は鮮やかなアルペンの花々が楽しめます。登山ルートには岩場や尾根歩きがあり、挑戦的なコースも。しかし、天候の急変には注意が必要です。標高の変化に備えて装備を整え、計画的な行動が求められます。経験豊富な登山者にとっては大変満足のいく山行が期待できる場所です。

南アルプス初心者登山におすすめの山2:甲斐駒ヶ岳【難易度少し高め】

甲斐駒ヶ岳

甲斐駒ヶ岳

南アルプス甲斐駒ヶ岳のポイント

南アルプスの代表的なピークである甲斐駒ヶ岳は、美しい山容と四季折々の風景が楽しめる魅力的な登山スポットです。標高は2,956メートルで、頂上からは南アルプスの山々や富士山を一望できます。春には新緑、夏には鮮やかなアルペンフラワー、秋には紅葉が彩ります。登山ルートはいくつかあり、初心者から経験者まで楽しめるバラエティ豊かなコースがあります。特に夏季は快適な登山が期待できますが、天候の変化にも注意が必要です。標高を意識し、適切な装備と計画を持つことで、安全な山行を楽しむことができます。

南アルプス初心者登山におすすめの山3:鳳凰山【1泊2日がおすすめ】

鳳凰由来の地蔵岳山頂オベリスク

南アルプス鳳凰山のポイント

南アルプスの鳳凰山は、標高2,872メートルの優雅なピークで、自然の美と雄大な景観が堪能できる絶好の登山スポットです。四季折々の風景が楽しめ、特に秋の紅葉が圧巻。登山ルートは多様で、初心者向けから中級者まで選択肢が豊富。岩場や尾根歩きもあり、挑戦的な山行が楽しめます。頂上からは南アルプスの山並みや富士山が一望でき、写真愛好者にとっても魅力的です。

南アルプス初心者登山におすすめの山4:北岳【1泊2日がおすすめ】

北岳

北岳

南アルプス北岳のポイント

南アルプスの北岳は、標高3,193メートルの雄大な山で、日本第2位の高峰です。圧倒的な眺望と多彩な登山ルートが魅力で、間の岳、農鳥岳とともに白峰三山を形成し「南アルプスの盟主」とも呼ばれています。夏には美しいアルペンの花々が咲き誇り、秋には紅葉が彩りを添えます。登山者には、尾根歩きや岩場を楽しむコースが用意され、挑戦的な山行が可能。頂上からは中央アルプスや南アルプスを一望でき、富士山も遠望できる絶景が広がります。

初心者も上級者も南アルプスで登山を楽しもう!

画像はイメージです

南アルプスは初心者から上級者まで、多彩な登山コースが楽しめる人気のスポットです。初心者は標高の低い山から始め、南アルプスの美しい自然に触れながら登山の楽しさを体験でき、中級者や上級者は、さまざまな岩場や尾根歩きがある挑戦的なコースでアドベンチャーを追求できます。南アルプスは、四季折々の風景が楽しめ、春は新緑、夏はアルペンの花、秋は紅葉が魅力的。ただし、天候や標高の変化には十分な注意が必要です。安全に心地よい山行を楽しむために、装備の確認と計画の立て直しを怠らず、南アルプスの魅力を存分に満喫しましょう。

旅色編集部 なかやま

参考になりましたか? 旅行・おでかけの際に活用してみてください。

記事企画・監修:旅色編集部 なかやま

掲載情報の一部の著作権は提供元企業等に帰属します。
Copyright MAPPLE, Inc.