【和歌山】パワースポットにおでかけ!おすすめの神社・神宮・寺院18選

【和歌山】パワースポットにおでかけ!おすすめの神社・神宮・寺院18選

観光・カルチャー

2024/07/08更新

和歌山県の地勢は、標高1,000mから2,000m級の山が大部分を占めています。その山岳地には、高野山、那智山、護摩壇山(こやさん、なちざん、ごまだんさん)などの古くからパワースポットとして人々が崇拝してきた山々が点在。山は広大な森に覆われ、厳かな空気を醸し出しています。そんな山々の周辺には、さまざまなご利益を授かれる高野山や熊野三山などの神社・神宮・寺院が鎮座。その一部は、ユネスコ世界遺産の「紀伊山地の霊場と参詣道」に登録されています。本記事では、和歌山県のパワースポットにある神社・神宮・寺院から、おすすめの18カ所を紹介。ご利益もあわせて紹介しますので、自分の願い事にぴったりな寺社を見つけてみてください。

※★のついたスポットは、ユネスコ世界遺産の「紀伊山地の霊場と参詣道」に登録されている、もしくは登録されているエリアの一部です。

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【伊都郡九度山町】慈尊院★

女人高野と呼ばれ、弘法大師の母が安置されたパワースポット

慈尊院(じそんいん)は、816年に弘法大師が、高野山のふもとで表玄関とされる地に伽藍を建立したのが始まりです。後に弘法大師の母が入滅。当時の高野山上は女人禁制のため、伽藍に母の霊を安置する弥勒堂(御廟)が建立され、慈尊院と呼ばれるようになりました。以後は「女人高野」とも称される、子授け、安産、育児、授乳、良縁などの願掛けで知られる古刹です。

【伊都郡高野町】金剛三昧院★

国宝の多宝塔と樹齢約800年の神木で心を癒やそう

金剛三昧院(こんごうさんまいいん)は、源頼朝と息子の実朝(さねとも)を供養するために、北条政子が創建した寺院です。ここには宿泊施設である宿坊もあり、参拝者の休息の場所としても知られています。国宝の多宝塔や樹齢およそ800年の杉の大木は、見応えがあるパワースポットとして人気です。5月には、和歌山県の天然記念物であるシャクナゲが咲き、境内が華やかに彩られます。

【伊都郡高野町】高野山奥之院 弘法大師御廟★

弘法大師が救いの手を差し伸べる中心聖地

高野山奥之院 弘法大師御廟(こうぼうだいしごびょう)は、大師信仰の中心となる聖地です。御廟とは、即身成仏された大師の霊を祀る宮のこと。大師が御廟から現在も救いの手を差し伸べているという入定信仰から、多くの人が参拝しています。また奥之院とは一の橋から御廟までの約2kmにわたる参道のことで、高野山の聖地です。参道には、20万基を超える墓碑や供養塔、慰霊碑が並び、圧巻の光景が見られます。

【伊都郡高野町】壇上伽藍★

曼荼羅の世界観を具現化した密教伽藍

壇上伽藍(だんじょうがらん)は、開創の際に最初に造営されたところです。奥之院とともに高野山の聖地とされています。嵯峨天皇(さがてんのう)の勅許を得て、約1200年前に弘法大師が開いた修禅道場です。開創時は、弘法大師みずから堂塔の建立に精魂を傾けたといわれています。高野山全体の総本堂である金堂や、高さ約49mの根本大塔など、19もの諸堂が立ち並ぶ独特の諸堂配置は、密教思想に基づき曼荼羅(まんだら)の世界観を実体化したものと伝わっており、聖地とされるに相応しいスポットです。

【伊都郡かつらぎ町】丹生都比売神社★

日本最大規模の本殿を構える歴史的建造物

丹生都比売神社(にうつひめじんじゃ)は、日本書紀にも記されている約1700年の歴史を持つ神社です。弘法大師を高野山に導き、領地の一部を授けた丹生都比売大神(にうつひめのおおかみ)などの4神を御祭神としています。ご利益は、国難とされるほどの災厄を退ける厄払いです。鎌倉時代の元寇(蒙古襲来)を退けた託宣をくだしたのが丹生都比売大神だった、と朝廷、幕府が記録されています。 本殿は柱に特徴がある一間社(いっけんやしろ)春日造りの本殿四殿としては、日本最大規模であり、建造物が好きな方におすすめです。境内にある朱塗りの輪橋は、豊臣秀吉の側室である淀君(よどぎみ)の寄進です。

【伊都郡高野町】総本山金剛峯寺★

ふすま絵や庭園があでやかな高野山真言宗の総本山

総本山金剛峯寺(そうほんざんこんごうぶじ)は、全国にある高野山真言宗の総本山で、高野山内にある117カ寺をまとめる本坊でもあります。元々は、豊臣秀吉が母である大政所(おおまんどころ)を弔うために建立した剃髪寺でした。江戸時代以前は、高野山にあるすべての寺院のことを金剛峯寺と呼んでいたが、1869(明治2)年に隣接する興山寺と合併。以後、この寺のみを金剛峯寺と呼ぶようになりました。

【伊都郡九度山町】丹生官省符神社★

朱色が映える弘法大師創建の社

丹生官省符神社(にうかんしょうぶじんじゃ)は、高野領地の官省符荘の総本社として栄え、弘法大師が816年に創建した神社です。高野御子大神(たかのみこのおおかみ)とその母である神丹生都比売大神(にうつひめのおおかみ)が御祭神です。高野御子大神が狩場明神に姿を変え、弘法大師を高野山へ導いたと言い伝えられています。緑の木々の中に建つ朱色の鳥居や本殿が目を惹きます。ご利益は、安産、縁結び、家内安全、試験合格など。

【和歌山市】多賀神社

写真映え抜群のお多賀さんでいのちの神の御利益を

「お多賀さん」の愛称で多くの人に親しまれている多賀神社は、滋賀県多賀町の御分神です。ご利益が延命長寿などであることから、いのちの神として信仰されています。夫婦縁結びの御利益もあり、結婚奉告祭としてご祈祷形式の結婚式ができる神社です。赤ちゃん命名をはじめ、屋号や店舗名などの氏名作成や鑑定を行っています。また、境内にある花手水と風車、デザイン性がある御朱印は、幅広い世代から人気。写真映えするパワースポットを探している方は足を運んでみてください。

【和歌山市】紀三井寺

近畿地方に春を知らせる桜の名所で心穏やかに

紀三井寺(きみいでら)は、770(宝亀元)年に開創された寺院です。正式名は「紀三井山金剛宝寺護国院(こんごうほうじごこくいん)」ですが、境内に湧き水である三井水(さんせいすい)が湧くことから紀三井寺と呼ばれるようになりました。ご本尊は十一面観世音菩薩で、厄除、開運、良縁成就、安産、子授けにご霊験あらたかとされ、毎月18日の観音様ご縁日を中心に、日参、月参りの信者でにぎわいます。また和歌山市内では有名な桜スポットのひとつです。

【和歌山市】淡嶋神社

数多くの人形が並ぶ女性に嬉しいパワースポット

淡島神社(あわしまじんじゃ)は、御祭神が少彦名命(すくなひこなのみこと)、大己貴命(おほなむじのみこと)、息長足姫命(おきながたらしひめのみこと)(神功皇后)の三柱です。少彦名命は医療の神で、女性の病気回復や、安産、子授けや縁結びなど、女性に嬉しい御利益があるとされる神社です。安産祈願また人形供養が有名で、数多くのひな人形や日本人形が境内の至るところに並んでおり、ぎっしりと並んだ姿は壮観です。めずらしい光景を満喫しながら、心を浄化したい方にぴったりのパワースポットです。

【東牟婁郡那智勝浦町】那智山青岸渡寺★

山岳信仰の厳かな雰囲気を持つ寺院

那智山青岸渡寺(なちさんせいがんとじ)は、1600年の歴史を持つ寺院です。インドから漂着してきた裸形上人が、観音菩薩像を那智の滝の滝つぼで見つけた後に安置したことが始まりといわれています。那智山青岸渡寺の背後には、絶壁から流れ落ちる那智の滝が見晴らせ、山岳信仰の厳かな雰囲気を味わえます。

【東牟婁郡智勝浦町】熊野那智大社★

約1700年の歴史がある十二柱の神々が祀られた寺院

熊野那智大社(くまのなちたいしゃ)は、熊野三山の一社として、全国に4,000社以上ある熊野神社の総本宮に位置する神社です。317年に、社殿が那智の滝の近くに建立されたのが始まりで、その後、現在の地に遷座されたと伝わっています。本殿には、森羅万象の根源に力を与える神、主祭神の熊野夫須美大神(くまのふすみのおおかみ)をはじめ十二柱の神々が祀られています。かつては結宮(むすびのみや)という通称で呼ばれ、無病息災、長寿、所願成就などご利益があるとされています。鮮やかな朱色の鳥居が目印で、趣を感じられるのが魅力です。

【田辺市】元嶋(もとしま)神社 鳥居

マジックアワーがおすすめの海上の鳥居

元嶋(もとしま)神社 鳥居は、天神崎(てんじんさき)と田所島という小さな島の間の海に建立されました。満潮時になると田所島の一部が海中に沈み、鳥居が海に浮かんでいるような光景になります。 特に満潮時と日没のマジックアワーが重なる時間帯は、夕日と海による幻想的な景色が広がります。元島神社の社も田所島に建立されていたのですが、度重なる台風被害から1926(大正15)年に、田所島の向かいにある元島へ遷座しています。

【田辺市】熊野本宮大社★

全国熊野神社の総本宮

熊野本宮大社(くまのほんぐうたいしゃ)は、熊野三山の一社として、全国に4,000社以上ある熊野神社の総本宮に位置する神社です。山の杉木立に囲まれた参道の石段を上ると、社殿が鎮座する境内が山の中腹にあります。熊野本宮大社には、上四社と呼ばれる第一から第四までの拝殿が鎮座。中四社と下四社の第五から第十二までの社殿は、上四社から徒歩約10分のところにある旧社地の大斎原に鎮座しています。ここは主祭神の家津御子大神(けつみこのおおかみ)が、降り立ったといわれる場所で、かつての熊野本宮大社。日本最大級の大鳥居がそびえるパワースポットで、こちらへも参拝しましょう。

【日高郡日高川町】道成寺

歌舞伎演目である安珍清姫の舞台

道成寺(どうじょうじ)は紀州最古の寺院で、歌舞伎や能、人形浄瑠璃の演目である安珍清姫(あんちんきよひめ)の舞台になっているところ。演目の原作である絵巻「道成寺縁起」の説法が、住職らによって毎日行われており、誰でも静聴できます。

【日高郡由良町】興国寺

天狗が祀られた味噌・醤油発祥の寺

興国寺(こうこくじ)は、暗殺された源実朝(みなもとのさねとも)の菩提を弔うため、1227年に建立された寺です。味噌伝来、醤油発祥の寺としても知られています。8月15日の燈籠焼(とうろうやき)行事は、県の無形民俗文化財に指定された伝統文化です。興国寺は、天狗伝説が言い伝えられているパワースポットでもあります。境内には大きな天狗のお面や、石の中には数億年前の水がのこっているとされる天狗命根石(てんぐめいこんせき)が祀られて、石を撫でながら願い事をすると叶うそうです。

【新宮市】熊野速玉大社★

夫婦神が祀られた縁結びの神社で御利益を

熊野速玉大社(くまのはやたまたいしゃ)は、熊野三山の一社として、全国に4,000社以上ある熊野神社の総本宮に位置する神社です。主祭神は、速玉大神(はやたまのおおかみ)と夫須美大神(ふすみのおおかみ)の夫婦神であり、縁結びの神社として信仰されています。境内にある御神木である梛(なぎ)の木は、熊野権現の象徴のひとつです。この葉を懐中に納めてお参りすることが習わしとされています。

【御坊市】日高別院(日高御坊)

御坊市街地にある浄土真宗本願寺派の寺院

日高別院(日高御坊)は、浄土真宗本願寺派の寺院で、京都市にある西本願寺の別院です。豊臣秀吉が行った紀州征伐で焼失し、1595年に現在地に移転したといわれています。その後現在の本堂を再建し、1877年には「本願寺日高別院」の肩書きが与えられました。また境内には樹齢約400年の大銀杏があり、寺院のシンボルかつ自然の力が感じられるパワースポットです。

まとめ

本記事では、和歌山県にある神社・神宮・寺院のパワースポットから、おすすめの18カ所を紹介しました。和歌山県は、紀元前から山や森などの自然信仰が継承されてきた地で、熊野三山や高野山などのパワースポットが点在しています。それらが鎮座する山々は、降水量が豊富で深い森林が育まれた自然豊かなところで、訪れる季節によって異なる木々や花の彩りを楽しめるのも魅力です。心が疲れたときや、運気を上げたいときに、それらのパワースポットで心身ともにリフレッシュし、ご利益も授かるおでかけをしてみましょう。

旅色編集部 なかやま

参考になりましたか? 旅行・おでかけの際に活用してみてください。

記事企画・監修:旅色編集部 なかやま

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