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発信日:2024年09月19日
2024年10月04日(金)〜2025年03月16日(日)
入場料:1,500 円
最大直径12メートルの体験型バルーン状彫刻作品を展示
寺田倉庫株式会社が運営する現代アートのコレクターズミュージアム「WHAT MUSEUM(ワットミュージアム)」は、2024年10月4日から 2025年3月16日まで奥中章人「Synesthesia ーアートで交わる五感ー」展を開催します。美術家・奥中氏による体験的なバルーン状彫刻作品を展示します。
奥中氏は、「空気と水と光」を題材に巨大な作品を制作し、鑑賞者の感覚を揺さぶる体験を生み出してきました。
展覧会タイトルである「Synesthesia(シナスタジア)」とは共感覚を意味しますが、奥中氏はこの言葉を独自に解釈し作品に落とし込みました。感覚することが、自然・社会・人を繋げる可能性になるのではないかと考え、作品も従来の形から有機的な形へと変貌しています。
本展では、今回のために特別に制作された、最大直径 12 メートルにもおよぶバルーン状のインスタレーション作品を発表します。展示室いっぱいに膨らみ、さまざまな色に変化する作品の内側には、大きな水枕が置かれています。空気と水と光という「形のない」ものを媒介に、人々の感覚を呼び起こし響きあいます。形を持たないはずの存在を感覚することで、他者と身体的感覚を超えた「つながり」をも感じることでしょう。
奥中氏は、科学技術社会学の分野を中心に活躍した哲学者ブリュノ・ラトゥールの影響を受けています。元々学んでいた教育学と社会学に、自然と社会の二元論を支柱とした近代のあり方を見直すことを提唱するラトゥールの思想が加わっています。本展示では、奥中氏の哲学的思考から生まれた作品の背景や、作品に落とし込むプロセスの一端も展示資料でご覧いただけます。
実際に作品に触れ、中に入り、寝転びながら、五感を交えた体験をしていただくことで、自然や社会、他者との「つながり」を感じるきっかけを提供します。
【出展作家:奥中章人(おくなか あきひと)】
奥中氏ポートレート
美術家
1981年京都府に生まれる。同地在住。美術家/あおいおあ共同代表/木津川市山城
総合文化センター体感アート講座主宰。
静岡大学教育学部卒業後、幼児/美術教育を専門に静岡県立美術館ならびに障がい者施設にて美術あそび講師を務めたのちに、近現代の思想を学び美術家となる。野村財団、朝日新聞文化財団などの助成を得て、フランス・韓国・中国にて特別研究員として研鑽を積む。ヒト・モノ・コトのダイナミズムを水・空気・光の性質や在り方を通して追求することをテーマに、各地の地域アートにてワークショップを多数開催し、体験的な巨大作品を国内外で発表している。
【本展覧会の見どころ】
・体験型の作品
作品に触れ、中に入り、寝転んで、五感を使って作品を体感できます。
・作品を通して「空気」「水」「光」そして「他者との関係性」を確認
空気や水、光、そして他者との関係性は実際には形を持たないものです。作品を体験すること、他者が動き触れることでゆらめく作品を通してその存在を確認できます。
・作家の思考を辿れる展示
奥中氏がインスピレーションを受けた書籍、デッサンや走り書きといった資料、そして今回のために撮影したインタビュー映像を展示します。作品の制作意図やプロセスを深く知ることができます。
【展示作品イメージ】
All photos: INTER-WORLD/SPHERE: Relation of Air, Water, Light and Us 2022 年 ©️Akihito Okunaka
奥中章人「Synesthesia ーアートで交わる五感ー」展【WHAT MUSEUM(ワットミュージアム)】
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