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発信日:2024年09月19日
2024年10月04日(金)〜2025年03月16日(日)
入場料:1,500 円
起業家・高橋隆史氏による現代アートのプライベートコレクション初公開
寺田倉庫株式会社が運営する現代アートのコレクターズミュージアム「WHAT MUSEUM(ワットミュージアム)」は、2024年10月4日から2025年3月16日まで T2 Collection「Collecting? Connecting?」展を開催します。本展では、高橋隆史氏が最初に購入した作品や近年惹かれているコンセプチュアルな作品を中心に約35点を紹介します。
現代を生きる作家が社会や芸術、文化、政治などのテーマを取り上げながら自身のメッセージを多様な形で表現していることが特徴でもある現代アート。同じ時代を生きている私たちが作品と向き合うことで、自分自身との繋がりや新たな視点を発見することができます。
高橋氏もコンセプトやビジョンを世界に問うという点で、作家と起業家に共通する側面を見出し、コレクションを始めました。特に作家が新たな挑戦として制作した作品や、若手作家による作品のコレクションに力を入れています。コレクションしていく中で、作家・コレクター・アート関係者とのコミュニティが生まれ、作品を集めることだけでなく、さまざまな人や価値観、思考とコネクトすることが喜びだと感じています。そして、総体として振り返るとそれら点と点の繋がりが、思いがけず星座のように意味を為すことがあると言います。
本展覧会を通して、作品が発するメッセージを鑑賞者自身の視点で捉えながら、自身の考え方や価値観と結びつけ、個の「点」がさまざまな「点」と繋がっていくことを実感できる機会になることを願います。
◾️コレクターズノート / 高橋隆史
作品と出会う。
一目で引き込まれることもあれば、「?」から始まり、話を聞いて「なるほど」と腹落ちする事もある。
いずれも最後に共通するのは「よくつくったなぁ」という感嘆の念であり、作家の感性に、知識量に、発想力に、技量に、行動力に、なによりその情熱に対する純粋な敬意である。
そんな作品を1点、1点、と求めていったところ、「コレクター」と呼ばれるようになってしまったが、ついぞ「コレクション」をなそうと思ったことはない。1点のアート、1人のアーティストとの出会いが次の出会いへと繋がり、その連鎖を楽しみながら身を任せていたら本展の開催に至ってしまった。
そんな経緯の作品群なので、そこから選び並べるキュレーションにあたっては、寺田倉庫の皆様に大変なご苦労をかけてしまった。心よりの感謝を申し上げたい。さりとて、そもそも何の繋がりもない点の集まりである。どうかあまり構えずに作品1点1点と気軽に向き合っていただければと思う。
そうして、もし、あなたにとって出会いと感じられる体験が1つでもあったのであれば嬉しい。
それは、新たな繋がりを意味するのだから。
【出展予定作家】(敬称略・姓の五十音順)
ダレン・アーモンド、今坂庸二朗、江上越、金氏徹平、鬼頭健吾、顧剣亨、古賀勇人、小林正人、ライアン・サリバン、
白川昌生、鈴木知佳、滝沢広、アレックス・ダ・コルテ、長田綾美、名和晃平、西村大樹、丹羽良徳、ソピアップ・ピッチ、
廣瀬智央、広瀬菜々&永谷一馬、ジョシュ・ブランド、ベルナール・フリズ、カンディダ・へーファー、ニール・ホッド、堀内正和、
バリー・マッギー、松田将英、松山智一、宮島達男、やんツー、和田礼治郎 など
【本展覧会の見どころ】
・高橋隆史氏のプライベートコレクション初公開
T2 Collection として、初めて一般公開される展覧会です。現代アートの世界に踏み込んで約6年、高橋氏のコレクションの歩みと今後の展望を垣間見ることができます。高橋氏は、アートを購入するだけでなく、より幅広い視点で作家を取り巻く環境を支援していきたいという思いから、近年ではキュレーターや批評家の育成支援にも力を入れており、その活動の展開次第では今回が最初で最後の大規模な展覧会となる可能性を示唆しています。
・コンセプチュアルアートの着眼点の意外性
一見すると難解に思えるコンセプチュアルアート。展示作品には私たちの身の回りにある材料や道具を使って制作された作品もあり、その着眼点に驚かされます。展示構成や解説を通して、作品1点1点と向き合うことで、作家の視点や発想の面白さに触れることができます。
・カメラや写真の概念を取り入れた作品
普段、私たちが触れるカメラや写真の概念を取り入れた作品を集めて1つのスペースに展示します。時代とともにカメラや写真の技術や役割が変化している中で、現代アートの作家がどのように自らの表現へと昇華させたかを、一堂にご覧いただけます。
・作品と繋がる展示構成
高橋氏は作品や作家、アートコミュニティといった関わりのなかで、さまざまな価値観や思考と繋がることを大切にしています。本展覧会は、鑑賞者が自身の考え方や価値観を作品と結びつけ、同じ時代に生きる作家や作品との繋がりを感じられる展示構成になっています。
松山智一「Baby, It's Cold Outside」2017 年 ©Tomokazu Matsuyama Photographer:Yojiro Imasaka
ベルナール・フリズ「Mora」2014 年 Photographer:Claire Dorn. Courtesy of the artist and Perrotin.
丹羽良徳「モスクワの美術館に請求書を送る (英語+ロシア語)」2022年 copyright the artist, courtesy Satoko Oe Contemporary
和田 礼治郎 STILL LIFE 2024 200 x 150 x 30 cm 果実、強化ガラス、真鍮、ブロンズ 撮影:表恒匡 協力:SCAI THE BATHHOUSE
宮島 達男 Painting of Change - 003 2020 180 x 128.4 x 3 cm キャンバスに油彩 撮影:表恒匡 協力:SCAI THE BATHHOUSE
白川昌生「存在の階層」2022年 © Yoshio Shirakawa
江上 越「にじいろ―Kusano Takafumi」2021年 ©Etsu Egami
【高橋隆史(たかはし たかふみ)氏について】
高橋隆史 氏
株式会社ブレインパッド共同創業者/取締役会長、一般社団法人データサイエンティスト協会代表理事慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科修士課程の修了後、外資系コンピューター会社を経て、2000年より起業家に。ビッグデータ及びAI活用を推進するブレインパッドは2社目の起業にあたる。
以来、日本におけるデータ活用の促進のために、さまざまな活動を展開。
現代アートの購入は、友人の誘いで2018年から開始し、多くの喜びを得る。現在はその楽しさを広げ若いコレクターを増やすために、起業家の集まりである EO において現代アート同好会を発起して幹事を務める。その他、アート業界のジェンダー不平等を解消に取り組む米国National Museum of Women in the Arts(NMWA)の日本支部の委員など、現代アート業界におけるさまざまな課題解消のための活動にも積極的に参加している。
瀧口友里奈 氏
【音声ガイド】
WHAT MUSEUM では、公式アプリをダウンロードいただくと、音声ガイドを無料でご利用いただけます。
本展では、経済キャスターの瀧口友里奈氏が音声ガイドナビゲーターを務めます。展示作品の解説や展覧会の見どころを分かりやすくお伝えします。
T2 Collection「Collecting? Connecting?」展【WHAT MUSEUM(ワットミュージアム)】
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