【東北・青森】弘前城周辺で訪れたいおすすめ観光スポット17選
2024/07/30
2023/11/17
江戸時代には津軽藩の城下町として栄えた弘前市。明治期には教育に力を入れ外国人宣教師を招致したことから、城下町でありながらレトロな洋館が点在するというユニークさが魅力のエリアです。弘前城の天守閣を中心に観光スポットが点在し、降雪量が多く寒さの厳しい冬でも街巡りしやすいのが嬉しいポイント。雪の弘前を堪能できるイベントも各地で開催されているので、時期をあわせて訪れるのもおすすめですよ。
この記事の目次
目次を開く ▼
東北で唯一現存する天守を持つ弘前城。初代弘前藩主である津軽為信(つがるためのぶ)が築城を計画し、1611(慶長16)年に完成しました。大雪の重みに耐えられる銅瓦葺(どうがわらぶ)きの屋根は、雪国ならではの特徴。雪化粧を施した天守は、白壁と相まって青空によく映えます。毎年2月には「弘前城雪燈籠まつり」を開催。天守閣と老松のライトアップをはじめ、燈籠や雪像、ミニカマクラが訪れる人々を魅了します。
弘前城
外濠(そとぼり)の花筏(はないかだ)で知られる桜の名所・弘前公園に、冬だけ見られる桜の絶景があることをご存じでしょうか? 「冬に咲くライトアップ」は、ピンク色の光に照らされた外濠が、まるで満開の桜のように見えると、毎年多くの人が訪れるイベントとなっています。水面が凍った様子は花筏、舞い降りる雪は桜吹雪を思わせます。気温や天気により見え方が変わるのも、魅力の一つ。雪が降る日に弘前を訪れたなら、必見のスポットです。
弘前公園
弘前城の追手門(おうてもん)の南側に位置する追手門広場。市立観光館をはじめ、市立郷土文学館、旧市立図書館、旧東奥義塾外人教師館、明治から大正期に市内にあった建造物を再現したミニチュア建造物群などが集まった、弘前の観光拠点です。冬は「追手門広場イルミネーション」が実施され、あたり一帯は一層ロマンチックな雰囲気に。ライトアップされた建物は、昼間とは違った趣が楽しめます。外濠の「冬に咲くさくらライトアップ」とともに、冬ならではの夜の街歩きを楽しみましょう。
追手門広場
青森県の県重宝に指定されている、弘前の近代洋風建築の一つ。赤いドーム屋根に白い漆喰(しっくい)、緑色の縁取りが印象的な建物は、1906(明治39)年に地元の棟梁・堀江佐吉によって建てられました。1931(昭和6)年まで図書館として使われていた館内は、無料で見学可能。当時の姿が再現された図書室や館長室、婦人閲覧室などは必見です。冬は「弘前エレクトリカルファンタジーイルミネーション」の会場の一つとして、街に彩りを添えています。
旧弘前市立図書館
1904(明治37)年完成の木造2階建ての建物で、1972年(昭和47)年に、弘前の洋風建築で初めて国の重要文化財に指定されました。旧市立図書館と同様、堀江佐吉による建築。現在は「旧第五十九銀行本店本館」として、内部を見学できます。ルネサンス様式の建物は、館内の細やかな意匠や調度品も見ごたえたっぷり。とりわけ天井に施された金唐革紙(きんからかわかみ)は見事。夜のライトアップでは白い漆喰壁が幻想的に浮かび上がり、雪が降った日には一層幻想的な姿になります。
旧第五十九銀行本店本館(青森銀行記念館)
真言宗智山派の寺院・最勝院の境内にそびえる五重塔。高さは31.2mで、塔の中央にある心柱(しんばしら)」は最下層の天井裏から最上部にある装飾「相輪(そうりん)」の先まで継ぎ手がない一本の杉の木でできているというから驚きです。本州最北の国指定重要文化財で、均整のとれた佇まいから、「東北随一の美しさ」とも。桜や紅葉の季節もすてきですが、雪景色と朱色の塔とのコントラストは寒さ厳しい弘前の冬によく似合う風景。高台に建てられているため、遠くからでもその姿を眺めることができます。
津軽をまるごと体験できる「津軽藩ねぷた村」。一年を通して実物大のねぷた約20台が見学できるほか、笛やお囃子の実演、津軽三味線の生演奏、金魚ねぷた絵付け体験などができるスポットです。敷地内には明治時代につくられた庭園「揚亀園(ようきえん)」と茶室「揚亀庵(ようきあん)」があり、冬は雪景色の庭園が楽しめます。お買い物エリアとお食事エリアは入場料不要。気軽に立ち寄ってショッピングをしたり、地場の食材を使った津軽の郷土料理を味わえますよ。
津軽藩ねぷた村
大正期に弘前市出身の実業家・藤田謙一の別邸としてつくられた江戸風の庭園です。広い敷地内は人工の滝を境に高台部と低地部に分かれており、冬の間は高台部のみ入園可能。この時期は雪囲いや雪吊りなど、冬ならではの美しい庭園が鑑賞できます。国の登録有形文化財に指定されている洋館・和館・考古館など、和洋の趣深い建築も必見。洋館には喫茶室、考古館には和カフェがあり、庭園散策の合間に一息つくのにもぴったりです。
藤田記念庭園
「津軽富士」とも呼ばれる岩木山(いわきさん)の大自然に抱かれるロケーションのスキー場です。コースは全5本。なだらかなコースから、コブ斜面、全長2,000mを一気に滑り降りるダイナミックなダウンヒルまであり、初心者、上級者問わず楽しめます。全コースがスノーボード、スノースクート滑走可能。弘前駅からはシャトルバスが出ているので、アクセス良好。雪道の運転が苦手という方でも安心。麓には温泉が複数あるので、疲れた体を癒やして帰るのもいいですね。
岩木山百沢スキー場
津軽平野にそびえる岩木山をご神体とする岩木山(いわきやま)神社。創建は780(宝亀11)年と1200年以上の歴史を持ち、地元の人々からは「お岩木さま」と親しまれています。極彩色で彩られた豪華絢爛な本殿をはじめ、奥門、瑞垣(みずがき)、拝殿、中門、楼門が国の重要文化財に指定。いずれも見ごたえがあります。元旦は大絵馬が飾られ、多くの初詣客でにぎわいます。旅先で年越しをされるという方は、参拝してみてはいかがでしょうか?
岩木山神社
【全国】冬にしか楽しめない絶景が楽しめるおすすめ観光スポット20選
寒さ厳しい冬。外に出るのも億劫な季節ですが、その時・その場所でしか見られない美しい雪景色やイルミネーションイベントがあるのが、日本の冬の魅力です。今回は、全国津々浦々、北海道から九州まで、冬限定の絶景スポットをピックアップ。寒さが身にしみる冬だからこそ旅に出て、季節限定の絶景を探しに行きましょう。もちろん、寒さ対策はお忘れなく!
記事を読む▸【冬の網走・知床観光で外せない】冬ならではの景色が見られるおすすめスポット14選
想像を超える美しさと過酷さが共存する、北海道の「冬」を体感してみませんか? 特に網走や知床などがある道東エリアは、流氷が押し寄せるオホーツク海に面しており、その厳しさは言葉に尽くせぬほど。しかし、それゆえに、このエリアの「冬」にしか味わえない非日常や、ここでしか見ることができないスケールの大きな自然と出合える場所として、多くの人々にとって憧れの地でもあります。今回は、人生に一度は冬の網走・知床を見てみたいという人におすすめのスポットをご紹介します。
記事を読む▸【関西・和歌山】冬に行きたいおすすめ観光スポット18選
熊野古道や那智の滝といった貴重な世界遺産が複数存在する和歌山県は、国内外から観光客が訪れる有名な観光スポット。通年で楽しめる観光地も多くある一方で、美しい雪化粧をまとった高野山や和歌山城などは、冬の時期にしか体験できない和歌山ならではの魅力です。加えて「日本三古泉」として知られる白浜温泉もまた、寒さが厳しくなる冬に訪れたい観光地の一つ。このように和歌山には、冬にベストシーズンを迎える穴場の観光名所が点在しています。そこでこちらの記事では、冬だからこそ訪れたい和歌山の観光スポットを18選ピックアップ。冬に旬を迎える海の幸や体の芯まで温まる日帰り温泉巡り、さまざまな動物たちとふれあえるイベントを開催するアドベンチャーワールドなど、五感を通して心癒やされる冬の和歌山旅行をぜひお楽しみください。
記事を読む▸【岩手・盛岡】冬に行きたいおすすめ観光スポット9選
歴史情緒と豊かな自然にあふれる盛岡。四方を山に囲まれた北上盆地の北部にあり、本州の県庁所在地では、年平均気温が最も低い都市でもあります。盆地ならでは「底冷え」が盛岡の冬の特徴ですが、寒いからこその過ごし方で、旅を満喫してみませんか? 今回は、雪化粧した町並みを楽しめるスポットから寒さを忘れてアクティブに過ごせるスポットまで、9スポットを厳選してご紹介します。冬の寒さを味方につけて、盛岡の魅力を見つけにいきましょう。
記事を読む▸【石川・金沢】冬に行きたいおすすめ観光スポット12選
加賀百万石の城下町、金沢。兼六園と金沢城を中心に、歴史情緒を感じる趣深いスポットが数多く残されています。そんな金沢が一層魅力にあふれるのが冬。雪降る茶屋街や雪吊りなど、この季節ならではの風景を堪能できます。また、美術館や博物館などの文化施設も数多くあるので、インドア派の方は寒い冬に温かい室内でじっくりと芸術鑑賞するのもおすすめです。この冬は、歴史と文化に彩られた金沢へ出かけてみませんか?
記事を読む▸【長野・軽井沢】冬に行きたいおすすめ観光スポット11選
長野県の軽井沢は、夏の避暑地として知られる観光地ですが、冬はウィンタースポーツが楽しめるスポットとしても人気です。12月には各スポットでクリスマスに関連したイベントも行われ見どころ満載!さらに、ロマンティックなイルミネーション、美しい雪景色など冬ならではの絶景も堪能できます。そこで今回は、寒さが厳しい時期にこそ行きたい軽井沢のおすすめスポットを11選ご紹介します。
記事を読む▸城下町・弘前の冬は、「弘前城雪燈籠まつり」「冬に咲くさくらライトアップ」「追手門広場イルミネーション」と、雪を満喫できるイベントが満載。少し足を延ばせば、岩木山でスキーや初詣を楽しむこともできます。寒さ厳しい冬の弘前だからこそ、アクティブに過ごす旅をしてみてはいかがでしょうか?
参考になりましたか? 旅行・おでかけの際に活用してみてください。
記事企画・監修:旅色編集部 おおもり
ライター:Okumura Shiho
弘前城
JR奥羽本線弘前駅から弘南バス土手町循環弘前バスターミナル行きで15分、市役所前下車、徒歩10分
弘前公園
[バス]市役所前停留所下車すぐ [車] 大鰐弘前インターチェンジより約20分 ※駐車場は弘前市役所駐車場(7:00~21:30)、弘前市立観光館駐車場(24時間)などを利用
追手門広場
[バス] 市役所前バス停より徒歩すぐ、市役所前公園入口バス停より徒歩約3分
旧弘前市立図書館
[電車] 弘前駅より徒歩約30分 [バス] 市役所前バス停より徒歩すぐ
旧第五十九銀行本店本館(青森銀行記念館)
[バス] 陸奥新報前バス停より徒歩約2分
津軽藩ねぷた村
東北自動車道「大鰐弘前IC」から25分
藤田記念庭園
[車] 弘前駅より車約15分、大鰐・弘前インターチェンジより車約30分
岩木山百沢スキー場
東北自動車道大鰐弘前ICから国道7号、県道260・3号を弘前市内方面へ車で28km
岩木山神社
弘前市街地から車で30分