【東北・青森】弘前城周辺で訪れたいおすすめ観光スポット17選

2024/08/06

【東北・青森】弘前城周辺で訪れたいおすすめ観光スポット17選

弘前市の観光スポットのひとつである弘前城は、東北地方ではめずらしい江戸時代から現存する天守です。津軽統一を成し遂げた津軽為信(ためのぶ)によって1603年に築城が計画され、2代目信枚(のぶひら)が1611年に完成させた歴史があります。天守閣や5棟の城門、3棟の櫓が見どころです。そんな弘前城の周辺には、春になると約2,600本の桜が咲く日本屈指の桜の名所、弘前公園があります。教会や寺院、博物館などもあり、散策しながら歴史や文化に触れられるのが魅力です。本記事では、魅力あふれる弘前城の周辺で訪れたいおすすめ観光スポットを17カ所ご紹介します。文化、文学、歴史などあらゆる方面から弘前の魅力に触れましょう。

津軽藩ねぷた村

津軽の魅力をまるごと体感できる施設

津軽藩ねぷた村は、津軽三味線の生演奏、津軽の民芸品製作実演などが体験できる施設です。館内に展示されている、迫力満点の大型ねぷたも必見です。ほかにも、青森県内のお土産や名産品が揃う店、郷土料理が食べられる食事処があります。民芸品製作実演では、こぎん刺しなどの民芸品を製作する過程が見学できます。津軽の伝統文化を見て、聞いて、まるごと体感できる施設です。

揚亀園

独特の作風が光る庭園で自然の美を感じよう

揚亀園(ようきえん)は、津軽藩ねぷた村の中にある、大石武学流の作風が光る近代庭園です。大石武学流は津軽地方に伝わり、江戸時代末期から宗家制度によって継承されてきた流派です。津軽富士岩木山と弘前公園の老松を借景としたとされる庭園は、国の登録記念物になっています。弘前市指定有形文化財の茶室、揚亀庵(ようきあん)や大石武学流の手法による石で組まれた滝などが見どころです。津軽地方を風靡した、独特の作風が光る庭園が散策できます。

長勝寺

重要文化財に指定された貴重な建造物を訪ねよう

長勝寺(ちょうしょうじ)は、弘前藩主津軽家の代々の当主が眠る菩提寺です。33もの曹洞宗寺院が整然と並ぶ寺院街「禅林街」を歩くと正面に見えてきます。本堂や庫裏(くり)、津軽家の霊屋などが重要文化財に指定されており、見どころが満載です。年中無休で外観の見学や参拝は可能ですが、案内付きの拝観は4月下旬から11月までの予約制です。江戸前期の禅宗様式が随所に残る、貴重な建造物を訪ねてみましょう。

旧藤田家住宅(太宰治まなびの家)

太宰治が過ごした部屋や写真が見られる

旧藤田家住宅(太宰治まなびの家)は、学生時代の太宰治が暮らした住宅です。旧制弘前高等学校に在学中の1927年から3年間下宿していました。建物は大正時代に建てられており、太宰治の住んでいた部屋は2階にあります。太宰治の写真や資料を多数展示しているため、太宰治ファンでなくても一見の価値ありです。入場料は無料なので、気軽に訪れられるのも魅力。

弘前公園

桜の名所として有名な公園を散策

弘前公園は桜の名所として有名な公園で、濠が桜の花びらで埋め尽くされる、外濠の花筏(そとぼりのはないかだ)の絶景が人気です。例年12月初旬から2月末頃まで、「冬に咲くライトアップ」が開催されます。ピンク色の光に照らされた外濠が満開の桜のようになり、気温や天気により景色の見え方が変わるのも見どころです。桜や冬の時期はもちろん、季節を問わず散策を楽しめます。

旧弘前市立図書館

明治時代にタイムスリップした気分になれる洋館

旧弘前市立図書館は弘前の近代洋風建築のひとつで、赤いドーム屋根に白い漆喰(しっくい)と緑色の縁取りが印象的な洋館です。青森県の有形文化財に指定されています。1906年に地元の棟梁、堀江佐吉によって建てられました。1931年まで図書館として使われており、現在は無料で館内の見学ができます。当時の姿が再現された図書館や館長室、夫人閲覧室など、明治時代にタイムスリップしたようなレトロさ満載の洋館です。

弘前市立郷土文学館

青森にゆかりのある文学者の作品に触れよう

弘前市立郷土文学館は、弘前とゆかりの深い文学者の資料を展示している施設です。1階の常設展示コーナーでは、太宰治など郷土出身の文学者9名の著書、原稿、遺品を展示。2階の石坂洋次郎記念室では、誕生から晩年までを写真や年譜パネルで紹介しています。映画化された作品のポスターやスチール写真など、見どころも豊富です。常設展示のほか、企画展も定期的に開催されており、青森が生んだ素晴らしい文学者にさまざまな角度から触れられます。

旧東奥義塾外人教師館

明治時代の外国人の暮らしぶりがわかる資料が豊富

旧東奥義塾(きゅうとうおうぎじゅく)外人教師館は、県内で最初に開校した私学校、東奥義塾に招かれた外国人教師専用の住居です。クリーム色の外壁とオリーブグリーンの窓枠のコントラストが美しい洋館で、館内にはアンティークな家具や調度品が置かれています。書斎など、明治時代の外国人の暮らしぶりが再現されている貴重な建造物です。1階では喫茶店が営業しており、コーヒーやアップルパイなどでひと息つけます。

山車展示館

迫力ある大太鼓を間近で鑑賞できる展示館

山車(だし)展示館は、藩政時代から伝わる弘前八幡宮祭礼の山車を一堂に展示している施設です。館内には現存する7つの山車が所狭しと並んでおり、弘前ねぷたまつりで実際に使われている「津軽剛情張大太鼓」も間近で見られます。直径約4mの大太鼓は迫力満点で、弘前ねぷた祭りの雰囲気を感じられます。展示館は観光スポットが点在する追手門広場の中にあり、散策の途中で気軽に立ち寄れるのも魅力です。

弘前市立観光館

旬の情報をゲットできる弘前観光のスタート地点

弘前市立観光館は、弘前市と周辺地域の観光情報を提供している施設です。レンタサイクルのサービスや観光コンシェルジュによる観光案内があります。旬の情報や観光スポットのパンフレットが手に入るので、弘前観光をスタートする際は一番に立ち寄りたい施設です。1階にはお土産コーナーがあり、伝統工芸やリンゴジュースなどの弘前ならではのお土産が充実しています。津軽塗や民工芸品の展示コーナーもあるため、情報収集以外でも楽しめます。

弘前市立博物館

弘前の郷土理解が深まる歴史系博物館

弘前市立博物館は、津軽地方や弘前地域に関する歴史、美術工芸などの資料を展示している歴史系博物館です。弘前藩政の歴史や津軽文化の貴重な資料を約2万点収蔵しており、じっくり鑑賞すれば弘前の郷土理解が深まります。近代建築の巨匠、ル・コルビュジェの弟子で、日本の建築界をリードした前川國男が手がけた建物も見どころです。弘前公園の一角にあり、弘前城と老松などに取り囲まれた、堂々たる佇まいも壮観です。

弘前城植物園

豊富な種類の植物を春から秋まで楽しめる

弘前城植物園は、弘前公園内の弘前城跡三の丸にある植物園です。4月10日から11月23日まで開園しており、季節ごとの植物を鑑賞できます。園内は23のゾーンに分けられており、1500種類、約12万4000本の樹木や草木が植えられています。散策にかかる時間は40分から1時間程度。晴れた日は自由広場でお弁当を広げてピクニックを楽しむのもおすすめです。毎年5月の最終日曜日は無料開放されています。

日本基督教団弘前教会教会堂

フランスゴシック風の教会で心を癒やそう

日本基督(きりすと)教団弘前教会教会堂は、東北地方初のプロテスタント教会です。現在の教会は1906年に完成した3代目の建物であり、1993年に重要文化財に指定されました。ノートルダム寺院にも似た、双塔式ゴシック風の木造建築です。弘前における明治洋風建築のすぐれた例だといわれています。パリのノートルダム大聖堂をモチーフにした礼拝堂も美しく、訪れれば心が癒やされるでしょう。礼拝堂の見学は担当者がいる火曜、木曜、金曜の10時から12時の間のみ可能です。

最勝院五重塔

東北有数の品格ただよう美塔を鑑賞しよう

最勝院五重塔(さいしょういんごじゅうのとう)は、東北有数の美しさと言われる塔です。津軽藩創設の過程で戦死した死者を、敵味方の区別なく供養するために建立されました。国の重要文化財に指定されています。紅葉が見事に色づく景色や雪が降り積もり白一色になる景色など、四季を通じてさまざまな風景が見られるのが魅力です。

カトリック弘前教会

荘厳なロマネスク様式に気軽に触れられる

カトリック弘前教会は、1910年に建造された、先のとがった塔のあるロマネスク様式の教会です。白い壁が目を引く建物は、木造モルタル造り。内部にある祭壇は、オランダのアムステルダムにある聖トマス教会から特別に譲り受けたものです。ベルギーのアントワープで開かれた展覧会で最優秀賞を受賞した経験があります。聖堂はミサの時間以外は観光客のために終日解放されています。訪れる人を温かい光で迎えている美しいステンドグラスも必見です。

旧第五十九銀行本店本館(青森銀行記念館)

調度品や内装まで見どころたっぷりの洋風建築

旧第五十九銀行本店本館(青森銀行記念館)は、1904年に完成したルネサンス様式の建物です。旧弘前市立図書館と同様、地元の棟梁、堀江佐吉によって建てられました。国の重要文化財に指定された、弘前が誇る名建築のひとつです。館内は見学ができ、細やかな意匠や調度品など見どころがたくさんあります。特に天井に施された金唐革紙(きんからかわかみ)の装飾は一見の価値あり。

旧第八師団長官舎(弘前市長公舎)

大正ロマンを感じる空間でコーヒーブレイク

旧第八師団長官舎(きゅうだいはちしだんちょうかんしゃ)は、1917年に第八師団長官舎として建てられた、ハーフティンバー風(北ヨーロッパの木造建築)の洋館です。終戦とともに米軍の進駐部隊の司令官宿舎として使用され、1951年からは市長公舎として使われていました。玄関に切妻破風(きりづまはふ)を用い、外壁はモルタル塗りの大正時代の洋風住宅を偲ばせる建物です。現在はスターバックスが営業されており、大正レトロの雰囲気を残した店内の装いが好評です。国の登録有形文化財に指定されています。

まとめ

本記事では、弘前城周辺の観光スポットから、おすすめの17カ所をご紹介しました。弘前城周辺は弘前公園をはじめ、歴史ある建造物、博物館や資料館などのスポットが点在するエリアです。明治時代の外国人住居や大正ロマンを感じる建物、心癒やされる美しい教会など感性が磨かれるスポットも多数あります。また、弘前公園の桜や弘前城植物園の草花などは、季節を変えて訪れるのも楽しいでしょう。この記事を参考に、弘前城周辺の観光を存分に楽しんでみてください。

旅色編集部 おおもり

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記事企画・監修:旅色編集部 おおもり

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