【北海道】網走・オホーツク近郊の絶景観光スポット11選!
2024/09/26
2023/10/23
想像を超える美しさと過酷さが共存する、北海道の「冬」を体感してみませんか? 特に網走や知床などがある道東エリアは、流氷が押し寄せるオホーツク海に面しており、その厳しさは言葉に尽くせぬほど。しかし、それゆえに、このエリアの「冬」にしか味わえない非日常や、ここでしか見ることができないスケールの大きな自然と出合える場所として、多くの人々にとって憧れの地でもあります。今回は、人生に一度は冬の網走・知床を見てみたいという人におすすめのスポットをご紹介します。
この記事の目次
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網走
北海道の北東沿岸に位置する網走。北海道の中でも雪が少なく、冷え込みも穏やかなので、観光に訪れるのにぴったりのエリアです。オホーツクの海が育んだ自然や食材に恵まれているのも魅力。冬は「能取岬」などで、海一面に純白の流氷が漂着する絶景が見られます。観光船や博物館で、流氷についてふれてみるのもおすすめです。
“海が凍る南限”といわれるオホーツク海沿岸に流氷が姿を表す1月下旬頃から4月頃まで運航する「網走流氷観光砕氷船 おーろら」。氷の上に船首を乗り上げ、船の重みで氷を割りながら進む仕組みは、あの南極観測船と同じです。最大定員440人の大型船で揺れは少なく、船内にはコーヒーラウンジも完備。展望デッキでは、海風に当たりながら流氷原を見渡すこともでき、運がよければオジロワシを見られることも。デッキに出る際はくれぐれも防寒対策を万全にしてくださいね。
網走流氷観光砕氷船
能取湖(のとろこ)の東側に位置するオホーツク海に突き出た岬。一帯は高さ40~50mの隆起断崖から成り立っており、北にはオホーツク海、東には遠く知床連山が望めます。岬の突端に立つ灯台の周辺に美しい緑の草原が広がるのどかな夏場の風景も魅力ですが、凍てつく冬景色もまた絶景。例年1月下旬から3月上旬頃までは、岬の眼下に流氷が広がる圧巻の光景を目にすることができるスポットとして人気です。
網走や知床を舞台に、さまざまなネイチャー体験プログラムを実施する「オホーツク自然堂」。特に、ウインタープログラムでは網走の冬の自然を満喫できる各種のプログラムが用意されています。おすすめは雪の上を3時間で散策する「網走で流氷体験! 氷の滝スノーアドベンチャー」。スノーシュー(西洋かんじき)を履いて、滝が凍ってできる「氷瀑」を見に行くツアーです。途中流氷を眺めたり、陸に打ち上げられた流氷に乗ったり、時に流氷に乗るアザラシに出会えることも。
オホーツク自然堂
船に搭載されているアルキメディアン・スクリューと呼ばれるドリルで、流氷を砕きながら進む流氷観光船「ガリンコ号」。現在はその役目を終えて陸上に展示される「初代ガリンコ号」、現在も活躍する「ガリンコ号Ⅱ」、2021年に就航したばかりの「ガリンコ号Ⅲ IMERU」の3隻があり、2隻の現役観光船では、ドリルで流氷をガリガリと砕きながら進む迫力満点のクルーズを楽しむことができます。運が良ければアザラシやオオワシなどの野生動物が見られることも。施設内の氷海展望塔「オホーツクガリンコタワー」もぜひ訪れてみて。
ガリンコ号
北海道中央道路の開削工事を進める目的で、受刑者を収容していた網走刑務所の歴史を紹介するミュージアム。敷地内には明治・大正期に造られた建築物群を移築・保存しており、重要文化財に指定されている「庁舎」「旧網走刑務所 二見ヶ岡刑務支所」などの建築物もあります。厳しい囚人作業の実態が五感でわかる「監獄体感シアター」や、当時の浴場や休泊所などを再現したジオラマなどが見学できます。
博物館網走監獄
流氷の色彩美を360度カメラ映像で楽しめる「流氷海中ライブ」をはじめ、本物の流氷を100t展示する「流氷体感テラス」など見どころ豊富なミュージアム。また、流氷の天使と呼ばれる「クリオネ」や「ナメダンゴ」、「オオカミウオ」など流氷に暮らす珍しい生き物の飼育・展示も行っています。網走の景色や流氷をモチーフにしたグッズが買えるミュージアムショップや、オホーツク海の塩を使った「流氷ソフトクリーム」などの人気メニューが味わえるカフェもあるので、ゆっくり時間をかけて楽しみたい施設です。
オホーツク流氷館
知床
日本離れした雄大な自然がある知床。アイヌ語で“地の果て”を意味する「シリエトク」が地名の由来です。その名の通り、海や森、険しい山々などの広大な自然が残されており、2005年7月にはユネスコの世界自然遺産にも登録されました。ヒグマやエゾシカ、キタキツネなど、本州では見られない珍しい野生動物が見られるのも特徴です。
知床最大の滝で、知床八景のひとつ。途中で二筋に分かれることから“双美の滝”と呼ばれることも。季節によって姿を変えることで知られており、新緑の季節には山々からの雪解け水で水量が増し、冬場には水の流れを残したまま凍りつく神秘的な姿を見ることができます。滝の上には散策路が、頂上には展望台もあり、駐車場から歩いて5分ほどでその景色を眺めることができますよ。
オシンコシンの滝
ウトロ港から知床自然センターへ向かう途中の岬で、知床八景のひとつ。展望台からは眼下の海一面に流氷が広がる圧巻の景色を見ることができます。知床の流氷着岸状況を観測するポイントでもあり、毎年最盛期を迎える2〜3月には、オホーツク海のはるか彼方まで流氷がびっしりと埋め尽くす様子や、その上空をオジロワシが悠然と舞う様子などを見ることができます。夕陽の名所でもあるので、時間が合えばロマンチックな夕陽のシーンを堪能してみて。
名前の通り夕陽の名所で、知床八景のひとつとして知られる「夕陽台」。1年を通して素晴らしい海景色と美しい夕陽が見られる絶景スポットです。特に、冬場の流氷が接岸する時期の景色は別格で、地平線の向こう側に沈む夕陽が流氷に埋め尽くされたオホーツク海をオレンジ色に染め上げる様子は息をのむほどの美しさです。ただし、冬は除雪をしていないため注意が必要です。天候や積雪状況などを確認してから訪れるようにしましょう。
知床・羅臼の手付かずの自然を船に乗って体験できる「知床ネイチャークルーズ」。毎年1月下旬から3月中旬に開催されるクルージングツアーでは、流氷や雪上に集まるオオワシやオジロワシを船の上から観察できます。オオワシ・オジロワシはほぼ100%の確率で出会うことができ、運が良ければほかの動物が見られることも。観光コースでは、船内スピーカーで生き物や羅臼の漁業、北方領土等に関してのガイドもあり、見るだけでなく知る楽しみも味わえますよ。
※流氷は例年2月10日前後に羅臼まで到達しますが、風向きなどで大きく動くため、クルーズ中に見られないこともあります。
知床ネイチャークルーズ
知床の山々から流れてきた地下水が断崖の途中で染み出し、海へと流れ落ちる「フレペの滝」。そのシトシト流れ落ちる様子から別名「乙女の涙」とも呼ばれています。夏場は、爽快な海景色と迫力満点の断崖絶壁とともに流れ落ちる滝が、冬場には海を埋め尽くす流氷をバックに、青く凍りついた滝の神秘的な姿を見ることができます。凍り付いた滝の姿を見に行く「スノーシュー」のツアーにぜひ参加してみて。途中、エゾシカやキタキツネなどの野生動物を見られるかもしれませんよ。
夏場には緑あふれる知床連山を背景に、澄んだ美しい水をたたえる「知床五湖」も、冬場はその姿を一変させます。おすすめは、辺り一面純白の世界をツアーガイドとともに散策する「厳冬期の知床五湖エコツアー」。夏場には歩くことができない湿地帯や、足跡ひとつない湖の上を歩くことができ、厳しくも美しい冬の知床を肌で感じることができます。エゾシカなどの野生動物に出合えたり、木道展望台の横からは、流氷が一面に広がるオホーツク海が見えますよ。
知床五湖
世界自然遺産に登録された知床の魅力や見どころ、守るべきマナーなどについてもわかりやすく教えてくれる施設です。ヒグマやエゾシカなどの知床に住む動物の実物大の写真や、ヒグマの爪痕など動物の痕跡の模型を展示し、知床の自然の素晴らしさを紹介。リアルタイムの自然情報なども得られるので、知床に訪れたらまずはこちらに立ち寄るのがおすすめです。
知床世界遺産センター
国道334号沿いの“知床の玄関口”ともいえる場所に建つ道の駅。漁師の番屋(夏の漁の間に寝泊まりする小屋)風の建物で、知床観光の拠点施設として、常に生きた情報を提供する観光案内所の役目も担っています。ハイビジョン編集された知床の迫力ある映像や、知床のマナー、野生動植物を紹介したパネル掲示も要チェック。地元の特産品が数多く揃う売店、知床の旬の味を提供するレストランもあるので、知床観光の前後にぜひ立ち寄ってみて。
道の駅 うとろ・シリエトク
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掲載情報の一部の著作権は提供元企業等に帰属します。網走流氷観光砕氷船
網走駅から徒歩20分
能取岬
JR網走駅から車で30分
オホーツク自然堂
集合場所/網走市内のご宿泊先(一部送迎不可エリアあり)やJR網走駅、道の駅おーろら乗船場など
ガリンコ号
紋別バスターミナルから車で15分
博物館網走監獄
JR網走駅から車で7分
オホーツク流氷館
JR網走駅から車で10分
オシンコシンの滝
知床斜里駅からバスで40分
プユニ岬
JR知床斜里駅から車約45分
夕陽台
JR知床斜里駅から車約45分
知床ネイチャークルーズ
中標津空港から車約1時間30分
フレペの滝
知床五湖
知床世界遺産センター
JR釧網本線知床斜里駅から斜里バスウトロ温泉方面行きで50分、ウトロ温泉バスターミナル下車、徒歩5分
道の駅 うとろ・シリエトク
JR知床斜里駅から車約40分